2009年7月 6日 (月)

IFSAの<笑止千万>=橋下&東国原知事の魂胆はミエミエ。何が地方分権だって!

◇そのまんま東こと、東国原英夫宮崎県知事の<勘違い本気発言>には、さすがのお人よし日本国民もくちあんぐりといったところであろう。

★★選挙:衆院選 「ガケっ縁」自民、知事頼み
出馬打診に東国原氏「総裁候補なら」
毎日jp.2009.06.24

「内閣支持率の急落にあえぐ自民党が、次期衆院選対策で、地方の人気知事との連携に動き出した」。◇「自民党の古賀誠選対委員長は23日、宮崎県庁を訪ね、東国原知事と会談し、衆院選に党公認候補として立候補するよう要請した」。

◇「これに対し、東国原知事は『私を次の自民党総裁候補として、衆院選を戦うお覚悟があるのか』などと、逆に条件を突きつけ、結論は出なかった」。

◇東国原が自民党へぶつけた衆院選出馬の条件は、上記「オレを自民党総裁候補にしろ」(+)「地方分権への全国知事会要望を100%マニフェストへ盛り込め」。◇前者は<そのまんま東>によるそのまんま本気。そして後者の地方分権うんぬんは、これぞ便利と引っ張り出したキレイゴト・ワンフレーズとIFSAは見る。

★★東国原・宮崎県知事:ハードル下げる?
分権提言の採用「90、80%でいい」
毎日jp.・09.07.03

◇「衆院選出馬に意欲を示している宮崎県の東国原英夫知事は2日、出馬条件として自民党に地方分権改革案受け入れを求めていることについて『100%とは言いません。90、80%ぐらい』と述べた」。

◇「これまで『一言一句漏らさず』としていた条件を自ら引き下げた形で、『国政転身ありきの安売りか』と冷めた見方も出ている」。

◇ビートたけしのお兄さん、北野大・明治大学教授がテレビでまっとうに述べた「東国原さんのことは弟との関係でよく知っているが、いったい何を勘違いしているんですかね」(大意)の宮崎県知事殿、何としても国政へ転身する、それも高値で!となれば今回しかないの思いはいや増しに、か。

★★東国原氏「僕が行けば負けない」 自民出馬要請で
TOKYO WEB(共同)・09.07.01

◇自民党内の悪評に焦りがつのったのか、「(前略)自民党から立候補を要請されている次期衆院選に関し『僕が行けば自民党は負けない。負けさせない。負けたら地方分権ができない』と述べ、立候補した場合は政権交代阻止に全力を挙げる考えを示した」。

◇「次期党総裁候補にすることなど、自らが提示した条件を自民党が受け入れた場合について『(国民は)党が変わった、変革したと思うだろう』と指摘した」。

◇誇大妄想きわまれり!はおくとして、<東国原が出れば自民は勝つ→自民が勝てば地方分権ができる>とは、ぶったまげの論理展開というしかない。◇ひがしにとっては論理矛盾などこの際どうでもいい。何しろこのオレを自民党の最重要職へつけろ、モタモタせずに・・・・・・・なら理解はできるが。

◇こんな男に足元を見られる自民党、この一事をとってももはや政権政党の矜持(きょうじ)は消えうせているといえよう。

◇宮崎県に<しけ込んでいる>(=宮崎県の人には失礼な言葉づかいでIFSAは不本意だが、東国原の言動はこう宣言しているに等しい!)のはもうイヤ、大好きな権力政党自民党のトップマネジメントとして東京へ舞い戻りたい。◇このアリバイ証明に使われるのが<地方分権>なのであった。

◇うん?<地方分権>?またまた出ました、絶対善的標語が。◇1990年代、自民党のあまりの腐敗を隠すため考案されたのが<政治改革>という名のもとの権力闘争だったし(=そのゆがんだ産物が小選挙区制!)、21世紀初頭、米国的市場原理主義を貫徹するためのキレイゴトが<官から民へ><規制緩和>であったのは記憶に新しい。

◇揚げ句は、コイズミ積年の<旧田中派&旧郵政省>に対する怨念(+)米国への便宜供与として考え出された<郵政民営化>。◇そして今回のカイカクは、突然ごとく<地方分権>ときたもんだ。◇ああ~、また例のヤツね・・・・・・と考えるのが正常なる理路というものだろう。

◇東国原の<地方分権>なんて付け足しもいいところと、まあ大方の人はとらえようが、これが橋下徹・大阪府知事となると、本気度が違うと思ってしまうにちがいない。◇さすがに彼は利口だから、東国原のような単純な発言はせず、仕掛けを一見複雑化して煙(けむ)に巻く。

★★首長グループ構想:
西日本の知事らは、独走橋下氏に戸惑い
毎日jp.・09.06.26

◇「大阪府の橋下徹知事が打ち上げた、地方分権を旗印とする首長グループの結成と、次期衆院選での支持政党の明確化」。◇この手の思わせぶりに、マスコミも国民も振り回される。マニフェストを見て自民か民主かを判断するなんて言われちゃうと、なるほどねと。

◇しかしIFSAは、そんなまわりくどいことやめなさいよと言う。◇あの超右派の橋下が、旧社会党の議員も大勢いる民主党支持なんて、まず想定しにくいからだ。◇体質的に<革新>や<市民>が大嫌いの、自民党に入ったとすればまず筆頭右派の、田母神センセイも真っ青のような橋下徹を忘れてもらっては困る。

◇にもかかわらず民主党は、「(前略)民主党の鳩山由紀夫代表は23日の会見で、橋下知事について『自民党中心に当選された方だが、(地方分権の)考え方は民主党により近い』と秋波を送った」(上記・毎日jp.09.06.24)というからさまにならない。

◇ところで、IFSAには今でも忘れられないことがある。◇橋下がまだ弁護士兼タレントでテレビのワイドショーに出ていた時代のこと。◇新聞と違ってテレビは、ビデオにでもとらないかぎり記録がないから困るものの、橋下はそこで仰天発言を行った。

◇記憶があいまいで申し訳ないが、たしか靖国神社に関する問題だったと思う、天皇の発言された内容が橋下の持論と大きく違っていた。

◇司会者にそこを指摘された橋下はこう言った。◇「私は今でもそう思っていますが、天皇さまがそうおっしゃったのなら、私にとって天皇のお考えは絶対ですからそれに従います」(大意)と。◇おそらくこの種の発想は、天皇にとってもご迷惑と思われる。

★★政党支持に賛同1人 橋下氏、市町村長らと会合
TOKYO WEB(共同)・09.07.01

◇「大阪府の橋下徹知事は1日、府内の市町村長と大阪市内で非公開の会合を開催し、『首長連合』で次期衆院選での支持政党を表明することについて参加を呼び掛けた」。

◇「会合では橋下知事が冒頭、記者団に公開したあいさつで『この時期を逃せば、国の形が変わるチャンスは二度と来ない。国に対して地方は最大の圧力団体になるべきで、そのために必要なパワーは”選挙で応援する、しない”に尽きる』と態度表明の意義を強調した」。

◇上昇志向ギラギラで単純そのものの東国原とはちがい、それなりに策を弄(ろう)する橋下大阪府知事。◇しかしその<策>に自縄自縛となれば、みっともない結果を招く。

◇ただどう転んでも東国原とは段違い、自民党は橋下を高く買う、それはほぼ間違いのないところだから自身に損はない、仕掛けを高度っぽく見せるほうがいい、橋下はそう読んでいるのかもしれない。

◇結論を言えば、絶対善的<地方分権>を持ち出したところで、東国原も橋下も最大の関心事は自身の去就というか値段のつり上げ。◇みずから喧伝(けんでん)するほど日本社会への深刻な思いが伝わってこないのがそれを証している。

◇<地方分権>が現代政治最大のマターだって言いまくるのだから、お里が知れるというものだろう。◇<郵政民営化>が国のトップマターだったのと同様に。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年6月29日 (月)

IFSAの<笑止千万>=麻生首相の「解散はそう遠くない日に」でマスコミ大騒ぎ!ときた

★★衆院選、勝てると麻生首相
・・・都議選負けても責任「感じぬ」
YOMIURI ONLINE・2009.06.25

◇「麻生首相は25日、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見し、衆院解散・総選挙の時期について、『解散の時期は言えないが、そう遠くない日だ来る総選挙に勝利して、引き続き責任を持たなければならない』と表明した」。

◇解散は「そう遠くない日だ」って?何なんだこれは。◇現衆院議員の任期満了日は、ご存じコイズミのデタラメ郵政選挙(05.09.11)からまる4年の09.09.10。◇ということは、どうあがいたってあと2カ月少々の話にすぎない。それが明日だろうが9月だろうが、「そう遠くない日」に決まっているだろうよ!

◇それなのにマスコミは大騒ぎ。そもそも、麻生太郎のこんな無意味な発言にピリピリするほうがどうかしている。◇昨今のメディア、いくら話題がない、いや話題をつくれないとはいえ、お粗末を通り越す。

◇騒ぐのは新聞やテレビ、それに当の政治家だけで、国民は知ったことではない。シラケ以外の何ものでもない。

◇「首相は二十五日の講演で、衆院解散の時期について『遠くない時期に』と発言。これも独り歩きし、七月十二日の東京都議選前の衆院解散もあり得るとの空気をいったんつくってしまった(★★首相また迷走!? 自民人事『白紙』・TOKYO WEB・09.06.29)

◇どうでもいいことを勝手に<深読み>してみせるのがプロだとでもいうなら、どうぞご勝手に。◇「東京都議選前の衆院解散もあり得るとの空気をいったんつくってしまった」というが、例によってここには主語がない。

◇だからこその<空気>とはいえ、「つくってしまった」のはやはりそこらの自称プロたちだろう。

◇ところで、麻生太郎の首相就任(08.09)直後から、解散なんてまずないとIFSAはずっと言いつづけてきた。プロたちの卓見をせせら笑いながら。◇昨年の11月総選挙が<常識>とされるなか、そんな無謀な意見を発信してきたのは、私の知るかぎり、このIFSAとジャーナリストの上杉隆くらいのものではなかろうか。

◇IFSAの認識の原基はたったひとつ、社会学的&社会心理学的認識だけであり、政界の事情に通じてのことではない。◇麻生太郎という人間を凝視すれば、彼は解散などまずしないとすぐに分かってしまう。◇それも、IFSAに透視力があってのことではない。

◇<彼は1日でも長く首相の座に座っていたいだけ>!IFSAは解散なしの根拠をそう開示してきた。◇テレビでは、9カ月後のいまごろになってそうした見方を示す評論家がちらほら出てきてはいるが。◇もうここまできてしまえば、彼がたとえ今週解散しようが、IFSAの指摘はドンピシャだったと言い得よう。

◇ところで、総選挙前に自民党総裁(=首相)のくびを再々度すげかよようとの意見が党内にくすぶっているという。◇ブラックジョークではなくマジで。◇それに対する麻生首相のコメントがまたおもしろい。実に大甘の麻生らしくて。

◇いわく、「自民党内に出ている総裁選の前倒し論については、『もう一回、総裁選をやることは、自民党にとって(イメージとしては-筆者註)マイナスになる』と述べ、否定的な考えを示した」(同上・YOMIURI ONLINE)

◇<オレが総裁・総理だ。そのオレをさしおいて総裁選前倒しだって?誰がそんなことを言っているんだ。やれるならやってみろ>。◇言葉づかいは別にして、これくらいのことをズバッとぶち上げられない日本の最高権力者って、もうそれだけで失格ではないか。

◇それを、<再度の総裁選は自民党にとってマイナスイメージになるからやめるべき>って、評論家のように言うんだからすっごい。

◇熾烈(しれつ)な権力闘争をくぐってきたかつての<三角大福中>が聞いたら、いすから転げ落ちることだろう。◇あれだけエグくて強かった自民党もすでに党の体をなしていない、と世間に公言しているようなものではないか。

◇そして麻生をはじめとする自民党幹部には、その自覚すらない。◇結構でした。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年6月26日 (金)

IFSAのフォロー=五輪誘致にみる石原キレイゴト知事。きわまってついに品なき本音が

◇IFSAは2009.06.18、当通信に【五輪招致厳しい!で焦りまくりの石原都知事。記者会見にて持ち前のお下劣さを全開】をアップした。◇今回はそのどうしようもなさに加え、ローザンヌでの五輪招致プレゼンテーションで明らかとなった<本性丸出し>というか、窮迫後の<品なき本音>を取り上げてみたい。

★★16年夏季五輪:招致プレゼン 「東京は最高の舞台」
石原知事、環境と財政アピール
毎日jp.09.06.18

◇スイスのローザンヌにて「(前略)投票権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)委員にアピールした」石原慎太郎都知事、「(前略)『4000億円の資金を手元に用意している』と安定した財政面を強調」だとか。◇「英語にフランス語を交えたスピーチを披露し、政府の全面支援を約束する麻生太郎首相のビデオも上映した」。

◇ついに出ました、カネカネカネ。そして政府のお墨付き宣伝。◇とってつけたような平和がどうたら、日本にしかできないオリンピックがどうたら、「世界一コンパクトな(東京)五輪」がどうたらなどはすでにどこかへ吹っ飛び、最後はカネだろうとばかり胸を張ってみせたという次第だ。

◇「コンパクトな配置」などは、オバマ大統領の地元・シカゴも打ち出していることだし、アピール力が弱すぎると石原自身よく分かっているのだろう。◇そうなりゃ、<手元に4000億円>ってわけか?

◇まあ米国(シカゴ)はともかく、スペインやブラジルなどはGDP超大国・日本を前にすりゃゴミ同然、悔しかったら4000億円を凌駕(りょうが)してみろといっているような<札ビラ傲慢(ごうまん)さ>がにじみ出ている。◇この男にふさわしい主張!と見るのがむしろ正しいかもしれない。

◇もうひとつ、石原慎太郎のすがるのが<皇太子による支援>。◇この件はもう10カ月以上も前から石原がこだわりながら、まったく実現しない。◇思えばもう1年近くになろうか、08.07.11、石原はこう息巻いていた。

★★石原都知事:宮内庁に怒る
五輪招致の皇太子さま支援で
毎日jp.・
08.07.11(A)

★★「宮内庁のばかが」とまた批判 石原知事、五輪招致で
TOKYO WEB・08.07.17(B)

◇「16年夏季五輪の招致を目指す東京都の石原慎太郎知事は(中略)、皇太子さまの招致支援に難色を示している宮内庁の姿勢を『役人の出てくる話じゃねえんだ。国家の事業の話だから。僭越(せんえつ)の限りだ』と批判した

◇またまた出ました、いつもの湘南ベランメエが。◇「石原知事は会見で、宮内庁が森元首相の打診にも難色を示していると問われ『宮内庁ごときが出てきてだな、そんなことを言うことは僭越の限りだ。そういう役人が日本を滅ぼしてきたんだ。国民投票したらいいんだよ。圧倒的に皇太子に行っていただきたいに決まっていますよ』と語気を強めた」(以上(A))。

◇石原知事は「(前略)招致活動への皇太子さまの協力は難しいとした宮内庁東宮大夫の見解に触れ宮内庁のばかが余計なことを言って』と批判した」(B)。

◇その1カ月後の昨年8月、スポーツジャーナリスト・谷口源太郎が実にいいことを書き記す。

★★理念なき「東京オリンピック招致」の醜い競争
DIAMOND online・08.08.25

◇文中の小見出しは「最後の切り札は皇室の取り込み?」。

◇「『宮内庁ごときが決めることじゃない。国家の問題なんだから。木っ端役人が、こんな大事な問題、宮内庁の見解で決めるもんじゃない』」をまず紹介し、「石原氏は、オリンピックを招致するのは東京都であるにもかかわらず、まるで国家が招致するかのように話をすり替え、その象徴に皇室を持ってこようとしているのだ」と正面から批判する。

◇「一方、JOC内部にも、皇室を待望する声がある」。◇「『「アジアでの石原さんのイメージは、よくないので票に結び付かない恐れがある。皇太子殿下であればイメージは変わりますから』」。

◇「IOC理事会の評価のなかで東京が最下位だった項目は、IOCの独自調査による招致についての世論支持率だった」。◇「この結果について報道関係者から質問された石原氏は、苛立った様子で、『君たちのせいだよ。メディアが足を引っ張るから』と声を荒げた」。◇恨みがましく弱々しい石原の姿がここにのぞく。

◇「なぜ、オリンピックを招致するのか、という肝心な理念について、石原氏は『理念なんかどうにでもつくれる』と言い放った」。◇そして石原にふさわしくないハト派的理念を、臆面もなく接ぎ木した。超右派をかなぐり捨ててまで。

◇「理念もなくオリンピックを招致するというのは、石原氏には別の企みがあるからだ」と谷口は言う。◇「別の企み」?誰しもすぐに想像のつくことをグダグダ書くほどにIFSAは退屈な良識派ではないから、やめておこう。

◇「企み」の内実がミエミエだからこそ、都民・国民による五輪誘致の支持率が上がらない。ましてやこの時代にオリンピックで日本盛り上げだって?◇もういいかげん開発途上国的発想から抜けだそうよ!くらいには日本社会も成熟しつつあるのだから。

◇しかし、上から目線の石原にはそれがまったく見えない。しゃばの空気が読めない。◇その辺を百も承知の宮内庁は政治的要素を嫌って拒否。◇石原より数段エライとだけは言い得よう。

◇にもかかわらず、今月になっても石原都知事は言い続ける。

◇ローザンヌ・プレゼン出発の成田空港で知事は語った。◇まずは「(前略)招致争いの現状については『専門家の情報だと実に際どい。それぞれのIOC委員の投票基準が違うから、なかなか難しい』と苦笑交じりに分析(後略)」。◇そのうえで・・・・・・・。

◇「また開催都市が決まる10月のIOC総会(コペンハーゲン)に向け『勝つ決め手はこれしかない』と、皇太子ご夫妻の総会出席をあらためて切望した以上、★★石原都知事「懇切丁寧に説明する」 五輪招致プレゼンへ・NIKKEI NET(共同)・09.06.17)

◇自身の利益のためにはどんなことでも!という石原慎太郎の度し難い<我(が)>が顕著なまでにあらわれている。◇こんなものに従えってか?◇そういう役人が日本を滅ぼしてきたんだとあしざまに言われた宮内庁、いったいそれはどっち?と思っていることだろう。

◇日本にとってオリンピックなんぞ、頼むからやってくれと言われて重い腰を上げるくらいでちょうどいい。◇他からむしり取ってくる、日本はそんな段階をとうに過ぎた国なのだくらいの矜持(きょうじ)をもてないのか、連中は。◇おお、なさけない。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年6月19日 (金)

IFSAのフォロー=西川救済・鳩山罷免は、隠しようなきコイズミ・竹中Gからの大圧力

◇IFSAは先日(2009.06.14)【鳩山更迭問題=コイズミ・竹中による恫喝、いまだそんなに怖い?自民党の救いがたさよ】をアップロードした。

◇詳細はそちらをお読みいただくとして、これを裏付ける記事がもうあらわれたので、新コーナー<IFSAのフォロー>として書き記しておきたい。
《註》=なお今後は適宜、<IFSAのフォロー>を掲載することにする。

★★郵政社長人事:「処分」か「辞任」か 自民調整大詰め
毎日jp.・09.06.19

◇「日本郵政の社長人事問題が大詰めを迎えている」。◇「安倍氏(安倍晋三・元首相-筆者註)らが西川氏続投支持の立場を鮮明にするのは、郵政民営化を構造改革路線の旗印にしてきた小泉純一郎元首相に近い議員グループが衆院選を前に自民党を離党するなどの混乱を阻止したいからだ」。

◇「現に小泉氏に近い自民党幹部『官邸が西川氏を辞めさせるのは無理。やれるものならやってみろ。(政局は)大変なことになる』と語った」。◇ついに出ました、公然と。コイズミ・竹中グループの焦りといらつきが!まさにIFSAの言う<恫喝>そのものではないか。

◇それにしても、鳩山邦夫総務相罷免後のバタバタはおもしろい。◇IFSAは同上のブログでこう書いた。

◇「政治的には一件落着のように思えようが、IFSAとしては西川善文への跳ね返りエネルギーは従前の何十倍もに達するはずと予測する」。◇「剛腕だろうが『最後のバンカー』だろうが、そんなものはあの陰湿な閉鎖的特殊銀行業界で通用するものでしかない」。◇「本人は悦に入っていても、かならずや追い込まれるときがこよう」と。

◇鳩山邦夫後任の佐藤勉とかいう総務相も、これまたピンズレでしかない。◇彼は就任の翌日、軽々にもこうした動きをみせた。
<★★佐藤総務相:西川社長の続投容認の考え示す・毎日jp.・09.06.13>

◇麻生首相の意向に沿ってすんなりと、くらいに思っていたのだろう。◇ところが09.06.15の午前中、毎日新聞の衝撃的な世論調査結果(=麻生政権支持率19%&鳩山更迭非評価67%が発表されるや、<★★日本郵政:社長人事 西川社長の再任、一転明言避ける--佐藤総務相・毎日jp.・09.06.15>の体たらく。

◇民間会社だから人事介入はしないと言い続けてきた麻生路線が揺らぎを見せ始める。◇「佐藤総務相の周辺でも『西川社長が身を引くような環境づくりをしないとだめだ』(政府関係者)との声が高まっていた」(上記、09.06.19の毎日jp。)というのだから。

◇揚げ句、佐藤総務相が西川社長に<会長棚上げ案?>を提案したとか、鳩山邦夫の総務相在職中、官邸側から西川会長折衷案を示され蹴ったとか(=これは鳩山本人が証言している)、諸説入り乱れ、政府自民党はもう収集がつかない。

◇いずれにしろ、本日(09.06.19)のマスコミのタイトルに<★★郵政社長人事:「処分」か「辞任」か 自民調整大詰め>とか<★★郵政社長人事:水面下の調整続く>(いずれも毎日jp.)とか、IFSAが予測したごとく西川社長のクビが何らかの形で涼しくなる方向へ向きつつあるものと思われるのだ。

◇あとはあの引退表明したはずの未練たらたらコイズミと竹中平蔵がどこまで再度の巻き返しへ出られるか、ポイントはそこに絞られよう。◇何とぞご健闘のほどを!

◇当の優柔不断(兼)無戦略・無戦術家の麻生太郎首相は、相変わらず<民間会社への人事不介入>といった根拠レスな理由にしがみつきつつ、肝心の党首討論では「(前略)『西川氏のしたことに意見が多々あるのは知っている』と西川氏への不満も同時ににじませた(上記、09.06.19の毎日jp。)というから、いつもながらしまらない。

◇政府自民党のお手並み拝見。IFSAも当分は高みの見物を決めむとしよう。◇いや、西川に関する結論は意外に早いか。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年6月18日 (木)

五輪招致厳しい!で焦りまくりの石原都知事。記者会見にて持ち前のお下劣さを全開

◇IFSAは五輪東京招致がいかにとんでもないことかをさんざん述べてきたし、まあ幸いなことに招致はかなり難しかろうと予測してきた。

◇さらには、石原慎太郎東京都知事がこの責任をとるといった形で都知事を辞任し、例の新銀行東京問題からエスケープするのではといったよた話を、冗談半分・本気半分で加えたこともある。

◇まあそれはともかく、第二次東京オリンピック実現がフウトモ(風前の灯)であるのはどうやら現実に近いようだとIFSAは見ている。

◇<肝心の都民がそれほど熱を入れていない>&<IOC評価委員会独自の世論調査では都のそれよりもかなり低い支持率を記録している>だけでなく、<日本だから、できる。あたらしいオリンピック!>とか、石原の思想と日ごろの言動からはあまりに似つかわしくない<平和に貢献する、世界を結ぶオリンピック・パラリンピック>の、とってつけたようなセールスポイントが足腰の弱さを証明してしまっているのだから。

◇本音のところが発展途上国段階に似たオリンピック特需による<公共事業沸騰>とあっては、上記の高邁(こうまい)かつ上滑り理念も逆にしらっとうつる。◇いくら商業主義全盛のIOCといはいえ、そのくらいの詐術は容易に見抜こう。◇いや、ミエミエの土木重視型であれ、他を圧するだけの熱気が見られれば別であろうが。

◇石原自身も最近、弱気の風を吹かせ始めた。◇ローザンヌでのプレゼンへ出かける石原知事、成田空港でこう語ったという。

◇「招致争いの現状については『専門家の情報だと実に際どい。それぞれのIOC委員の投票基準が違うから、なかなか難しい』と苦笑交じりに分析した(★★石原都知事「懇切丁寧に説明する」 五輪招致プレゼンへ・NIKKEI NET・09.06.17)

◇そんななか、IFSAはひょんなことから、オリンピック担当の都副知事が更迭?されたことを知った。◇新聞記事では<★★【石原知事会見詳報】ハーフタイムだから副知事交代・MSN産経ニュース・2009.06.05><★★石原知事:佐藤副知事に辞令 「知事支えていきたい」・毎日jp.・東京版・09.06.06>のような文字通り地味なものだったから、目にされた人は少なかろう。

◇それでも産経新聞は詳細な記者会見録を掲載しているが、以下は東京都09.06.11にアップした<★★石原知事定例記者会見録・平成21(2009)年6月5日(金)・テキスト版文責 知事本局政策部政策課>から引用するとしたい。

◇その前にまず、谷川健次副知事の更迭?に触れた記事の確認から。

◇「(前略)石原知事は、副知事の谷川健次、山口一久の両副知事に対し、退任辞令を交付」。

◇「同日の定例記者会見で、谷川副知事の退任理由について、都が5月に発行した広報誌上でIOC(国際オリンピック委員会)評価委員会のムータワキル委員長の顔写真を大きく印刷した点に触れ、『誰もあれが誰なのかわからない。誰が興味持ちますか。谷川君だけの責任じゃありませんよ。だけど担当の副知事ということでね』と述べ、谷川副知事の職務内容に不満があったことを示唆した(以上、上記・毎日jp.)

