2009年11月27日 (金)

東京都板橋区にみる超異常な道路改修。これまた八ツ場ダムと同質の公共事業なり

◇ここ1~2年、私の住む東京都板橋区では奇妙な現象が起きている。◇それこそ、区道とおぼしき道が次から次へと改修されるというリキの入った珍現象。◇いまもつづくこの<潔癖症>的症候群は、さらに触手を路地にまで伸ばしつつある。

◇まず片道1車線以上の道路の場合はこうだ。◇歩道の縁石と車道側の側溝部分を全取っ替えするところから作業は始まる。◇バリアフリーを口実にしているのだろう、最近のはやりは歩道と車道の高さを同一にすること。◇そうすれば、歩道を横切る路地や交差点においても段差ができないばかりか、わずかなこう配すら生じない。

◇しかし今度は、歩道側に雨水がたまったらどうしようの心配が。◇そこで待ってましたとばかり、ところどころ横に長方形の穴の開く縁石が用意されるという算段で、縁石を全取っ替えする理由はしっかり成立することになる。

◇歩道側の水はこうして車道脇へ設置された側溝に導こうというわけだなと、素人のIFSAでも推察が可能。◇なるほど、道路新設やどうにもならないくらいにへたりまくった個所の改修ならそれもよかろう。

◇しかし、ただバリアフリーを達成するだけであれば、他の自治体がしているように歩道を横切る部分のスロープをメチャゆるくしてやれば済むだけの話ではないか。◇それならいくらも金はかからない(もちろん、板橋区にもその例がないわけではない)。

◇しかし板橋区の過ぎたる<潔癖症>はアイマイさを許さない。◇そんな小補修は美観からしても、また目標を次々クリアしていくという達成感からしても断じてあってはならない行状と、彼らの目には映っているのだろう。

◇とにもかくにも、ひとつ終わったら次へそして次へと、まるで万里の長城を築くがごとく、われらが板橋区は几帳面に<進攻>していくのだった。

◇ところで、この改修プロジェクトがいち歩道や側溝にとどまらないのは自明の理で、いちばん金額が張るであろう道路本体はすべてはがしての全面張り替えだし、歩道上のガードレールも新品に交換されることが多い。

◇そして最後は、横断歩道やセンターライン、通行区分のペインティングも当然ながらのやり直し。◇そう、実のところは<潔癖症>どころか、地元ゼネコンへの格好の発注材料!IFSAにはそう見えてならない。

◇さらに今年は、このトンデモタイフーンが、の近くの路地にまで押し寄せている。◇クルマ1台しか通れない道、大型車などははなから無理な道、1日にいったい何台通過するの?といった道、これらが続々と改修対象にされ始めた。

◇出来上がれば、たしかに見違えるほど町はきれいになる。すきっとする。正直それは認めるしかない。◇さすがは東京といった感じで。◇しかし、<やらないよりはやったほうがいい>をなぜか優先する予算の使い方がここにはある。

◇横浜にも家のあるIFSAとしては、神奈川県と横浜市の貧乏からくる<道のひびわれ><欠けた側溝からの雑草><草ぼうぼうのグリーンベルト><はげはげの道路ペイント>を目の当たりにし、少しは板橋を見習えばとうらやましくもなるのだが。[註]

[註]=こんな窮状にありながら、横浜市は横浜開港150周年記念テーマイベントとかの、愚にもつかぬ<開国博Y150>をやらかし、予想どおり大赤字を計上した。◇その張本人の中田宏は最終日を待たず、ていのいい理由をつけては市長を辞任。敵前逃亡を決めこんだ。◇しかしこんな男をコメンテーターとして使いつづけるテレビ局があるというのだから、まったくネ!

◇さて、上記のように異常なる板橋区。今日もまた近所で道路工事が続行中とはいえ、いよいよ<工事バブル>も終焉に近づきつつあるご様子だ。

◇区の「週刊 広報いたばし」(09.11.21)がみずからトップで伝えている。

★★板橋区財政非常事態宣言
緊急財政対策を実施します
~あわせて庁舎南館の改築に伴う
仮移転計画を当面見合わせます~

◇「(前略)今年度と来年度の2か年の財源不足額は、区がいまだかつて経験したことのない196億円という巨額に達するものと見込まれます」。◇ゆえに、たった2週間前に発表した「(11月24日実施予定の-筆者註)区役所本庁舎南館改築に伴う仮庁舎などへの窓口の移転については(中略)当面見合わせることとします」。

◇板橋区のHPによれば、想定事業費は63.6億円、うち仮移転経費が5.7億円を占める。◇実質上の中止決定は賢明なるも、バブル発想が生んだこのプロジェクトからすでにどれほどのマイナスが生じていることか。

◇国の規模と比べれば<プチ公共事業>ともいえる、板橋区実施の<喫緊ならざる道路改修>。◇全国の自治体でも、こうした事象は散見されるにちがいない。◇その頂点に、あたかも象徴のごとく燦然(さんぜん)と輝くのが八ツ場ダムというわけなのだった。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年8月 9日 (日)

IFSA注目の<ベタ>記事=<コイズミ流タクシー規制緩和の破綻で国交省真っ青>ほか

★★タクシー増車抑制、新たに31地域指定
国交省、神奈川や愛知など
NIKKEI NET・2009.07.17

◇「国土交通省は17日、タクシーの増車や新規参入を抑制する『特定特別監視地域』に、神奈川県、愛知県、京都府などの31地域を新たに指定したと発表した」。◇「08年7月にも109地域を指定しており、これで特定特別監視地域は計140地域になった」。

◇本年ばかりか、2007年にはすでにこんな記事も。

★★タクシー参入厳格化 6地区で 仙台は新規禁止へ
asahi.com・07.11.20

◇「タクシー業界への新規参入や増車は02年、国による免許制から許可制になった。それをきっかけに首都圏や地方の中核都市で台数が急増。運転手の収入が減る一方で事故が増えていた」。◇そして2008年には・・・・・・・。

★★タクシー新規参入に歯止め
事前規制を復活、法改正へ
asahi.com・08.06.27

◇「タクシーは規制緩和で台数が急増。乗務員の収入減少や事故増加など、弊害が目立つとして『事後チェック』から再び『事前規制』に戻す」。

◇「タクシーは、かつて国が地域ごとの需給をみながら、増車台数を決めていた」。◇「規制緩和で02年2月、参入は免許制から許可制に、増車は認可制から届け出制になり、需給調整や事前審査は事実上なくなった」。

★★タクシー規制:再強化の動き、他分野に波及も
毎日jp.・08.07.03

◇「タクシーの供給過剰問題で国土交通省が3日示した規制強化案は、格差問題を背景に強まっている『規制緩和路線は見直すべきだ』という政府や与野党内の空気を反映したもので、今後、規制再強化の動きが他分野に波及する可能性もある」。

◇しかしマスコミも、以下のような自己保存本能の吐露というか自身への安全弁を忘れない。

◇「ただ、安易な規制強化は消費者にとってマイナスになったり官僚の権限拡大につながるとの意見も強く、規制強化が消費者メリットを損なわないかなどをチェックする仕組みが求められる」と。

◇日本社会というのはどうしてこうも<ゼロか百か>しか考えつかない思考回路を特徴としているのだろう。

◇しかし毎日新聞は、別の箇所での特集で「市場原理機能せず」として以下のようにも書いている。

★★クローズアップ2008:タクシー規制再強化
緩和、ひずみ生む
毎日jp.・08.07.05

◇「タクシー台数や参入は国が地域ごとに調整していたが、02年に大幅に規制緩和された。意欲と能力のある事業者の参入を促し、サービスを向上させる狙いだった」。◇「しかし、現実には台数の大幅増と運転手の待遇悪化など弊害ばかりが目立つ」。

「タクシーは、利用者がサービスの良い事業者を選ぶのが難しいという特徴がある。一方、運転手の賃金は歩合給が主流で、非効率な事業者でも賃金を下げれば利益を確保できる場合が多い。経営者がリスクを負わないため、自由競争を通じた淘汰(とうた)が起きない構造だ

◇毎日による素晴らしい考察というほかはない。◇そればかりか、「作業部会では『(規制緩和で期待された)市場原理は働かなかった』『規制は悪、規制緩和なら善という風潮はおかしい』などの指摘が相次いだ」というから時代は変わっている。

◇御用学者や御用評論家、おかかえの経営者たちでも、もはやこう認識せざるを得なくなったということだろう。

◇そして毎日新聞は最後にビシッと言う。◇「規制の是非に関する議論は、総論から各論に移りつつある。規制緩和や、強化の一辺倒ではなく、妥当な規制の水準、地域ごとの細かな対応など、丁寧な議論が求められている」と。

