IFSAのおすすめ=たまには幕張のザ・マンハッタンなど、東京近郊のホテルに泊まるのも
◇どこか近間で軽~く一泊し、気分転換をしたいなということで妻と一致した。◇板橋の家をスタート地点にするなら、群馬県・栃木県・茨城県あたりまで。◇横浜の家からなら、伊豆半島か静岡県・山梨県くらい。
◇しかしわれわれはもう相当に行き尽くしているため、どこも新鮮味に欠ける。◇泊まったことのない磯部温泉(群馬県)あたりを一応調べてはみたが、これもムリムリの感が否めない。
◇さて困ったと思っていたら、メルマガのyoyaQ.が飛び込んできた。◇それほど期待はせずに見てみると、幕張(千葉市美浜区)のホテル ザ・マンハッタンがあらわれる。おお、懐かしい。◇というのも、私のいた企業の子会社がかつて幕張のワールドビジネスガーデン(WBG)に入っており、そこを何度かか訪れた際、このマンハッタンの外形と名称とになぜか惹かれるものを覚えたからだ。
◇都市ホテル大好き人間としては、どうしても探検してみたいところのひとつであった。◇しかもその日のyoyaQ.によれば、目玉が飛び出るほど?の<安さ>ときている。◇このタイミングも何かの縁。妻に相談すると、何だかさっぱり分からないけれどまあいいでしょうといった反応が返ってきた。
◇早速ネットから予約を入れたのはいうまでもない。◇当日は知らないルートを使ってクルマを走らせるをテーゼに出かけた◇妻も私も、何時までに何をしなければいけないといった身分からは解放されているため、そこは実にのんびりとしたもの。
◇中山道(R17)の大和町(板橋本町)交差点から環状7号線(環七)の外回りへ入り、ぐるっと時計回りで千葉の海まで行ってみようとの算段だ。◇JR常磐線とクロスする亀有とか京成電車と交わる青砥(=同じアオトでも駅名はこれで、地名は葛飾区青戸)までは走ったことがあるものの、その先の環七となると東京通を自認するIFSAもおぼつなかい。
◇いつしかクルマは江戸川区へ入り、新中川と平行して走る。一路南下しているからそろそろ東へと考えるころ、ちょうどいい案配に千葉街道との交差点に達したため、ためらわず左折。それが間違いのもとだった。
◇この道はすぐに京葉道路(有料)の側道気味と化し、なおも進めばT字路に。大河の名がふさわしい江戸川へぶちあたったのだった。◇有料道路のほうは水面をすいすいと越えていくが、寂しいかなわれわれ一般道には橋がない。◇では再度南下をと思えば、東西に旧江戸川がしっかり横切っていてこれまた橋はゼロ!とカーナビが伝える。
◇しかしヒマ人はあわてない。というより、むしろこれを楽しむ。◇ならば江戸川に沿って土手道を上流(=北)へと上り直し、最初の橋で右折して千葉県へ入ればいいじゃないかと楽観的な対応で逃げる。◇逆に、知らない町を走れた僥倖(ぎょうこう)を妻ともども歓迎した。
◇それにしても悪名高き<公共事業>よ。つまらないことばかりしていないで、こういうところにこそばっちりと橋をかけるべきなのだ。
◇しばらくしてあらわれたのは市川橋。R14(=東京の靖国通りからずっとつながっている国道)が千葉へ入らんとする橋なのであった。◇われわれにとってはこれが結果オーライのgood!に。◇というのも、妻が最近気に入っている「渋カフェ」(註)掲載の喫茶店が市川市中山にあるというからだ。
(註)=「渋カフェ」(「散歩の達人」のムック・交通新聞社刊・2009.07)。<渋カフェ>とは渋谷のカフェではなく「渋いカフェや喫茶店」と冒頭にある。
◇さてカーナビで案内されたのは、何と<市川市東山魁夷記念館>。どうやら目指すカフェはこのなかにあるらしい。◇妻は昔から魁夷が好きだったというので、ためらわず駐車場へ。◇まずは併設の<白馬亭>へ行けば、営業上手の女性が出てきて「ここは精養軒の経営ですから」と誇らしげにささやく。
◇うん、精養軒?何年か前、上野論を書く材料にと久しぶりに入った上野精養軒のディナー。◇値段の割には貧相な内容にびっくりさせられた経緯も加わり、老舗をありがたがる気持ちなどさらさらないものの、せっかくだし雰囲気はいいからと渋々入ってみた。