◇「2016年の五輪招致を目指す東京都の石原慎太郎知事は5日の定例会見で、開催都市決定4カ月前に五輪招致担当副知事の辞任を決めた理由について『サッカーで言うとハーフタイムが来た。ミッドフィルダーかフォワードかしらんけど、代えるものは代えて進もうと思う』と述べた」(上記・MSN産経ニュース)

◇ではその内実というかエグイ部分は、都作成の議事録にて拝見させていただこう。

【記者】
先ほどの都議会でですね、副知事人事同意を得たわけですけれども、ここに来て五輪担当の副知事さんがかわることがですね、招致に何か影響が出たら困るなという声があったりするんですけれども、今回の人事の知事のお考え、知事の専管事項なんであれですけれども、お考え…。

【知事】
(IFSAによる略)

【記者】
招致活動においてですね、谷川(健次)副知事のプレゼンスも(存在)あったかとは思うんですけれども、ここでやっぱりあえてかえるに踏み切った・・・。

【知事】
それは人によっていろんな評価があるでしょう。(中略)これはだれの責任ということじゃなくて、結局私の責任かもしらんけども、この間もね、理事会(東京オリンピック・パラリンピック招致委員会理事会)でね、これはやっぱりさすがに森喜朗(元首相)ね、森君がね、私の古い友人だけどね、こんなもの(広報東京都臨時号)だれがつくったって言うの。(中略)

担当の局長がだな、これは何十万部刷っててね、都の広報紙でありましてどうのこうのと言うからね、調査委員会(IOC評価委員会)の女性のですね、モロッコの委員長(ナワル・ムータワキル委員長)の大きなクローズアップがあるわけですよ

よほど若くて超美人ならわかるけど、あの人、元美人ではあるけどね、あれ見て、だれが、これはだれだかわからないんだよ。そんなものがばーんと出てきてね、だれが興味持ちますか。(中略)

やっぱり森君らしいね、指摘がありましたよ。こんなもの、だれがわかるかって。どうせやるならね、石原とね、委員会の委員長が対談してみたら、2人の写真だったらわかるけどね、こんな見も知らない女の顔、ばかっと出してね、だれがこれアトラクトする(人を引きつける)かって

そういう工夫はまあないしね、だから、もう言ってもしようがないんだけど、今、そこらじゅうに立ってる、張ってあるポスターにしたって、勝手に決めてくるからだめだと。全部見せなきゃ。(中略)

そういう、まあね、緻密(ちみつ)なネットワークは、残念ながらまだできてないね、都庁でも、JOC(日本オリンピック委員会)とのかかわりの中でも。

だから、ここでね、やっぱりちょっとね、人心一新してやろうと思ったんです。これは谷川君一人の責任じゃありませんよ。うん。全部の責任だけど、やっぱり担当の副知事で、この辺ちょっとということで、大体一段落しました。(後略)

◇「よほど若くて超美人ならわかるけど、あの人、元美人ではあるけどね」「こんな見も知らない女の顔、ばかっと出してね」・・・・・・・。◇IFSAは、五輪招致活動への影響以前に、こうした発言そのものを石原慎太郎らしい最低レベルのものと考える。聞くのもイヤになるたぐいのそれと。

◇彼は激高するとかならずやすぐさま本性をあらわし、<あたける>といった体のカタルシスに身をゆだねる。◇そう、大物ぶりながらも懐の浅い、どうにもならぬ男なのだ。◇ただ、この程度の人間に東京都民が酔いしれ、つけ上がらせたのだから、あながち石原だけの責任とも言えまい。

◇それからこれは第二義的な問題にすぎないが、開催地決定の答申に大きな権限を持つ評価委員会のムータワキル委員長にこんなコトバを投げつければ結果はどうなるか、普通の企業にいる人間ならイロハのイであろうという点。

◇大商談中の相手先企業、その本部長をあしざまに言う、しかも記者会見で公然と、それでいて成約をと願う・・・・・・・に等しいひどさだ。◇ひからびたチーズのシンキロウ(森喜朗)から、これまた男尊女卑感覚のチクリを投げられたくらいで<しまった!>と逆上し、あと4カ月で結論が出る五輪担当の副知事をばっさりと切る。

◇しかも、この際の最重要人物・ムータワキル委員長を女性蔑視調でからないながらときたもんだ。

◇そればかりか記者会見では、いくらサメの何とかといわれようが一度は首相をやった人間を、<森喜朗>と呼び捨ててみたり<森君>と表現してみたりで、しっかりと自分を高めたつもりになっている。

◇なおIFSAは名前すらまったく知らなかったが、ムータワキル委員長に関する記事を引いておく。

★★16年五輪評価委員長にムータワキル理事
YOMIURI ONLINE・08.09.19


◇「国際オリンピック委員会(IOC)は(中略)2016年夏季五輪の候補都市を視察する評価委員会の委員長に、女性のナワル・ムータワキル理事(モロッコ)を選んだと発表した」。◇「ロス五輪の陸上女子四百メートル障害金メダリストで、ロンドンに決まった12年夏季五輪に続いて同委員長に就任した」。

◇なお石原的異常会見の参考までに、同委員長が来日した際の写真はこちらから。◇それにしても、都の広報誌と<若い>とか<美人>もしくは<それらの逆>と、いったい何の相関関係があるというのだろう。◇信じがたい、この情けなき旧型右派知識人よ。

◇さらにもう一点。大マスコミがほとんど報じなかった直近の世論調査結果を紹介しておきたい。

★★「ラジオ・オピニオン2009」
<2016年東京オリンピック招致に関する
ラジオリスナーアンケート>
(社)日本民間放送連盟・09.05.26

◇「『ラジオ・オピニオン200』<2016年東京オリンピック招致に関するラジオリスナーアンケート>ラジオリスナーは◆2016年東京オリンピック招致に『賛成』46.8%、『反対』48.2%
-『賛成』と『反対』がほぼ拮抗する結果に」(以下略)。

◇「2016年の夏季五輪開催を目指す東京招致委員会は12日、電話による世論調査で、東京開催への支持率が80.9%になったと発表した」(★★東京五輪支持率ピン!8割超・・・2月はIOC調査で56%・YOMIURI ONLINE・09.05.12)というのにネ。

◇そんななか、ブログメジャーの<きっこのブログ>は上記民放連の集計結果に「情報操作の疑い」ありと異議を唱えている。興味ある方はどうぞご覧を。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年6月14日 (日)

鳩山更迭問題=コイズミ・竹中による恫喝、いまだそんなに怖い?自民党の救いがたさよ

◇麻生太郎首相はかつて、<私は郵政民営化に反対だった。だから、総務相というのに私は郵政問題からはずされていた>(大意)と、公の場の国会委員会で口をひん曲げながら力説したことがある。◇しかしその直後、大ブーイングにあって発言を引っ込めた。というより、ごまかした。

◇いくらトンチンカンな麻生とはいえ、郵政民営化に反対だったか否かくらい間違えるはずはない。◇あれは本当のところだったにきまっている。

◇とすれば、反コイズミとしてのレーゾンデートルを意識する麻生が、<郵政民営化後の西川善文体制。そのいいかげんさをあぶり出す><そこから、コイズミ一派による【民営化そのものの野望】というか【隠された意図】が明確に浮かび上がる><結果、コイズミ・竹中路線のインチキぶりをさらすことにより、麻生の存在がふくらむ>・・・・・・、そう考えたとしても不思議はない。

◇その流れの中で鳩山・西川バトルが勃発(ぼっぱつ)、先日の鳩山邦夫更迭(=実質的罷免)においてまずは第1ラウンドの幕が下りた。◇今回のIFSA通信は、鳩山が罷免された2009.06.12翌13日の新聞記事(すべて電子版)だけを頼りに、この問題の本質を析出するとしたい。 

★★首相、当初は「西川交代」
・・・竹中・小泉コンビが封じ込め
YOMIURI ONLINE・2009.06.13

◇「今年2月、首相官邸の執務室。首相は鳩山邦夫総務相と会い、日本郵政の6月の株主総会で西川社長を含む取締役を一新するよう指示した」。

◇「『ポスト西川』の候補として、NTTの和田紀夫会長、生田正治・元日本郵政公社総裁、西室泰三・東京証券取引所会長らの名を記したリストも手渡し、水面下の調整をゆだねた」。

◇「首相の意を受けた鳩山氏は5月に入り、日本郵政の取締役人事を決める指名委員会の一部委員に『首相は西川氏を代えるつもりだ』と伝え、『西川辞任』に向けた多数派工作を始めた」。

◇ここまでは、あの麻生には珍しい正当な感覚と指示である。◇しかし、彼には思想どころか、戦略もなければ戦術もないから、いつものごとくすぐさまといった感じの<頓挫>に見舞われる。◇しかも、お坊ちゃまの鳩山邦夫は、それこそ<正義?>だけの直球一本。あの腰砕け専門男の麻生を信じきるというヘマまでおかした。

◇「『首相と私(鳩山邦夫-筆者註)は社長交代で完全に一致していた。だから私は安心して事を進めてきた』」(★★「一時は首相も社長交代支持」鳩山前総務相・MSN産経ニュース・09.06.13)。◇底抜けの甘さを笑ってもはじまらない。これが鳩山の<持ち味>なのだから。

◇エグさでは人一倍(=というより、エグさしかウリのない)コイズミ・竹中平蔵にあっては、こんな麻生・鳩山連合軍など物の数に入らない。◇「(前略)委員(上記指名委員会の委員-筆者註)を通じて鳩山氏の動きを察知したのは、構造改革の旗振り役だった竹中平蔵・元総務相だった」。◇「竹中氏は小泉氏に相談した」。おお、やはり。

◇コイズミ内閣終焉とともに、選挙で選ばれた政治家稼業をもう用なしとばかりドライに放り出し、慶大教授へ返り咲いた竹中がこんな動きをすること自体、噴飯ものだが、だかつのごとき連中はそんなことお構いなく、麻生・鳩山の画策をひねりつぶしてしまう。◇勝負は瞬時についたのだった。

◇麻生首相が西川善文・日本郵政社長を切れば自民党は財界を敵に回す、と一般には言われる。◇しかし実態は、コイズミ・竹中がすでに財界へ手を打ってあるから、財界は即ブーイングを発するよう仕掛けができているというにすぎない。◇これなかりせば、財界ごときが政府と真正面から戦えるはずもない。

◇同時にというより、麻生にとってはここがいちばん肝心な点だが、西川更迭をやらかせば、いまもって自民党内大勢力のコイズミ一派から総スカンを食う。◇財界などよりこちらのほうがよほどこわい。

◇そこで鳩山邦夫を切れば、自分を総裁へと担ぎ上げてくれた大恩人、「太郎会」会長の邦夫お坊ちゃまとたもとを分かつことになる。◇すなわち、自身最大最強の後ろ盾を失う。◇この閉塞状況へ降ってわいたのが、有名な悪知恵コンビの登場であった。麻生がぐらっときたのも無理はない。

◇「まず動いたのは元首相の森喜朗、前自民党参院議員会長の青木幹雄の重鎮2人だった」。◇「2人は8日夜、都内のホテルで麻生とひそかに会い、こう耳打ちした。『鳩山も西川もどっちもどっちだ。けんか両成敗で一両日中に2人とも切れ。党内は何とかする』」。

◇「2人に背中を押されるように麻生は9日、西川、鳩山の更迭に向け、一気に動き出した」以上、★★更迭劇の舞台裏 「けんか両成敗」か「鳩山切り」か・MSN産経ニュース・09.06.13)

◇「これに『待った』をかけたのが、麻生の腹心である選対副委員長・菅義偉だった」。◇「『けんか両成敗ってどういうことですか。鳩山が一方的にけんかを仕掛けているだけじゃないですか。西川さんを更迭すれば自民党は大変なことになる』」(同上)。

◇「自民党は大変なことになる」とは、言わずとしれたコイズミ・竹中一派、そのパシリでもあるテカテカ・中川秀直があばれだすというもの。◇しかし中川の反乱など買いかぶりもいいところで、どうせ動けやしないとIFSAは見ているのだが。

◇にもかかわらず、この程度のジャブで麻生首相は縮み上がってしまったようだ。うわさでは、鳩山邦夫のあることないことを吹き込んだ人間もいたという。◇敵はさるものひっかくもの、用意周到さと執拗(しつよう)さだけでも麻生・鳩山でははじめから戦いにならない。

◇加えて、すでに引退を表明している元首相・小泉純一郎は西川に電話をかけ、『絶対に辞めてはいけない』と激励」。◇「中川は『西川氏を更迭すれば行動を起こさなければならない』と気勢を上げた」。◇おどおど元首相の安倍晋三までがエラそうに「(前略)10日夜、麻生に電話をかけてこう諭した。『2人を更迭して納得する自民党議員は1人もいないじゃないですか』」(同上)と。

◇そんななか、首相周辺が用意した<最終妥協案>が弱々しく示される。◇だが、どうなろうと何ら生活には困らない真のイミのお坊ちゃま・邦夫がにべもなく一蹴することに。

◇「妥協案とは、日本郵政の西川善文社長が鳩山氏に謝罪した上で、総務省の業務改善命令に対しても徹底した改善計画を出すことと引き換えに、西川氏の続投を認める案」。◇それなら「鳩山氏も辞任せずに済む。政権へのダメージを最小限にとどめるため、首相サイドが鳩山氏に水面下で打診していた」(★★鳩山総務相更迭:西川氏謝罪で続投案 最後の妥協策決裂・毎日jp.・09.06.13)

◇これに対し、お坊ちゃまは水を得た魚のようにまくし立てる。◇「西川さんが私に頭を下げる、謝罪をする。そんなバカなことないでしょう? 西川さんが謝罪をすべきは国民に対してであって、私に対してではないんですよ」(★★「正しいと思ったことが通用しなかった」 鳩山氏の発言・asahi.com・09.06.12)

◇鳩山邦夫の他意がどこにあろうとも、形の上でこれほどの正論もなかろう。◇さすがというか、自民党のシニカル公家・伊吹文明はいいところを見ている。◇「(前略)伊吹文明元幹事長『国民の感情からすると、鳩山氏の主張のほうがストンと胸に落ちると思う』と今後の(鳩山更迭による-筆者註)影響を懸念する」(★★鳩山総務相更迭:広がる内閣批判・毎日jp.・09.06.12)

◇ともあれ、政治的には一件落着のように思えようが、IFSAとしては西川善文への跳ね返りエネルギーは従前の何十倍もに達するはずと予測する。◇剛腕だろうが「最後のバンカー」だろうが、そんなものはあの陰湿な閉鎖的特殊銀行業界で通用するものでしかない。

◇本人は悦に入っていても、かならずや追い込まれるときがこよう。◇<鳩山の言い分が間違っていたからこそ鳩山は罷免された>って?国民の大半がそうはとらえていないところに、大きな火種が隠されているのに、世間の心が分からない特殊業界出身の大物はおそらくそのことにすら気づかないであろう。

◇いまだコイズミの亡霊におそれおののく大新聞ですらこう書かざるを得ないほど、事態はひどいところにある。◇勝ったはずの西川が負ける!世の中をなめきった数字オンリーの大物バンカー?その行く末が見えるようだ。

★★落ちた信頼、描けぬ戦略
・・・西川続投・日本郵政は先行き不安
YOMIURI ONLINE・09.06.12

◇「日本郵政では今年1月以降、不祥事が相次いでいる」。◇「保養宿泊施設『かんぽの宿』売却を巡る不手際や、30万~40万件と推測される簡易生命保険の不払いの発覚、障害者団体向け割引制度を悪用した郵便法違反事件の摘発などだ」。

「企業法務に詳しい弁護士の一人は『普通の民間会社なら、どの不祥事も社長の引責に発展してもおかしくない』と話す」

★★自民、内閣支持率低下の懸念広がる
・・・「麻生降ろし」再燃も

YOMIURI ONLINE・09.06.13

◇「首相周辺には、『首相の決断は中川氏らに”反麻生”に走る口実を与えない意味では効果があった』という見方がある」。◇「しかし、党内には鳩山氏と同様、日本郵政の西川善文社長の経営責任を問う声が少なくない」。

★★【鳩山更迭】郵政民営化に曲折も、
西川氏の責任再浮上も
MSN産経ニュース・09.06.12

◇「(前略)西川氏に対しては『かんぽの宿』売却問題などで経営責任を求める声はくすぶっており、鳩山氏が辞任したことで、今度は西川氏への風当たりが強まる事態が予想される」。

◇「しかし、経済界には『鳩山氏との対立で西川氏のイメージも傷ついた』(財界幹部)との声もあり、『剛腕』で知られた大物銀行家は厳しい局面に追い込まれている」。

★★西川郵政、続く多難 総務省としこりも
鳩山総務相辞任
asahi.com・09.06.12

◇「『かんぽの宿』問題に端を発した鳩山総務相と日本郵政・西川善文社長の対立は、鳩山氏の辞任で幕を閉じた」。◇「ただ、『国民の財産の不当な安売り』という批判が、一定の支持を得たのは事実だ。混乱で西川氏の描いた経営戦略は大きく狂った。所管官庁とのしこりも残った」。

09.06.12~13に限定した上記IFSA流新聞スクラップからも、どこに物事の本質があるかがうかがえるのではなかろうか。

◇たとえば、本日(09.06.14)のTBS系<サンデーモーニング>では、正統派のような顔をして体制ヨイショ派の幸田真音が<日銀総裁人事の時もそうでしたが、政治によるゴタゴタはいいかげんに・・・・・・・>(大意)と言ってみせたり、テレビ朝日系<報道ステーション>の古舘伊知郎がしたり顔で<民営化そのものには反対はないのですが>と述べてみたり。

◇あえて核心には踏み込まないこうした人々の職業的セキュリティー&みすぼらしさを、鳩山邦夫罷免劇総体が見事に突いている。

◇にもかかわらず政府与党は、<日本郵政は民間会社ですから社長人事に口は出しません>など、相変わらずすっとぼけたことを言っては本質を糊塗(こと)しようともがく。◇いったいどこの世界に、国が100%株主の民間会社などあるものか。子どもでも分かろう。

◇なお、IFSAがなぜ当時からコイズミ郵政選挙&郵政民営化に大反対してきたかは、過去何度も論じた当IFSA通信のバックナンバーにてご覧いただきたい。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年6月 7日 (日)

鳩山総務相の日本郵政社長更迭問題でも<核心へは踏み込まず>を順守するテレビ界

◇現役の法相でありながら「自分の友人の友人がアルカイダ」と言ってみたり(=ただもしかして、これは本当かもしれない)、在任時のその他もろもろの言動、これは相当に変な男だと思っていたし、麻生太郎を支える議員の会「太郎会」会長というだけでも鳩山邦夫現総務相が噴飯ものであるのはもう明らか。

◇が、コト郵政問題への対応に関するかぎり、IFSAとしては評価せざるを得ない。◇というより、現時点での鳩山邦夫をIFSAは買っている。◇彼自身が胸を張るように、日本郵政・西川善文社長問題で鳩山はけっして間違ったことを言っていないからだ。

◇周知のように、IFSAはコイズミの郵政民営化を全否定してきた。◇絶対善的<民営化>に名を借りた竹中平蔵的国有財産の売り飛ばしと、コイズミの対郵政私怨、それらをミックスさせてうまく利用した自民政権保持戦略に対し。◇詳しくは当IFSA通信のバックナンバーをご覧いただきたい。

◇そして政府が<三顧の礼>で迎えたとされる(=本当か。西川はしめしめと喜んでやってきたのではないか)旧住友銀行(現・三井住友銀行)の大ボス・西川善文は、銀行時代の子飼い連中を日本郵政へ招き入れ、勝手放題を始める。

◇それは、融資先を救済すると称しつつ、<タテヨコ計算至上主義あたま>の持ち主たちを進駐軍として企業へ送り込む手法と何ら変わりはない。◇しかも相手先は<国>そのものなのだから、進駐軍にとってはまことにオイシイ。

◇鳩山邦夫は毎日新聞のインタビュー(全面記事)でこう語っている(★★特集ワイド:愚問ですが 日本郵政の社長「続投」 鳩山邦夫さんに聞く・毎日jp.・2009.06.06)

◇「私は民営化賛成論者です。どうしてそれをみんな分かってくれないのか。民営化前後に、非常に汚れた部分があったから、それを奇麗にしている。小泉(純一郎元首相)さんなんかには『郵政民営化を奇麗にしてくれてありがとう』って表彰状をもらいたいくらいです」。◇「西川さんを代えたら民営化が後退するように言われるが、まったく逆じゃないか」。

◇「改革を推し進めた竹中平蔵(慶大教授・元総務相)さんが普段おっしゃっていることは、もうかることは善、もうからないことは悪、というカサカサした発想」。◇「小泉改革は光だけでなく影の部分も強く、友愛の物差しからするとちょっと点数は低い。小泉さんは偉大な改革者として尊敬していますが」。

◇だからマスコミが鳩山邦夫を批判するのであれば、鳩山の言う「非常に汚れた部分」だけでなく、郵政民営化という大事業がそもそも内包する本質的な「汚れた部分」も視野に入れたうえで、それでもなお鳩山の行動はおかしいと論を展開していかなければならない。◇真正ジャーナリズムとしては。

◇そこまで踏み込まなくてはマスコミとしてのイミがないであろう。現象面をささっとなでてお茶を濁しているだけでは。◇いやIFSAは、マスコミたるもの郵政民営化に反対すべきと主張しているのではない。◇賛成なら賛成でいい、その論拠をぶれず明確に提示すればいいだけのこと。相手の顔色など見ずに。

◇しかし彼らには、人に言えないスティグマがある。◇(1)郵政民営化選挙当時、マスコミの大半は<民営化>を絶対善のポジションから支持した。単にそれが大衆ウケする<民営化>だからという理由で。◇(2)しかしいまや、コイズミや竹中の旗色はきわめて悪い。だからマスコミも、そうそうやすやすと<郵政民営化美化>にはくみしにくい。

(3)だからその点だけはあいまいにしておきたいのに、トンデモ鳩山が出現したため困惑を隠せない。◇(4)そこでとるべき手はひとつ。郵政民営化是非の本丸は見てみぬふりをして脇へおき、鳩山邦夫の手法をめぐる強引さのみをあげつらう。テクニック批判へと特化する。◇(5)そうすればマスコミ自身への跳ね返りを避けられる。

◇この傾向は特にテレビに顕著で、たとえばフジテレビ系のモーニングショー(=表現が古すぎるか)司会者は、「西川氏の後任となると、はたしてなり手がいるのか」など、いち周辺事情をメーンテーマのごとくしたり顔ですりかえ、深読みしたつもりになる。

◇西川に本当に問題があるのなら、後任がいようがいまいがそんなことは関係がない。◇まったくの大きなお世話であり、まずはやめさせるべきか否かを検討するのが順序というものだろう。◇また女性のコメンテーターはこんなことを言った。「この問題は国民の最大関心事とは思えない。(だからこんなに大騒ぎをする鳩山さんは理解しがたい)」と。

◇周辺事情をメーンへとすりかえる手合いはほかにも大勢いる。◇鳩山邦夫の真意はどこにあるのか、それがどうも怪しいと。◇そりゃそうだろう、鳩山クラスの政治家が、何の他意もなく純粋な正義感のみで今回の行動を起こしていると思うほどIFSAもうぶではないのだ。

◇ならば、鳩山の<怪しい動き>を白日の下に剔抉(てっけつ)してみればいいじゃないか。◇自民党内で鳩山を支えているのは誰々で、財界人で糸を引いているのは誰だと具体的にあげてみれば。また、彼の隠された大きな戦略は何だと。◇大マスコミなら、そんなこととうにお分かりのはずなのだから。

◇しかし実のところ、それはどうでもいい。◇鳩山の<隠された意図>がどこにあろうが、今回の西川問題に限定して彼が正しいことを言っているのなら(=それがたとえ形式的にであれ)、IFSAはそれを支持するというか、それを利用してでもコトを動かすほうにつく。

◇政治とか権力闘争というのはそういうものだ。◇純粋じゃないって?笑わせちゃいけない。

◇テレビ界の偽善者たちは本丸へ踏み込めば大けがをすることを熟知しているから、どうでもいい周辺事情へ大衆の目を向けさせては、自身を安全地帯へと導く。◇どうせ鳩山邦夫は孤立している。マジョリティーを敵に回す愚だけは避けよ!というテーゼからすれば、現時点では鳩山をたたくのが常道というわけだ。

鳩山邦夫の動きに対するコイズミグループの総力をあげた巻き返し。◇目下のところそれが効を奏しているという事実を知らぬマスコミがいるとしたら、それははなからジャーナリズム失格というものだろう。

◇きれいごとだけが最大価値のテレビマスコミは、<核心だけからはエスケープしろ><周辺の絶対善は本丸のごとくに擬装して利用しつくせ>を忠実に実行している。◇テレビ朝日系の「報道ステーション」、古舘伊知郎も朝日新聞の一色清も、まあそんなお気楽なノリでいい子ぶっていたっけ。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年6月 3日 (水)

IFSA注目の<ベタ>記事=<橋本聖子が外務副大臣&答弁不可>ほか(09.05.30現在)

★★米巡視船の派遣 政府「把握せず」
ソマリア沖
TOKYO WEB・2009.05.29

◇「(前略)二十八日の参院外交防衛委員会で、米国が巡視船をソマリア・アデン湾の海賊対策に派遣している事実を日本政府が把握していなかったことが分かった」。◇「米沿岸警備隊のホームページ」にそれが載っているのに、という。

◇「ところが、外務省の梅本和義北米局長は『沿岸警備隊が出ているとは聞いたことがない』と答弁。ホームページを確認後、梅本氏は『逐一フォローしていなかった』と弁明した」。◇とぼけているのか、それとも本当に把握していなかったのか。

◇日本ではなにゆえに海上保安庁の巡視船派遣でなく自衛艦をといわれるが必定だから、知っていながらすっとぼけてと考えるのがまあまっとうだが、日本の弛緩(しかん)した外務省のこと、てんから知らなかったことも十分に想定される。◇いや、IFSAとしてはそのほうに妙なリアリティーを感じてしまう。

◇米沿岸警備隊といえば、マンハッタン島の西を流れる大河・ハドソン川の対岸(=ニュージャージー州)に係留された米巡視船の美しさを思い出した。◇米軍艦も海上自衛艦もなるほど機能美的にはそれなりだが、そこには当然凶器のにおいがつきまとい、好きになれない。

◇それに比べれば米国も日本も、巡視船は丸腰(+)最小限の威嚇的&自衛的武器だけだから、逆にきりっとしている。◇横浜海上保安部の超大型巡視船「しきしま」も、それから齢(よわい)20ながら日本海の境海上保安部(鳥取県)で第二の人生を送る1000トン級「おき」(=前身は横浜の「のじま」)も同様に清楚(せいそ)そのものだ。

◇進歩派連中とはちがってソマリア海賊対策は必須と考えるIFSAだが、巡視船派遣をすっ飛ばしていきなり自衛艦!と意気込む与党防衛族の異常さと薄汚さだけは見過ごすわけにはいかない。

◇中学時代から消防車オタクのIFSAは、消防車と巡視船を同一線上のかっこよさと認識している。

★★橋本聖子副大臣、核実験答弁しどろもどろ
asahi.com・09.05.25

◇「25日午後の参院予算委員会で、橋本聖子外務副大臣北朝鮮の核実験に関する答弁でしどろもどろになり、質疑がたびたび中断」。◇中曾根外相がベトナムへ行って留守のため代役を迫られてというが、彼女の「しどろもどろ」には妙にリアリティーがある。◇まさに目に浮かぶようといった形容がふさわしかろう。

◇ただ正直に言えば、橋本聖子が外務副大臣とはこの記事ではじめて知った。◇それにしても、事務的な相手をしなければならない外務官僚も気の毒なことよとIFSAなどは思ってしまう。◇やってられないでしょうね、まったく。

◇「橋本氏は、民主党の富岡由紀夫氏から政府の方針を問われ、『毅然(きぜん)と対応する』と答弁」。しかし、『具体的に』と説明を求められても、『しっかりとした対応』『毅然とした態度で』といった発言に終始し(後略)」。

◇「結局、河村氏(官房長官-筆者註)や外務省幹部が駆けつけ、答弁を引き受けた」。

副大臣や政務官!大義名分を並べ立てながらも、結局はかつての政務次官を水増ししただけのこと。政治家のポストを増やしただけのこと。◇その分、<部屋+秘書+公用車+労務費+経費>じゃ、たまったものではない。

◇この水増しも、かつての省庁再編も、すべては絶対善を標ぼうする虚構でしかなかった。◇と同時に、橋本聖子のような人物を国会議員に選ぶ選挙民の神経を横におくわけにはいかない。

★★都水道局が東京五輪PR
宣伝費倍の18億円計上
TOKYO WEB・09.05.07

◇「東京都水道局が宣伝費として2009年度当初予算に08年度の倍の18億7000万円を計上、CMなどを通じて水道事業だけでなく、10月に開催都市が決まる16年夏季五輪の招致活動もPRすることが7日、分かった」。

◇石原慎太郎都知事の愚にもつかぬ五輪入れあげにつき、IFSAは当通信でもう何度も批判してきた。◇その彼は、誘致合戦における東京の不利な状況にあせりまくり、またこれを見る取り巻き都幹部どもがここぞとばかりヨイショして散財を重ねる。◇悪循環が止まらないどころか、スケールアップしていくからタチが悪い。

◇「しかし水道局は公営企業会計で水道料金が収入源。多額の経費で、本業以外もPRすることに疑問の声も出そうだ」ばかりか、都バスにはカムカム五輪のラッピングを施しまくるし、都営地下鉄車内には都からの関連広告をずらっと。

◇動機不純の五輪誘致だけで信じられないほどのカネを使っているというのに、かてて加えて、成算の立たない一発逆転へ湯水のごとく都のカネをつぎ込まれてはたまったものではない。

◇石原慎太郎という人物、ヒトのカネとなれば景気がよくなる性分とはいえ、まったく冗談じゃないのだ。

★★皇居前のAIGビル、日生が1000億円で買収へ
ZAKZAK・09.05.08

◇これでもう完全に、皇居前の美しい光景は破壊されてしまうことだろう。どうせ例の再開発(=オフィスタワー化)がらみに決まっているのだから。◇AIGビルとともに品のよさを支えつづけたパレスホテル(+オフィス)は、いまや塀で囲われ、中ではぶっ壊しが進行している。

◇もちろん、これくらいで嘆いたりするIFSAのほうがどうかしている?くらいは分かっている。◇パレスホテルとAIGの双方に隣り合っていた当時の高層ビル(=旧日本鋼管ビル)などはもうとうに倒され、先週現在、新ビルの鉄骨が組み上がり始めているのだから。

◇何なのだろう、このスクラップアンドビルドで成り立つ日本の社会というのは。◇厳密には、彼ら得意の<経済合理性>にすら反しているとIFSAは推測するのだが。◇それにしても、こうした<経済>をインフラとする日本社会の心性って、やはり醜い。

★★就職人気企業、JR東海が初の首位
トヨタは急落96位
asahi.com・09.04.08

◇リクルートの調べでは、「(前略)業績悪化が顕著な電機・自動車メーカーは軒並み後退。前年6位のトヨタ自動車は96位まで落ち込むなど、学生の安定志向が強まっている」。

◇「安定的な人気があるのは金融業界で、3大メガバンクを含む銀行・損保計5社が10位以内に入った。電機ではパナソニックが15位に踏みとどまったものの、いずれも前年は20位以内だった日立製作所が26位、ソニーが29位、シャープが55位、キヤノンが77位と落ち込みが目立つ」。

◇付け加えるコメントもない。ばかばかしくて。◇銀行へ入り、せいぜい取引先のメーカーへ意地悪でもしてろって!