◇IFSAが拙著刊行以降ずっと主張してきたことが、ここでは率直に語られている。◇こんな当たり前の認識を得るまでに日本社会はほぼ10年を要したし、コイズミカイカクという名の<文化大革命>で壮大なるムダと犠牲、完膚なきまでの荒廃を強要されたのだった。

◇そういえばもう3年以上前の日刊ゲンダイ(電子版)・06.06.28にこんな記事が載っていたっけ。

◇「オリックス会長の宮内義彦(70)が執念をもって主張してきたのがタクシー台数の規制撤廃だ」。◇「96年当時、政府の行政改革委員会規制緩和小委員会座長だった宮内によって台数規制の緩和がスタート。02年には規制改革・民間開放推進会議議長として参入規制を完全撤廃させた」。◇「『利用客の需給バランスに任せればいい』という市場原理主義だ」

(以上、【平成の政商 オリックス宮内義彦の”改革”利権と人脈】タクシー台数の規制撤廃で業界は大混乱>より)

◇そして当の宮内は、政治の世界へもはや顔を出そうともしない。あれだけの出たがり人間が。なぜなのか。◇では話題をかえて以下へ。

★★「メール文化」に問題
カブドットコム不正取引調査委
asahi.com・09.07.28

◇「ネット証券のカブドットコム証券の元社員によるインサイダー取引事件で、弁護士でつくる同社の外部調査委員会が、社長の『独断専行型の経営』や『過剰な情報共有思想』電子メールに頼る社内の『メール文化』が背景にあったとする報告書をまとめた」。

◇「報告書は、知らせるべきでない重要情報を、斎藤正勝社長が全社員にメールで知らせたことが事件のきっかけになったと指摘」。

◇引用部分だけでなく全体としても非常に短い記事なるも、ここからは現代日本社会のいろいろなことが見えてきて実に興味深い。◇背景にはまず、この社長の<独裁>と恐怖政治がありそうに思えるが、ここではそれは問わない。

◇IFSAが関心を持つのは、「過剰な情報共有思想」や電子メール頼りの「メール文化」のほうだ。◇IFSAがまだ企業にいて総務人事部長をしていたころ、なぜかいちツールでしかない社内LANの登場に心躍らせ、「阿部クン、これからはフラットな組織だよ、文鎮型の」と息巻くトップがいた。

◇思わず苦笑してしまったものの、彼の言わんとするのはこういうことだった。◇従来のピラミッド型組織ほど効率の悪いものはない、だがこの電子ツールを駆使さえすれば、係長-課長-部長-本部長-社長といった経路で流れる非効率かつスクリーニングされた情報が、極端にいえば<いち社員→社長>だって可能になる。

◇ピラミッドはもう古い!もう無用!だから解体をというわけだ。◇何をおっしゃるうさぎさん、ピラミッドを無視した企業組織なんて成り立つわけがないと反論しても、こちらは守旧派と見なされ相手にもされない。

◇そこで思い出すのがあのコイズミカイカク。◇<官の独占と規制とが社会の活力を削(そ)いでいる>→<だから規制の大半は廃し、官から民へと権限を委譲する>→ <そうすれば予定調和のように、社会&経済もスムーズに動き始める>ときたもんだ。

◇この伝からすれば、カブドットコムの斎藤とかいう社長、おそらくは以下のように勘違いしたことだろう。

◇(1)オレの方法論は時代の最先端をいっている。(2)メールでの一斉指示や一斉情報公開によって、カイカクのすさまじさと自身の威力を全社的に見せつけてやる。(3)これからの仕事はこういう具合にやるんだと。ついてこれないヤツはさっさと辞めていけ。

◇コイズミにしろこの手の経営者にしろ、<底が浅いほど罪なことはない>を端的に教えてくれるではないか。

★★株主が激怒!!日産ゴーン報酬「高すぎる」
ZAKZAK・09.06.23

◇「日産自動車は23日、横浜市内で株主総会を開き、カルロス・ゴーン社長が『連結決算が赤字となった結果、配当を見送らせていただいたことを心よりおわび申し上げる』と株主に謝罪した」が、「2008年度に取締役10人に総額25億8100万円の報酬が支払われた」という。

◇コイズミカイカク絶賛のご時世にあってはこうしたゴーン流も大人気で、働くならこのくらいの役員報酬は当然、日本では経営者と社員の所得格差が小さすぎると盛んに言われたのは記憶に新しいところだろう。

◇そのメッキが、昨今はボロボロとはげてきている。◇そう、日本はようやく健全化社会へと小さな歩を進め始めたからだ。◇かつてゴーン本を買い求め感激した人たちは、これを投げ捨てることなくもう一度読み返す必要がある。◇日本人の苦手な弁証法を習得するためにも。

《IFSA好みの欄外あるいは論外記事》

★★公園に勝手に自分の銅像!
元福井県議「功績知ってほしかった」
MSN産経ニュース・09.06.25


◇「福井県あわら市の公園『トリムパークかなづ』の敷地内に、県議会議長も務めた元県議、中島弥昌氏(84)が県の許可を得ず、勝手に自分の銅像の建設工事を進めていたことが25日、分かった」。

◇「中島氏は『公園は自分が尽力してできたので利用者に私の功績を知ってほしかった。銅像はあきらめるが、公園近くに土地を買って石碑を建てたい』と話している」。

◇<功績への自己評価銅像>の発想が共同体的で何ともユーモラス。◇でも場所が公立の公園じゃ、やっぱまずいんじゃないの。(敬称略)

★★[IFSA]★★Michio Abe

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2009年7月31日 (金)

衆院選2大欺瞞協奏曲=*マニフェスト達成率注視&*「してその財源は?」的常套句

◇読むのも憚(はばか)られるばかばかしい記事がここにある。◇もちろん新聞社の報道ぶりがではなく、伝えられる中身自体が。◇だからIFSAは、タイトルのみちらっと見るだけでパスしてきたが、ここへ引用するとなればそうもいかない。

★★05年の政権公約 自民が自画自賛
45%の項目、A評価
TOKYO Web・2009.07.30

◇「自民党は二十九日、二〇〇五年の前回衆院選マニフェストの実施状況を発表した」。◇「百二十の政策項目のうち、目的を達成したA評価は五十四項目、(中略)取り組み中のB評価が六十六項目で、未着手のC評価はゼロ」。

◇「次期衆院選マニフェストで見直しを公約する後期高齢者医療制度を含む『医療制度改革の断行』もA評価をつけている」。

◇テレビマスコミはこぞってこれを取り上げ、おおむね批判的トーンで論じている。◇A評価が多すぎないかとか、C評価ゼロはおかしいのではないかとか。

◇しかしIFSAはそんなことには関心がない。◇というより、北川正恭・逃げだし三重県知事(兼)どさくさ就任早大大学院教授が唯一得意とする<マニフェスト>にあたかも信仰のごとく乗せまくられ、引っ張り込まれているマスコミの幻想にこそ注目する。

◇ここでひとつ極端な話をしよう。◇たとえばの話、某政党が(1)<日本の核武装化検討>(2)<医療費の自己負担率アップ>を、100を超えるマニフェスト項目のなかのひとつに滑り込ませつつ政権をとったとして、さあどうする、その達成率評価は。

◇4年間で本気になって実現方向へ邁進すればA評価、よくやりました、達成率アップとなるのか。◇その間、コイズミ-安倍-福田-麻生のように同一政党で首相がかわるなか、そりゃおかしいぞ核武装なんてと某首相が気づき、それをあっさり放棄したとしたら、その某政党のマニフェスト達成評価は落ち込むのか。◇その未達成は悪なのか。

◇こうした架空の話から現実へ戻ればこうなる。◇あの05年の、国民の大半が乗せられまくった<コイズミ郵政民営化・シングルイッシュー選挙>。◇インターネット時代の恩恵として当時の自民党マニフェストがまだ残っているから、まずのぞいてみるとしよう。

◇興味のある方は、リンクから実物をご覧いただきたい。◇<自民党政権公約2005 自民党の約束 郵政民営化こそ、すべての改革の本丸。>と題された古証文がキラキラとあらわれる。

◇次に、そのなかの<郵政民営化なくして、小さな政府なし。>をクリックしよう。◇驚くなかれ、太陽系のような怪しげな図が出現。「小さな政府」こそ<この国が抱える問題を解決する、唯一の道。>と説教されるのだ。まるでどこかの宗教のように。

社会的な森羅万象の問題解決は郵政民営化より始まる。<「この国の形」をつくる戦略的外交の推進 安全保障の確立>までもが。これはすっごい。◇そして文字通りの社会的森羅万象例として、「自民党からの120の約束」が官僚作文の典型のようにして挿入された。