◇ところがどうだろう。妻の食べたハヤシライスのおいしいこと。庭を見ながらのこの喫茶店は相当のおすすめといえる。◇妻だけ記念館をまわっている間、私は周辺を散策した。前の道路が江戸研究者には欠かせない木下(きおろし)街道と知り、何だか心が騒いだ。
◇この静かな町の周辺には、古刹・法華経寺やミスマッチの中山競馬場が。◇近くに私のいた会社の社宅があったことから、だんだんと記憶がよみがえってきた。◇魁夷が居宅を構えただけのことはある、静かでいい住宅街だ。
◇さて本日のメーン、幕張のホテル ザ・マンハッタンへ急がねば。海が見えるというのに、暗くなって入ったのではイミがない。◇と言いつつ、有名な谷津干潟だけはこの目で見ておかねばと、関心を示さぬ妻の許可を取りつけあえて遠回りをする。
◇ザ・マンハッタンは、海岸線に平行というより、むしろ直角に建っているビル。だからオーシャンビューの部屋が少ないというのをフロントの説明ではじめて知った。◇しかし親切なホテルマンは、格安値段にもかかわらず、眼下に東京湾をのぞむ16階のドンピシャ・ルームを割り当ててくれた。
◇部屋はマンハッタンスタンダードという30平方メートルのツイン。はじめは狭い感じがしたが、抜群に広いバスとウオーキングクロゼットにスペースをかなりとられているのが分かり、納得。◇いればいるほど快適な部屋と化してきた。◇それに、温度ばかりか湿度調整まで可能ときている。
◇夕食は2階のフレンチ「ベラ・ルーサ」へ。雰囲気も接客もgood!だし、値段もリーズナブル。食事の内容もよい。◇ただ、肉も魚料理も若干味が濃いかなというのがわれわれふたりの主観的感想であった。
◇また駐車場は、チェックアウトの12:00まで無料。それゆえ、ここに泊まって京葉線でディズニーランド(シー?)へ出かける客も多いらしい。◇ところでこのホテル、三菱地所系列のロイヤルパークホテルグループとは知らなかった。◇そのせいか、スタートから20年近くたっているというのに、どこも荒れていないのがうれしい。
◇1年に2度ほどは骨休めに利用したい都市型リゾートホテルに思えた。◇何しろ、板橋の家から横浜の家へ行くよりも近いし、それでいてあまり知らない千葉という<異文化>も味わえる。われわれにはちょうどいい具合だった。
◇ところで、この周辺はホテルが林立している。地盤沈下の激しい幕張地区にあり(=かつてウオーターフロントなどの空虚なキャッチフレーズに踊らされた企業も、いくつかは再び東京へと舞い戻っていった)、経営がはたして成り立つのだろうか。◇もう少しで始まる東京モーターショー開催時などを除けば。
◇ザ・マンハッタンの隣には、ホテルフランクスとホテルグリーンタワー幕張が、そしてその前方にはホテルニューオータニ幕張と全面ガラス張りの超高層・旧幕張プリンスホテルがまるでバブルの塔のようにそびえ立つ。
◇翌朝散歩がてら、旧プリンスを見学に行って驚いた。◇いまは何と、テレビで顔なじみのおばちゃんが社長をつとめるアパホテル&リゾート(東京ベイ幕張)に変身してしまっている。◇しかし敷地内に足を踏み入れれば草は生えているし、ロビー周辺は薄暗くて雑然としているし・・・・・・・。◇何ともいえぬ索漠ぶりに、そそくさと失礼させてもらった。
◇翌日はまっすぐ帰るのも芸がないとばかり、大回りを承知で東京湾アクアラインルートを選択。一度、森田健作センセイの800円を体験するのも悪くはないかと。◇走ってみてびっくりした。首都高東京線より100円高いだけというのにこの交通量。いかに建設のFSがデタラメだったかを如実に物語っている。
◇そう、需要がない!平日に走ってみればこれがよく分かる。
◇しかしこの<大回り社会科見学>の収穫はもうひとつあった。◇昨晩、持参のPCで調べておいた木更津市内の<うおせい>。昼食時で20分ほど並びはしたものの、味・CPともに抜群!ぜひもう一度行きたい店のひとつだ。
★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★


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