《IFSA好みの欄外あるいは論外記事》

★★【盧前大統領死亡】自殺、亡命、暗殺、投獄
・・・悲劇多い歴代韓国大統領
MSN産経ニュース・09.05.23

産経新聞ソウル特派員・黒田勝弘のユニークな筆致にIFSAは引きつけられた。

◇彼は、「今回の盧武鉉氏の場合、在任中の金銭疑惑が原因になっているが、全斗煥、盧泰愚両氏のような財閥企業などからの巨額政治資金疑惑というのではない」「夫人や息子など家族、親戚(しんせき)が、以前から知り合いの業者から金銭的支援を受けていたというものだ」としたうえでこう書く。

◇「そこで盧武鉉氏の支持者たちは『昔の大統領疑惑に比べるとたいしたことはない』『いわば生活型犯罪だ』などと弁明、擁護している」。◇「しかしそれだけに、同じ疑惑でもスケールが小さく見栄え(?)はよくない」。◇朝日新聞では間違っても言えないせりふだろう。だが再び、リアリティーがある。

★★鳩山代表、候補者調整でうっかり発言
国民新激怒で釈明
asahi.com・09.05.29

◇民主党の新代表が「(神奈川1区での-筆者註)国民新党との一本化の見通しを早まって口にし、同区で競合する国民新党の反発を招いた」というのが問題の中心だが、これを取り上げるIFSAの関心はそこにはない。

◇鳩山発言に怒りまくったという国民新党代表代行・エキセントリック亀井静香の絶妙の皮肉を紹介したいだけである。

◇「29日の両党(=民主党・国民新党-筆者註)の幹部協議でも、民主党の菅直人代表代行、岡田克也幹事長らに(亀井静香は-筆者註)『今日は(出席は)地球人だけか』とこぼし、『宇宙人』とも呼ばれる鳩山氏への不快感を示したという」。

★★すき家ゼンショー、告発した店員を告訴
「飯5杯盗んだ」
asahi.com・09.04.15

◇「店のご飯を無断で食べたなどとして、牛丼チェーン『すき家』を展開するゼンショー(本社・東京都港区)が、残業代不払いで同社を刑事告訴した仙台市の女性店員(41)を、窃盗などの疑いで仙台地検に刑事告訴していたことが分かった」。

◇「地検はすでに店員を不起訴としており(後略)」は当然にせよ、何だろうこのセコイ会社は。◇心臓を患ってから<すき家・なか卯>や、コテコテメニュー中心のココスへは行かないからいいけど、ここにトップの思想が反映しているのは間違いない。

◇会社に盾突くヤツは絶対に許さないという、ワンマン会社にありがちな思想が。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年5月28日 (木)

毅然たるを演出する舛添厚労相のオポチュニストぶり。あのインフル対応をはじめとして

◇なぜか首相にしたい人の上位にいつもあげられる舛添要一厚労相。だがそのいいかげんさについては、当IFSA通信、しつこいくらいに論じてきた。◇最新のものとしては2009.05.09【新型インフルへの対応は政治的<好機>とばかり高揚する舛添厚労相。お里が知れる】がある。

◇自民党の中で一頭地を抜く(=総理候補へ効率よく近づく)にはどうすべきか。そればかりを考えているこの男は、本能的ともいうべき勘のよさでシンボリックな事象へ飛びつく。◇しかしいかんせんモノを見る目が単純なため、ということは社会心理学的なイミで底が浅いため、すぐ馬脚をあらわすことに。

◇そう、本当のところは勘が悪いのである。もっといえば、<人間>が見えていない。◇だから今回の新型インフルエンザでも、IFSAの予測どおり大恥をかき、あとからぶつぶつ言い訳にこれつとめること となる。みっともないったらありゃしない。

◇今後も風見鶏で生きていこうというなら、あの大勲位・中曾根康弘くらい徹底していなければネ。

◇その一例。先のIFSA通信でも指摘したように、横浜市の高校生が新型インフルエンザ感染第一号(疑)となった際の舛添のはしゃぎっぷりといったら、そりゃ尋常じゃなかった。

★★【新型インフル】エンジン全開の舛添厚労相、大丈夫?
TOKYO WEB・09.05.01

◇「新型インフルエンザ問題で、舛添要一厚生労働相連日早朝や深夜に緊急記者会見を開くなど『エンジン全開』で対応している」。

◇「『国民が一丸となって協力すれば、この見えない敵であるウイルスとの戦いに必ず勝てる。ぜひオールジャパンで全員の力を合わせてウイルスと戦いたい』」。◇「1日午前の閣議後会見。テンションが高めの舛添氏は新型インフルエンザ対策を勇ましい勝負事になぞらえ、全力で取り組む姿勢を強調した」。

◇いったい何に淵源するのだろう、このリキは。

◇そして「舛添氏は新型インフルエンザ問題について『私から国民に一刻も早く正確な情報を伝える』としており、重大事案は、舛添氏が発表するのが鉄則(後略)」とされた。◇最高潮が見込めるパフォーマンスだけは役人ごときに渡さない!の決意が読み取れ、ほほ笑ましくもばかばかしくなるではないか。

◇だから記者発表資料がとうにできていても、事務局から報道陣へ渡してしまうのは御法度。◇「『大臣が来るまではダメ』」で待たされることと相成る。本末転倒このうえない。◇そして横浜の高校生はノン新型インフルと分かるや、もはやニュースバリュー(=パフォーマンスバリュー)なしとばかり厚労相殿はお出ましにならないのだった。

◇水際作戦など幻想、ポイントは国内診療体制の確立にありとは、当初から多くの疫学者が述べてきたところ。これは結果論ではない。◇しかしそこを突かれた舛添は負けん気だけを全開にさせ、「もし成田等の検疫体制をゆるめて死者が出たら、だれが責任をとるのか」(大意)と開き直った。

◇ここには舛添をはじめとする厚労省の無責任体質、すなわちアリバイ証明体質が如実にあらわれている。◇もし彼らが「死者が出たらどうするのか」を本気で心配しているのなら、たとえ近畿地方で患者が発生したとて検疫体制は続行しなければならないことになる。

◇しかし彼らは突然、成田検疫を放り出してしまった。その時、実は彼らに何のロジックもなかったことが明らかとなった。何で厳重な空港検疫を行ってきたかに関するそれが空無!◇いや、彼らに百歩譲れば、こうは言えよう。<強毒性かもしれないうちは検疫を強化・続行>→<弱毒性と分かった段階で検疫は中止。国内医療体制整備へとシフト>。

◇しかし彼らはこの論理にもつかなった。◇とにかく水際での勝負一本槍。なるほど、テレビの画像的には勇ましくてかっこうがいい。テリー伊藤にほめられそうなまでに。

◇現役の厚労省検疫官ながら厚労省の方針を弾劾する木村盛世はこう述べる。

★★新型インフルエンザ疑いという「汚名」
木村盛世オフィシャルWEBサイト・09.05.05

◇「すなわち、今回は弱毒性で通常のインフルエンザと変わらない病気があたかも天然痘レベルのとんでもなく恐ろしい伝染病として社会的なレッテルを貼られているのです」。

◇「先日、国内初の患者か?と騒がれた横浜の高校生については高校名や実名も探し当てられています。患者のプライバシーをまったく考慮しない国や地方自治体の不用意な会見や発言が、今回の病気を既にスティグマ化しているのです」。

◇「その元凶をつくっているのが『検疫で一人も国に入れない!』と狂気のさたで騒いでいる厚労省です。このスローガンは『日本に1人でもカゼの患者が出たら日本は玉砕する』と言っているくらい愚かなのです」。

◇木村の主張は09.05.16の同サイト<★★検疫を主張した人の責任はどこに?>でさらに激しさを増す。◇「国がやるべきことは、『一人の患者も国内で出さない』とこ(こと-筆者註)ではなく「いかに広がりを少なくするか』です。このためには今の無駄な『検疫』を止め、国内患者の対応にすべてを注ぐべきです」。

◇そしてあるべき「国内患者の対応」を語った後、「それにしても女性同伴した政治家が引責辞任をするなか、『検疫オンリー』を主張した健康局長ならびに専門医委員会の専門家が何の責任追及もされないのはおかしな話です」と。

◇「税金の無駄という点においても社会的混乱を招いたという点においても、女性同伴よりはもっと大きな罪を負っているはずです」。

木村盛世といえば、『厚生労働省崩壊』(講談社・09.03)で一部から注目されていた厚労省現役の医系技官で、その勇気たるや大したものと思うが、IFSAの直感(直観)としてはどこかエキセントリックな部分も見えないわけではない。

◇本はすでに買い求めてあるので、彼女についての全体的な評価は読後あらためてということにしよう。

◇さてでは、パフォーマー・舛添のその後はどう推移したか。◇東京新聞がこう伝えてくれる。

★★舛添氏、国内の注意喚起で反省 新型インフル対応
TOKYO WEB・09.05.25

◇「舛添要一厚生労働相は25日の参院予算委員会で、これまでの新型インフルエンザ対応について『今回の教訓を組織として次に渡していかないといけない。今反省して言えば”すでに(国内に)入っているかもしれない”ともっと言っておけばよかったかなと思う』と述べた」。

◇この学者的客観性を装った対応こそが実はくせものなのであり、<水際での封じ込め>に力み返っていた当事者がこの期に及んで「”すでに(国内に)入っているかもしれない”ともっと言っておけばよかったというんだから、いくらお人よしの国民とはいえ、舛添マジックにこれ以上だまされてはいけない。

◇この一事だけからも、舛添要一のレベルというか人間性が透けてみえようというもの。

◇ところで話はかわり、なぜか急に飛び出してきた厚労省分割案。◇これに関する彼の<変遷>を少々紹介し、今回は筆をおくとしよう。

◇「年金記録問題や後期高齢者医療制度への対応に連日追われる舛添氏は『省庁を再編し、厚労省を(年金、労働、医療の)三つに分割すべきだ』とも述べ、柔軟な対応の必要性を強調した」(★★舛添厚労相「年金省できてもいい」・asahi.com・08.04.26)。

◇「舛添厚生労働相は7日、『厚生労働省は大きすぎる。雇用から年金から全部。省庁の再編成を考えないといけない』と述べ、年金省・厚生省・労働省の三つに分割するプランを示した」(★★舛添厚労相、省の解体言及 厚生、年金、労働に3分割案・asahi.com・09.03.08)

◇「大臣自らが担当省庁の解体に言及するのは異例で(後略)」(同上)あるにもかかわらず。◇かと思えばその2カ月半後には・・・・・・・。

◇「舛添要一厚生労働相は21日の経済財政諮問会議で、麻生太郎首相が主張する厚労省の分割について『そう簡単にできない』と述べ、慎重に検討する必要があるとの姿勢を示した」(★★舛添氏、厚労省分割に慎重・MSN産経ニュース・09.05.22)

◇「舛添厚生労働相は26日午前の記者会見で、麻生首相が意欲を示す厚生労働省の分割について、『議論不足だ。拙速でやるべきではない』と述べ、急いで結論を出すことには慎重な姿勢を示した」(★★厚労省分割「拙速でやるべきではない」・・・舛添大臣・YOMIURI ONLINE・09.05.26)

◇「舛添氏は『内閣の一員なので、最終的には首相の指示に従う』としたものの、『厚労省だけの問題ではない。省庁再々編をやるべきだ』と語り、厚労省が分割論の中心であることに警戒感を示した」(★★厚労省分割案:舛添厚労相が否定的な見解・毎日jp.・09.05.26)

麻生首相は、<憎き厚労省>を解体するから国民の皆さん1票を!と見るからに頼りない画策を試みるし、他方の厚労省内部には「(前略)力の弱い省が二つできるだけ、という不安もある。かつて分割を口にした舛添厚労相も、19日の閣議後会見では『1人の大臣でできないというなら、国土交通省も同じだ』と述べ、警戒感を示した」(★★厚労省分割:「解体」で不信解消・・・首相、政権公約に・毎日jp.・09.05.21)という、打算にだけ発した政府内ねじれ現象が。

◇ただ、厚労行政はどうあるべきかの視点がない点では両者見事なまでに一致している。

◇ふにゃふにゃ麻生はともかく、時系列的にウオッチしつづけなければ危なくてしようがない野心家・舛添要一がここにはいる。◇そしてわが日本人および日本社会は、この種の<フットワークのいい>人物にコロッとだまされやすい特性を持つ。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年5月25日 (月)

変節・田原総一朗。舌の根の乾かぬうち、今度は<鳩山新体制を支持しています>

昨日(2009.05.24)テレビ朝日系サンデープロジェクトで、あのトンデモ田原総一朗がまたまた平気で変節した。◇いや、<変節>などという高級なものではない。世の風向きを感知しつつ、ほとんど無意識の状態で180度主張を変えた。◇あたかも本能的きゅう覚を誇るかのように。

◇速記録をとったわけではないから、その部分の大意を順不同で記してみよう。◇大意とはいえ、もちろんのこと論旨は正確に伝えられていると確信する。

◇民主党の岡田克也新幹事長を前に、田原は言った。◇「さあ、鳩山新体制ができました」。◇「選挙に勝つために多分、小沢さんはやめて鳩山新体制になった」。

「私は、鳩山さんのこの新体制は支持しています」

◇「小沢さんは民主党きっての選挙のプロ。ただ、政策はほとんど何もない人ですよね」。◇「小沢さんは選挙のどさ回り(=IFSA使用の共同通信社ソフトでは「注意、不快用語等」と表示される)で、東京にはいるなと」。

◇「政策はここにいる岡田さんや野田さん、この辺がやっている」。

◇たった1週間前のサンプロでは、<鳩山由紀夫が民主党代表になろうものなら、小沢一郎のもろカイライ政権!ゆえに民主は絶対それを避けねばならぬ。岡田以外に選択肢はない・・・・・・・>とほえまくっていた御仁から飛び出したのが本日の発言私は、鳩山さんのこの新体制は支持しています」)だから驚く。◇毎度のこととはいえ。

親小沢・反小沢の作為的二分法で鳩山由紀夫と岡田克也を引き裂き得意顔だった田原は、あっけらかんともうどこにもいない。◇おそらくは、代表選直後の大手新聞社による世論調査にびびったのであろう。こりゃヤバイと。

◇<変節>前の田原の主張、詳しくはぜひとも一昨日(09.05.23)のIFSA通信【田原総一朗・テリー伊藤らTV界テキトー男が、知ったかぶりだけで民主党代表選を酷評】をご覧いただきたい。

◇こんな男をまわりが持ち上げ、本人もまた、テレビ界のオピニオンリーダーと大きく勘違いする。◇オポチュニストぶりも大概にし、そろそろメッキはげはげを自覚したらいかがだろう。◇そして周辺もまた、ヨイショなどしていないでレッドカードをぶちかましたら?(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年5月23日 (土)

田原総一朗・テリー伊藤らTV界テキトー男が、知ったかぶりだけで民主党代表選を酷評

◇前回のIFSA通信【あの親小沢・反小沢キャンペーン=きれいごとマスコミが<自民党的政治>を支える皮肉】(2009..05.18)では、<民主党の新代表はオカダ・オカダ!>と叫ぶ大新聞のピンズレぶりを中心に論じた。

◇岡田克也のクリーン度人気を自民党はもっともイヤがる、だから政権交代のためには鳩山ではなく岡田!なんて妄言が大手を振るのだからまことに恐れ入る。◇昨今のプロ記者たちの政治センスってこの程度なのかと。

◇そして今回のIFSA通信は、それよりもっとひどいテレビマスコミを中心に・・・・・・・。

◇そこでまずは、テレビ朝日系サンデープロジェクト(=以下、いずれも09.05.17の番組)から。◇毎度のこととはいえ、田原総一朗のひどさといったら目を覆うばかりで、本人がまったく感じていないだけ気の毒になってしまう。

◇田原は<検察着手を好機と小沢一郎の無条件排斥へ>をテーゼに、ゲストたちの巻き込にとりかかった。◇というより、ゲストも自分と同意見、だからコトは簡単、そう信じて疑わないかのようだった。◇小沢的影響下からフリーな<クリーン岡田>、彼をかつがぬ民主党なんてそもそもおかしいんじゃないか、だれが考えたってそうだろうといった具合に。

◇しかし、小沢への生理的嫌悪ムンムン男に反旗を翻したのは、ここのところフニャフニャしきりの高野孟。今回ばかりは毅然とし、マスコミこそおかしいと食ってかかった。◇それに加勢したのが、いまや自民党のスポークスマン然たる財部誠一とくるからおもしろい。

◇彼らは大略こんなふうに言った。◇<永田メールでガタガタになった民主党を参院選でよみがえらせ、党内を統一し、総選挙では政権交代一歩手前といわれるまでに育て上げたのはどこのだれだったか。もちろん小沢一郎をおいていないじゃないか>。

◇<あの西松問題で小沢の秘書が逮捕される以前、すなわち2月の下旬まで、小沢リセットとのたまった人間などマスコミの世界でいったいどこにいたことやら>。

◇それが秘書逮捕の一事で一転、小沢一郎は極悪人とされ、小沢的なるものまでこの際一掃せよとばかりマスコミは共闘体制を確立する。◇まるでこれまでのウサを晴らすかのように大キャンペーンへ打って出たというのが今回の怪奇現象の背景だ。

◇これを視野に入れた高野&財部のまっとうなる指摘に、田原は虚を突かれたかのごとくたじろぐ。◇表情にもそれがあらわれていた。カメラはその動揺ぶりを見逃がさずとらえる。

◇そして田原から出たコトバとは、「ここには小沢応援団がかなりいるんだ、へぇ~」(大意)。皮肉っぽく言ってみるのが精一杯といった風情だった。◇出演者全員が、小沢ケシカラン!岡田ウエルカム!の<予定調和>だとばかり信じきっていただけに、ショックも大きかったのだろう。

◇かくもアタマが空っぽの虚像・田原。政治家からセンセイ・センセイとおべんちゃらをこかれ、各地の後援会に呼ばれては地方の惨状を体得した気になる。◇またあるときは旧全共闘系回顧集会で珍重されたりもする。

◇日本社会ばかりか日本の思想界まで、テレビで有名ならgood!の原理で動いているからよくしたもの。◇田原総一朗はこれにうまく乗っかっては知識人ぶっている。

◇同日のTBS系サンデーモーニングでは、司会の関口宏がテレビ界の常識をなぞるかのように、「政権を取りにゆく民主党がこれでいいんですかね」なんて世論おもねりの空疎な決まり文句を発し、悦に入っていた。

◇これには国際政治学者の浅井信雄が、「非小沢・反小沢と区分けしたがるのはマスコミの特性。それより小沢の功績(=選挙に強い&党内の引き締め)を客観的に評価しなければ」(大意)とシニカルに応じた。

◇すかさず写真家の浅井慎平が「鳩山由紀夫新代表は久しぶりに人間としてまともな話をしていた。友愛なんて恥ずかしくていえないのに、素直でむしろ新鮮」(大意)と、冗談めかしつつもマスコミ界の悪習(=クリーンとカイカク大好き)を笑いのめす。

◇IFSAの見た限りでは、上記数人くらいの出演者が現実直視の発言をなしたものの、メーンスストリートはご多分に漏れず、とんでも人間が仕切っていた。◇たとえば世紀のオポチュニスト(=ご都合主義者)・テリー伊藤(=TBS系サンデージャポン)のように。

◇<テレビで効率よく売り込むには!>。この1点にしか関心のないテリーは、まさにオレの領域とばかり得意げにぶちあげてみせる。◇<たった2日間の選挙戦が問題。それに投票日を土曜にもってこず週明けまでのばしていたら、土・日は民主のテレビジャックとなろう。広告宣伝効果からして、いったいどれほどの金額に換算できたことやら>(大意)。

◇テリー伊藤本人は手だれのつもりだろうが、発言の底の浅さにはシラケドリが飛ぶ寂しげな雰囲気まで漂う。◇そうかと思えば、最近売り出し中のにわか政治ジャーナリスト・上杉隆が、したり顔で同様の説教を始める(★★民主党は拙速な代表選実施で、政治ショーの最高の演出機会を逃した・DIAMOND online・09.05.15配信)

◇「(前略)選挙期間は実質2日間、それで新代表を選ぶという」。◇「この決定を表現するとすれば、可能な限り、控えめな表現をもってしても、民主党の広報担当者はメディア戦略がいったい何であるかをまったく理解していないか、あるいは、まったくの愚か者であるかのどちらかであることが判明した」。

◇「民主党は、代表選という、メディアの注目を集め、自らの党と政策と人材を、国民にアピールする貴重な機会をみすみす逃したのだ」。◇「昨年、一昨年と行なわれた自民党総裁選と比較すればそれがどれだけお粗末なものか理解できるだろう」。

◇何じゃこりゃ。あの安倍晋三・福田康夫電撃辞任後のデキレースというか茶番劇を煎じて飲めってか。◇冗談よしこさんだろう、まったく。

◇「とりわけ昨年秋の総裁選は、麻生太郎、与謝野馨、小池百合子、石原伸晃、石破茂の5氏が出馬して、華やかな選挙戦を行なったのはメディア戦術の勝利であった」。◇「候補者たちは連日テレビを中心にメディアに登場し、各々の政策をぶつけ合って、マスコミはそれを徹底的に報道した。さらに公開討論会を行ない、全国を遊説して回った」。

◇「結果、新総裁が選ばれた頃には、二代連続で無責任な辞任をした前総裁の存在は消えてしまっていた」。◇オイオイ。だから促成栽培の売れっ子評論家ほど困ったものはないっていうのだ。

◇それにだいいち、テレビ媒体をただで使って自己宣伝する、そんなイロハをいまどき「メディア戦略」なんて大仰に言う神経のほうがよほどアナクロだろう。◇民主党の広報といえどもその程度は百も承知。しかしそれを上回る事情があったとしか考えられない。

◇代表選2日後の毎日新聞はこう伝えている。<★★世論調査:首相にふさわしいのは鳩山氏34%麻生氏21%・毎日jp.・09.05.18>

◇「次の衆院選で勝ってほしい政党の質問では民主党が56%で、代表選前の12、13日に行った前回調査比11ポイント増となり、自民党の29%の2倍近くに達した」。◇「民主党は小沢一郎前代表の公設秘書逮捕で傷ついた党のイメージを小沢氏の辞任と代表選の実施によって回復させたといえそうだ」

◇田原総一朗・テリー伊藤・上杉隆らには予期せぬ数字だったろう。ありゃ!といった結果が早々に出てしまった。

◇テレビ戦略上、代表選をもっと引っ張っていれば&岡田克也が選ばれていれば、民主党はこんなものじゃない!56%どころか80%?知ったかぶりの彼らはこう強弁するのだろうか。ぜひ聞いてみたいものだ。

◇上記毎日新聞に限らず、産経新聞読売新聞も、メディアは意想外の調査結果に直面し、ぶったまげているに相違ない。◇しかしIFSAに驚きはない。メディアがいくらフレームワークにはめようとしても、世間のほうがなぜかさめきっている。◇それらについては次回以降で詳しく。(敬称略)

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2009年5月18日 (月)

あの親小沢・反小沢キャンペーン=きれいごとマスコミが<自民党的政治>を支える皮肉

◇今回の<小沢一郎辞任><民主党代表選>プロセスで明らかになったのは、日本の大マスコミがいかにダメか、いいかげんか、深くものを考えていないかであった。◇さすがのIFSAも、ここまでひどい破廉恥ぶりとは認識しておらず、反省させられた。

◇ともかく、情けないを通り越してあきれまくった。大マスコミという<知>の劣化に対し

◇こうした情況下、IFSAがすぐ思い出したのは、2001年4月のコイズミ内閣誕生劇。◇<聖域なき構造改革>や<恐れずひるまずとらわれず>など、カイカクをちりばめた惹句(じゃっく)に人々は吸引され、マスコミは広報役を買って出てそれを下から支えつづけた。◇あの歴史に残る珍現象のことだ。

◇日本人はさわやかっぽいプレーズが大好き、だからマスコミはそれを先取りしてははやしたてる。◇カイカクとかクリーンとか、蒸留水的いい子ちゃんファクターがちりばめられれば、条件なしの絶対善とばかり日本社会は心酔してしまう。

◇それが政治世界のダイナミズムにあって何をもたらすかなど考えもしないし。◇世論と大マスコミをめぐる構造はこのようにできている。郵政民営化騒動などその典型だろう。

◇さてそれを念頭におきながら、今回の民主党代表選マスコミ大キャンペーンを見ていくとしよう。

★★【ポスト小沢】民主党代表選 消せぬ小沢の影
MSN産経ニュース・09.05.15

◇「小沢一郎代表との距離感が異なる鳩山由紀夫幹事長岡田克也副代表の両陣営とも、表向きは『”親小沢”対”反(非)小沢”の選挙ではない」としている。だが、大詰めを迎えた15日の選挙運動の現場に、小沢氏が落とす影は濃く、今さら隠しようもない」。

◇「代表選に伴い、民主党岡山県連が独自に実施している同県内の党員・サポーターに対する電話調査(14日分)では、70%弱の支持を集めたA議員が20%台のB議員を大きく引き離した」。◇「代表選規則に従い具体名は伏せられているが、A議員は岡田、B議員は鳩山だとされる」。

◇「『鳩山さんだと小沢さんの続きになるので良くない』『鳩山さんは小沢さんに近いから、岡田さんが良いと思います』・・・」。◇「調査記録をみると、鳩山を拒否する理由には小沢との『近さ』が挙げられているのが目を引く」。

◇ダーティー小沢に近い鳩山はダメ、クリーン岡田はgood!。民主党岡山県連も産経新聞もそう言いたいようだ。◇では理由は?クリーンだから。ハハハ。

◇コイズミの時は、自民党地方支部からほうはいとわき上がった<新鮮さがイチバン>の声を中央が急きょ拾い上げ、たまたま大成功へとつながった。◇サメの脳みそとまで言われたボロボロ政権と自民党幹部の大スキャンダル、それを払しょくするためのいちかばちかに国民はコロッとなびいていったわけだ。

◇どうやら、それが今回の民主党代表選にも適用できるかのような錯覚にマスコミは陥っている。◇しかし決定的にちがうのは、民主党とは<生まれてはじめてというか、事実上、戦後史ではじめて政権を狙おうという野党>だということ。