◇上記記事にある「百二十の政策項目」とは、まさにこの優等生的作文を指しているのだった。◇ノリとハサミとホチキスによる無味乾燥なアイテムの羅列。間違いなく各省庁の官僚が持ち寄ったものであろう。

◇こんなものの達成率をしたり顔で論じたところでいったい何になる?もはやIFSAが指摘するまでもあるまい。

◇何割達成などお聞かせいただかなくとも、あの郵政選挙を機に日本社会はさらに多くの何を失い、いまの閉塞(へいそく)情況へと確実に到達したのか、国民は肌で感じ、だからこその政権交代前夜が醸し出されているのである。

◇もっと象徴的に言えば、自民党の主張するように仮に目標を45%達成していたとしても<このヒドイ社会>ってこと?◇じゃあそもそも、社会を悪くするための目標だったんだ、120項目は。

◇それに45%なる数字のひとり歩きも大いに気になる。◇だいたい120項目も目標があるというなら、それ自体に重要度のランクがなければおかしいだろう。◇この10項目だけは政権の必達最重要課題だといった具合に。

◇にもかかわらず、定量的に45%達成しただって。◇どうでもいいような重要度の低い項目ばかり達成してみても、マニフェスト達成率は45%ですと相成る。◇ここには定性的な視点からする切り分けがまるでない。日本社会&マスコミは<定量的>のほうへ飛びつく習性があるのを自民党が見越してのことにしても。

◇いや、グダグダ言うのはこれくらいにし、もっと身も蓋もなくいこう。◇先述のように、郵政選挙のハイパー重要課題はコイズミ念願の<郵政民営化>だけ。だから残りの119項目は官僚作成の単なる付け足しにすぎない。

その意味で、当のマジシャン・コイズミにあって<マニフェスト2005>の達成率は100%。しかもそれは、郵政選挙に圧勝した時点で即達成された。◇これはまぎれもない真実である。

◇では論外なる<マニフェスト達成度>はこのくらいにし、8月総選挙の2大欺瞞協奏曲のもうひとつ、「して財源は?」信仰に歩を進めるとしよう。◇テレビの街頭インタビューが民主党マニフェストについての感想を求めれば、平均的な中年男(=おとっつぁん)はだいたいこうこたえる。

「民主の言うことは分かるけど、その裏付けとなる財源がね」と。まるでどこかできいた風な口調で。◇テレビの時局番組をよく見、読売や日経を読むまあまあの勉強家にこの手が多いのではとIFSAは推察する。

◇国民としての<良心>をマスコミフレーズ口移しに吐露してしまっている、といったら言い過ぎだろうか。

◇何を陳腐なおとっつぁんよ、自民党政権が無用の空港や整備新幹線や高速道・有料道・農道、それに港やダムやハコモノを作りまくってきたこの何十年間、その都度「財源は?」ときっちり疑義表明してきましたかね。◇さらには膨大な特殊法人に対しても。

◇いやそれどころか、選挙のたびにそれらを推進する政党へ投票してきたのではなかろうか。◇そうした結果が800兆円超とかいう国のぶったまげ借金を生んでしまった。

◇にもかかわらず、民主党のような<対個人向け>国費投入には即・財源論を持ち出す。◇自民党政権が得意とする<対法人・団体向け>じゃぶじゃぶ大量投入では問題視すらしないくせに。

◇だから、昨今の恣意的財源論議ほど政治的なものはないとIFSAは考える。◇少なくともそんな連中のお先棒を無意識にかつぐのだけはやめにしたらどうでしょう、まじめなおとっつぁん殿!

◇朝から晩まで「民主党マニフェストには財源論がない!」と叫びまくる自民党にうまく利用されるだけですから。

◇それにしても、マニフェスト達成率や財源論を右から左へ平気で流しつづけるテレビマスコミのレベル。◇視聴者が求めるからビジネス上!がタテマエの理由であれ、知的劣化の度が過ぎている。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年7月25日 (土)

IFSAの再フォロー=東国原問題。県議会もようやく問題視。だがどこまで持続するやら

◇当IFSA通信は2009.07.19【IFSAのフォロー=そのまんま居座り・東国原知事を放逐しなくていい?県議会と県民は】をアップロードした。◇当該の本文はリンクからお読みいただくとして、その5日後、asahi.comがこう伝えたので、今回は簡単なフォロー形式にて紹介する。

★★東国原知事、県議が糾弾
「辞職を」「有権者ぼうとく」
asahi.com・09.07.24

◇「宮崎県議会の全員協議会に出席」した東国原英夫知事は平身低頭のおわびモード一色だったらしいが、「(前略)県議からは『有権者を冒涜(ぼうとく)した』『職を辞して県民の信を問うべきだ』などと厳しい意見が相次いだ」。

◇ただ、それよりも興味深いのは以下の部分だ。

◇「出馬せずに県政にとどまった場合に『来年2月の予算を編成したら仕事は終わり。残りの任期はぷらーっと過ごす』などと述べたものの、批判が集まると『支持者にぷらーっと休んだらと言われたから』『言葉足らずだった』と弁明していた」。

◇「ぷらーっと過ごす」の名言は上記IFSA通信でもすでに取り上げたものの、「支持者にぷらーっと休んだらと言われたから」までは知らなかった。◇この意想外な理由を平然と持ち出す(無)神経と(無)知性。やはり宮崎県民は、<イロハからして論外な恥ずべき知事>を擁立していることになる。

◇さらにはもっとすごい発言というか発想まで。◇「田口雄二議員(民主)は、県民フォーラムで『次の知事は(私の)傀儡(かいらい)政権』とした発言について、『知事は県民が選ぶものだ』とくぎを刺した」。

◇悠長にくぎなんか刺している場合じゃないだろうって!

◇まあこうした<糾弾>も、今後数回のガス抜きで終息?◇IFSAのこの観測を何とか裏切ってもらいたいものだが。(敬称略)

★★[IFSA]★★Michio Abe

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2009年6月 3日 (水)

IFSA注目の<ベタ>記事=<橋本聖子が外務副大臣&答弁不可>ほか(09.05.30現在)

★★米巡視船の派遣 政府「把握せず」
ソマリア沖
TOKYO WEB・2009.05.29

◇「(前略)二十八日の参院外交防衛委員会で、米国が巡視船をソマリア・アデン湾の海賊対策に派遣している事実を日本政府が把握していなかったことが分かった」。◇「米沿岸警備隊のホームページ」にそれが載っているのに、という。

◇「ところが、外務省の梅本和義北米局長は『沿岸警備隊が出ているとは聞いたことがない』と答弁。ホームページを確認後、梅本氏は『逐一フォローしていなかった』と弁明した」。◇とぼけているのか、それとも本当に把握していなかったのか。

◇日本ではなにゆえに海上保安庁の巡視船派遣でなく自衛艦をといわれるが必定だから、知っていながらすっとぼけてと考えるのがまあまっとうだが、日本の弛緩(しかん)した外務省のこと、てんから知らなかったことも十分に想定される。◇いや、IFSAとしてはそのほうに妙なリアリティーを感じてしまう。

◇米沿岸警備隊といえば、マンハッタン島の西を流れる大河・ハドソン川の対岸(=ニュージャージー州)に係留された米巡視船の美しさを思い出した。◇米軍艦も海上自衛艦もなるほど機能美的にはそれなりだが、そこには当然凶器のにおいがつきまとい、好きになれない。

◇それに比べれば米国も日本も、巡視船は丸腰(+)最小限の威嚇的&自衛的武器だけだから、逆にきりっとしている。◇横浜海上保安部の超大型巡視船「しきしま」も、それから齢(よわい)20ながら日本海の境海上保安部(鳥取県)で第二の人生を送る1000トン級「おき」(=前身は横浜の「のじま」)も同様に清楚(せいそ)そのものだ。

◇進歩派連中とはちがってソマリア海賊対策は必須と考えるIFSAだが、巡視船派遣をすっ飛ばしていきなり自衛艦!と意気込む与党防衛族の異常さと薄汚さだけは見過ごすわけにはいかない。

◇中学時代から消防車オタクのIFSAは、消防車と巡視船を同一線上のかっこよさと認識している。

★★橋本聖子副大臣、核実験答弁しどろもどろ
asahi.com・09.05.25

◇「25日午後の参院予算委員会で、橋本聖子外務副大臣北朝鮮の核実験に関する答弁でしどろもどろになり、質疑がたびたび中断」。◇中曾根外相がベトナムへ行って留守のため代役を迫られてというが、彼女の「しどろもどろ」には妙にリアリティーがある。◇まさに目に浮かぶようといった形容がふさわしかろう。

◇ただ正直に言えば、橋本聖子が外務副大臣とはこの記事ではじめて知った。◇それにしても、事務的な相手をしなければならない外務官僚も気の毒なことよとIFSAなどは思ってしまう。◇やってられないでしょうね、まったく。