◇真ん前には、衰えたとはいえ老かいな自民党がデンと控えている。◇最高度の権力闘争がいま要求されているのである。

◇ならば、クリーンがどうだイメージがどうだより、だれが代表になれば自民党を倒す可能性がアップするか、その一点が代表選のポイントにされるべきは当然といえよう。◇もっと具体的に述べれば以下のようになる。

(A)引きつづき自民党に政権を担わせたい側にあっては自民党にとってくみしやすい人物が民主党代表になってくれること、それがいちばん。◇(B)民主党に政権をとらせたい側にあっては=相手の自民党がいちばんいやがる人物を代表に据えること、それがいちばん。

◇上記産経新聞にかぎらず、今回はほぼすべての大マスコミが<反小沢?>の岡田を応援しているようだが、彼らはみな、この(A)か(B)かを明らかにせず、理念的な格好だけをつけては論じている。◇だからすべてがウソっぽくなってしまう。

(A)か(B)かはおいておきながら、いやそこからは逃げておきながら、まずはクリーン&クリーン。◇すなわち、憎き小沢的なもののリセットが至上命令化している。◇そうした体たらくからすれば、以下のようなダラ談話を無批判にのせる新聞が登場しても驚くことはなかろう。

★★「岡田氏は逃げない、鳩山氏は逃げる」消費税巡り財務相
asahi.com09.05.15

◇「与謝野財務相は15日の閣議後の記者会見で、民主党代表選に立候補表明した鳩山由紀夫幹事長、岡田克也副代表の消費増税をめぐる発言について、『岡田さんは逃げない、鳩山さんは逃げる。これが私の率直な印象』と述べた」。

◇与謝野はまずこう示唆している。◇<岡田は逃げない。だから岡田がgood!><なのにダメ民主党は小沢のしがらみが強く、岡田を選びきれない><民主党ってこの程度の政党。これが政権をとるって?冗談か>と。◇鳩山当選を見据え、まずマイナスイメージを付与している。

◇この発言に接し、与謝野が心から岡田を評価しているなどと思う人間がいたとしら単なる政治素人でしかなかろう。◇老練な与謝野の本心は、あの選挙に弱い純粋お坊ちゃま岡田にぜひ登場してほしい、そうなりゃ短期的に民主の人気が上がったとしても、岡田執行部はかならずひねりつぶせる、敵失も起こりえようし。

◇鳩山当選をけん制すると同時に、できれば岡田へと世論誘導しているのだ。

◇この発言を念頭においたうえで、上記<(A)引きつづき自民党に政権を担わせたい側にあっては自民党にとってくみしやすい人物が民主党代表になってくれること、それがいちばん>へ戻ってもらうと分かりやすいだろう。

◇しかし、<引きつづき自民党に政権を担わせたい>読売や産経等を除く大マスコミは、この与謝野発言を岡田当選への後押しメッセージのように報じて恥じない。◇どうやら昨今のプロ政治記者たちは、カマトトのフリをしているのではなく本気のようだから救いがない。

◇それにこの際もうひとつ、与謝野がよく言うよ!にも触れておこう。◇財政規律派を気取っていた与謝野が旗振り役となった今回のジャバジャバ補正予算はいったい何だ。◇その張本人が、消費税から逃げる・逃げないだって?おととい出直せであろう。

◇ただ、こんな正直すぎる意見のあったことも伝えておきたい。◇それは<★★【ポスト小沢】甘利氏「岡田氏ならやりやすい」・MSN産経ニュース・09.05.15>

◇「甘利明行政改革担当相は16日午前の記者会見で、民主党代表選で鳩山由紀夫幹事長が選出された方が与党に有利ではないかとの質問に対し『自民党は岡田克也副代表の方がやりやすい岡田氏が代表になったら、相当、民主党内に混乱が起きる』と述べ、岡田氏が選出されることに期待感を示した」。

◇それはさておき、鳩山由起夫が新代表になるや、こんな記事まであらわれたた。

★★二重権力・色付きすぎ・・・「小沢傀儡」予想相次ぐ与党
asahi.com・09.05.16

◇「政府・与党からは、小沢前民主党代表を幹事長として支えた鳩山新代表は、小沢氏の『傀儡(かいらい)』になると予測する声が相次いだ」。

◇「自民党の菅義偉選挙対策副委員長は『小沢さんの思い通りになったんじゃないか。鳩山代表になっても、小沢さんの存在感がますます大きくなる。今までは小沢さんの下で一元化された権力がまさに二重権力になる』と指摘」。

◇「同党の古賀誠選挙対策委員長も『岡田さんに比べると鳩山さんの方が影響力が残るのは間違いない』」。◇「公明党幹部も『鳩山さんは小沢さんの色が付きすぎている。傀儡批判をどう防ぐのか。簡単じゃない』」。

◇朝日はこういった内容をただ流すだけで何のコメントも付さない。まるで与党のくちを借り、自身の主張を言わせているかのようでもある。◇しかしどうだろう。この白っぽさは。

◇自民党の真意は、<ある意味で鳩山がなってくれてよかった。小沢傀儡!と攻めやすいから>ではなく、政治技術的に御しやすい岡田ではなく大変なことになったに相違ない。◇自民党がいちばん恐れるのは、敵の中に存する、小沢一郎や亀井静香のごとき<自民党的なるもの>なのだから。

◇<小沢的なるもの>は自民党にとっていちばんやばいし、事実、小沢的が浸透したからこそ民主党もここまで足腰が多少鍛えられた。◇その小沢路線を今回のどさくさでリセットできないのであれば・・・・・・。西松事件でうまくいったと思ったのに。

◇自民党が必死になるのも理解できよう。◇たとえば<★★傀儡批判 揺さぶりへ 与党、民主の回復を警戒・TOKYO WEB・09.05.17>のように。

◇この程度の初歩的な暗喩(あんゆ)が読めない大新聞エリート記者って、まったく困ったものだ。

◇マスコミによる<絶対善的市民主義としての岡田待望論>大合唱自民党はこれに対して内心ほくそ笑む→結果としてこの偽善市民主義が自民党を支える・・・・・・・というアイローニーに、クリーン大好き人間は気づかない。

産経新聞政治部長・乾正人<(★★【小沢代表辞任に思う】まだ早い「さらば、一郎」MSN産経ニュース・09.05.12>でこう書いている。

◇「ゼネコンから多額の政治献金を受け、資金管理団体が高額の不動産を所有するという小沢氏の政治スタイルは、民主党が否定してきた『古い自民党』となんら変わらない」。◇「果たして民主党は、『小沢的なるもの』から脱却できるのだろうか」。

<小沢的なるもの=古い自民党的なるもの>と産経の政治部長は言っている。◇ということは、彼は<古い自民党的なるもの>に絶望し、新たなる民主党に期待している、<小沢的なるもの>をかなぐり捨てた新生民主党に政権をとってもらいたいと本気で考えている、そうなるのだろうか。◇まさかそんなこと。

◇私が書いた上述の(A)(B)をもう一度見直してもらいたい。◇ここをあいまいにしたままのクリーン幻想論というイデオロギーを、もうそろそろわれわれは疑うべきではないか。

◇民主党代表選に関するテレビマスコミのひどさについても触れたかったが、長くなりすぎた。◇次回のIFSA通信へ譲るとしよう。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生

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2009年5月14日 (木)

絶対善的<倫理&説明責任>で小沢を攻めさえすりゃ自身は安全!と心得る大マスコミ

◇西松建設関連での小沢一郎民主党代表秘書逮捕以降、テレビを中心とする大マスコミのスタンスはあまりに児戯に類するものだった。◇いや、児戯だからこそ<純粋>、ゆえに世間にウケル、だから批判するマスコミ自身はド安全。それをよく知っての行状といったほうが正しかろう。

◇<ゼネコンからあれほど多くのカネをもらうなんて><いったい何に使ったというだろう><その疑問に対し、小沢は説明責任を果たしていないではないか><これほど政治倫理が問われている時はないというのに>だからこそ、<小沢辞任後の民主党代表選では、脱小沢的なもの・非小沢的なものが求められている>・・・・・・・。

◇いいかげんカマトトぶるのはやめにしたらどうか。いい大人がみっともないったらありゃしない。◇小沢がダーティーぽいって?何をいまさらだろう。そんなことはだれでもが直感するところで、西松事件なんぞに教えてもらわなくても十分にわかっている。

◇問題は、<ダーティーっぽい>のか<ダーティー>なのかということ。両者は決定的にちがう。◇もっとはっきりいえば、今回の小沢の行為が究極的に法に触れるのかどうかということ。◇IFSAはそれでしか判断しない。

◇いや私はちがう、法への抵触うんぬん以前に、小沢のあの姿勢というか方法論が許せない!というなら、マスコミは西松事件などの尻馬に乗るのではなく、もっと前々から小沢を正面より攻撃してくるべきだったではないか。◇小沢的なるものを世間から葬り去りたいというのなら。

◇豪腕といってはこわがり、小沢をまともに批判すらできない、この腰の引けた連中の常套手段はただひとつ。◇<小沢的=田中角栄>という図式を何の証明もなく持ち出すことにつきよう。◇あげくは言うに事欠き、野党のくせにもらった額が多すぎるだって。

◇いまやボロボロに批判される絶対悪的角栄ですら、<彼は小学校しか出ていない(=厳密には多少ちがうはずとIFSAは認識)><だから庶民の気持ちが分かる><すなわち角栄は庶民の味方>といったハイパー単純式を武器とし、田中角栄こそ今太閤!と持ち上げまくったのはどこのどなたでしたっけ。

◇今回の秘書逮捕事件に発する、<野党としては多すぎる?政治献金。いったい何に使ったことやら>式マスコミ流問いかけを、小沢への好悪を別として客観的に整理すれば以下のようになろう。

前回の参院選勝利を含めた選挙戦へ投入した。これからの選挙への軍資金として備蓄している。私的に使った。

◇最後のものは論理的可能性からする理念型として述べただけで、実際のところはまったく不明。◇かつて週刊誌にちょろちょろたたかれたことがあったと記憶するが、本当に怪しいと思うのなら、資金豊富な大マスコミのこと、グダグダと安全地帯から絶対善的遠吠えをしていないで徹底究明すればいいではないか。

◇この<何に使った?>問題、<私的に使った>がないのであれば、あとはどうぞご勝手にの世界となろう。◇もちろんのこと、有権者買収等の不法は別にして。

◇以上、ここまでの記述はアウトプット範ちゅうの問題だったが、もうひとつ、インプット段階の問題が残る。◇というより、今回の逮捕劇はこここそがインチキ!と検察は判断したわけだ。◇逆に小沢一郎は、とんでもない、法にのっとりすべてオープンに報告しているじゃないかと。

◇この辺に関する今回の摘発の可否は、法廷での論争にゆだねるしかなかろう。◇この時期(時機)なぜ最大野党党首の小沢だけを狙い撃ち?なぜ自民党の大物へは手が伸びない?といった消しがたき政治的色合い以外はネ。

★★「やや乱暴では」「一罰百戒の意義」
・・・検察OBの評価分かれる
YOMIURI ONLINE・2009.03.25

◇「東京地検の特捜部長時代にゼネコン汚職事件の捜査を指揮した宗像紀夫・中央大法科大学院教授は、『特捜部は、従来の価値基準を変えて摘発した』と批判的だ」。◇「『政治資金規正法上、最も悪質なのは、収支報告書に記載しないヤミ献金。今回は、献金自体は記載されており、透明化の義務はある程度果たされていた』と指摘」。

◇この事件以来、的確な指摘で名をあげてきた「(前略)元検事の郷原信郎・桐蔭横浜大法科大学院教授」も同様の指摘をしたうえで、「『(前略)ヤミ献金ではないので悪質性は低く、罰金刑が妥当。検察は、なぜ今回の事件を摘発したか十分に説明する義務がある』と指摘した」らしい。

◇他方、「元最高検検事の土本武司・白鴎大法科大学院長」や「元東京地検特捜部長の河上和雄弁護士」は、手の込んだ悪質な事件だとして摘発の「意義」を強調している。

◇いずれにしろこれほどビミョーな事件に、当事者たる小沢一郎が異議を唱えないことのほうが不思議というものだろう。◇にもかかわらず、マスコミは<説明責任を果たせ>の一点張り。

◇いや、マスコミばかりではない。民主党内からも何とかの一つ覚えのように<説明責任・説明責任>。◇21世紀に入って頻繁に使われ始めたこのコトバ(=説明責任)ほど気色の悪いものはないとIFSAは常々思っているのだが。

◇なんだこれは!また例により、accountabilityからくる生煮えのカタカナ概念にきまっていよう。◇企業の不祥事が表ざたになるたびに使われるコンプライアンスなんかと同様の。◇もうそろそろ、こんなものに頼ってその場をごまかすのはやめにしたらどうだろうか。

◇ではなぜ日本人は<説明責任>が好きなのか。理由は簡単、それを求めた自分への跳ね返りがないからだ。◇真っ正面から批判すれば、当然のこと自身も巻き込まれ、ある場合には逆襲にあうかもしれない。◇しかし免罪符のように<説明責任>と言っていれば痛くもかゆくもない。

◇小沢一郎のケースに話を戻せばこうなる。◇小沢に<説明責任>を求めたとして、ではどういう状態にいたったら<説明が完ぺき>と彼らは承認するのだろう。◇IFSAとしては、要求する人間にそれを聞いてみたい。

◇多分こういうことになるはずだ。◇それではまだ説明が足りない・・・・・・・のエンドレスな繰り返しに。◇要は、<私がやりました、私が悪うございました>と謝罪しないかぎり、<説明責任>を果たしたとは認められない、と。

◇だからこそIFSAは、気色悪いという。◇ならば最初から、「ウソ言ってるんじゃないよ。世間様に向かってきちっと本当のことを話せよ」と要求したほうがずっと早いしすっきりしている。つまらない間接話法ではなく。◇だが、求めるほうにはそれだけの覚悟など天からない。

今回の件は絶対に許せないとマスコミが本気で思うなら、明日からでもおそくはない、こう追及したらよかろう。◇<西松からの献金を隠すため、意図的にダミー団体を使ったのではないか><献金された巨額?のカネを私的に流用したのではないか>と。

◇でも、そんなこと怖くてとてもできないだろう。名誉棄損で訴えられたらそれこそ大変と。◇だから<政治倫理>や<説明責任>といった、人畜無害なキレイゴトで逃げている。◇加えて、ちゃっかり正義漢ぶってもいる。何たるしたたかさというか、セコさよ。

◇いやもしかして、それはIFSAの買いかぶりかもしれない。<今回の件は絶対に許せないとマスコミは本気で思う>のくだりすら、単なるアリバイ証明のポーズということも十分考えられるのだから。◇世論へ迎合するには怒ってみせるがイチバン!とばかりに。

◇そう思えば、<説明責任なるものどこかクサイ!>の裏側も見えてこよう。◇テレビマスコミのお家芸ともいえる予定調和からの出発。<説明責任>なるフニャフニャ概念こそ、その主役としてまさにうってつけなのだった。

◇こんな火の粉の降りかからぬいい子ちゃん的キャンペーンを大々的に打つヒマがあったら、二階俊博経産相問題への独自取材競争(+)ザル法としての政治資金規正法徹底言及、マスコミはそうした基底部から地道に崩していくべきなのだ。

◇しかしその彼ら、どうしてだか<本質>からは逃げまくり、<小沢的なるもの>へご執心とくる。◇ただこれとて、民主党の代表選が終われば自然消滅するは目に見えている。◇毎度のことながら、刹那刹那またセツナの思いつきキャンペーンに終始するからであります。わがテレビメディアは。

◇ここで最後にひとこと。IFSAは当通信にて過去何度も、小沢一郎の功罪を語ってきた。◇民主党を、足腰の強くエグイ政党へ育て上げるためには、小沢的<どぶ板>(+)<ダーティーっぽさ>こそ建設途上必要悪なのだと。◇というより、松下政経塾流脇アマお坊ちゃまでは百年待っても政権はとれないと。

◇政治の世界の権力闘争とはそういうものだから。◇米国の大統領予備選を見ればそれはよく分かろう。

◇しかし古舘伊知郎的テレビは今日も主張している。◇今度こそ(非小沢的)クリーンな指導者にぜひ出てきてもらいたい!ってな具合に。◇それこそ、な~んちゃってではないか。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年5月 9日 (土)

新型インフルへの対応は政治的<好機>とばかり高揚する舛添厚労相。お里が知れる

◇だれが次の首相にいいですか?のアンケートでは、コイズミとともに舛添要一厚労相石原伸晃の名前が必ずあがる。◇あ~、よりによってなぜこんな最悪の連中が。IFSAは何もエラそうに言っているわけではない。◇しかしその際にアタマをよぎるのは、<民度>という誤解を招きやすいコトバ。

民度=「ある地域に住む人々の、生活水準や文化水準の程度」(スーパー大辞林・電子版)。◇民度=「人民の生活や文化の程度」(広辞苑・電子版)。◇民度=「国民、住民の生活の貧富や文明の進歩の程度」(スーパー・ニッポニカ・電子版)。

◇ここにあるのはいずれも<進歩>という物さしをあててのもの。しかしIFSAのニュアンスはちょっとちがう。◇政治分野での意識に限っていえば、<政治的密度>とか<政治的熟度>といったものになろうか。◇そう、定量的というより定性的なそれの・・・・・・・。

◇多くの日本人が首相候補やリーダー候補の判断基準としてあげる最大の資質といえば、<物事をはっきり言う>に尽きる。◇内容以前に、とにかく<はっきり言う>。だから、コイズミがいちばん!といった当然の流れになるのだ。◇彼ほど空疎なことをはっきり言う人間などそうざらにはいないのだから。

◇逆から見れば、日本人は日ごろ、いかにものをはっきり言っていないことか。そのコンプレックスが上記のような人気投票にあらわれるとは、拙著においてしつこく分析したところだった。

◇かくも国民に人気の舛添要一は、かつて『母に襁褓(むつき)をあてるとき』(中央公論社・1998.01)なる介護本を書き、相当に注目された。◇しかし当IFSA通信で数回批判したように、この著作は舛添の人間性を完膚無きまで世間へ知らしめるトンデモ本であった。

◇中身はといえば、遠い故郷にいる母親をオレはこれだけ苦労して看護し、またそのためにこれだけの大金を投じた。翻って兄弟は何だ!のクレームと糾弾が中心をなす。◇しかも、カネにまつわるそれがメーンだから、しらけることこのうえない。

◇そしてIFSAの手元には、同人の『介護で後悔しないための、お金と心得がわかる本』(PHP研究所・99.09)がある。吹き出すようなタイトルだが、舛添にはお似合いといえよう。

◇その舛添厚労相、豚インフルエンザ(=現在は新型インフルエンザ)がらみの会見でいやにテレビへ出まくるし、また、毅然たるさまを装う会見の表情としぐさがやけに芝居がかってクサイなと直感していたら、MSN産経ニュースが内幕をきちっと報じてくれた。

◇その経緯を時系列的に追ってみれば以下のようになる。

★★【新型インフル】「落ち着いて行動してほしい」
舛添厚労相会見
MSN産経ニュース・09.05.01


◇深夜の厚労相会見要旨をピックアップすると・・・・・・・。◇「横浜市から通報があり、新型インフルエンザ感染の疑いと分かった。患者は横浜市在住の17歳の男子高校生」。◇「国内で発生したので、行動計画にのっとって対策を強化したい。正確な情報が入ればお伝えするので、落ち着いて行動してほしい」。

◇これ自体は別にどうってことはない。◇ただ注目すべきは、大臣会見が5月1日の未明であるという点だけ。

★★【新型インフル】「危機管理なってない」
舛添厚労相が横浜市に怒り・MSN産経ニュース・同上

◇舛添厚労省は会見で、「(前略)感染の疑いがあると診断された横浜市の男子高校生(17)に関する市の対応について、『(市から厚労省に)遺伝子を調べるPCR検査は解析不能との答えがあった後、電話が通じなくなった。組織として危機管理の体をなしていない』と声を荒げ、連携不足にいら立ちを隠さなかった」。

◇「1日未明の厚労省で開かれた緊急会見で『極めて遺憾』などと横浜市を厳しく批判していた舛添厚労相。8時間後の閣議後会見でも怒りが収まらなかった」。

★★【新型インフル】「しっかりしてほしいのは厚労相の方」
知事が痛烈批判・MSN産経ニュース・同上

◇「『厚生労働相の勇み足だ』」。松沢成文神奈川県知事が怒ったらしい。◇「『最終の検査結果が出ていないのに(国の)行政が一方的に騒ぎ、パニックになった』と、厚労相を厳しく批判した」。

◇「松沢知事は『混乱を自ら招いたのに現場の対応が悪いというのは、大きな不満を覚える。しっかりしてほしいのは厚労相のほうだ』」とも語ったという。

◇これら一連の事実を報じた後、産経新聞はシニカルにこう書く。

★★【新型インフル】エンジン全開の舛添厚労相、大丈夫?
MSN産経ニュース桑原雄尚)・同

◇「新型インフルエンザ問題で、舛添要一厚生労働相が連日早朝や深夜に緊急記者会見を開くなど『エンジン全開』で対応している」。◇「厚労省の職員からは『難解な感染症の話を国民に分かりやすく説明してくれる』と評価する声が高まっている」一方、「舛添氏の政治姿勢を『パフォーマンスが過ぎる』と見る向きからは、冷ややかな反応も」。

◇「『国民が一丸となって協力すれば、この見えない敵であるウイルスとの戦いに必ず勝てる。ぜひオールジャパンで全員の力を合わせてウイルスと戦いたい』」。◇「テンションが高めの舛添氏は新型インフルエンザ対策を勇ましい勝負事になぞらえ、全力で取り組む姿勢を強調した」。

◇例の横浜市対応「こき下ろし」場面では、「会見を聞いていた厚労省側に緊張が走った。横浜市側にどんな事情があったかを把握しないままの『遺憾表明』は強すぎないか-。危機感を覚えた厚労省幹部は、広報室職員に『早く会見をやめさせろ』と指示を飛ばしたほどだった」。

◇「実際には横浜市の担当職員は報道機関などの問い合わせ対応に追われており、舛添氏の怒りは『的はずれ』な面もあったようだ」と産経は伝える。

◇産経新聞系のZAKZAK(09.05.02)はその間の事情についてこう書く(★★舛添vs中田インフルバトル「感染疑い」対応めぐり )。◇「厚労省では、感染疑い例が出た場合、遺伝子検査の結果が判明した段階で患者の情報を公開する予定だったが、実はこの時点では、横浜市側から確実な判定結果の報告は届いていなかった」。

◇「緊急会見は、同省担当者から『疑いが濃厚』との連絡を受けた舛添氏の方針で開かれたのだ」。なるほど、ありそうなことで目に見えるようだ。◇「このため、横浜市の担当者はテレビのテロップで舛添氏の会見が始まることを知り『驚いた』という」。◇「会見自体、舛添氏と中田氏(中田宏横浜市長-筆者註)が同時会見する方向で調整中だった」。

◇舛添の前のめりを象徴するもうひとつは、「『私から国民に一刻も早く正確な情報を伝える』」に発する「重大事案は、舛添氏が発表するのが鉄則」。◇そのためもあり、「1日未明の記者会見でも、すでに準備された報道発表資料を早く見たい報道陣と、『大臣が来るまではダメ』と必死で粘る事務方がバトルを繰り広げた」というから、あまりに度が過ぎる。

◇オレがオレがにとどまらず、政治家としてのステップアップ好機を逃すなが丸見えで、かわいそうになるくらい。◇しかし野心家(兼)権力大好き人間の舛添的感性は、そうしたあからさまな行状など何とも思いやしない。◇彼なりの目的を達成するのが第一義なのだから。

◇だが、横浜市の高校生の件が新型インフルに該当しないと分かるや、「(前略)その発表の記者会見は舛添氏ではなく、なぜか厚労省の担当室長だった」というから露骨も露骨。◇「厚労省内からは『大臣は自分に都合の悪い話になると表に出てこない』(中堅職員)との声も聞こえている」。

◇ギラギラ舛添をめぐるこの種の笑い話。MSN産経ニュース(★★【見えない敵-広がる新型インフル(上)】役立つか「行動計画」・09.05.02)は上記にとどまらずまだまだ教えてくれる。◇産経は実にえらいのだ!

◇「厚労省は1日、これまで異なる課ごとに、対応にあたっていた新型インフルエンザ担当が一堂に会して仕事できるよう、会議室を整備した。それに合わせて大臣訓辞がセットされた」。

◇「訓辞開始予定は0時45分。事務次官を筆頭に、担当者ほぼ全員にあたる約120人が、仕事を中断して会議室に集められた」。◇「ところが訓辞が始まったのは1時13分。120人は30分近く、手持ちぶさたに大臣の到着を待った」。

◇「会議室の隅の方で、若手職員同士が小声でささやく。『こんなことで、時間をつぶしている場合じゃないと思うけど・・・・・・・』」。

◇その後、横浜市でのような新型インフル<疑い>のケースが頻出しているが、舛添大臣みずから昼夜を分かたず会見にたったという話は寡聞にして存じ上げない。

◇これが国民に人気のある政治家。いや、これだからこそ人気の出る政治家というべきだろうか。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年5月 2日 (土)

何が五輪!荒川・隅田川の破堤対策=石原知事のリードすべきはその種の根本マター

★★荒川:堤防決壊なら地下鉄97駅水没
毎日jp.・2009.01.23(A)
★★荒川決壊なら都内地下鉄97駅浸水、大半水没
・・・防災会議
YOMIURI ONLINE・09.01.23(B)

◇「中央防災会議の『大規模水害対策に関する専門調査会』は23日、大雨により東京都内で荒川の堤防が決壊した場合について、地下鉄の浸水被害想定をまとめた」。◇「現在の止水対策だけでは、17路線97駅(延長約147キロ)がほぼ水没する可能性があり、決壊後わずか3時間余で大手町駅など都心の駅に水が流れ込む場合もあることが分かった」(A)。

◇「200年に1回の頻度で発生する恐れがある大雨(流域の平均雨量が3日間で約550ミリ)を想定した」(A)。◇「国による水害の地下鉄被害の予測は初」(B)。

◇ところで、「地上の被害がないのに駅や駅につながる地下道などが浸水するのは、後楽園や神保町、霞ヶ関、六本木など。地上よりも早く浸水するのは35駅で、大手町では地上よりも7時間早く濁流が到達し、完全に水没すると予測された」(B)。

◇その理由は「地下鉄が『下水管』のようになり、被害が急速に広がる危険性があることも分かった」(A)から。◇足立区の堤防が決壊した場合は北千住駅の水深が5メートル程度に達して大きな水圧が発生し、トンネルに流入した水が一気に都心へ移動」(A)。

◇そのため「約3時間で大手町駅、約4時間で東京駅が浸水(後略)」(A)。◇「(前略)霞ヶ関や六本木など44駅では、地上は浸水しないのに、駅や駅につながる地下街が水没する可能性が高いとも判明した」(B)。

◇いずれも本年1月の記事だが、はたしてどれだけの人が目にしたことだろうか。もしくは、読んでもどれほど印象に残っていることだろうか。◇だいいち、事件や芸能関係だとすぐ大騒ぎするテレビ媒体などは、この手の地味~な話題にまったく関心を向けない。

◇しかし、<東京低地や埼玉平野、そしてそこを縦横に流れる諸川>の研究もしているIFSAは、この記事にがつんとやられた。◇荒川・隅田川堤防がいつ破れてもおかしくはないとの危機感は人一倍もってきたつもりでも、地下鉄のトンネルが導水管の役目を果たし、まるでウオーターシュートのように大量の水が都心の地下街へ急速流入するとは!

◇地下鉄駅への降り口がマンホール、線路が巨大なる下水道に変化するというわけである。

◇たとえば足立区の千住あたりで荒川(=旧称荒川放水路)隅田川(=旧称荒川)が破堤したとしよう。荒川と隅田川にぎゅっとはさまれ、まるで中之島状態にある北千住の町などはひとたまりもない。◇そして記事のように、東京メトロ千代田線・北千住(地下)駅から水はどっと都心へ。

◇隅田川の右岸(都心側)が破堤となれば、日比谷線・千代田線・つくばエクスプレスの地下駅はまず危ない。◇それから、浅草の東京メトロ銀座線駅や都営浅草線駅も危険ゾーンに入ってこよう。

◇いずれにしろ、都心部ではいままで考えられなかったような人的・物的被害が発生することとなろう。◇もちろんのこと、J関係する地下街やJR東京地下駅もほぼ全滅。復旧までにどれだけの日数を要するか見当もつかない。

◇しかし今回の記事の眼目は<地下鉄のトンネルを通って激流が都心へ>にあるため、逆に視点が<地下>にとどまってしまうおそれがある。◇本質はいうまでもなく、破堤の影響を即受ける、<地上>での地域住民の命と多大なる物損の問題だ。◇とんてもない悲劇が発生するであろうことは想像に難くない。

◇ただ、都民はそんな重大な水害など念頭にもおいていないことだろう。というのも、戦後このかた60年強、北区岩淵(赤羽)より下流の荒川や隅田川がはんらんした経験をもっていないのだから。◇安全はもう日常になってしまっている。

◇そう、これは大正13年(1924)に大枠がほぼ完成、昭和5年(1930)に完工なった荒川放水路と岩淵水門のおかげなのだ。◇幾度とないそれまでの大被害に業を煮やした政府は、荒川放水路開削という世紀の大事業に打って出た。◇多くの反対と住民の犠牲のもと、まさにそれは突貫工事で行われた。難工事そのものばかりか、土地の強制収用面でも。

◇技術屋のトップはお役人の青山士(あきら)。その活躍は高崎哲郎『技師・青山士(あきら)の生涯』(講談社・94.05)に詳しい。◇また、足立区の小学校で先生をしていた絹田幸恵の『荒川放水路物語』(新草出版・90.11)も住民側の視点として参考になる。

◇それはともかく、完成からもう80年近く。荒川・隅田川とも堤防の強化につとめてきたとはいえ、まだまだスーパー堤防化にはほど遠いし、逆にあちらこちらでほころびも目立っている。◇何をおいても国&東京都が真っ先に取り組むべき公共工事であることだけは間違いがない。

◇それを怠れば、上記記事のような惨事ばかりか、沿岸地域の大惨事は免れないのだから。◇マクロ的には、国の機能も日本経済もマヒするほどのハイパー被害をこうむる。

◇07.11.23、東京の三田にて「利根川サミット」なる集会が開かれた。◇栃木・群馬・埼玉からは県知事が、茨城・千葉・東京からは知事代理のお役人が出席。関東地方に戦後最大の水害をおよぼしたといわれる<カサリーン台風>(1947年)被害を2度と繰り返すなの合い言葉のもと、啓蒙活動を展開した。

◇IFSAも出席したが、利根川が再度決壊すれば(=カサリーンの時は渡良瀬川との合流点付近だった)埼玉県とともに甚大な影響を受ける東京都の石原慎太郎知事は欠席。◇テレビが取り上げない渋い話題はごめんだよ、オレが出るほどの集会かといわんばかりの、慎太郎氏の行動パターンを強く印象づけたシーンだった。

◇そこで示された資料によれば、もしカサリーンと同規模の台風が襲い、利根川の土手が切れた場合の被害は、以下のように想定される。【註】*カッコ内はカスリーン台風時。*数字にはすべて<約>がつく。

◇浸水域内人口=230万人(60万人)。◇被害額(一般資産+農作物等)=34兆円(70億円)。

◇あのカサリーン台風時、利根川の東遷・荒川の西遷といった瀬替えにより、もはや主流の座を奪われていちローカル河川の地位に落ちた元荒川(もとあらかわ)・古利根川(ふるとねがわ)・中川等の<過去の川>に沿って水は忠実に流れ、埼玉平野・東京低地のかつての自然地理を思い出させる結果となったのだった。

◇そう、最終氷期を経て後氷期の縄文海進(有楽町海進)がもたらす増水により現出した奥東京湾。海は栃木県にまでおよんだその後、若干寒冷化して海は後退(縄文海退)、いまのような歴史時代の関東平野があらわれたという具合になっている。

◇カサリーン台風による水(溢水)はまさに、海進・海退が生んだ地質学的通路をなぞったともいえよう。

◇カサリーンが教えるように、コトは荒川だけでなく、関東の首根っこにある利根川の堰堤強度問題も避けて通れない。◇そう不安感をあおるなヨといったレベルではない現実的なマターであるだけに、緊急性は高い。◇これぞ真の意味でのハード的公共事業!IFSAはそう考える。

★★16年東京五輪の支持率伸び悩む
全国67%、都内は55%
TOKYO WEB(共同)・09.04.30

◇「共同通信社が28、29両日に実施した全国電話世論調査で、2016年夏季五輪の東京開催に賛成する回答が全国で67.8%にとどまり(後略)」。◇「さらに東京都での支持率は、全国より10ポイント以上低い55.6%で、各種イベントやテレビCMなどのPR活動にもかかわらず、支援が広がっていない現状をうかがわせる結果となった」。

◇この全国ベースでの<賛成>のなかには、「『どちらかといえば賛成』が27.5%」も含まれている。◇「16年五輪招致は4都市が争っているが、2月に各都市がIOCに提出した詳細な開催計画を記した立候補ファイルでは、地元の支持率はシカゴが77%、マドリードが89%、リオデジャネイロが82%で、東京は69%で最低だった」。

◇前述の洪水対策があるから五輪はすべきでない!などIFSAは単純なことは言わない。◇そういう論法をとるなら、社会福祉やインフラの整備が完成しないかぎり、五輪は開けないことになるからだ。◇その論法は、五輪は永遠に招致するなと言っているに等しい。進歩的知識人によくあるところの。

◇ただ、世の中にはバランスというものがある。いまの東京の<バランス>はどうなのか。1964年時点のような<バランス=ハード・ソフト両面の投資効果>を備えているのか。

◇都もその説明が困難と悟っているからこそ、「日本だからできる。あたらしいオリンピック!」などと、いまいちどころか、とってつけたような広告代理店的コンセプトを前面に出してみたり、石原には似つかわしくない、というより苦しまぎれの<平和>を持ち出してみたり、都営地下鉄や都バスをポスターで埋めてみたり・・・・・・・。

◇石原慎太郎に「戦後60年平和を貫いてきた日本で五輪を開催することにより、平和の尊さを世界に訴える」(★★16年夏季五輪:東京招致立候補ファイル 競技施設、都心部に集中・毎日jp.・09.02.14)なんぞ言われても、な~んちゃっての世界ではないか。

◇オリンピック誘致に失敗すれば<責任をとって>都知事をやめる結果、新銀行東京問題はチャラに。◇案外そうなるのではとIFSAは勝手に思い描く。

◇まあそれはそれとして、東京の大水害と2度目のオリンピック開催。◇大河川は国の直轄事業範囲だから、都は直接関与できないだって?冗談よしこさんだろう。

◇それより何より、都民ならびに国民は、首都圏の大水害とオリンピック!この問題のバランスをラジカル(根本的)にどう考えるのだろう。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年4月26日 (日)

わずかばかりの支持率上昇でお下劣全開の麻生首相。朝日新聞に毒づいたつもりで馬脚

★★麻生首相:気力充実?
支持率もバー通いも回復 周辺は「舌禍」警戒
毎日jp.2009.04.24

◇「麻生太郎首相が夜のバー通いを4月以降、増やすなど、気力を取り戻したかのような行動が目立つ」。◇「報道各社の世論調査で内閣支持率が軒並み20%台に戻るなど回復基調にあることに加え、09年度補正予算案の審議入りにめどがつくなど、衆院解散・総選挙に向け攻勢に出られる環境が整ったと判断しているためとみられる」。

◇「毎日新聞の世論調査では内閣支持率は24%(3月は16%)にまで回復し、NHK調査では30%にまで戻った」。

◇24%や30%で<回復>と騒ぐマスコミもマスコミで、昨年の暮れだったか20%台に落ち込んだ際、「政権維持の危険水域とされる30%を大きく割り込んだ」(★★麻生内閣支持21%、不支持73% 衆院選比例投票先、民主が自民逆転・NIKKEI NET・08.12.29)と報じたのはどこのだれ?といった調子だが、それよりも注目すべきはご本人・麻生太郎の<人間>そのもののほうだろう。

◇カネがあるのだから、高級ホテルで食事をしようが高いバーで飲もうがどうぞご勝手にとしても、「こうした上り調子を背景に、4月に入ってからの首相のバー通いもペースが上がっている」(上記・毎日jp.)いう首相の軽~い心性には思わず笑いがこみあげる。

◇その意味で、同・毎日jp.記事が示した棒グラフ&折れ線グラフはシャレがきいていて出色ものだった。◇題して<麻生首相の”バー通い”と内閣支持率の推移>。その相関を示そうと涙ぐましい努力をしている。

◇ところで、危険水域のぎりぎり水面にまで<回復>しただけ、それも敵失でというのに、ノリノリの麻生太郎氏は、周辺の<舌禍懸念>をよそに彼流はしゃぎを止められない。◇それも憎めないようなそれとしてではなく、持ち前の下劣さを全開させるといった風の無意識なる方法で。

★★【麻生首相ぶら下がり詳報】靖国神社への真榊奉納
朝日新聞に説明する必要ない」(21日夜)
MSN産経ニュース・09.04.21


【靖国神社真榊奉納】(一部のみ引用)

--過去には何度も参拝されているが、今回、例大祭に参拝、参列ではなくて・・・
 (秘書官)「名前、名前(を言ってから質問して)」
 「まず、自分の名前を言ってから、質問をやってよ」
--朝日新聞です。
 朝日新聞? あぁ、見ない顔ですね。初めて見る?」
--いえ、何度も質問している
 「あっ、そう」
--過去には何度も参拝していると思うが、今回、真榊奉納という形にした理由を改めて聞きたい
 「あの、真榊料を納めるか、そのとき、自分で行くか、理由を朝日新聞に説明する必
 要は感じませんので、
お答えは致しかねます

◇そしてその翌日、麻生のピンズレ朝日アレルギーは一層エスカレートする。◇ここには、朝日新聞を進歩派の急先鋒(=麻生に即してもっとエグく表現すれば、朝日は<左翼>もしくは<アカ>のリーダー)と見なして得意顔のアナクロ麻生がおり、おかしくなる。◇おいおい、いまだ朝日が敵かよ!

★★【麻生首相ぶら下がり詳報】
「朝日新聞。おお。そういえば、昨日もいたね。
印象ない顔だったけど」(22日夜)
MSN産経ニュース・09.04.22

【海賊法案】(一部のみ引用)

--朝日新聞です。海賊対処法案だが・・・
 「朝日新聞。おお。そういえば、昨日もいたね。うん。昨日はどこへ行った? 印象な
 い顔だったけど。
おお。(昨日、質問した朝日新聞社の記者が手を挙げる。首相はそ
 の方を向いて)あの顔?あぁ、そうだったっけ。あまり印象に残らない顔の人だな、と思
 ってたんだけど。はい

◇お下劣の証明など、これだけでもう十分だろう。◇朝日を批判するならするでいい。IFSAなんぞは朝日への批判オンパレードだから。◇しかし上記の言いぐさを、一国の首相のなす<批判>と認める人間がどれほどいようか。

◇批判はもちろん、皮肉にすらなっていないではないか。◇われわれの時代の小学生がやっていた<おまえのかあさんデベ○>と同一次元なのだから。

◇これに対し、良識派?の加藤紘一がクレームをつけたという。◇さすがに、見るに見かねたというところなのだろう。いくらなんでも、ラベルいやレベルがひどすぎるとして。

★★首相のぶら下がり対応「ひどい」 加藤紘一氏が苦言
asahi.com・09.04.25

◇「自民党の加藤紘一元幹事長は24日、TBSの番組収録で、麻生首相が毎日実施している『ぶら下がり会見』での首相の対応に苦言を呈し、『テレビで毎日放送されたら大変なことになる。すぐに改めるべきだ』と述べた」。

◇「こうした状況を受けて河村官房長官は24日夜、首相と会い、『若い記者をぞんざいにしないように。名指しはやめてください』と助言した」。

◇当の朝日新聞はその「ひどい」内容には触れることなく、「首相は21日のぶら下がり会見で、靖国神社への真榊(まさかき)奉納の真意を聞われ、『朝日新聞に説明する必要は感じない。お答え致しかねます』などと答えていた」ときれいごとで逃げている。

◇さらには首相の言葉として、「『(前略)だいたい私の息子ぐらいの世代だから』と述べ、『傲慢(ごうまん)』とも指摘される記者への対応は、親しみの裏返しだと強調した」と紹介する始末。◇どこまでも微温的で済まそうとの魂胆をあらわにしている。

◇前述の産経新聞記事を目にした人間であれば、何じゃこりゃといったところだろう。◇だから朝日はダメなんだと、IFSAは朝日を<批判>する。◇こんなところにも端的に朝日新聞の体質があらわれているのだから。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年4月19日 (日)

IFSA注目の<ベタ>記事=<小物・亀井静香のエキセントリック>ほか(09.04.12現在)

★★「書かないなら会見出ないで」
国民新党が一部の記者排除
YOMIURI ONLINE・2009.03.18

◇「国民新党は18日(3月18日-筆者註)の定例記者会見の際、先に発表した緊急経済対策を報道しなかったことを理由に一部報道機関の出席を拒否した」。

◇「同党の亀井静香代表代行は、記者会見に先立つ党本部での両院議員総会の冒頭、13日に発表した経済対策について『みんな集まって誠心誠意やった結果を発表した。全力をかけているものを1行すら載せない社は、会見なんか聞いてもらう必要はない』と語った」。

◇「記者会見場でも亀井氏が『1行も書かないなら会見しても意味がない』と改めて出席を拒んだため、朝日新聞、産経新聞など経済対策を報じなかった新聞社や民放の記者は、記者会見に出席しなかった」。

◇亀井静香は時々まっとうなことを言ったりもするが、内に秘めたるエキセントリックな性格はいかんともしがたく、こんなとんでもない子供じみたことを平気でやってのける。

◇彼が自民党政調会長時代であったろうか、米国在住の霍見(つるみ)芳浩・ニューヨーク市立大学教授とテレビ討論して評判を落とした、大昔のエピソードが忘れられない。

◇何が気に入らなかったのか、亀井は突然怒りだし、警察官僚体質そのもののどう喝的目線で霍見を罵倒、性格的な弱さを世間に披露してしまった。◇この瞬間湯沸かし器的ぶち切れとへその曲げ方に限れば、民主党の小沢一郎とどこか似ているのかもしれない。◇いや、小沢はもう少しシニカルで陰性だけれど。

★★逆ギレ亀井、記者締め出し
・・・小党だからとバカにするな
「徹夜で考えた政策報じてない」
ZAKZAK・09.03.19

◇「会見で亀井氏は、拒否の理由について『徹夜で考えた経済対策を報じないのはおかしい』と怒りをぶちまけたが、野党記者クラブは(1)会見は開かれた環境で行われるべきだ(2)取材、報道の価値判断は報道機関が決める-として、同党に抗議することを申し合わせた」。

◇「亀井氏は常々、『党に関する記事が少ない』と周囲に漏らしており、この日も出席を拒んだ記者らに『小党だからとバカにするな』と言い放った」。

◇これではまるで、国民新党のことを新聞やテレビで<宣伝しろ>と強要しているようなもの。◇載せる載せないの価値判断はメディアの勝手。「徹夜で考えた」など何の関係もない。

◇かつて、<介護は家庭でするもの。それが日本社会の美風>と言い放った男に似つかわしいズレズレぶりである。

★★国民新党、記者会見を再開
asahi.com・09.03.25

◇「国民新党は25日の定例記者会見にあたり、朝日新聞を含む多くの報道機関に対する会見への出席拒否を解除した」。◇拒否された朝日新聞以下、国民新党からの謝罪がなければ今後いっさい会見には出ない!となぜ突き放せないのか。◇情けないったらありゃしない

★★早い話が:妄言批判という佞言=金子秀敏
毎日jp.・09.03.19


◇「『済州島を買っちまえ』という小沢一郎・民主党代表の発言をみんなでたたいている」。◇「産経新聞は1面で『内外から”妄言”批判』」と書いた。韓国の反日主義におもねった見出しだ。妄言批判の裏に韓国への佞言(ねいげん)を感じる」。◇「あれ? 同僚の山田孝男専門編集委員も『冗談と聞き流せない』(16日付コラム「風知草」)と神経をとがらせている」。

◇「『買っちまえ』は話し言葉だ。書き言葉なら『投資せよ』だ。済州島のゴルフ場やホテルの株、不動産をいま買えば円高メリットがある。これは単純な経済的事実である」。◇「買うといっても、領有権はどの国でも売っていない」。

◇「小学生レベルの常識だが、もしかして(小沢発言を批判した-筆者註)麻生首相は、済州島の領有権を買うと勘違いしているのではないか」。

◇「話には前後の脈絡がある。そもそも済州島買いの発端は、日本の対馬にある。対馬は、ウォン高・円安の時代に韓国人観光客が殺到した。韓国企業も不動産やホテルなど『対馬買い』に走った」。

◇こういう<正論>を平気で書ける、もしくは書くのを許す社風があるから、毎日新聞は健全だ。◇しかも、同僚の記事にかみつく。これ以外にも、毎日では記者同士が公然とやりあっている。

◇だからIFSAとしては、この苦しい時代、毎日新聞が経営的に持ちこたえてくれることを心から願っている。

★★都心オフィスに”2009年問題”の影
電子報道部 魚住大介
日経産業新聞online・09.04.01

◇「東京都心の一等地に立つ高級オフィスビルで賃貸料の下落が本格化してきた。業績の悪化したテナント企業の多くは、賃料など固定費削減に必死で、賃料が高額な高級オフィスは、真っ先に移転や縮小が検討されている。一段の賃料下落につながりかねない状況だ」。

◇詳しいことは同記事をご覧いただくとして、都心にニョキニョキの異常かつ醜悪なるタワーオフィス(バブルの塔)のばかばかしさについては、このFSA通信、しばしば論じてきた。◇残念ながらあのバブル崩壊の教訓などここでは何も活かされていないし、今後もまた繰り返すことであろう。それだけは容易に予測できる。

◇大手町の一等地では、まだそれほど古くない旧日本鋼管ビルをさっさとぶっ壊し、すでに基礎を立ち上げ始めている。◇隣の清楚かつお堀にお似合いだったパレスホテルは取り壊すべく囲い中。◇あ~、情けない風景よ。

★★原子力学科:大学で復活
温暖化対策で脚光「技術者不足」
早大・東大・・・新設や改称
毎日jp.・09.03.16

何だろう、この節操のなさは!◇いや、IFSAは原子力学科の復活について非難しているのではない。そうではなく、世論というか社会の共同幻想におもねり、原子力学から撤退してしまったという<さもしさ>を指し、そう呼ぶのだ。

◇IFSAとしては、原子力発電は当分の間<必要悪>であると主張してきた。◇環境に優しい風力発電だって?ごますんじゃないと言い続けてきた。◇そんななか、進歩的知識人たちの動向はどうであったか。

◇彼らの論拠は唯一、原子力発電など推進する先進国は日本のみ、見てみよ、欧州ではみんな撤退しているではないか!◇それがどうだろう。原油価格の高騰もあり、また環境問題もあり、頼りとしてきた欧州諸国が原子力へ回帰と相成る。

◇だから上記の大学も、お墨付きを得たとばかりに「原子力学科」の復活へとなだれ込む。

◇こうしたなか、日本社会が要求すべきは、電力会社と経産省における徹底したマイナス情報の開示&何重もの安全投資&こと原子力行政に冠する限り、<政治>はいっさい排除!◇当然のこと、情報の非開示には法的罰則をもってあたる。そのための法的整備を。

<絶対善としての原子力発電拒否>を貫くのなら、大幅な停電を覚悟のうえでお願いしたい。

★★就職人気企業、JR東海が初の首位
トヨタは急落96位
asahi.com・09.04.08

◇「(リクルート発表の『来年3月に卒業予定の大学生を対象にした就職志望企業ランキング』によれば-筆者註)JR東海が初の1位になるなど、不況の影響を受けにくい鉄道、電力、通信などのインフラ関連企業が順位を上げた」。◇「一方、業績悪化が顕著な電機・自動車メーカーは軒並み後退。前年6位のトヨタ自動車は96位まで落ち込むなど、学生の安定志向が強まっている」。

◇「安定的な人気があるのは金融業界で、3大メガバンクを含む銀行・損保計5社が10位以内に入った」。◇メーカーは、超有名企業であってもがた落ち。◇ここにもIFSA言うところの<日本人の表層と深層>が大きく立ちはだかっている。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年4月16日 (木)

ショート&IFSA=政治イベント屋・田原総一朗もKY(漢字読めない)ってんだから大笑い

◇IFSAは最初から全然評価していないどころか、能力的にも品性的にも最低の男だと思い続けてきた田原総一朗。◇世間一般でもようやく本性が見破られ始めたのか、ネットをのぞくと相当の悪評が書き込まれている。

◇その田原、毎週日曜日のサンデープロジェクト(テレビ朝日系)では、<用意された>資料自体を深く読み込めていない実態をしばしば暴露し、赤っ恥をかいているが、本人はそう見られていることに気づく様子もなく得意満面、威張りっ放しとくるから、もはやマンガチック次元を通り越している。

◇この男の唯一の見せ場?は、他局や他の評論家ではけっして呼べない、もしくは来てくれないゲストをオレが引っ張ってきた、オレだからこそ彼らは欣喜雀躍、スキップでやってきた!を冒頭にひとくさり述べるくだりだろう。

◇「この人は自民党随一の政策通」、「防衛問題では民主党で彼の右に出る者はない」と歯の浮くようなお世辞をかましつつ、オレじゃなきゃこんな大物はホイホイと来やしないぜと、政治イベント屋としての力量?を誇ってみせる。◇いまや視聴者の多くが白けきるイントロであるのも知らず、田原はこれのみをレーゾンデートルと心得ているようだ。

◇こんな男をありがたがり、ホイホイとついていく出演者も、これまた同じ穴の何とかではあるけれど。

◇そんななか先週の日曜日は、どうだオレの企画力と吸引力は!とばかり、あの竹中平蔵(=言わずと知れたコイズミの懐刀兼切り込み隊長)とリチャード・クー(=麻生太郎のブレーン)という天敵を向かい合わせ、そのショービジネスはスタートした。

◇師匠格の中谷巌にはさっさと転向され、頼みのコイズミはもはや権力がた落ち、揚げ句は郵政民営化のやばさで追い詰められた平蔵は、機会さえ与えられれば弁明にこれつとめるとばかり能弁をフル回転、他方のクーはこれまでの冷や飯を一気に挽回と、裏返ってしまう甲高い声に一層の磨きをかける。

◇それはそれでつまらなくもないが、ファーストステージで飛び出した田原総一朗のKY(=漢字読めない)には及ぶべくもなかった。

◇例によってスタッフが用意したであろう資料を得意気に解説し始める田原。◇そのなかで出たのは、麻生政権経済政策の<大盤振る舞い>をご丁寧に2度も<おおばんぶるい>と発語。◇言い間違えろと言われても、なかなかすんなり思いつくものでもなかろう。ああ~。

◇自民党の代議士連中といっしょになって写真を撮り、新左翼系の集会にはオーソリティーのような顔をして登場する。◇田原という男、中身がピーマンだからこその所業といえよう。

◇サンプロのなかでふたことめには飛び出す、「いまや地方の声は○○ですよ。講演に行くと必ず聞かされる」うんぬんの低次元。◇駅や空港まで黒塗りで迎えに来てもらい、バカ高い講演料でテレビタレントとしてのうんちくを披露する、そして地方の名士に囲まれての会食・・・・・・・。◇冗談じゃないのだ、これで地方が分かったなんて言われた日にゃ。

◇地方在住の人びとは、全国区のテレビに出ているなんてことでありがたがらず、大名旅行のあんたなんかに分かられてたまるか!と一発かませてやればいいのだ。

◇そして毎週のこと、田原ご自慢のサンプロ・イベントが終了するや、彼はテレ朝の男女アナウンサーに対して必ずこう問いかける。「どう、分かった?」。◇そんな程度の話、分かんねわけねえだろうと彼らは叫びたいところだろうが、局アナである以上、おかげさまで勉強させていただきました!と言わざるを得ない。

◇しかし完成鈍き田原にはそれが見えない。◇彼は本気で、おれたちの高度な話、分かった?理解できた?一般大衆用にはもう少しかみ砕いたほうがよかった?とマジで尋ねているのだから。

◇田原が今後一気に凋落(ちょうらく)するかどうか、それこそが日本社会の政治レベルをはかる最良のバロメーターといえよう。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年4月10日 (金)

本日のZAKZAK記事。前回のIFSA通信<自民党日和見政治家批判>とドンピシャ一致

◇IFSAは一昨日の2009.04.08【反麻生を気取りながら腰の定まらぬ<自民党日和見政治家>たち。そのオモシロ言行録】をアップした。

◇すると本日(09.04.10)、わが愛読するZAKZAK(夕刊フジ電子版)にこんな記事が。◇題して<麻生「5月解散」一直線・・・加藤、中川、武部ブレまくり 政権批判封印>

◇なぜか産経新聞とは思想的・内容的に一線を画する夕刊フジだが、いいところを突いている。

◇時流に乗るだけの<自民党インチキ政治家>批判。どうか上記2リンクにて読み比べいただきたい。

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年4月 8日 (水)

反麻生を気取りながら腰の定まらぬ<自民党日和見政治家>たち。そのオモシロ言行録

◇小沢一郎民主党代表の秘書逮捕でウキウキざんまいの政治家が民主党内には相当数いる。◇そのばかさ加減については前回のIFSA通信・【小沢秘書逮捕で民主党内反小沢派がウキウキ。<政治>を知らないふ抜けた連中だ!】(2009.04.04)で詳述したからそちらをご覧いただくとして、当然のことそれは敵方自民党にも及ぶ。

◇自民党が小沢の大失策に拍手喝采(かっさい)、もしくはその仕掛けの大成功に大喜びは自然の流れにせよ、これを契機に反麻生を気取る連中が麻生批判の手をゆるめる、この無原則・無節操ぶりが何ともおかしい。◇では彼らの麻生批判とはそもそも何だったのか、お里が知れようというものだ。

◇そんなのは自明の成り行き、二世議員を中心とする昨今のひ弱なメンバーを見れば!のごもっともなコメントはひとまず脇へおき、早速彼らの言行録をフォローすることから始めよう。

◇「麻生太郎首相に批判的な自民党の加藤紘一元幹事長山崎拓前副総裁中川秀直元幹事長ら『政界再編論者』に手詰まり感が漂っている」。◇「定額給付金が焦点になった08年度第2次補正予算案の衆院採決で自民党に造反の動きはなく、離党が確実視される渡辺喜美元行革担当相への同調者も出ない見通しで、『攻め手』を欠いているためだ」。

◇「加藤氏は10日、山形県鶴岡市での後援会会合で、定額給付金について『自民党議員は強い賛成ではなく、公明党に近々選挙でお世話になるから賛成する』と指摘しながらも、『自分も含めて自民党からそんなに造反する人は出ないだろう』と語った」。

◇「定額給付金の撤回を主張していた山崎氏は今年になって容認に転じた」(以上、★★自民:政界再編論者に手詰まり感 遠のく衆院選、造反なく・毎日jp.・09.01.10)。

◇「29日(09.01.29-筆者註)昼の町村派総会で中川氏は、いつになく深々と頭を下げてあいさつを始めた」。◇「中川氏は消費税問題でみせた麻生太郎首相への痛烈な批判をこの日は”封印”した。派の結束を訴えることで、代表世話人を自分から降りる考えはないことを強調した」(★★町村派、中川氏めぐり内紛が激化 来週にも集団指導体制解消・MSN産経ニュース・09.01.29