◇「橋本氏は、民主党の富岡由紀夫氏から政府の方針を問われ、『毅然(きぜん)と対応する』と答弁」。しかし、『具体的に』と説明を求められても、『しっかりとした対応』『毅然とした態度で』といった発言に終始し(後略)」。

◇「結局、河村氏(官房長官-筆者註)や外務省幹部が駆けつけ、答弁を引き受けた」。

副大臣や政務官!大義名分を並べ立てながらも、結局はかつての政務次官を水増ししただけのこと。政治家のポストを増やしただけのこと。◇その分、<部屋+秘書+公用車+労務費+経費>じゃ、たまったものではない。

◇この水増しも、かつての省庁再編も、すべては絶対善を標ぼうする虚構でしかなかった。◇と同時に、橋本聖子のような人物を国会議員に選ぶ選挙民の神経を横におくわけにはいかない。

★★都水道局が東京五輪PR
宣伝費倍の18億円計上
TOKYO WEB・09.05.07

◇「東京都水道局が宣伝費として2009年度当初予算に08年度の倍の18億7000万円を計上、CMなどを通じて水道事業だけでなく、10月に開催都市が決まる16年夏季五輪の招致活動もPRすることが7日、分かった」。

◇石原慎太郎都知事の愚にもつかぬ五輪入れあげにつき、IFSAは当通信でもう何度も批判してきた。◇その彼は、誘致合戦における東京の不利な状況にあせりまくり、またこれを見る取り巻き都幹部どもがここぞとばかりヨイショして散財を重ねる。◇悪循環が止まらないどころか、スケールアップしていくからタチが悪い。

◇「しかし水道局は公営企業会計で水道料金が収入源。多額の経費で、本業以外もPRすることに疑問の声も出そうだ」ばかりか、都バスにはカムカム五輪のラッピングを施しまくるし、都営地下鉄車内には都からの関連広告をずらっと。

◇動機不純の五輪誘致だけで信じられないほどのカネを使っているというのに、かてて加えて、成算の立たない一発逆転へ湯水のごとく都のカネをつぎ込まれてはたまったものではない。

◇石原慎太郎という人物、ヒトのカネとなれば景気がよくなる性分とはいえ、まったく冗談じゃないのだ。

★★皇居前のAIGビル、日生が1000億円で買収へ
ZAKZAK・09.05.08

◇これでもう完全に、皇居前の美しい光景は破壊されてしまうことだろう。どうせ例の再開発(=オフィスタワー化)がらみに決まっているのだから。◇AIGビルとともに品のよさを支えつづけたパレスホテル(+オフィス)は、いまや塀で囲われ、中ではぶっ壊しが進行している。

◇もちろん、これくらいで嘆いたりするIFSAのほうがどうかしている?くらいは分かっている。◇パレスホテルとAIGの双方に隣り合っていた当時の高層ビル(=旧日本鋼管ビル)などはもうとうに倒され、先週現在、新ビルの鉄骨が組み上がり始めているのだから。

◇何なのだろう、このスクラップアンドビルドで成り立つ日本の社会というのは。◇厳密には、彼ら得意の<経済合理性>にすら反しているとIFSAは推測するのだが。◇それにしても、こうした<経済>をインフラとする日本社会の心性って、やはり醜い。

★★就職人気企業、JR東海が初の首位
トヨタは急落96位
asahi.com・09.04.08

◇リクルートの調べでは、「(前略)業績悪化が顕著な電機・自動車メーカーは軒並み後退。前年6位のトヨタ自動車は96位まで落ち込むなど、学生の安定志向が強まっている」。

◇「安定的な人気があるのは金融業界で、3大メガバンクを含む銀行・損保計5社が10位以内に入った。電機ではパナソニックが15位に踏みとどまったものの、いずれも前年は20位以内だった日立製作所が26位、ソニーが29位、シャープが55位、キヤノンが77位と落ち込みが目立つ」。

◇付け加えるコメントもない。ばかばかしくて。◇銀行へ入り、せいぜい取引先のメーカーへ意地悪でもしてろって!

《IFSA好みの欄外あるいは論外記事》

★★【盧前大統領死亡】自殺、亡命、暗殺、投獄
・・・悲劇多い歴代韓国大統領
MSN産経ニュース・09.05.23

産経新聞ソウル特派員・黒田勝弘のユニークな筆致にIFSAは引きつけられた。

◇彼は、「今回の盧武鉉氏の場合、在任中の金銭疑惑が原因になっているが、全斗煥、盧泰愚両氏のような財閥企業などからの巨額政治資金疑惑というのではない」「夫人や息子など家族、親戚(しんせき)が、以前から知り合いの業者から金銭的支援を受けていたというものだ」としたうえでこう書く。

◇「そこで盧武鉉氏の支持者たちは『昔の大統領疑惑に比べるとたいしたことはない』『いわば生活型犯罪だ』などと弁明、擁護している」。◇「しかしそれだけに、同じ疑惑でもスケールが小さく見栄え(?)はよくない」。◇朝日新聞では間違っても言えないせりふだろう。だが再び、リアリティーがある。

★★鳩山代表、候補者調整でうっかり発言
国民新激怒で釈明
asahi.com・09.05.29

◇民主党の新代表が「(神奈川1区での-筆者註)国民新党との一本化の見通しを早まって口にし、同区で競合する国民新党の反発を招いた」というのが問題の中心だが、これを取り上げるIFSAの関心はそこにはない。

◇鳩山発言に怒りまくったという国民新党代表代行・エキセントリック亀井静香の絶妙の皮肉を紹介したいだけである。

◇「29日の両党(=民主党・国民新党-筆者註)の幹部協議でも、民主党の菅直人代表代行、岡田克也幹事長らに(亀井静香は-筆者註)『今日は(出席は)地球人だけか』とこぼし、『宇宙人』とも呼ばれる鳩山氏への不快感を示したという」。

★★すき家ゼンショー、告発した店員を告訴
「飯5杯盗んだ」
asahi.com・09.04.15

◇「店のご飯を無断で食べたなどとして、牛丼チェーン『すき家』を展開するゼンショー(本社・東京都港区)が、残業代不払いで同社を刑事告訴した仙台市の女性店員(41)を、窃盗などの疑いで仙台地検に刑事告訴していたことが分かった」。

◇「地検はすでに店員を不起訴としており(後略)」は当然にせよ、何だろうこのセコイ会社は。◇心臓を患ってから<すき家・なか卯>や、コテコテメニュー中心のココスへは行かないからいいけど、ここにトップの思想が反映しているのは間違いない。

◇会社に盾突くヤツは絶対に許さないという、ワンマン会社にありがちな思想が。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年5月14日 (木)

絶対善的<倫理&説明責任>で小沢を攻めさえすりゃ自身は安全!と心得る大マスコミ

◇西松建設関連での小沢一郎民主党代表秘書逮捕以降、テレビを中心とする大マスコミのスタンスはあまりに児戯に類するものだった。◇いや、児戯だからこそ<純粋>、ゆえに世間にウケル、だから批判するマスコミ自身はド安全。それをよく知っての行状といったほうが正しかろう。

◇<ゼネコンからあれほど多くのカネをもらうなんて><いったい何に使ったというだろう><その疑問に対し、小沢は説明責任を果たしていないではないか><これほど政治倫理が問われている時はないというのに>だからこそ、<小沢辞任後の民主党代表選では、脱小沢的なもの・非小沢的なものが求められている>・・・・・・・。

◇いいかげんカマトトぶるのはやめにしたらどうか。いい大人がみっともないったらありゃしない。◇小沢がダーティーぽいって?何をいまさらだろう。そんなことはだれでもが直感するところで、西松事件なんぞに教えてもらわなくても十分にわかっている。

◇問題は、<ダーティーっぽい>のか<ダーティー>なのかということ。両者は決定的にちがう。◇もっとはっきりいえば、今回の小沢の行為が究極的に法に触れるのかどうかということ。◇IFSAはそれでしか判断しない。

◇いや私はちがう、法への抵触うんぬん以前に、小沢のあの姿勢というか方法論が許せない!というなら、マスコミは西松事件などの尻馬に乗るのではなく、もっと前々から小沢を正面より攻撃してくるべきだったではないか。◇小沢的なるものを世間から葬り去りたいというのなら。

◇豪腕といってはこわがり、小沢をまともに批判すらできない、この腰の引けた連中の常套手段はただひとつ。◇<小沢的=田中角栄>という図式を何の証明もなく持ち出すことにつきよう。◇あげくは言うに事欠き、野党のくせにもらった額が多すぎるだって。

◇いまやボロボロに批判される絶対悪的角栄ですら、<彼は小学校しか出ていない(=厳密には多少ちがうはずとIFSAは認識)><だから庶民の気持ちが分かる><すなわち角栄は庶民の味方>といったハイパー単純式を武器とし、田中角栄こそ今太閤!と持ち上げまくったのはどこのどなたでしたっけ。

◇今回の秘書逮捕事件に発する、<野党としては多すぎる?政治献金。いったい何に使ったことやら>式マスコミ流問いかけを、小沢への好悪を別として客観的に整理すれば以下のようになろう。

前回の参院選勝利を含めた選挙戦へ投入した。これからの選挙への軍資金として備蓄している。私的に使った。

◇最後のものは論理的可能性からする理念型として述べただけで、実際のところはまったく不明。◇かつて週刊誌にちょろちょろたたかれたことがあったと記憶するが、本当に怪しいと思うのなら、資金豊富な大マスコミのこと、グダグダと安全地帯から絶対善的遠吠えをしていないで徹底究明すればいいではないか。

◇この<何に使った?>問題、<私的に使った>がないのであれば、あとはどうぞご勝手にの世界となろう。◇もちろんのこと、有権者買収等の不法は別にして。

◇以上、ここまでの記述はアウトプット範ちゅうの問題だったが、もうひとつ、インプット段階の問題が残る。◇というより、今回の逮捕劇はこここそがインチキ!と検察は判断したわけだ。◇逆に小沢一郎は、とんでもない、法にのっとりすべてオープンに報告しているじゃないかと。

◇この辺に関する今回の摘発の可否は、法廷での論争にゆだねるしかなかろう。◇この時期(時機)なぜ最大野党党首の小沢だけを狙い撃ち?なぜ自民党の大物へは手が伸びない?といった消しがたき政治的色合い以外はネ。

★★「やや乱暴では」「一罰百戒の意義」
・・・検察OBの評価分かれる
YOMIURI ONLINE・2009.03.25

◇「東京地検の特捜部長時代にゼネコン汚職事件の捜査を指揮した宗像紀夫・中央大法科大学院教授は、『特捜部は、従来の価値基準を変えて摘発した』と批判的だ」。◇「『政治資金規正法上、最も悪質なのは、収支報告書に記載しないヤミ献金。今回は、献金自体は記載されており、透明化の義務はある程度果たされていた』と指摘」。

◇この事件以来、的確な指摘で名をあげてきた「(前略)元検事の郷原信郎・桐蔭横浜大法科大学院教授」も同様の指摘をしたうえで、「『(前略)ヤミ献金ではないので悪質性は低く、罰金刑が妥当。検察は、なぜ今回の事件を摘発したか十分に説明する義務がある』と指摘した」らしい。

◇他方、「元最高検検事の土本武司・白鴎大法科大学院長」や「元東京地検特捜部長の河上和雄弁護士」は、手の込んだ悪質な事件だとして摘発の「意義」を強調している。

◇いずれにしろこれほどビミョーな事件に、当事者たる小沢一郎が異議を唱えないことのほうが不思議というものだろう。◇にもかかわらず、マスコミは<説明責任を果たせ>の一点張り。

◇いや、マスコミばかりではない。民主党内からも何とかの一つ覚えのように<説明責任・説明責任>。◇21世紀に入って頻繁に使われ始めたこのコトバ(=説明責任)ほど気色の悪いものはないとIFSAは常々思っているのだが。

◇なんだこれは!また例により、accountabilityからくる生煮えのカタカナ概念にきまっていよう。◇企業の不祥事が表ざたになるたびに使われるコンプライアンスなんかと同様の。◇もうそろそろ、こんなものに頼ってその場をごまかすのはやめにしたらどうだろうか。

◇ではなぜ日本人は<説明責任>が好きなのか。理由は簡単、それを求めた自分への跳ね返りがないからだ。◇真っ正面から批判すれば、当然のこと自身も巻き込まれ、ある場合には逆襲にあうかもしれない。◇しかし免罪符のように<説明責任>と言っていれば痛くもかゆくもない。

◇小沢一郎のケースに話を戻せばこうなる。◇小沢に<説明責任>を求めたとして、ではどういう状態にいたったら<説明が完ぺき>と彼らは承認するのだろう。◇IFSAとしては、要求する人間にそれを聞いてみたい。

◇多分こういうことになるはずだ。◇それではまだ説明が足りない・・・・・・・のエンドレスな繰り返しに。◇要は、<私がやりました、私が悪うございました>と謝罪しないかぎり、<説明責任>を果たしたとは認められない、と。

◇だからこそIFSAは、気色悪いという。◇ならば最初から、「ウソ言ってるんじゃないよ。世間様に向かってきちっと本当のことを話せよ」と要求したほうがずっと早いしすっきりしている。つまらない間接話法ではなく。◇だが、求めるほうにはそれだけの覚悟など天からない。

今回の件は絶対に許せないとマスコミが本気で思うなら、明日からでもおそくはない、こう追及したらよかろう。◇<西松からの献金を隠すため、意図的にダミー団体を使ったのではないか><献金された巨額?のカネを私的に流用したのではないか>と。

◇でも、そんなこと怖くてとてもできないだろう。名誉棄損で訴えられたらそれこそ大変と。◇だから<政治倫理>や<説明責任>といった、人畜無害なキレイゴトで逃げている。◇加えて、ちゃっかり正義漢ぶってもいる。何たるしたたかさというか、セコさよ。

◇いやもしかして、それはIFSAの買いかぶりかもしれない。<今回の件は絶対に許せないとマスコミは本気で思う>のくだりすら、単なるアリバイ証明のポーズということも十分考えられるのだから。◇世論へ迎合するには怒ってみせるがイチバン!とばかりに。

◇そう思えば、<説明責任なるものどこかクサイ!>の裏側も見えてこよう。◇テレビマスコミのお家芸ともいえる予定調和からの出発。<説明責任>なるフニャフニャ概念こそ、その主役としてまさにうってつけなのだった。

◇こんな火の粉の降りかからぬいい子ちゃん的キャンペーンを大々的に打つヒマがあったら、二階俊博経産相問題への独自取材競争(+)ザル法としての政治資金規正法徹底言及、マスコミはそうした基底部から地道に崩していくべきなのだ。

◇しかしその彼ら、どうしてだか<本質>からは逃げまくり、<小沢的なるもの>へご執心とくる。◇ただこれとて、民主党の代表選が終われば自然消滅するは目に見えている。◇毎度のことながら、刹那刹那またセツナの思いつきキャンペーンに終始するからであります。わがテレビメディアは。

◇ここで最後にひとこと。IFSAは当通信にて過去何度も、小沢一郎の功罪を語ってきた。◇民主党を、足腰の強くエグイ政党へ育て上げるためには、小沢的<どぶ板>(+)<ダーティーっぽさ>こそ建設途上必要悪なのだと。◇というより、松下政経塾流脇アマお坊ちゃまでは百年待っても政権はとれないと。

◇政治の世界の権力闘争とはそういうものだから。◇米国の大統領予備選を見ればそれはよく分かろう。

◇しかし古舘伊知郎的テレビは今日も主張している。◇今度こそ(非小沢的)クリーンな指導者にぜひ出てきてもらいたい!ってな具合に。◇それこそ、な~んちゃってではないか。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年4月 8日 (水)

反麻生を気取りながら腰の定まらぬ<自民党日和見政治家>たち。そのオモシロ言行録

◇小沢一郎民主党代表の秘書逮捕でウキウキざんまいの政治家が民主党内には相当数いる。◇そのばかさ加減については前回のIFSA通信・【小沢秘書逮捕で民主党内反小沢派がウキウキ。<政治>を知らないふ抜けた連中だ!】(2009.04.04)で詳述したからそちらをご覧いただくとして、当然のことそれは敵方自民党にも及ぶ。

◇自民党が小沢の大失策に拍手喝采(かっさい)、もしくはその仕掛けの大成功に大喜びは自然の流れにせよ、これを契機に反麻生を気取る連中が麻生批判の手をゆるめる、この無原則・無節操ぶりが何ともおかしい。◇では彼らの麻生批判とはそもそも何だったのか、お里が知れようというものだ。

◇そんなのは自明の成り行き、二世議員を中心とする昨今のひ弱なメンバーを見れば!のごもっともなコメントはひとまず脇へおき、早速彼らの言行録をフォローすることから始めよう。

◇「麻生太郎首相に批判的な自民党の加藤紘一元幹事長山崎拓前副総裁中川秀直元幹事長ら『政界再編論者』に手詰まり感が漂っている」。◇「定額給付金が焦点になった08年度第2次補正予算案の衆院採決で自民党に造反の動きはなく、離党が確実視される渡辺喜美元行革担当相への同調者も出ない見通しで、『攻め手』を欠いているためだ」。