◇「経済成長と財政再建を優先する『上げ潮路線』の勉強会を、中川氏は派内に発足させた」。◇「森氏(森喜朗元首相-筆者註)の『あまり派手にやらない方がいい』との忠告に、中川氏は打ち明けた。『民主党の前原誠司前代表野田佳彦元国対委員長らと話はついている。上げ潮路線の政策なら、彼らとブリッジ(橋)を架ける新党を作れる』(★★自民町村派:勝者なき抗争 集団指導体制解消・毎日jp.・09.02.07

◇「同派最高顧問の森喜朗元首相から睨まれ一時は動きを封じ込まれた中川氏だが、郵政民営化見直し発言で首相の求心力が急低下したため、麻生降ろしを仕掛ける好機ととらえているようなのだ」。

◇「中川氏は10日(09.02.10-筆者註)の自身のブログで麻生首相が見直しを検討している民営化会社の4分割について、『民営化の根幹である4分社化の完遂への意思表明を鮮明にすることが内閣支持率上昇への第一歩だ』と首相批判を再スタート」。

◇「12日夕には、郵政民営化を決定した小泉純一郎元首相らとつくる民営化推進派の会合で気勢を上げる予定だ」。◇「小泉氏の威光をバックに、復権となるか!?」(★★”郵政見直し”好機と気勢・・・中川秀、麻生批判を再加速・ZAKZAK・09.02.12

◇「自民党の加藤紘一元幹事長は二十六日(09.02.26-筆者註)、都内で講演し、次期衆院選前後の政界再編について『麻生政権の支持率の低下とともに、政界再編という局面も、新党をつくる局面も終わった』と述べた」。

◇「加藤氏はその理由として『今や民主党は単独で政権を取れるという状況に入ってきた』ことを指摘」(以上、★★政界再編『終わった』 加藤紘一氏が断念宣言・TOKYO Web・09.02.27)。

◇そして小沢代表の秘書・大久保隆規が09.03.03逮捕されることに。◇これを機とし、民主党の反小沢派(非小沢派ではない)&自民党がソワソワぶりを即開始。◇不思議なことに、麻生太郎首相への支持率が若干アップ。もちろん、テレビの誘導力は大きい。

◇さらにはそれ以上に不思議なことには、自民党内反麻生派が急にトーンダウンというか、麻生批判に急ブレーキときたもんだ。

★★中川秀氏「春解散なら現総理で戦う」
反麻生色を弱める
asahi.com・09.03.31

◇「自民党の中川秀直元幹事長は31日(09.03.31-筆者註)、(中略)春に衆院解散・総選挙に踏み切る場合は、麻生首相のもとで臨むことを容認する考えを示した」。◇「違法献金事件による民主党支持率の低下を受け、『麻生首相では総選挙を戦えない』とする姿勢を修正したものだ」。

◇記事によれば「武部勤元幹事長も」同様の考えを示し、「『麻生降ろし』の動きは沈静化した格好だ」

★★「5月解散」言及で「反麻生」勢力がトーンダウン
”降ろし”小休止「現総理で戦う」
ZAKZAK・09.04.02

◇「麻生太郎首相が『5月衆院解散』の可能性に言及したことで、与野党が浮足立ち始めた」。

◇「特に、自民党の武部勤、中川秀直両元幹事長ら「反麻生」勢力は、新グループを作るなどアピール活動に躍起だが、『5月解散ならば選挙の顔は麻生首相』とトーンダウンしており、毎度のことながら迷走気味だ」。

◇「武部氏は一時、『新しいリーダーを立てる』と鼻息が荒かったが、この日は『首相が会見で言ったことは的を射た話だ』と5月解散に賛意を示し(後略)」。

◇「党内では『なんでも”新しい”をつければいいというものではない。選挙の前に、よくも悪くも目立つという以外の効果があるとは思えない』(中堅)などと、冷たい声が相次いだ」(自民党にも鋭い人間はいる(1)-筆者註)

◇「一方、中川氏や塩崎恭久元官房長官は首相が進める国家公務員制度改革に異論を唱え、『反麻生』としての存在感を高める戦略だ。両氏は今国会にも法案を議員立法で提出する構えだ」というが、ここにもまた<自民党にも鋭い人間はいる(2)>が登場する。◇たとえばこんな具合に。

◇「議員立法についても、党内手続きが必要で『中川氏は所属する町村派でも影響力を失っており、協力する議員は少ない。騒ぐだけ騒いでお蔵入りになる、いつものパターン』(ベテラン議員)とみられている」。

◇最後に、究極の日和見脆弱男で小泉政権時代には絶えず「総理がおっしゃっているんですから」を連発し失笑を買った石原伸晃の場合を見ておこう。

◇「『自民党国会議員の7割から8割が、麻生政権で選挙をやって与党にいられるのかと疑問を持っている。私たちは、がけっぷちにある』 石原伸晃幹事長代理は5日(08.12.05-筆者註)、自らのパーティーでこう語った」。

◇「前日、所属する山崎派幹部に『24人の会(渡辺喜美・塩崎恭久らを中心とする中堅・若手の麻生批判的会合-筆者註)に参加したいが、どうすればいいか』と相談し、引き留められていたという」(以上、★★揺らぎ始めた「3分の2」 政権に見切り、分派活動・asahi.com・08.12.09)。

◇この発言は、小沢問題など発生していない昨年12月のこと。ではこの軽~い石原お坊ちゃま、現在は何と言っていることか。◇想像するに、「麻生首相を全力で支えよう、自民党議員として」だろう。

◇それにしても、風見鶏よりよほどひどいこんな男が、<だれを首相にしたい?アンケート>でいつも上位に食い込むフ・シ・ギ!◇まさに日本人の表層と深層そのものである。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年4月 4日 (土)

小沢秘書逮捕で民主党内反小沢派がウキウキ。<政治>を知らないふ抜けた連中だ!

◇小沢一郎ヤメロコールのダメさ加減については、前回のIFSA通信・【カマトトぶった小沢批判など百害あって一利なし。批判者のスタンスが問われているのに】(2009.04.01)で詳細に論じたゆえそちらをご覧いただくとして、今回は小沢一郎秘書逮捕を契機とする民主党内一部政治家たちの悪ノリに焦点を当てるとしよう。

◇まずは彼らに特有の最低なるはしゃぎっぷりから。◇出演者は言うまでもなく、長老・仙谷由人リーダー・前原誠司と相場が決まっている。◇仙谷については【毎度腰の定まらぬ民主党・仙谷由人=絶対善的カッコマンは政治性ゼロのご都合主義】(09.03.11)ですでに多くを指摘済みだが、ここではその後の動きを中心にフォローしていく。

◇ああその前に、上記(09.03.11)IFSA通信にて引用した2本の記事を紹介しておこう。◇タイトルだけからも彼らの<節操>が分かろうという象徴的なものである。◇<★★民主・仙谷氏が小沢氏批判、代表交代の可能性に言及・YOMIURI ONLINE・09.03.08><★★急変:ダミー献金事件 辞任論、影ひそめ 小沢代表進退、様子見の民主・毎日jp.・09.03.10>

◇こぶしを振り上げてみせたり、日和ってみたり。なぜ日和りだしたかと聞けば、自民党の二階俊博経産相サイドにもヤバさが及び始めたゆえというから、底の浅さが知れる。◇さて、連中の<非政治的>小情況の流れをメディアから収集していこう。

◇「党県連代表の仙谷由人衆院議員(徳島1区)は7日夜、徳島市内で開いた国政報告会で、『我々とはけたの違うお金を集めて軍団を養い、政治闘争を勝ち抜いてきた。そういう人をトップに選んだ。間違っていたと思う時は不明を恥じて反省しないといけない』と発言」。

◇そして「『自戒を込めて、これから、本物の政権を担う政党を作らなければならない』と、代表交代の可能性に言及した」(以上、★★小沢代表進退 民主県内関係者厳しい声も 「秘書起訴ならやむを得ぬ」・YOMIURI ONLINE・09.03.10)。

◇「民主党の前原誠司副代表は十四日夜、京都市の集会で、小沢一郎代表の公設秘書が西松建設の巨額献金事件で逮捕されたことに関連し『たとえ合法でも、あれだけの献金をもらっていいのかという問題はある。私には考えられない金額だ』と、小沢氏の政治姿勢に苦言を呈した」(★★小沢氏の献金 考えられぬ額 前原氏が苦言・TOKYO Web・09.03.15)

09.03.24に小沢が代表続投を表明すると、「(前略)前原誠司副代表が『すんなり了と言うわけにはいかない』と指摘」。

◇「横光克彦衆院議員は24日昼の代議士会で『今回の問題で民主党への信頼や期待が失われつつある。新生民主党で衆院選を戦うことこそが、民主党のためであり、国民のためだ』と述べ、小沢氏に辞任を求めた」。

◇「小宮山洋子衆院議員は24日夜、『政権交代を実現して日本を良くするため、代表は辞任すべきだ。謝りながら、言い訳しながらの選挙では勝てない。小沢氏が検察と戦うのは自身の問題で、小沢氏の裁判闘争と政権を取るための民主党の戦略は別だ』と痛烈に批判した」(以上、★★民主党内くすぶる辞任論、衆院選に不安根強く・YOMIURI ONLINE・09.03.25)。

横光克彦といえば、テレビの国会中継をずっと見てきたIFSAにとっては印象深い男である。あまりといえばあまりのカッコマンとして。◇ご存じのように彼は社民党の衆院議員だったが、その質問態様ときたら、持って回った口調だけがウリの中身はピーマンで肝心の毒はゼロ。◇かつての民社党でさえあれほどひどいのはマレというほどの代物だった。

◇その横光、社民党副党首でありながらもさっさと党に見切りをつけ、民主党へのくら替えと相成った。◇いくらなんでもそんな見境のない軽量男に批判されたら、小沢もたまるまい。

◇「3日の秘書逮捕以降、党内の小沢批判や小沢辞任論は封印されてきたが、24日はまるでそれが『解禁』されたかのようだった」。

◇「24日夜の常任幹事会では、副代表の前原誠司が小沢に強くクギを刺した。『違法かどうかは別として、1社(西松建設)から巨額な献金を受けている事実が明らかになった。道義的な責任は国民の間に残っている。すんなり”了”というわけにはいかない』」(以上、★★【民主党解剖】第2部 小沢ショック特別編 「ガラスの結束」にほころび「責任残っている」・MSN産経ニュース・09.03.25)。

◇「(前略)副代表の前原誠司に近い中堅議員はこう言い放つ。『小沢さんたちは政権交代は次が最後のチャンスだと思っているが、僕にとっては違う。次でなくてもいい。それより(政治とカネの問題で)リスクのある小沢さんを選び、担いだ責任をとってもらいたい』(★★【民主党解剖】第2部 小沢ショック(3)崩れた楽観的シナリオ・MSN産経ニュース・09.03.25)

◇出ました!ついに出ました!仙谷・前原グループの本音が。◇そう、政権なんて次でなくてもぜ~んぜんいいのだ。蒸留水のようにキレイな党の体質実現こそが最優先課題なのだから。◇ところで民主党って、<次の次でもいい>なんてゆとりを見せていられる政党なのかって!ほんと笑わせてくれるワ。

◇「前原誠司副代表率いる『凌雲会』は、『次の内閣』文部科学担当の小宮山洋子衆院議員が25日の段階で『おわびしながらでは選挙に勝てない。一番いいのはお引きいただくことだ』と辞任論の口火を切った。同会は反小沢の急先鋒である仙谷由人、枝野幸男両元政調会長を抱えている(★★森健ショック!不満爆発寸前、反小沢派ゲリラ戦警戒
 千葉県知事選、民主候補は惨敗・ZAKZAK・09.03.30)

◇その枝野が言う。◇「(前略)小沢氏が多額の企業献金を受けていることについては『政治体質が私と百八十度違う。我が党の党首にはふさわしくないと一貫して思っている』と語った」(★★小沢氏の進退、世論の受け止め次第と強調 民主・枝野氏・asahi.com・09.03.28)

◇かと思えば、「小沢氏と距離のある仙谷由人、枝野幸男両氏は30日、記者団に千葉県知事選の受け止めを聞かれても沈黙を保った。小沢氏に公然と辞任を求めた小宮山洋子氏も質問に応ぜず素通りした」というブレブレぶりだから驚かされる。

◇「西松建設巨額献金事件に絡む公設秘書の起訴後も続投表明した小沢一郎代表は辞任をちらつかせながら延命を図る低姿勢路線を徹底。続投に公然と批判する声はひとまず収まった」(以上、★★小沢氏、「低姿勢」で延命狙う 辞任におわせ批判封じ込め・NIKKEI NET・09.03.31)な~んて、小沢の「低姿勢路線」が反小沢派一時退却の理由とはとても思えないのだが。

◇ともあれ、前原グループなる絶対善的同好会など、<政治>にかかわる闘争集団の端くれにすらなり得ないこと、それだけは確かといえよう。◇相手は衰えたりとはいえ、何せ海千山千の自民党なのだから。

◇IFSAが前々から提言しているように、前原グループまとめて、一刻も早く自民党へ移籍されんことを。◇売り時をはかっていると行きそびれますよ。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年4月 1日 (水)

カマトトぶった小沢批判など百害あって一利なし。批判者のスタンスが問われているのに

◇良識派ぶっては話をややこしくし、絶対善に逃げ込むのはいいかげんやめにしたらどうか。◇新聞・テレビを覆いつくす小沢一郎金権体質批判のことだ。

◇<政治>とか<国際関係>、本来は透徹したリアリズムで論じられるべき対象が、偽善者然とした絶対的倫理もしくは絶対善的視点からのみ断罪される。◇得意気にそれを<断行>する人間にあっては、これほどナルシスチックで気持ちのいいものはないだろうし、また同時に、自身は絶対に傷つかないという安心感もひそかな支えになってくれていることだろう。

◇この病理現象を説明するため、唐突ながらもプロ野球を例にとってみる。◇たとえば熱烈な巨人ファンがいたとして、現監督がいま、法ギリギリのアンチ倫理的なことをしたと仮定しよう。そのときファンはどうするか。◇こんな監督が即刻辞めないのはけしからんと、阪神や中日ファンへくら替えするか。

◇巨人ファンが最初に考えるのは、現監督更迭によるそろばん勘定(=パワー分析)にちがいない。◇問題の監督が辞めれば戦力は圧倒的にダウンしてしまう、だから少々ひっかかっても彼に続行させるがひとつ。◇ふたつめは、こんな監督じゃ結局のところ士気にもかかわる、当面のダウンには目をつぶってでも更迭して出直すべき。

◇しかし、いまのマスメディアは上記2方法をとらず、ともかく監督は辞めろ、それでなければ阪神や中日へ早く乗り換えよとファンを誘導している。◇加えてミエミエの世論調査などをし、人心は圧倒的に監督更迭を求めていると報じまくる。

◇そりゃそうだろう、<西松建設から巨額の献金を受けている小沢一郎、彼は党首(代表)を辞めるべきか?>とダイレクトに質問され、いや辞める必要はない!と大きな戦略・戦術をもとに即答できる日本人がいったいどれだけいることか。◇にもかかわらず、<辞める必要なし>と判断する人が20数%も存在というのは、IFSAにあって逆に驚異的な数字と映る。

◇IFSAのスタンスはこうだ。◇今回の小沢秘書逮捕は、その象徴的な意味合いにおいて明らかなる<国策捜査>世にあまたある駐車違反のうち、小沢関連のそれだけに絞り込んで摘発したに等しい。しかも検察が直接道路へ繰り出してそこには偶発性がみじんも感じられない。

◇だからこの手の形式的罪=微罪(といっても、IFSAは駐車違反でつかまるのはゴメンだから、たとえ10分でも100円パーキングへ入れる!)に対し、<絶対善>を発動させるなんて、お門違いもはなはだしい(註)
(註)=今回のものは形式犯ですらない、法的にはまったく犯罪にあたらないと言明する元検事がいるのも事実で、論拠には相当の説得力がある。となれば、駐車違反にすら相当しないことに。

◇では、小沢一郎が党首(代表)の座にとどまる、もしくはそこから退く、その判断基準は奈辺に。◇そう、そんなことは選挙における戦略・戦術論で判断するのがいちばんということになろう。◇総選挙に向かって辞めるのが得か損か。辞めるとしたらどのタイミングがいちばん有利か。

◇ということは、どのタイミングで辞めれば自民党に対し最大のダメージを与え得るか。

◇国家資格・選挙士・最上級を手にする小沢にあっては、当然このことを考えているだろう。辞めることを前提にして。◇となれば、麻生自民党が軽々にも勝てると勘違いし、無謀な解散に打って出る前後の一瞬。それを逃す手はないというに尽きよう。

◇おそらくは政治記者たちもそんなこと重々承知しながら、カマトトぶって世論におもねり、早く辞めろの大合唱にくみするフリをする。◇何とも薄汚いサラリーマンたちではないか。

◇要するにわれわれ国民は、絶対善を武器にフラフラしたりすることなく、きたるべき総選挙で自民に勝たせたいのか民主に勝たせたいのかをはっきりさせること、それに尽きよう。◇にもかかわらず、マスコミがそのフラフラをあおりまくっている。

◇では最後に、<小沢によるこの巨大なる微罪>に触れて今回は締めくくるとしよう。◇マスコミも前原誠司らのお調子者たちも、小沢の金額が異常すぎるとかいってそこだけを責めようとしている。◇しかし残念ながら、法律(政治資金規正法)がそうなっているのだから金額の多寡などで攻め落とすことはできない。単なる情緒的うさ晴らし以外には。

◇だがそうはいえ、今回狙い撃ちにされた駐車違反が尋常ならざることはたしかで、路地の入り口にデッカイ10トンダンプカーがどかっととまっていては、そりゃ注目を浴びる。

◇ただそのダンプカーを築き上げたのが、企業<選挙<国民という流れのもとにあることだけは間違いのない事実で、それはブーメランのように国民へ還ってこなければならない社会現象といえた。

◇マスコミも国民も、そこから目をそむけるようにし、田中角栄の秘蔵っ子・小沢一郎!のみで本質から逃れようとする。しかしそうはいくまい。◇だいいち、若手代議士に秘書が10人もって?そんな大勢のスタッフが手足となり、毎日いったい何をしている?何のためにそれだけの人員が必要?

◇それを不思議と思わない感覚のほうがよほど不思議だろう。◇小沢秘書逮捕はそこを突いてきているのだ。普遍的な問題として。

◇それからもう一点。なぜ民主党に小沢一郎が必要かという根本問題が残っている。◇それについては、民主党の甘ちゃん・カッコマン連中による<非どぶ板選挙・どぶ板逃亡選挙>の愚、それをIFSAはこれまでも散々論じてきたから、詳しくはそちらをご覧いただくとして、当面は小沢流でなければ政権など絶対に奪えない!その現実だけは厳然たるもの!IFSAはそう言い続けてきた。

◇最近は薄まったとはいえ、小沢の人を食ったようなヘラヘラ笑い、肝心な時のエスケープや雲隠れ、首相を決めるために宮沢喜一たちを呼びつけては面接を実行したという前代未聞の不遜な行状(=行く方も行く方だが)等、どだいあの手の男は虫が好かない・・・・・・・、IFSAもその点では人後に落ちないが、では選挙に勝つために彼ほど<もっともらしい論理をそれなりに組み立てられる人間>(+)<選挙を泥臭く戦える人間>が小沢以外、民主党内にいるか。

◇エグイ小沢のかわりに、乳児用ウエハースのような衛生無害な御仁を党首(代表)に持ってきて選挙に勝てるなら、そりゃ今日にでも替えるべき。◇IFSAの視点はそこに尽きる。

◇かといって、清潔志向の日本社会無党派層にあっては辞めずには勝ち目が薄い。◇だからこその、入念にタイミングをはかった戦術的辞任。◇IFSAはそう見ているし、そうすべきと思う。

◇なお、絶対善的機軸をめぐる民主党・自民党のお粗末右往左往については、次回にまわすとしたい。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年3月28日 (土)

ショート&IFSA=麻生首相の駄本『とてつもない日本』が赤丸急上昇というからたまげる

★★麻生首相の著書、「とてつもない」売れ行き
ネット掲示板”祭り”呼びかけで
MSN産経ニュース・2009.03.11

◇「麻生太郎首相が外務大臣時代の平成19年6月に出版した『とてつもない日本』(新潮新書)が10日、全国で爆発的に売れるという珍現象が起こった」。◇「これまでの発行部数は約20万部だが、支持率の低迷とともに現在はほとんど『死んだ状態』(出版関係者)だった」。◇「ところが、アマゾンの書籍ランキング(11日現在)で1位に急浮上」

◇「この背景は、ネット掲示板『2ちゃんねる』で火がついた『3月10日に本屋で麻生太郎の本を買おう!』という”祭り”」の影響というからあっけにとられる。◇とてつもない不況下、こんな呼びかけに714円も投じる「とてつもない日本人」がいるなんて、いくら勝手にどうぞの世界とはいえシャレにならない。

◇念のためアマゾンの読者レビューをのぞいてみれば、この再ブーム?に乗った人たちからのものだろう、オマージュの嵐ときた。◇しかしこうした「とてつもない日本人」の行動も、純ちゃんまんじゅうや晋ちゃんまんじゅうを想起するだけで、ああこの国にあっては当然の現象だろうなと思い返すことになる。

◇それにしても、ブックオフの100円コーナーですら触手が伸びないバカボン(ばか本)に火が付くとはネ。すっごい社会である。

◇ところで、ポスト安倍はいったい誰かなんて言っていたあのころ、何のフシギもなくこんな記事が掲載されていた事実に目をやるのもムダではなかろう。

★★お菓子から著書まで続々登場・・・大人気「麻生グッズ」
「ポスト安倍」最有力で存在感
ZAKZAK・07.07.14

◇「07年参院選で安倍自民党の大苦戦が伝えられるなか、”麻生株”が急騰している。大敗なら、安倍晋三首相の退陣論が噴出するのは必至で(後略)」。◇「その(ポスト安倍候補の-筆者註)一人、麻生太郎外相(66)が応援演説や出版界で、存在感を急速に増しているのだ」。◇「党内からは、『すでに首相が代わったかのようだ』(中堅)との声まで聞こえてきた」。

◇皆さんお忘れかもしれませんが、そうだったんですよ、実際問題!◇「麻生氏の演説は、昨年の自民党総裁選の際、東京・秋葉原の演説で『オタク』の心をわしづかみにし、安倍陣営も『レベルが違う』と舌を巻いたほど定評がある」。

◇「市井の人気を示す便乗商品も続々と登場している。『純ちゃんまんじゅう』で有名になった大藤(東京)は参院選後、3種類の麻生ストラップがオマケに入る新商品『漫画王』(限定発売・税別600円)を発売する」。

◇「麻生氏をモチーフとした同社の『太郎ちゃんの牛乳カステラ』や『太郎ちゃんの暴れまがり明太子せんべい』は、合計で5万4000個を売るヒット商品となっていた」。

◇かようなおめでたき国民性がそう簡単に治ることはなかろう。◇そこへ毎度のこと、ちょうちん持ちの知識人が加わるから、ばかばかしさが倍加されることに。

◇「『2ちゃんねる』に詳しい札幌国際大学の大月隆寛教授は『インターネットの世界には、物見高いけれど無責任、それでいて正義感も持っていた江戸の町人気質が感じられる。マスコミの激しい麻生たたきに対して、町人気質が異議を唱え、多くの賛同者を生んだと考えるべきだ』と解説する」(上記・MSN産経ニュース)

◇何だこりゃ。江戸の町人気質まで持ち出して、ってか。牽強付会を超える強引さで、ちっとも説得的ではない。◇この珍現象に便乗し、麻生を擁護したいという下心がミエミエなだけで。

◇なお、大月隆寛のどうしようもないダメさ加減については、1月のIFSA通信【<時流>だけが頼りのお調子文化人(1)=怪しげな民俗学者・大月隆寛がヘンカク?・09.01.07】でじっくりと取り上げたから、ぜひそちらをご覧いただきたい。

◇そこへいくと、怪著『とてつもない日本』の出版社はあっさりしたもので、逆にリアリティーをかもし出す。◇「一方、版元の新潮社『ただただ困惑している』とコメントしている」(上記・MSN産経ニュース)と。◇そうでしょうとも。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★ 

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2009年3月21日 (土)

ETCで高速千円だの、地デジチューナー無償支給?だの、国民はおちょくられっ放し!