◇「加藤氏は10日、山形県鶴岡市での後援会会合で、定額給付金について『自民党議員は強い賛成ではなく、公明党に近々選挙でお世話になるから賛成する』と指摘しながらも、『自分も含めて自民党からそんなに造反する人は出ないだろう』と語った」。

◇「定額給付金の撤回を主張していた山崎氏は今年になって容認に転じた」(以上、★★自民:政界再編論者に手詰まり感 遠のく衆院選、造反なく・毎日jp.・09.01.10)。

◇「29日(09.01.29-筆者註)昼の町村派総会で中川氏は、いつになく深々と頭を下げてあいさつを始めた」。◇「中川氏は消費税問題でみせた麻生太郎首相への痛烈な批判をこの日は”封印”した。派の結束を訴えることで、代表世話人を自分から降りる考えはないことを強調した」(★★町村派、中川氏めぐり内紛が激化 来週にも集団指導体制解消・MSN産経ニュース・09.01.29

◇「経済成長と財政再建を優先する『上げ潮路線』の勉強会を、中川氏は派内に発足させた」。◇「森氏(森喜朗元首相-筆者註)の『あまり派手にやらない方がいい』との忠告に、中川氏は打ち明けた。『民主党の前原誠司前代表野田佳彦元国対委員長らと話はついている。上げ潮路線の政策なら、彼らとブリッジ(橋)を架ける新党を作れる』(★★自民町村派:勝者なき抗争 集団指導体制解消・毎日jp.・09.02.07

◇「同派最高顧問の森喜朗元首相から睨まれ一時は動きを封じ込まれた中川氏だが、郵政民営化見直し発言で首相の求心力が急低下したため、麻生降ろしを仕掛ける好機ととらえているようなのだ」。

◇「中川氏は10日(09.02.10-筆者註)の自身のブログで麻生首相が見直しを検討している民営化会社の4分割について、『民営化の根幹である4分社化の完遂への意思表明を鮮明にすることが内閣支持率上昇への第一歩だ』と首相批判を再スタート」。

◇「12日夕には、郵政民営化を決定した小泉純一郎元首相らとつくる民営化推進派の会合で気勢を上げる予定だ」。◇「小泉氏の威光をバックに、復権となるか!?」(★★”郵政見直し”好機と気勢・・・中川秀、麻生批判を再加速・ZAKZAK・09.02.12

◇「自民党の加藤紘一元幹事長は二十六日(09.02.26-筆者註)、都内で講演し、次期衆院選前後の政界再編について『麻生政権の支持率の低下とともに、政界再編という局面も、新党をつくる局面も終わった』と述べた」。

◇「加藤氏はその理由として『今や民主党は単独で政権を取れるという状況に入ってきた』ことを指摘」(以上、★★政界再編『終わった』 加藤紘一氏が断念宣言・TOKYO Web・09.02.27)。

◇そして小沢代表の秘書・大久保隆規が09.03.03逮捕されることに。◇これを機とし、民主党の反小沢派(非小沢派ではない)&自民党がソワソワぶりを即開始。◇不思議なことに、麻生太郎首相への支持率が若干アップ。もちろん、テレビの誘導力は大きい。

◇さらにはそれ以上に不思議なことには、自民党内反麻生派が急にトーンダウンというか、麻生批判に急ブレーキときたもんだ。

★★中川秀氏「春解散なら現総理で戦う」
反麻生色を弱める
asahi.com・09.03.31

◇「自民党の中川秀直元幹事長は31日(09.03.31-筆者註)、(中略)春に衆院解散・総選挙に踏み切る場合は、麻生首相のもとで臨むことを容認する考えを示した」。◇「違法献金事件による民主党支持率の低下を受け、『麻生首相では総選挙を戦えない』とする姿勢を修正したものだ」。

◇記事によれば「武部勤元幹事長も」同様の考えを示し、「『麻生降ろし』の動きは沈静化した格好だ」

★★「5月解散」言及で「反麻生」勢力がトーンダウン
”降ろし”小休止「現総理で戦う」
ZAKZAK・09.04.02

◇「麻生太郎首相が『5月衆院解散』の可能性に言及したことで、与野党が浮足立ち始めた」。

◇「特に、自民党の武部勤、中川秀直両元幹事長ら「反麻生」勢力は、新グループを作るなどアピール活動に躍起だが、『5月解散ならば選挙の顔は麻生首相』とトーンダウンしており、毎度のことながら迷走気味だ」。

◇「武部氏は一時、『新しいリーダーを立てる』と鼻息が荒かったが、この日は『首相が会見で言ったことは的を射た話だ』と5月解散に賛意を示し(後略)」。

◇「党内では『なんでも”新しい”をつければいいというものではない。選挙の前に、よくも悪くも目立つという以外の効果があるとは思えない』(中堅)などと、冷たい声が相次いだ」(自民党にも鋭い人間はいる(1)-筆者註)

◇「一方、中川氏や塩崎恭久元官房長官は首相が進める国家公務員制度改革に異論を唱え、『反麻生』としての存在感を高める戦略だ。両氏は今国会にも法案を議員立法で提出する構えだ」というが、ここにもまた<自民党にも鋭い人間はいる(2)>が登場する。◇たとえばこんな具合に。

◇「議員立法についても、党内手続きが必要で『中川氏は所属する町村派でも影響力を失っており、協力する議員は少ない。騒ぐだけ騒いでお蔵入りになる、いつものパターン』(ベテラン議員)とみられている」。

◇最後に、究極の日和見脆弱男で小泉政権時代には絶えず「総理がおっしゃっているんですから」を連発し失笑を買った石原伸晃の場合を見ておこう。

◇「『自民党国会議員の7割から8割が、麻生政権で選挙をやって与党にいられるのかと疑問を持っている。私たちは、がけっぷちにある』 石原伸晃幹事長代理は5日(08.12.05-筆者註)、自らのパーティーでこう語った」。

◇「前日、所属する山崎派幹部に『24人の会(渡辺喜美・塩崎恭久らを中心とする中堅・若手の麻生批判的会合-筆者註)に参加したいが、どうすればいいか』と相談し、引き留められていたという」(以上、★★揺らぎ始めた「3分の2」 政権に見切り、分派活動・asahi.com・08.12.09)。

◇この発言は、小沢問題など発生していない昨年12月のこと。ではこの軽~い石原お坊ちゃま、現在は何と言っていることか。◇想像するに、「麻生首相を全力で支えよう、自民党議員として」だろう。

◇それにしても、風見鶏よりよほどひどいこんな男が、<だれを首相にしたい?アンケート>でいつも上位に食い込むフ・シ・ギ!◇まさに日本人の表層と深層そのものである。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年4月 1日 (水)

カマトトぶった小沢批判など百害あって一利なし。批判者のスタンスが問われているのに

◇良識派ぶっては話をややこしくし、絶対善に逃げ込むのはいいかげんやめにしたらどうか。◇新聞・テレビを覆いつくす小沢一郎金権体質批判のことだ。

◇<政治>とか<国際関係>、本来は透徹したリアリズムで論じられるべき対象が、偽善者然とした絶対的倫理もしくは絶対善的視点からのみ断罪される。◇得意気にそれを<断行>する人間にあっては、これほどナルシスチックで気持ちのいいものはないだろうし、また同時に、自身は絶対に傷つかないという安心感もひそかな支えになってくれていることだろう。

◇この病理現象を説明するため、唐突ながらもプロ野球を例にとってみる。◇たとえば熱烈な巨人ファンがいたとして、現監督がいま、法ギリギリのアンチ倫理的なことをしたと仮定しよう。そのときファンはどうするか。◇こんな監督が即刻辞めないのはけしからんと、阪神や中日ファンへくら替えするか。

◇巨人ファンが最初に考えるのは、現監督更迭によるそろばん勘定(=パワー分析)にちがいない。◇問題の監督が辞めれば戦力は圧倒的にダウンしてしまう、だから少々ひっかかっても彼に続行させるがひとつ。◇ふたつめは、こんな監督じゃ結局のところ士気にもかかわる、当面のダウンには目をつぶってでも更迭して出直すべき。

◇しかし、いまのマスメディアは上記2方法をとらず、ともかく監督は辞めろ、それでなければ阪神や中日へ早く乗り換えよとファンを誘導している。◇加えてミエミエの世論調査などをし、人心は圧倒的に監督更迭を求めていると報じまくる。

◇そりゃそうだろう、<西松建設から巨額の献金を受けている小沢一郎、彼は党首(代表)を辞めるべきか?>とダイレクトに質問され、いや辞める必要はない!と大きな戦略・戦術をもとに即答できる日本人がいったいどれだけいることか。◇にもかかわらず、<辞める必要なし>と判断する人が20数%も存在というのは、IFSAにあって逆に驚異的な数字と映る。

◇IFSAのスタンスはこうだ。◇今回の小沢秘書逮捕は、その象徴的な意味合いにおいて明らかなる<国策捜査>世にあまたある駐車違反のうち、小沢関連のそれだけに絞り込んで摘発したに等しい。しかも検察が直接道路へ繰り出してそこには偶発性がみじんも感じられない。

◇だからこの手の形式的罪=微罪(といっても、IFSAは駐車違反でつかまるのはゴメンだから、たとえ10分でも100円パーキングへ入れる!)に対し、<絶対善>を発動させるなんて、お門違いもはなはだしい(註)
(註)=今回のものは形式犯ですらない、法的にはまったく犯罪にあたらないと言明する元検事がいるのも事実で、論拠には相当の説得力がある。となれば、駐車違反にすら相当しないことに。

◇では、小沢一郎が党首(代表)の座にとどまる、もしくはそこから退く、その判断基準は奈辺に。◇そう、そんなことは選挙における戦略・戦術論で判断するのがいちばんということになろう。◇総選挙に向かって辞めるのが得か損か。辞めるとしたらどのタイミングがいちばん有利か。

◇ということは、どのタイミングで辞めれば自民党に対し最大のダメージを与え得るか。

◇国家資格・選挙士・最上級を手にする小沢にあっては、当然このことを考えているだろう。辞めることを前提にして。◇となれば、麻生自民党が軽々にも勝てると勘違いし、無謀な解散に打って出る前後の一瞬。それを逃す手はないというに尽きよう。

◇おそらくは政治記者たちもそんなこと重々承知しながら、カマトトぶって世論におもねり、早く辞めろの大合唱にくみするフリをする。◇何とも薄汚いサラリーマンたちではないか。

◇要するにわれわれ国民は、絶対善を武器にフラフラしたりすることなく、きたるべき総選挙で自民に勝たせたいのか民主に勝たせたいのかをはっきりさせること、それに尽きよう。◇にもかかわらず、マスコミがそのフラフラをあおりまくっている。

◇では最後に、<小沢によるこの巨大なる微罪>に触れて今回は締めくくるとしよう。◇マスコミも前原誠司らのお調子者たちも、小沢の金額が異常すぎるとかいってそこだけを責めようとしている。◇しかし残念ながら、法律(政治資金規正法)がそうなっているのだから金額の多寡などで攻め落とすことはできない。単なる情緒的うさ晴らし以外には。

◇だがそうはいえ、今回狙い撃ちにされた駐車違反が尋常ならざることはたしかで、路地の入り口にデッカイ10トンダンプカーがどかっととまっていては、そりゃ注目を浴びる。

◇ただそのダンプカーを築き上げたのが、企業<選挙<国民という流れのもとにあることだけは間違いのない事実で、それはブーメランのように国民へ還ってこなければならない社会現象といえた。

◇マスコミも国民も、そこから目をそむけるようにし、田中角栄の秘蔵っ子・小沢一郎!のみで本質から逃れようとする。しかしそうはいくまい。◇だいいち、若手代議士に秘書が10人もって?そんな大勢のスタッフが手足となり、毎日いったい何をしている?何のためにそれだけの人員が必要?

◇それを不思議と思わない感覚のほうがよほど不思議だろう。◇小沢秘書逮捕はそこを突いてきているのだ。普遍的な問題として。

◇それからもう一点。なぜ民主党に小沢一郎が必要かという根本問題が残っている。◇それについては、民主党の甘ちゃん・カッコマン連中による<非どぶ板選挙・どぶ板逃亡選挙>の愚、それをIFSAはこれまでも散々論じてきたから、詳しくはそちらをご覧いただくとして、当面は小沢流でなければ政権など絶対に奪えない!その現実だけは厳然たるもの!IFSAはそう言い続けてきた。

◇最近は薄まったとはいえ、小沢の人を食ったようなヘラヘラ笑い、肝心な時のエスケープや雲隠れ、首相を決めるために宮沢喜一たちを呼びつけては面接を実行したという前代未聞の不遜な行状(=行く方も行く方だが)等、どだいあの手の男は虫が好かない・・・・・・・、IFSAもその点では人後に落ちないが、では選挙に勝つために彼ほど<もっともらしい論理をそれなりに組み立てられる人間>(+)<選挙を泥臭く戦える人間>が小沢以外、民主党内にいるか。

◇エグイ小沢のかわりに、乳児用ウエハースのような衛生無害な御仁を党首(代表)に持ってきて選挙に勝てるなら、そりゃ今日にでも替えるべき。◇IFSAの視点はそこに尽きる。

◇かといって、清潔志向の日本社会無党派層にあっては辞めずには勝ち目が薄い。◇だからこその、入念にタイミングをはかった戦術的辞任。◇IFSAはそう見ているし、そうすべきと思う。

◇なお、絶対善的機軸をめぐる民主党・自民党のお粗末右往左往については、次回にまわすとしたい。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年3月25日 (水)

ショート&IFSA=WBCの<侍ジャパン>も趣味悪命名だが、<原ジャパン>よりはマシだ

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は2009.03.24、日韓熱闘の末にJAPANが優勝した。◇WBCには米国と日本(=特に読売グループ)のビジネス的思惑がいろいろ存在するようだし、運営にも批判が多いのは知っているが、今回はそれには触れない。

◇IFSAは運転中、TBSのテレビ音声によって日韓決勝戦の一部を聴いたが、それはいつにない緊迫した内容で、ここまでマジだとやはり野球は圧倒的に面白いなとの思いを禁じ得なかった。◇昼間にもかかわらず、おそらく視聴率は最高ランクだったことだろう。

◇帰宅後はテレビのダイジェスト版をはしごし、追体験を楽しんだ。◇ただIFSAはもう10年くらいプロ野球を真剣に見てこなかったから、所属球団すら分からない選手が相当いたのも事実だ。

◇だが今回のWBCで、横浜球場へ出かけるきっかけがつかめた。村田とか内川の名を頼りに。◇10年ちょっと前、横浜に小さな家を建てた関係上、一度は行く義理があろうとと妻と話しながらパスし続けてきた怠惰、それを今年は精算したい。

◇それにしても、若い選手たちの物おじしない淡々とした姿勢には感動を覚えた。すごい連中がよくこれほど揃っているものだと。◇いい数字を残してきた主砲村田には申し訳ないが、彼が負傷で戦線離脱して以降、打線がつながり始めた、若手が生き生きし始めた、ぴりっとしてきた・・・・・・・。

◇根拠レスながら、IFSAにはそう思えてならない。◇組織や集団の<空気>ってそんなものなのかもしれない。企業という組織体だって。

◇まあ日本チームの中身の分析はともかく、IFSAがずっと引っかかってきたのは<侍ジャパン>なるマンガチックな命名そのもの。◇何かにつけ○○ジャパンにしなければ気の済まない日本人的ワンパターン自体が論外だが、その前に<侍>はやめてちょ-よ、芸△フジヤマのセンスとちっとも変わらないからサ。

◇そう思っていたら、誰かが言った。<原ジャパン>を忌避するところが原監督のいい点だと。◇なるほど、あの<星野ジャパン>ほど気色の悪いものはなかったなと瞬時に思い出した。◇野球以外でも、オシムジャパン、岡田ジャパン、柳本ジャパン・・・・・・・。すべて固有名詞を冠した不自然なまでのヨイショには辟易(へきえき)する。

◇麻生首相に比されるほど散々の前評判だった原辰徳監督(かつての若大将?)の行動も、星野ジャパンのスポ根ものからするとず~っとスマートでフツウ。◇何よりもいいのは、でしゃばり星野仙一のようには原の固有名詞がまったく表に出てこないことだった。◇当たり前のことながら、これが実にいい。

◇その原クン、日米戦に際し、発祥としての米国野球へさりげない敬意を表明してみたりして、意外な成長ぶりを見せてくれる。◇われわれの若い時代には、甘ちゃん原辰徳のことを<腹立つのり>とか言ってからかったものだが、彼はいったいいつ熟成したのだろう。◇いや、50歳になればそれもむべなるかな。◇そのタツノリが言う。

◇「(記者)韓国の印象を (原)今大会は3勝2敗だったが、野球の勝負は紙一重。アジアの2チームが決勝で戦ったのは誇るべきこと。良いライバル関係として今後の野球を引っ張っていきたい(★★WBC連覇:原監督「日々進化した」・毎日jp.・09.03.24)

◇「(イチローの)あのセンター前ヒットは生涯忘れない。岩隈も最高のいいピッチングだった。(投手陣)13人みんなの思いが送り出したと思う」。◇「(今日の試合については)うまい監督さんならもう少したくさん点を取れたでしょう。それでも辛抱しながらやった(後略)」(★★WBC:世界制した原監督「うまい監督ならもう少し点取れた」・毎日jp.・09.03.24)