◇土日祝・普通車以下ETC限定の高速料金1000円制度が、東京湾アクアラインと本州四国連絡高速道路で先行スタートした。

★★上限1000円:アクアラインなど先行開始 利用者大幅増
毎日jp.・2009.03.20
★★高速道路料金:「通行料1000円」で海ほたるに行列
--東京湾アクアライン
毎日jp.・09.03.21

◇おめでたさだけがウリのテレビ局は、ほんの一部を除き、例によってこの光景をハッピー・ハッピーと無批判状態で報じている。◇そのインタビューにこたえるのは、人のよさそうなというか、いともカンタンにだまされそうなといった風情の、コイズミ信奉者的脇甘おっさんとおばさんばかり。◇なかには時々、オバカっぽい若者も混じる。

◇理屈に裏打ちされた民主党の高速道路料金無料化案を、やれバラマキだ・環境破壊だとあしざまに非難しせせら笑ってきた自民党が、突然てのひらを返してこんなセコイ選挙対策(=だからこその2年限定)へ打って出た。◇しかも、主目的たるETC全車装着実現を巧妙な形でからめながら

◇政府与党の思惑のメーンはあくまでもETC、サブは高速料値下げによる人気取りなのだが、当然のこと彼らは、それを逆であるかのように見せかける。◇喫緊の経済対策としての高速料金値下げそのためのツールとしてのETCといった具合に。◇だからこそ、ツールの設置に補助金を出しましょうなど、殊勝っぽく見せちゃって。

◇だがちょっと考えれば、これはおかしいと気づくはず。◇経済浮揚策の一環なら、なぜETC車に限定するのか、キャッシュ払い車を排除するのか。◇それから、トラック等の商用車や観光バスはなぜ対象外なのか。そう、それはほとんどが既にETC設置済みだから。

◇これだけでも、国民をなめきった愚策と見定めるべきだろう。◇そのカラクリについては前々回のIFSA通信【本道から大スライス。ETC推進に隠された不純な動機=最初からデタラメだったのだ!】(09.03.14)で詳述したゆえ、そちらをご覧いただくとして、ここでは少々補足的に述べるとしたい。

◇ミエミエの選挙対策でありながら、定額給付金同様<ちっとも効かない選挙対策>としての1000円料金制。◇政府はたしかに選挙対策としての1000円料金制を意識してはいるし、あわよくば支持率アップへと期待してもいるが、隠された本音があくまでETC完全装着誘導にあるのを見落としてはならない。

◇「購入費助成は国交省所管の財団法人・高速道路交流推進財団が実施。3月12~31日の間、四輪車95万台、二輪車5万台の計100万台を上限に、1台あたり四輪車5250円、二輪車1万5750円を助成する」。

◇「同推進財団は旧日本道路公団から独占的にサービスエリアなどの業務を受注していた団体が前身。ため込んでいた資産の使いみちの一つとして、国交省からETC助成への拠出を求められた」。◇「約340億円の資産のうち最大約60億円を出す」★★ETC助成「売り切れ」続出 希望者殺到に国交省平謝り・asahi.com・09.03.20)

◇この天下り・ワタリ財団、SA・PAからの上がりを一説には400億円ほども積み増しし(=ということは、使いたい放題使ったあとでもこれだけ残ったということ!どれだけ悪質に取りすぎてきたことやら)、2013年度には<偽装解散>をするという。

◇国はまさにこの埋蔵金に目を付け、そこから60億円もの巨費を拠出させては、究極のETC政策貫徹へなだれ込もうとの算段らしい。

◇そんなことつゆ知らずのお人よし国民は、助成に大喜び。マスコミはここぞとばかりあおり、助成金目当ての客はカーショップへ走ってETCを付けにゆく。◇うかれテレビは、じゃあそれまで全額自費で付けてしまった人々との不公平性はどうなるんだ!の初歩的疑問すら呈することがない。◇もちろん政府は完全にシカト。

◇そして第2段。ETCはこんなにいいでしょうと、海ほたると本四連絡橋で先行実施しての大宣伝。◇いつもの手で、本州四国各県の関係者がはっぴ姿でお祭り気分を盛り上げてくれたりする。

◇しかしそこはお役所仕事で間が抜けているから、カーショップのETCは限定期間前に売り切れ続出状態となり、また助成金の公式申し込み用紙も払底して、目の前に品物があっても助成が受けられないというマンガ的事態まで発生。

◇事前のメーカー在庫確認などまったくしていなかったと官僚は平然とのたまい、国交相は4月まで延期しますからと泥縄ぶりの糊塗に異例の姿勢を見せる。◇しかし国交相の平身低頭は、国民に謝ってのそれではない。とにかくETCを早く付けさせたいの一心から出たこと。しつこいようだがそこがコトの本質だ。

◇前々回のIFSA通信で述べたように、行政としてはとにかくETCを全車に装着させたいのだから。◇しかもその良き副作用として、ETCを運用するもうひとつの天下り・ワタリ組織<道路システム高度化推進機構>が潤いまくるしかけになっていることだし。

◇ETCさえ完備されれば、高速料金政策など将来意のまま、かつきめ細かく<改悪>できるし、第二の公共事業ともいえるスマートICもバンバンつくれる。首都高や阪神高速の小刻みな料金制も実行できる。

◇さらには、料金所の渋滞環境対策・無人化・経理の合理化がETC本来の目的であったにもかかわらず、<道路システム高度化推進機構>のような天下り・ワタリ組織をつくって、ETCメーカー・販売店・クレジット会社の上に君臨させたりもできる。◇実においしい商売へ化けさせられるのだから始末が悪い。

◇このように、大きな政治的背景を持ったETCとその実現へ向けた小手先の詐術(=ETC装着助成や高速道路料金の大幅割引き)、こうした<一連の疑惑の行動>とまさにパラレルなもうひとつの雄、それが地上デジタルだ。

◇いっこうに普及しない地デジ対応に業を煮やした与党は、つい最近こんなことを言い始めた。

★★地デジ普及策、大盤振る舞い? 経済対策の目玉に浮上
asahi.com・09.03.19

◇「地上デジタル放送の普及策が、政府・与党の追加経済対策の目玉に浮上してきた。総選挙に向けてお茶の間の関心の高い話題でアピールする思惑が垣間見え、政権内の『地デジ論争』は過熱気味だ」。

◇「口火を切ったのは、公明党だ。地デジ対応テレビに買い替える際に国が中古アナログテレビを1台2万円で買い取る案を16日に作成。事業規模は4800億円にのぼり、自民党から『バラマキだ』(幹部)との批判が噴出した」。

◇「自民党の状況も似たりよったりだ。党国際競争力調査会(会長・尾身幸次元財務相)は、対応テレビに買い替える人に2万円のクーポン券を配る案を17日に作成」。◇またまた「桜が咲くころには景気回復」で大恥をかきながらエラそうなままの尾身、あの不遜な男の登場か。

◇ちょっとおもしろいのは以下のくだり。◇「総務省幹部は『政策には品格と知恵が必要。”カネをやるからテレビを買い替えろ”というのは通らない』と冷ややかだ」。

ここにもまた、<もともとは無理筋だった地デジ>が闇の中にどかっと横たわっている。大きな政治的思惑を秘めて。◇アナログハイビジョンで十分なのに、何で大金をかけて地デジ?何が双方向?あんなもの、大した利用価値はないのに。

◇こう言いたい人は業界にもいっぱいいるだろうが、どうやら米国からの圧力=コイズミによる追従もあり、公然と語れる環境にはないらしい。

◇ただ、さすがのオメデタ国民も、この地デジ政策にだけはのせられない。◇ゆえに対応機の普及がちっとも進まない。政府与党が焦るのもムリはなかろう。◇そこで出てくるのが、またもやお得意の上記<にんじん政策>ときた。

◇しかし国民もさるもの。大不況要因ばかりか、ウサギ小屋でのあのバカデカ液晶は不釣り合い・不具合とようやく気づき、こんな自衛策へ出てきた。◇good!ではないか。

★★地デジチューナー、2月の販売3倍 TV買い替えず節約
NIKKEI NET・09.03.08

◇「ブラウン管テレビでも地上デジタル放送が視聴できるチューナーの販売が急増している」。◇「1万円前後からと低価格化が進んだことから、テレビを買い替えずに節約につなげようとする消費者が増えている」。

◇寿命もこないのに、テレビなんて買い替えてまでみるものじゃない!この健全なる精神よ。◇ジャパネットのタカタ社長も大弱りといったところだろう。またまた下取り価格を積み増ししなければ。

◇それより何より、亀山モデルで天狗だったシャープと、その誘致に100億円近い莫大(ばくだい)な税金をつぎ込んでは敵前逃亡をした前三重県知事の北川正恭・早大教授もいまや大汗かとIFSAは想像する。

◇こうしたETCと地デジへの怪しい誘導。◇だが定額給付金受領のごとく、値引かれた高速は淡々と利用し、くれるチューナーは淡々ともらい、そのうえで背景となる政治的意図だけは醒めた目で正確に見据える。

◇それこそが成熟した国民と、ここではシニカルに言っておこう。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年3月17日 (火)

IFSA注目の<ベタ>記事=<解散を求める絶対善的合唱だけ?>ほか(09.03.08現在)

★★何が目的で首相の座にしがみつくのか
Today's Gendai メール・2009.02.23

◇いままでの首相とはまったくパラダイムを異にする麻生太郎首相に対し、政府へのダイレクトな批判をウリにする日刊ゲンダイがさっぱりさえないとは、IFSAがかねてから指摘したところである。◇たとえば昨今のゲンダイは、こんな泣き言に終始している。

◇「世論調査でも『麻生辞めろ』の数字が急増中。4月までにはクビが決定的なのに、自分からは辞める気はなく、一体何が目的で首相の座にしがみつき、居座り続けるのか。今、解散・総選挙をやれば敗北必至と知りながら、この男が居座り続けるほどに景気は最大の危機に突入する」。

◇この繰り言を読むために130円を払う人は少なかろう。部数は相当に落ちているのではとIFSAは想像する。◇加えて、エロ記事満載の大人のページがまったくもって堕落の極みとくる。◇宇能鴻一郎センセイの偉大なるワンパターン小説を連載していたころからすれば隔世の感がある。

◇そうは言っても、マンネリながらシニカルな突っ込みでサラリーマン時代お世話になった日刊ゲンダイのこと。毎日配信されるToday's Gendai メール見ては週に一度ほど近くのコンビニへ行き、パスモでパシャッと買ってはみるものの、満足させられたためしはない。

◇「一体何が目的で首相の座にしがみつき、居座り続けるのか」なんて言ったところで、彼の就任当初からIFSAが言っているごとく、<目的は1日でも長い首相の座>なんだから辞めるわけがない。◇当然、わざわざ解散してまで負け戦に向かうわけがない。◇<1日でも長い首相の座!>。確信犯ほど強いものはないのだ。

◇野党はそれを前提に作戦を立てるべきはいうまでもないのに、例によってスタンスがふらつきっ放し。◇<あるべき論>など通じるわけもない相手とまずは認識する、そうした揺るぎなき視座を保持したうえで戦略・戦術を練り上げる・・・・・・・。だがそれが民主党には欠けている。

◇だから民主党は足腰が弱いと、蔑(さげす)みもしくは憐憫(れんびん)の目で見られることになる。◇解散、解散って浮き足立っていないで、正攻法でど~んとぶちかますのが近道だというのに。

◇解散しろ・解散しろって絶対善ぶりつつ吠えてみたところで、あのデタラメ郵政解散で得た2/3以上の理不尽パワーは微動だにしない。◇<1日でも長く首相の座を!>の麻生的願望を支えてやっているのは、ほかならぬあの郵政トンデモ選挙自体なのだから。

◇現在の情況はすべて国民が呼び寄せたものとの<現認>から出発する、他人のせいにしないで。◇これだけでも政治のシーンはからりと変わるはず、IFSAはそう見ている。

★★こんにゃくゼリー:死亡男児の両親、
マンナンライフを提訴
asahi.com・09.03.03

◇「こんにゃくゼリーで窒息死した兵庫県内の男児(当時1歳9カ月)の両親が3日、『大きさ、硬さ、容器の形状に設計上の欠陥がある』として、製造元の『マンナンライフ』(本社・群馬県)と永井孝社長らを相手に、製造物責任法(PL法)に基づく計約6240万円の損害賠償請求訴訟を神戸地裁姫路支部に起こした」。

◇「訴状によると、男児は昨年7月29日、祖母宅で、凍らせた『蒟蒻畑(こんにゃくばたけ)マンゴー味』をのどに詰まらせて病院搬送されたが脳死状態になり、9月20日に多臓器不全で死亡したという」。

「『のどをふさぐ大きさ』『かみ砕きにくくのみ込みにくい硬さと弾力』」に問題があったとのことらしいが、日本もいよいよ米国流訴訟社会へ入ったのかとの思いを禁じ得ない。

◇これに対する表向きの反応は、企業けしからん。だが本心は、そうはいってもね・・・・。◇とはいえ、日本の風土にあっては、そんな本心の表明などなかなか許されるものではない。

「こんにゃく入りゼリーの事故-幼児、高齢者はとくにご注意!-」(06.11.13・国民生活センター:公表)を事前に読む人なんてそうはいないにせよ、幼児や高齢者にこの食品ははたしてどうなのだといった基本的な<生活直感>が鈍化しつつある現実は否定できなかろう。

★★日本最北、牛丼チェーン店進出 札幌から陸路5時間
asahi.com・09.03.02

◇「北海道稚内市で2月末、牛丼チェーンの『すき家』が日本最北の牛丼店を開店した」。◇「商圏人口の少なさや輸送コストの壁が、チェーン展開する飲食店の進出を阻んできた同市だが、運営する『ゼンショー』(東京)は『採算性はある』と強気だ」。

◇帯広空港から稚内までレンタカーで走った経験のあるIFSAとしては、稚内という自然・人文地理学上の厳しさが肌で分かるし、同時にまた、逆張りを敢行する「センショー」の判断にも興味をそそられる。◇お節介ながら、何とか成功させてもらいたいと願っている。

◇「チェーン展開する小売店は一定地域内に集中的に店舗を置き、効率化と認知度を高めてシェアを拡大する『ドミナント戦略』という手法をとることが多い。しかし、人口4万人弱で札幌市からトラックで5時間以上かかる稚内市への進出は難しく、市内のコンビニエンスストアは道内資本のセイコーマートだけ」。

◇そういえば、道内のコンビニって<セイコーマート>だらけですね。

《IFSA好みの欄外あるいは論外記事》

★★鳩山「国家的損失、トキを焼き鳥で食べるような話」
東京中央郵便局取り壊しに異議
ZAKZAK・09.02.27

◇一時はとんちんかんなことばかり言っていた鳩山弟(邦夫)だが、ここのところなぜかさえている。◇「トキを焼き鳥で」。これまたなかなかエスプリがきいた表現と感心した。

★★更衣室にビデオカメラ、高校教諭を逮捕
・・・自分も映って発覚
YOMIURI ONLINE・09.03.06

◇自身が勤務する沖縄県立高校の女性用「脱衣場とシャワー室に計3台の小型ビデオカメラを隠し、盗撮していた」が、「カメラの映像に石川容疑者自身が映っていたため犯行が発覚」したという。◇以上!コメントなし。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年3月14日 (土)

本道から大スライス。ETC推進に隠された不純な動機=最初からデタラメだったのだ!

★★ETC:助成100万台分50億円 国交省
毎日jp.・2009.02.28

◇「政府が3月に経済対策として実施する高速道路料金引き下げに合わせ、国土交通省は27日、自動料金収受システム(ETC)の新規購入者に対し、100万台分(約50億円)の助成を実施することにした」。

◇「1月末現在の全国のETC搭載車は約2260万台で全体の約3割。ETC搭載車に限定される高速道路料金引き下げに便乗することで、搭載率アップを狙う」。

◇われわれ東京にいる人間にあっては有料道路だらけのためETCの利用価値は相当に高いが、たとえばの話、北海道の人、岩手県の人、富山県の人、熊本県の人の場合、ビジネスなどで頻繁に利用でもしないかぎり、ETCをつけるメリットはほとんどないのが実態だろう。

◇だから、ETCの利用率は全国で77%で、自動車保有台数に対するETC搭載車の割合は約3割という偏った現実となる(★★ETC:「新車に標準装備を」・・・高速道路6社が要望書・毎日jp.・09.03.12)

◇後に述べるETC本来の趣旨からすれば、これは何ら異常なことではなく、問題とするに足らない。◇しかし為政者にとっては我慢がならない。なぜか。◇<ETCの隠された趣旨>、それに反するからだ。

◇それゆえ、税金から助成金をばんばん放出してみたり、<新車にETCを標準装備させよ>と言ってみたりして、一刻も早くほぼ100%実現!の本音を隠そうともしない。◇われわれのようにずいぶん昔、もちろん自費にて取り付けた人間たちとの整合性などてんから無視してまで、その急ぐこと急ぐこと。

★★ETC取り付け助成スタート
首都高会社は無料キャンペーン
YOMIURI ONLINE・09.03.12

◇「地方の高速道路で土日・祝日の普通車料金を上限1000円とすることを柱とした大幅な料金割引が実施されるのを前に、ETC(ノンストップ自動料金収受システム)機器の購入・取り付けに対する助成が12日(中略)始まった」。

◇四輪車なら5250円の補助を行い、「約100万台分の普及を図るというもの」。◇さらには「(前略)首都高速道路会社も同日から、東京都世田谷区内などの3会場で、財団の助成に同社独自の助成を上乗せしてETC機器を無料提供するキャンペーンを始めた」。

◇一見よさそうな大盤振る舞いだが、ふざけきった施策ではないか。◇まず第1は、既述のごとく、全額自費で(=それが当然であろう!)取り付けた人間は非常にアタマにくるという点。公平さに欠けるという点。

◇第2は、「財団の助成」なるものがいったいどこから出されるのか、また首都高速会社の「上乗せ」はという点。◇「助成の財源は、13年度までに解散する同省所管の財団法人『高速道路交流推進財団』の保有資産を活用する」(上記、毎日jp.・2009.02.28)とはいえ、もとは国民から取り上げたカネにほかならない。

◇要は、そのときばったりの恣意性というか無原則、デタラメにすぎない。

◇まずはそもそも論からいこう。この恐ろしく便利なETC、その導入の国家的思惑は奈辺(なへん)にありや。

◇IFSAはこう考える。(1)料金所に発する渋滞解消(+)結果としての環境寄与(2)料金所における人件費の削減(+)道路会社の管理費削減。結果としての高速料金値下げ。(3)そしてその他として、料金システムのフレキシブルな運用(=たとえば、<何とか割り引き>とか)。

◇しかし実態はどうか。というより、当初から国がもくろんできた本意とは。◇まずはETCのためのシステム開発にかかわる天下り組織の新設(+)ETCを運営する天下り組織(=たとえば道路システム高度化推進機構)という甘い汁の創出。◇そして、ETC装着から得られるテラ銭の魅力。これは2年ほど前まで、装着時の上納金という形で実施されていた。

◇加えて、ETCにより可能となる上記(3)<=料金システムのフレキシブルな運用>という本丸。◇このムチを手にしたいからこそ、彼らは深夜割引や通勤割引といった、1冊のパンフレットをつくらねば分からぬほどの複雑なアメをETC装着車だけに与え、1日も早いETCの全車装備へと突っ走るのだった。

◇首都高速道路会社が「ETC機器を無料提供するキャンペーン」なんてのも、明日にでも首都高の距離別料金制導入!といった強い願望のあらわれにすぎない。◇釣った魚にエサはやらないどころか、その魚からの<思いのまま搾取状態>が到来するのを夢見て。

◇そう、<ETC完全装備以降は国のやりたい放題!>と筋書きは最初から決まっていた。

◇ではここで視点を変え、以下のような<とんでも事件>を取り上げるとしよう。

★★スマートIC欲しい 税金使い『カラ通行』
TOKYO Web・08.04.07

◇「高速道路のサービスエリア(SA)などを利用して車の出入り口を造る『スマートインターチェンジ』(IC)」。◇「国交省は今後、五千億円を投入して約二百カ所の建設を目指すが、建設基準の不透明さが浮き彫りになっている

◇「国土交通省は実験段階で車の利用実績が認められたとして、すでに全国三十一カ所で本格導入したが、中には地元の自治体職員が公用車を使って”実績”を水増しし、常設化にこぎ着けたところもあった」。◇舞台は「福島県会津美里町の磐越道・新鶴(にいつる)スマートIC」という。

◇「『「町民の税金で”カラ通行”しないと成り立たないICを国民の税金で造る。二重の無駄遣いですよ』 そう怒る元町議の鹿野敏子さん(55)(後略)」。

◇しかし「長谷川緑・同町建設課長は『ICは二十年越しの悲願。アクセス道の整備に一億円かけており、ICが閉じたらパーになる。(水増しは)数字を出すにはやむを得なかった。地元には必要だし、会津観光の利便性も増す』と話している」。

◇最後の段落に、日本社会の体質が如実にあらわれている。◇建設土木中心の公共事業も先細りそこで<スマートIC>なる耳あたりのいい、文字どおり<スマートで環境に優しい?>公共事業で起死回生をしかし無人の<スマートIC>はETC車でなければ通過不可能だからその前提として、ETCの普及が至上命令。

◇これは一例だが、国がETCを急ぐ実情がここにも存する。◇そしてくせ者の<スマートIC>誘致合戦が白熱化し、われもわれもと手をあげる。◇しかしこれを負担するのは、いつものように税金とくる。新幹線・空港・高速道路・港湾・橋りょう・・・・・・・と同根であるのは言をまたない。

◇「スマートICはサービスエリアなどの空き空間を利用し間隔の長いIC間に設けるもので04年度以降、39カ所(4カ所は休止)で試験導入されている」。◇「ICは高速道路会社の負担で設置するのが原則だが、スマートICは地方からの設置要望も多いため国費を投入」。

◇「年内にまとめられる道路整備中期計画には08年度から10年間、毎年20~30カ所のスマートICを設置する方針が盛り込まれる見通しだ」(以上、★★ETC:高速道の利用率が7割突破 ただ普及率は2割強・毎日jp.・07.10.14)。◇データ的には少々古すぎる記事とはいえ、フムフム、いつものアレかという直感に誰しもがいざなわれよう。

◇スマートICに関しては、以下のような記事にも出会った。

★★スマートIC:飛彈河合PA、導入断念
実験での利用者が少なく
毎日jp.・岐阜版・09.02.17

◇「国と県、市などでつくる協議会は16日、スマートICの本格運用を断念した」。◇理由として「目標は1日平均157台だったが、約60台にとどまった」があげられているが、IFSAの注目したのは「1日平均157台」という目標のほう。

◇実質稼働の1日を15時間としても、1時間あたり10台?何じゃこりゃ。◇それにスマートICといえば建設費はばか安と思われがちだが、とんでもはっぷん、立派な大公共事業という説もあるし。

◇ところで、そこらの進歩的知識人とはちがい、技術の進歩を素直に称揚する、便利なものはすぐに使う・・・に徹するIFSAは、かなり早い時期からETCを装着したうえで、<彼ら>のやり方をじっくりと観察してきた。

◇まず連中が行った嫌がらせとは何か。◇たとえば大混雑の首都高。まだETCがほとんど普及していない時期だったというのに、ただでさえ少ない料金所のゲートにETC専用をいくつか設け、非装着者の渋滞を助長してくれたものだ。◇イヤならすぐにでもETCをつけなさいといわんばかりの誘導のため。◇効果てきめん、非装着者用ゲートは長い列となった。

◇しかし、こうした<ETCの隠された趣旨>、不純な意図をドライバーは十分認識しながら、日本人はけっして怒らない。◇だから相手は、そこへぐいぐいつけ込んでくる。

◇またもうひとつ。彼らはハイウェイカード(ハイカ)をさっさと廃止した。偽造カード被害にたまりかねてといった風情を装いながら。◇しかしそんなものは理由にもならない。偽造への防御策を講ずればいいだけのことだから。◇本心はいうまでもなく、ETCへの転換インセンティブにすぎない。

◇あの魅力のプレミアムにんじん(=IFSAが愛用した5万円券で5万8千円分というあれ)はものの見事にチャラとされ、わけの分からぬETCポイント制へと勝手に移行。当然、レートは低いとくる。◇キタナイといったらありゃしない。というより、権力の乱用だ。

◇こうしたETC史の延長線上に、麻生政権の定額給付金的人気取りデタラメ施策(=ETC普通車に限り、高速1000円乗り放題)が始まる。しかも2年間の時限立法で。◇詳しくは<★★高速料金、1000円下回る区間を半額に・・・国交省・ZAKZAK・09.01.16>を参照願いたい。

◇民主党の高速道路無料化案に対し、財源をどこに求めるのだ、バラマキそのものじゃないかと口を極めてののしっていた自民党の幹部たちが、今度は一転、上記のような無原則施策へ打って出た。◇毎度のこと、そこには政治哲学の片鱗(へんりん)すらうかがえない。

◇しかも、コイズミ猪瀬直樹がこれぞ民営化と自画自賛した旧道路公団の変質(=こんなものは民営でも何でもない!)、そこの料金体系へ国が勝手に手を突っ込むという大矛盾を、彼らはいったいどう説明するというのか。

◇いくら国からの補填(ほてん)があるとはいえ、じゃあたとえば、国は小田急電鉄の運賃をみずからの意思で9割カットできるのか。◇コイズミじゃないけど、笑っちゃうよまったくだ。

◇ETCという優れたイノベーション・ツールを、マクロ的視点から善政へ向け使いこなすことなく、泥まみれにしてなお恥じない与党政治家と官僚たち。◇日本社会の救いのなさはここにも象徴的にあらわれている。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年3月11日 (水)

毎度腰の定まらぬ民主党・仙谷由人=絶対善的カッコマンは政治性ゼロのご都合主義

★★民主・仙谷氏が小沢氏批判、
代表交代の可能性に言及
YOMIURI ONLINE・2009.03.08

◇「民主党の仙谷由人・元政調会長は7日夜、徳島市での国政報告会で、小沢代表の資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件について、『我々とはケタが違う金を集め、政治闘争に勝ち残ってきた人をトップに選んだ。間違いだったと思えば、不明を恥じて反省しないといけない。自戒を込め、これから本物の政権を担う政党を作らなければならない』と述べた」。

◇当然のこと、「小沢氏を厳しく批判し、代表交代の可能性に言及したもの」だが、この仙谷、反小沢の急先鋒(せんぽう)というより、前原誠司・枝野幸男らとの<ブツブツ・グジュグジュ・コラボレーション>結成といったネクラな存在として確固たる地歩を占めている。

◇小沢一郎を「政治闘争に勝ち残ってきた人」と揶揄(やゆ)するのなら、仙谷はさしずめ「政治闘争に負け残ってきた人」といえようか。

◇相当に濃い全共闘体験を持ちながら、政治力もなければ実行力もない。◇あるのは平板な知性とそれを背景とした絶対善的心情の吐露、そしてネガティブでひ弱な権力かすめ取り志向。◇だからいつも王道を歩めない。もちろん、泥をかぶってのどぶ板選挙も大の苦手とくる。まさに菜っ葉のこやし(=かけごえだけ)的存在なのだ。

◇西松建設問題における小沢の大ピンチ。待ってました!好機到来!と踏むなら、ここを先途と戦いを挑めばいい。◇「間違いだったと思えば、不明を恥じて反省しないといけない。自戒を込め(後略)」なんて姑息(こそく)なことを、それも自身の選挙区で弱々しく述べてみたりしないで。

◇ところがどっこい、その2日後には、腰の引けたこの発言すらもう撤回(もしくは回収)ときた。◇犬の遠ぼえにもならない上記発言をも修正にかかろうというのだから、誰しも笑う以外になかろう。

★★急変:ダミー献金事件 辞任論、影ひそめ
小沢代表進退、様子見の民主
毎日jp.・09.03.10

◇「民主党内で9日、小沢一郎代表の辞任論はいったん影をひそめ、『様子見』を決め込む動きが広がった。西松建設の違法献金事件を巡り、漆間巌官房副長官(63)のオフレコ懇談問題に加え、自民党の二階俊博経済産業相側にも捜査が及ぶ可能性がでてきたためだ」。

◇「『反小沢』の急先鋒(せんぽう)と目される仙谷由人元政調会長は9日夕、小沢氏の進退問題について国会内で記者団に『我々には選任責任がある。この程度のことは織り込み済みだったのではないかと指摘。『もう少し確定された事実が出てこないとあれやこれや言えない』と語った」。

09.03.08のYOMIURI ONLINEと09.03.10の毎日jp.。さっと読み比べるだけで、仙谷という政治家の本質が明らかとなろう。

◇この政治的トンチンカンぶりは、永田メール事件でお粗末の極みを天下にさらした前原誠司・民主党代表(当時)とも通底する。◇だから、そうした<どうしようもなさ>のよしみで仲良しに。そう解釈すればいいのだろうか。

◇以前にも指摘したように、このきれいごと集団のひとり枝野幸男は、過去に(=民主党政調会長代理時に)こんなことを書いていた。◇以下は枝野幸男「国会の変質、野党の無力」(山口二郎編著『日本政治 再生の条件』・岩波新書・01.06)による。

◇「全体として言えることですが、スキャンダルを追及することへの熱意は低いんです。私自身、国会でKSD問題を取り上げたことは一度もありませんし」。

◇「もちろん大事な問題だと思いますよ。でも、たとえば金融政策を組み立てながら、政府の矛盾点を追及するといったことと較べると、まったく面白くないそういう意識が私には強い。それは若い政治家一般に言えることだと思います」。

◇「野党の若手政策通であるといわれる枝野幸男」(山口二郎)、それゆえの高踏的発言と思えば実にシンボリックではないか。◇そして枝野がせせら笑う「スキャンダル」で自党の党首秘書が東京地検に逮捕され、ピンチに立たされている。◇何とも皮肉なことと言わざるを得ない。

◇自民党の旧宮沢派にも匹敵する仙谷たちのお公家集団。◇党としてエグイ選挙を勝ち抜く気概や胆力もないくせに、インテリぶりをちらちらさせてのご満悦。◇百害あって一利なしとはこのことだろう。

◇しかもこの「凌雲会」の連中が自民党筋にいちばん近いときている。◇前原たちは早く自民党に吸収されてしまえ!IFSAが以前から言いつづけてきたことである。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年3月 6日 (金)

IFSA注目の<ベタ>記事=<「かんぽの宿」問題での朝日の転向>ほか(09.02.22現在)

★★社説ウオッチング:「かんぽの宿」売却
朝日、消えた総務相批判
毎日jp.・論説委員・岸本正人・2009.02.15

◇「日本郵政(西川善文社長)は、『かんぽの宿』70施設を一括譲渡するオリックス不動産との契約を白紙撤回した。(中略)鳩山邦夫総務相が契約見直しを求める考えを表明してから1カ月余り。この間、売却、入札への疑問・疑惑が次々と明らかになり、日本郵政が契約撤回に追い込まれるという異例の経過をたどった」のはご存じのとおり。

◇しかし当初、大新聞の反応には相当のばらつきがあった。◇毎日新聞によれば、自身は「毎日、『情報公開』で一貫」なるも、「(前略)朝日、日経両紙『理由が不明確で納得できないのは、鳩山氏の”待った”の方ではないのか』『西川社長が説明した内容は、しごくもっともに思える』(ともに朝日『総務相の姿勢は到底納得できない』『所管大臣が入札結果に堂々と介入するのは常軌を逸している』(ともに日経などと、総務相を強く批判した」という。