◇全国紙各紙、原への言及はそれほど多くはないが、「中島や片岡、内川ら国際大会の経験は少なくとも、打撃に確実性があり、足のある選手を思い切って代表に選出したことからみても、原監督は目指す野球像がしっかり見えていた(★★WBC連覇:「スモールベースボール」進化 穴ない打線・毎日jp.・09.03.24<★★んだ、信じた-原采配、頂点に 「生涯忘れられぬ」・asahi.com・09.03.24>はそのとおりだろう。

◇好き嫌いのないかっちりとしたスモールベースボールが、見る者を安心させてくれた。◇シャンパン掛けでの発声内容も落ち着いたもので、星野などよりは数段上をいっていたとIFSAは感じる。

◇そんななか、日刊ゲンダイのToday's Gendai メール(2009.03.24)の記事サマリーを入手した。◇短いので、まずは全文を引用させてもらう。

★★原監督で日本連覇に王手 野球はやっぱり選手だな

◇「米国を破って決勝進出、今大会5度目の韓国戦でWBC連覇に王手をかけた日本代表。原監督を見る世間の目が開幕前とはちょっと違ってきた」。◇「長嶋、王、星野の3氏と比べて、カリスマ性も話題性も、人気もなく、指揮官としては凡庸の評価だが・・・・・・・野球は監督にあらず、選手がやるものだなとあらためて気づかせてくれた」。

◇これに対する論評は、近くのファミリーマートでゲンダイ本紙を購入し、全文に目を通してから行うべきなのかもしれない。◇だが、上記紹介文だけでおおよその趣旨は把握できるし、だいいち、こんな弁解のような文章を見せられては買いに行く気にさえならぬというものだろう。

野球は選手!ならば、北京五輪惨敗の星野にだって文句を言えなくなるではないか。あれはひとえに選手の責任とでも言うのだろうか。◇逆に、今回の優勝が選手の責任(=パワー)によるとすれば、彼らを選んで使い切った監督の責任(=能力)はなぜ評価されないのか。

◇要するに、読売=原監督嫌いの日刊ゲンダイは、負ければ原監督の責任、勝てば選手の力といったダブルスタンダードを恣意的に駆使しているにすぎない。◇それはいったい、何を救うために?生来のアンチジャイアンツファン・IFSAとしても、ゲンダイのアンフェアぶりにはブーイングを放ちたくなる。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年3月17日 (火)

IFSA注目の<ベタ>記事=<解散を求める絶対善的合唱だけ?>ほか(09.03.08現在)

★★何が目的で首相の座にしがみつくのか
Today's Gendai メール・2009.02.23

◇いままでの首相とはまったくパラダイムを異にする麻生太郎首相に対し、政府へのダイレクトな批判をウリにする日刊ゲンダイがさっぱりさえないとは、IFSAがかねてから指摘したところである。◇たとえば昨今のゲンダイは、こんな泣き言に終始している。

◇「世論調査でも『麻生辞めろ』の数字が急増中。4月までにはクビが決定的なのに、自分からは辞める気はなく、一体何が目的で首相の座にしがみつき、居座り続けるのか。今、解散・総選挙をやれば敗北必至と知りながら、この男が居座り続けるほどに景気は最大の危機に突入する」。

◇この繰り言を読むために130円を払う人は少なかろう。部数は相当に落ちているのではとIFSAは想像する。◇加えて、エロ記事満載の大人のページがまったくもって堕落の極みとくる。◇宇能鴻一郎センセイの偉大なるワンパターン小説を連載していたころからすれば隔世の感がある。

◇そうは言っても、マンネリながらシニカルな突っ込みでサラリーマン時代お世話になった日刊ゲンダイのこと。毎日配信されるToday's Gendai メール見ては週に一度ほど近くのコンビニへ行き、パスモでパシャッと買ってはみるものの、満足させられたためしはない。

◇「一体何が目的で首相の座にしがみつき、居座り続けるのか」なんて言ったところで、彼の就任当初からIFSAが言っているごとく、<目的は1日でも長い首相の座>なんだから辞めるわけがない。◇当然、わざわざ解散してまで負け戦に向かうわけがない。◇<1日でも長い首相の座!>。確信犯ほど強いものはないのだ。

◇野党はそれを前提に作戦を立てるべきはいうまでもないのに、例によってスタンスがふらつきっ放し。◇<あるべき論>など通じるわけもない相手とまずは認識する、そうした揺るぎなき視座を保持したうえで戦略・戦術を練り上げる・・・・・・・。だがそれが民主党には欠けている。

◇だから民主党は足腰が弱いと、蔑(さげす)みもしくは憐憫(れんびん)の目で見られることになる。◇解散、解散って浮き足立っていないで、正攻法でど~んとぶちかますのが近道だというのに。

◇解散しろ・解散しろって絶対善ぶりつつ吠えてみたところで、あのデタラメ郵政解散で得た2/3以上の理不尽パワーは微動だにしない。◇<1日でも長く首相の座を!>の麻生的願望を支えてやっているのは、ほかならぬあの郵政トンデモ選挙自体なのだから。

◇現在の情況はすべて国民が呼び寄せたものとの<現認>から出発する、他人のせいにしないで。◇これだけでも政治のシーンはからりと変わるはず、IFSAはそう見ている。

★★こんにゃくゼリー:死亡男児の両親、
マンナンライフを提訴
asahi.com・09.03.03

◇「こんにゃくゼリーで窒息死した兵庫県内の男児(当時1歳9カ月)の両親が3日、『大きさ、硬さ、容器の形状に設計上の欠陥がある』として、製造元の『マンナンライフ』(本社・群馬県)と永井孝社長らを相手に、製造物責任法(PL法)に基づく計約6240万円の損害賠償請求訴訟を神戸地裁姫路支部に起こした」。

◇「訴状によると、男児は昨年7月29日、祖母宅で、凍らせた『蒟蒻畑(こんにゃくばたけ)マンゴー味』をのどに詰まらせて病院搬送されたが脳死状態になり、9月20日に多臓器不全で死亡したという」。

「『のどをふさぐ大きさ』『かみ砕きにくくのみ込みにくい硬さと弾力』」に問題があったとのことらしいが、日本もいよいよ米国流訴訟社会へ入ったのかとの思いを禁じ得ない。

◇これに対する表向きの反応は、企業けしからん。だが本心は、そうはいってもね・・・・。◇とはいえ、日本の風土にあっては、そんな本心の表明などなかなか許されるものではない。

「こんにゃく入りゼリーの事故-幼児、高齢者はとくにご注意!-」(06.11.13・国民生活センター:公表)を事前に読む人なんてそうはいないにせよ、幼児や高齢者にこの食品ははたしてどうなのだといった基本的な<生活直感>が鈍化しつつある現実は否定できなかろう。

★★日本最北、牛丼チェーン店進出 札幌から陸路5時間
asahi.com・09.03.02

◇「北海道稚内市で2月末、牛丼チェーンの『すき家』が日本最北の牛丼店を開店した」。◇「商圏人口の少なさや輸送コストの壁が、チェーン展開する飲食店の進出を阻んできた同市だが、運営する『ゼンショー』(東京)は『採算性はある』と強気だ」。

◇帯広空港から稚内までレンタカーで走った経験のあるIFSAとしては、稚内という自然・人文地理学上の厳しさが肌で分かるし、同時にまた、逆張りを敢行する「センショー」の判断にも興味をそそられる。◇お節介ながら、何とか成功させてもらいたいと願っている。

◇「チェーン展開する小売店は一定地域内に集中的に店舗を置き、効率化と認知度を高めてシェアを拡大する『ドミナント戦略』という手法をとることが多い。しかし、人口4万人弱で札幌市からトラックで5時間以上かかる稚内市への進出は難しく、市内のコンビニエンスストアは道内資本のセイコーマートだけ」。

◇そういえば、道内のコンビニって<セイコーマート>だらけですね。

《IFSA好みの欄外あるいは論外記事》

★★鳩山「国家的損失、トキを焼き鳥で食べるような話」
東京中央郵便局取り壊しに異議
ZAKZAK・09.02.27

◇一時はとんちんかんなことばかり言っていた鳩山弟(邦夫)だが、ここのところなぜかさえている。◇「トキを焼き鳥で」。これまたなかなかエスプリがきいた表現と感心した。

★★更衣室にビデオカメラ、高校教諭を逮捕
・・・自分も映って発覚
YOMIURI ONLINE・09.03.06

◇自身が勤務する沖縄県立高校の女性用「脱衣場とシャワー室に計3台の小型ビデオカメラを隠し、盗撮していた」が、「カメラの映像に石川容疑者自身が映っていたため犯行が発覚」したという。◇以上!コメントなし。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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