◇朝日・日経には「(前略)日本郵政への注文や指摘はなく、総務相批判一色となっている」のがよく分かる。◇asahi.com(09.01.18)から当該社説<★★かんぽの宿-筋通らぬ総務相の横やり>の一部を再録しておこう。とにかくすっごいから。

◇「これに対して(鳩山邦夫総務相の横やりに対して-筆者註)西川社長が説明した内容は、しごくもっともに思える。赤字が毎年40億~50億円あり、地価が急上昇しない限り、早く売る方が有利だ。一括売却でないと不採算施設が売れ残り、従業員の雇用が守れない。全国ネットとした方が価値も上がる。最高額で落札し、雇用を守る姿勢が最も明確だったのがオリックスだ--」。

◇「宮内氏は規制緩和や民営化を推進してきた。官僚任せでは構造改革が進まないため、当時の政権が要請したものだ。過去の経歴や言動を後になってあげつらうのでは、政府に協力する民間人はいなくなってしまう」。◇お~お、しらっとよく言うよ、まったく。コイズミコウゾウカイカク、支持なの批判なのどっちなの。そうか、是々非々ってか。

◇しかし約2週間後から、<転向>へ向けた朝日新聞のウオーミングアップが始まる。
◇続篇としての社説といえば、題して<★★かんぽの宿売却―徹底調査と公表で道開け・asahi.com・09.01.31>。◇タイトルからして、いかなるカーブを切れば自己正当化できるかといった思惑が丸見えである。

◇苦しまぎれの叙述部分をピックアップしてみよう。◇「売却に対する鳩山総務相の『待った』は、根拠が不明確で納得できない日本郵政は入札が適正だったというのなら、徹底した調査と結果の公表で、それを証明するしかない」。◇オ~、前回は西川社長を「しごくもっとも」と誉めそやしたくせに、今度は一転、日本郵政へ振るという身体の強さよ。

◇「だが、公開の入札を行い、いちばん有利な売却条件を落札とするのだから、それが安くても、現状での市場の判断として受け入れる以外にないのではなかろうか。『もっと高く売れる』というなら、そういう買い手を見つけて来るしかない」と、未練がましさもいまだ手放さない。

◇そして突然、マクロの話題へギアチェンジする。まるで目くらましのように。◇「これほど巨額の損失を出すことになった責任はどこにあるのか。郵貯や簡保の客から預かったお金を、収益性を無視して施設建設に投じた放漫な官業ビジネスと、そうした施設を選挙区へ誘致してきた政治家こそ責めを負うべきだろう。この点も含め、総務相には問題の全体像を見てほしい」。◇トホホ。

◇しかし、みずからの大ポカというか大恥もやはり気になって仕方がないようで、かわいそうなくらいの右往左往ぶりを露呈。◇「もちろん以上の議論は、入札が適正に行われたことが大前提である。談合のような不正や不適切な事務処理があったなら話は別だ」とか、「日本郵政にも注文がある(後略)」とか言っちゃって。

◇そんなスタンスの定まらない人間に「注文がある」なんて言われても、誰が耳を傾けよう。◇して、西川全面擁護の09.01.18・社説から約1カ月後の09.02.14・社説、シリーズ3度目になって<★★「かんぽの宿」白紙―西川郵政は説明つくせ>朝日新聞はこう述べたのだ。

◇「年初に総務相が『待った』をかけて40日近く。ひとまず収拾の方向になった。ただし、西川社長が『公明正大に進めている』と胸を張った入札は、一連の経緯が明らかになるにつれ(何たる人ごと-筆者註)、むしろ謎めいた部分が出てきた」。

◇「西川郵政は今回に限らず経営情報を出し渋り、官業体質へ逆戻りしてきた。この手痛い失敗を機会に、民間会社として自立の道を歩む決意を新たにしなければならない」。◇「手痛い失敗」は朝日の社説のほうではないか。

◇そして彼らはこう結ぶ。「だが、採算を度外視して造った施設がしだいに古くなり、地価も下落を続けているのだ。売却方法の工夫でカバーできる範囲は限られている。売却をやり直しても大幅な損失が生じる恐れを覚悟しておく必要があるだろう」。

◇な~んちゃっておじさんの末路はやはりうら寂しい。◇先の毎日新聞は遠慮がちにこう書く。「最新の朝日の社説からは総務相への批判が消えた。代わって、入札に『謎めいた部分が出てきた』とし、入札への『疑念』や白紙撤回の経緯などについて『納得できる説明』を日本郵政と西川社長に求めた」。

◇この<ずるずる転向>からIFSAは大いなる示唆を受け取る。◇まずは朝日新聞が当初、なぜ一方的に日本郵政の肩を持ったのかという点。◇それは大朝日とはいえ、この時点ではまだ<入札>に関するいかがわしい情報を入手していなかったからだって?そりゃないでしょう。

◇たとえ百歩譲り、もしそうだったとしても、本来記者が持つべき最低限の想像力っていったい何なのだろう。◇クサイ!が直感(直観)できなければ、ハナからジャーナリスト失格ではないか。

◇これらのことを勘案すれば、<郵政民営化を”後戻り”させるヤツはけしからん、犯罪的だ!>のコイズミ・竹中平蔵流イデオロギーが朝日新聞の論説委員をもがっちりとらえてはなさなかった、それがぶざまな認識の根因をなしたととらえる以外にない。

◇しかも、オリックスがせっかく買ってくれるというこの好機を逃せば赤字がますますふくらむといった<大きなお世話>の絶対善的思い入れが、余計に<鳩山的邪魔者>排除の心理を後押しするといったオマケまでついて。

◇そう、朝日新聞をはじめとする大マスコミがいかにコイズミ流構造カイカク幻想に毒されてきたか、その動かぬ証左がここにあるのだ。◇しかし、郵政民営化のひどさがこんなにもあからさまになると、もはや口をぬぐうこともできない。

◇だからやむなき<転向>もひとのせいとばかり、「入札に『謎めいた部分が出てきた』」、「入札への『疑念』や白紙撤回の経緯などについて『納得できる説明』」が皆無な~んちゃって、本来なされるべき自己批判からするり逃避しようと試みる。

◇こんないいかげんなメディアを、進歩的文化人ばかりか一般のサラリーマンや市井の人までがいまだ気に入っている、ありがたがっている。その心がIFSAには理解できない。◇2000世帯近い私のマンションでも、朝日新聞日経新聞がバイクで毎日大量に運ばれてくる。日本的市民の良心と日本的企業経営の良心を乗せて。

◇真のイミでの批判精神が欠如する日本社会。朝日と日経の宅配はまさにそれを象徴するようで、IFSAには何とも興味深い社会現象なのである。

★★「小泉発言は犬の遠ぼえ」民主・岡田副代表が批判
MSN産経ニュース・09.02.22

◇民主党の岡田克也副代表は、「定額給付金の財源を確保する2008年度第2次補正予算関連法案の衆院再議決に欠席する考えを表明した小泉純一郎元首相について、『反対なら、なぜ自民党内で議論しないのか。犬の遠ぼえのように、遠くで言うのはおかしい』と厳しく批判した」。

◇コイズミについては、ここ2回連続で論じたから繰り返さない。◇ただひとこと、<郵政への追及はもうやめろ!続けるなら定額給付金で造反するぞ!>のサインをコイズミが必死の形相で発信しながら、それが微細なる効力をすら生まなかったという現実。◇それだけはここに記しておこう。

★★新銀行東京:また支援?条例案、都が提出へ
焦げ付き補てんで
毎日jp.・09.02.12

◇「『東京都と地域の金融機関とが連携して実施する金融支援に関する条例案』。都が「主として都内において営業活動を行う銀行、信用金庫、信用協同組合』と連携、中小零細企業の資金繰りを支援する」。

◇「同局担当者は『特定の金融機関をターゲットにしたり排除するものではなく、幅広く参加していただきたい』と話し、新銀行も対象になりうると説明している」。◇「都の担当者は『特定の金融機関をターゲットにしていない』と説明するが、新銀行へのさらなる公的支援を可能にする内容で、論議を呼びそうだ」。

◇新銀行東京についてIFSAはしつこいほど取り上げてきた関係上、石原慎太郎都知事と都の官僚が、どう逃げようかにばかり神経を集中させているのを知っている。

◇「条例案は新銀行を念頭に?そんなのゲスの勘ぐりだよ、ばかばかしい!ハハハ」といった慎太郎特有の湿った高笑いも、残念ながらもう通じないところまできているのにネ。

★★知りたい!:仏ミシュランが選んだ日本の絶景
新宿御苑や高尾山、京都と同格三つ星
毎日jp.・09.02.21


◇「渋いところでいえば、木曽路の宿場町である妻籠、奈良井、馬籠が星一つを獲得」は順当なところだろうが、IFSAが惹(ひ)かれたのは、「三つ星には新宿御苑や高尾山も選ばれた。新宿御苑は『繁華街に隣接しているのに静寂が保たれ、多くの庭園が楽しめる』。高尾山は『山頂からの東京や富士山の眺めは絶景』と紹介している」のくだり。

◇「(前略)新宿歌舞伎町といった、観光スポットと呼べそうもないところまで目配りしているのも特徴だ」も、ばっちりさえている。◇日本人的固定観念に害されないフレキシブルな視点が何ともおもしろい。京都と高尾山や歌舞伎町を並列視するようなそれが。

◇われわれ日本人がフランスへ行き、高尾山や歌舞伎町的なものを<絶景>に選抜する奔放さ。◇そうした自由を保持し得ようか。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年3月 4日 (水)

天才マジシャンの威光形なし。焦りまくりのコイズミは「郵政の2/3を勝手に使うな」ときた

◇小泉純一郎元首相の焦りの原因が肝心の<構造改革の大失敗>などにないことは、前回のIFSA通信=【コイズミこそ「笑っちゃう」=読み違いばかりで焦りの色濃い現代の<東照大権現>さま】(0909.02.27)で詳細に述べた。

竹中流市場原理主義というイデオロギーに乗っかったのは一生の不覚、現に社会はこんなボロボロ状態に陥っているのだから・・・・・・・。◇コイズミにそんな意識などあるわけもないのは明らかだし、口先男の竹中平蔵にいたっては、イデオロギーの実現がまだまだ不足しているから日本社会はよくならないのだ!と、どこかの教祖のようなことを吹き回っている。

◇しかし同時に、コイズミ・竹中は間違いなく焦りまくっている。◇規制緩和民営化、小さな政府という浅薄なスローガンに隠された本物のエグイ実態とからくりが、かんぽの宿や東京中央郵便局舎のぶっ壊しを契機に白日のもとにさらされる、それを恐れているからにほかならない。

◇そう、化けの皮のはがれるのがヤバイということ。◇今週日曜日のサンデープロジェクト(テレビ朝日系)で、国民新党・亀井静香を相手にムキになり、マジ顔で立て板に水のごとく空疎な内容を開陳しまくった竹中平蔵の姿がそれを見事なまでに象徴していたといえよう。

◇攻撃は最大の防御とばかりの悲壮さと拡張の低さ。◇慶應義塾大学はこんな男をいつまでも看板教授にしておいて恥ずかしくないのかと、ついからかいたくなる。

◇前回も指摘したように、早々(はやばや)とともいうべきコイズミの引退表明、そして息子への破廉恥な禅譲。◇いまとなっては、コイズミにあってあれほどの読み違いはなかったに違いない。◇よく知られた川島正次郎・自民党元副総裁(=佐藤栄作総裁時代の)の名言が示唆的だ。

「サルは木から落ちてもサルだが、選挙に落ちた代議士はただの人だ」[土屋繁『自民党派閥興亡史』(花伝社・2000年)より]。◇鳩山邦夫&麻生太郎のタッグによって郵政がこんな風に展開されようとは想像だにしなかった軽~いコイズミは、いまひしひしと<ただの人>の怖さを予感していることだろう。

◇その焦燥感が、もはや恫喝(どうかつ)にすらなり得ない以下の発言を促したとIFSAは考える。◇TOKYO Web(共同)<★★給付金再議決なら本会議「欠席」 小泉元首相・09.02.18>により、それを見てみよう。

◇「小泉氏は会見で『参院と意見が異なった場合に、3分の2(以上の議席による衆院再議決)を使ってでも成立させることに若干、異論がある。(再議決の)本会議が開会されれば欠席する』と明言した」。

◇「麻生首相の郵政民営化見直し発言などの対応について『今の自民党の議席がどういう過程で得られたのか理解していないのではないかと危惧している』と不快感を表明。『だから(自らが衆院通過時に)賛成したのと違ってもいい。政治家だ』と主張した」。

◇このぶったまげ暴論に対してはいくつかの見方が存在するが、IFSAがいちばん興味を持ったのはZAKZAKの次のような記事だった(★★”郵政暴き”へ牽制? 小泉、定額給付金「欠席」の怪 「造反」2ケタなら麻生降ろし本格化・ZAKZAK・09.02.19)

◇「一方、自民党中堅議員は『かんぽの宿売却問題が国会で明らかになるにつれ、国民のなかには郵政民営化を進めた小泉-竹中ラインに犯罪的な印象を持つ人も出始めているこれに恐怖を感じており、これ以上郵政を暴くとさらに強く造反するという牽制だからでは』と見る」。

◇そんな事情も反映してか、「調査では首相の郵政民営化に関する一連の発言は『評価しない』が81.0%に上ったが、それを批判した小泉氏の発言を『評価する』のも36.4%と少なく、『評価しない』が半数以上の56.3%だった」(【産経FNN合同世論調査】小泉発言「意外に不評」・MSN産経ニュース・09.02.23)

◇ここにもまた、権勢をほしいままにしたコイズミ・東照大権現サマの読み違いがあらわれており、何だか哀れを催すほど。◇<給付金再議決に郵政で得た2/3を使うなどうしても使うというなら、前回賛成したとはいえ、オレは欠席するしかしあくまでも反対ではなく、欠席するという形をとって>・・・・・・・の明らかな論理矛盾。

◇<ぶっ壊す>はずだった自民党より堂々出馬する次男の公認、それだけはどうしてももらいたい、しかし郵政批判には腹の虫がおさまらない、それどころかいま反転攻勢に出ておかなければ相当にヤバクなる。◇そうした入り組んだ気持ちが、上記のようなシリメツ(支離滅裂)を生んだ要因だろう。

◇だが悲しいかな、「(前略)小泉氏ついて言えば、依然として『小泉チルドレン』をはじめとする若手議員の心をつかんではいるものの、何でもかんでも小泉氏の言うことを信じてついていけば間違いない、と思われていたようなかつての求心力は失われている」(★★【政治家の隠れ家はここだ】変人が狼煙(のろし)を上げた夜に、注目の男が若手を集めて・・・MSN産経ニュース・09.02.21)というのも、これまたまぎれもない事実。

◇その揚げ句が<★★小泉元首相:「引退する身、政局もう話さない」・毎日jp.・09.03.02>とか<★★小泉元首相:政局発言からも「身を引く」 「環境保護に専心」・毎日jp.・09.03.03>てんだから、恐れ入谷の鬼子母神(もじん)もいいところ。◇マッチポンプと言えば聞こえがよくなってしまうほどの醜態をさらしている。

◇まあそれはともかく、上記コイズミ発言には彼の意図しない本質的問題が隠されている。◇<郵政で得た2/3の武器を安っぽいマターに使われては迷惑>だって?冗談言っちゃ困るって。

◇あの日本全体を覆いつくした狂騒曲というかマスヒステリーのおかげで、安倍晋三はやりたい放題の右傾化を成就できたわけだし、とっくにつぶれておかしくない自民党は、ぶざまな姿がらも政権党でいられる。◇またコイズミの息子も、そこへの就職を願っている。

◇たしか夜遅くだったが、コイズミが官邸内のビロードカーテンの前へ突如登場し、引きつった顔で郵政解散を宣言した。◇マスコミはこぞってそれを<鬼気迫る>と表現、それまで郵政民営化に懐疑的だった国民も、瞬時にしてそのクサイ芝居にとろけてしまった。

◇そして例の刺客騒動という演歌調が加わり、郵政民営化は金科玉条の国家的最優先課題へ祭り上げられた。◇マジッシャンは叫んだ。<今回の選挙は郵政民営化の是非だけを問うものだ!>と。そのシンプルさがまたウケた。

◇コイズミが選挙に勝ち、郵政民営化が実現したら再び即解散というなら分からないでもないが、そんことあろうはずもない。◇シングルイッシューをうたった選挙も、大量議席さえ得てしまえば鬼に金棒。そんな単純な事実すら見破れないまでに国民は催眠状態におかれていたのだ。

◇その後の2/3の威力を振り返れば、こうした詐術にもはや誰も反論はできまい。◇自民党はしてやったり、いただけばこっちのもの、だまされたほうが悪いというに過ぎないのだから。

◇しかしこの期に及んでコイズミが、<2/3は郵政だけのもの、もしくはそれに匹敵する最重要案件だけのもの>と説教をたれ始める。単なる保身と自己防衛のために。

◇この大いなる錯誤。国民はあのコイズミ・東照大権現から二重のイミでばかにされている。◇そのことにどこまで自覚的になれるか、まさに国民と日本社会が問われているのだ。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年2月27日 (金)

コイズミこそ「笑っちゃう」=読み違いばかりで焦りの色濃い現代の<東照大権現>さま

東照大権現とは、徳川家康の死後に後水尾天皇から家康へ勅諡(ちょくし)された神号。その裏では、黒衣(こくえ)の宰相と呼ばれた僧天海の力が大きくあずかったといわれる。◇あの軽~いコイズミを東照大権現になぞらえるなんて家康に申し訳ないが、あながちカリカチュアとばかりも言い切れないアナロジーがそこにはある。

◇ところで江戸時代のほうは、天海の思惑に反し、<東照大権現→東照宮>というイデオロギー操作(=共同幻想構築)が成功することはなかった。民衆の底辺にまで浸透するほどの広がりはみせなかった。

◇一方の21世紀初頭、わがコイズミ東照大権現はピーク時80%以上にもおよぶ国民からの支持を得、これだけ構造改革のイカサマ性が明らかになったいまでさえ、首相候補の2位か3位にはつけている。◇そう、あの種の手合いを日本国民は大好きだからだ。

◇飯島秘書官をプロデューサーとする座長・コイズミは、在任中の5年間、みずから酔いに酔った。◇彼の唯一の目標は、怨念(おんねん)満載の旧田中派つぶし。だから自民党をぶっ壊すとは、旧田中派をぶっつぶすに等しかった。

◇あの郵政民営化も、コイズミが郵政大臣時代いじめられたことへの仕返しの側面があるにせよ、大もとは、田中派の牙城たる郵政族への爆弾投下だったのは間違いがない。

◇郵政解散もまた、田中派への怨念がなせるわざにすぎなかった。◇そう考えなければ、郵政ごときが解散のメーンテーマになるなど想像すらできまい。通常の神経であれば。◇自民党の国会議員ほぼ全員がぶったまげたのもムリはなかろう。

◇そしてこの個人的怨恨(えんこん)のコイズミ流カタルシス(=コイズミはとにかくしつこく、根に持つ性格だ!)に国民はまんまと引きずりこまれ、みずからコイズミを熱狂的に支持してしまった。

◇コイズミ-飯島ラインが賢かったのは、真意を見抜かれまいと、竹中平蔵を道具として利用しまくったこと。◇わけの分からぬアメリカっぽいグローバリズムが、泥臭い私怨(しえん)を隠すに格好の大義名分となり得た。◇そして竹中は竹中で、自身の利害からコイズミを積極的に使い尽くした。

◇ばかを見たのは国民だけということか。◇いやもっと正確に言えば、日本社会が最大の犠牲者となった。◇現在のテイタラクを見ればそれはもはや明らか。ゆえに多くの国民がコイズミカイカクに疑問をいだき始めた。◇ようやくといった感じで。

◇しかしわがコイズミ東照大権現は、意外にも鈍感な男である。微妙な空気の変換に気づきはしない。◇そりゃそうだろう、安倍晋三を後継者に任命したり、麻生太郎を必要以上に引き立てたりと、首相当時からピンズレが際立っていたのだから。◇ヨミの甘さはいまから5カ月前にもあった。そしてこれが、昨今のコイズミの焦りの源となっている。

★★『首相在任の間に 能力使い切った』
地元支持者に 小泉氏、引退を説明
TOKYO Web・2008.09.28

◇この時点ではまだ余裕しゃくしゃく。「小泉氏は今後、自身が顧問を務めるシンクタンクを拠点に政治活動は続ける考えを明らかにした上で、『環境保護と経済発展の両立、食の安全に力を入れたい』などと述べた」。

◇ぶっ壊すと豪語して何も変わらない自民党へ次男を四世議員として送り込む。これこそ<笑っちゃう>だが、キングメーカー気取りの大権現は気にもとめない。◇環境だ、食の安全と、まあ達観を装っていること。判断の背景には以下のような事情も存在したからである。

◇だがこれまたド・ピンズレに陥ろうとは!コイズミの想像力では到底読めなかったのだろう。まったくかわいそうに。◇期待した解散なんてちっとも実現されなかったのだから。

★★【国交相辞任】10月3日解散濃厚に
中山氏辞任うけ、公明が態度硬化。
MSN産経ニュース・08.09.29

◇IFSAは麻生が解散などするはずもないと一貫して主張してきたが、上記産経新聞は大方の専門家ともども大はずれ。◇コイズミもまたその例外ではなかった。麻生はすぐさま退陣、しかし次男は当確でgood!など、のんびり思っていたはずだから。

◇麻生が粘りに粘り、ひいては郵政民営化批判に打って出るなど、<小政局天才>のコイズミは想像だにできなかった。◇ましてや麻生との緊密連携のもと、鳩山邦夫総務相が<かんぽの宿問題>を徹底究明し始めようとは。

◇こりゃヤバイ、引退している場合じゃない!しかしいまさら撤回はできない。◇引退や落選をすれば国会議員もただのひと。権力に対し、何の防護壁にもなりはしない。◇それを知悉(ちしつ)しながらのコイズミの大誤算、それがスタートラインについたのだ。

◇「郵政民営化を堅持し推進する集い」の幹事会での発言<★★小泉元首相「怒るというより笑っちゃうくらい、あきれた」 麻生首相の郵政民営化発言に・MSN産経ニュース・09.02.12> & モスクワでの記者会見<★★給付金「衆院再議決なら欠席する」小泉元首相が明言・asahi.com・09.02.18>での引きつったようなマジ顔は、怒り・焦りと同時にこりゃどうにもマズッた!を見事なまで映し出していて、IFSAは大いに笑えた。

◇軽薄なテレビワイドショーは、小泉劇場第2幕とはやし立てたものの、続いたのはせいぜい2~3日がいいところ。◇さすがの国民もここまで痛めつけられればもはや冷静で、へえぇっといった風情アリアリだから始末に負えない。◇テレビが煽っても、それ以上の広がりは見せなかった。

◇しかもコイズミの読み違いは、これだけにとどまらない。◇今度はタイミングとしての不運が襲ったのだ。◇<★★中川財務相、G7会見で”迷言” 「深酒」や「居眠り」疑惑・TOKYO Web(共同)・09.02.15>といった迫力を前にしては、コイズミ劇場などいまさら幕も開けられまい。

<★★「究極の愉快犯」 菅代行が小泉氏批判・MSN産経ニュース・09.02.14>は菅直人らしいキレなるも、現在のコイズミには<愉快犯>的ゆとりなどあろうはずもない。

◇コイズミも竹中も、郵政民営化の<逆行>を怒って見せているうちはまだよかった。◇それがかんぽの宿を入り口とする大疑惑問題へ発展ときては、穏やかでいるなど土台ムリな相談ではないか。

◇他方、竹中平蔵もびびりまくっているであろうし、彼の大臣秘書官をつとめ、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授にうま~くおさまった岸博幸にあっては、<★★「かんぽの宿」への政治対応はモラルハザードの塊・DAIAMOND online・09.02.06号>といったオドオド丸出しの文章を書きなぐり、必死に自己正当化を試みている。

◇「今回の騒ぎに乗じて、様々な政治家や評論家の類いの方が発言していますが、『宮内会長はけしからん』、『売却価格が安過ぎる』、『地元の資本に売却すべき』など、呆れる位に感情論ばかりです」。

◇「第一の問題は、かんぽの宿の一括売却という日本郵政の経営判断を否定するのは、郵政民営化の流れを逆行させるのに他ならないということです」。◇「(前略)年間の赤字は40億円です。鳩山大臣の意向によって、日本郵政は今後数年に渡り多額の追加的なコスト負担を強いられることになるのです。このように民間で当たり前の効率経営が否定されるのは、民営化を逆行させることに他なりません」。

◇「第二の問題は、オリックスの宮内会長が規制改革会議の議長だったことを以てオリックスの入札を否定するならば、政府のすべての審議会について同様の見地からメスを入れるべきではないか、ということです」。

◇「厚生労働省のグリーンピアだって、年金保険料2000億円をつぎ込んだのに48億円で売却されたのです。1万円で譲渡したかんぽの宿が6000万円で転売されたと喧伝されていますが、民営化前の公社時代に行われた極端なケースを以て現在の民間経営を否定するのはおかしくないでしょうか」。

◇もういい。しょぼすぎるからやめておこう。詳しくは岸の原文をご覧いただくとして・・・・・・・。◇どちらがモラルハザードかはそのうえでの判断にお任せしよう。◇コイズミ・竹中、そしてその周辺の関係者たち。攻撃は最大の防御とばかり打って出る気持ちを、IFSAも分からないではない。

◇あくまでIFSAの推論にすぎないが、郵政民営化の闇には東京地検も多大の関心を寄せていることだろう。◇もちろん郵政分野に限らず、<規制緩和→民営化>の美名のもと、行われまくった多くの利権に対しても。

◇余談だが、その後の東京新聞にはこんな記事が掲載された。◇<★★2年内でも譲渡可能 かんぽの宿 対オリックス 契約に『ただし書き』・TOKYO Web・09.02.20>。◇なるほどというべきか、やはりというべきか。

◇IFSAの記憶では、落札後もオリックスは雇用を守ってくれる、だから表面価格の多寡だけで論じられても困る、日本郵政はそう言っていたはずだけどネ。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年2月22日 (日)

IFSA注目の<ベタ>記事=<麻生首相の郵政民営化批判は正解>ほか(09.02.15現在)

★★自民党はマトモなら即刻麻生をおろせ
Today's Gendai メール・2009.02.09


◇IFSAに言わせればこのタイトルからして「マトモ」じゃないが、まあ言い分を聞いてみよう。

◇「麻生首相の今さらながらの『郵政民営化には賛成じゃなかった』発言には、さしもの自民党内からも批判が噴き出した。この男の口から出まかせの迷走ぶりは今に始まったことではない」。

◇「これほど低次元の人物をいつまでも首相に据えたままでは、この国は世界に相手にされないだろう。自民党はマトモな政党だったら、即刻、この男を降ろすしかない」。

◇内容自体には異論はない。ただ、このトートロジー(同義語反復)的迫力のなさというか<安住性>はいったい何なのだろう。◇マトモじゃないのが分かりきっている相手に対し、マトモであるならちゃんとやってみろと言っているに等しい。◇弛緩(しかん)極まれりだろう。

◇ここには免罪符的な良心の吐露とひ弱な嘆き節が存在するのみ。◇80%近い国民がマトモじゃないと見限っているものへのこうした論調を、いったいマスコミのそれと見なすことができようか。

◇もともと、みずからの調査報道などほとんど行わない非生産的現政権批判をウリにしてきた日刊ゲンダイではあっても、IFSAのサラリーマン時代には帰宅途上ほとんど毎日買っていた。◇そこには批判の技というか、プロのキレとエスプリがきらめいていたから。

◇言っている内容はマンネリでも、その批判精神のテクニックに惹(ひ)かれてこちらは付き合ってきた。◇会社の激務でたまった昼間のオリ、そのカタルシスにはうってつけだった。◇しかし昨今のダレぶりでは、そんな効用すらもはやのぞめないようだ。

◇そう、政治ばかりでなく、ここにも現代社会の精神的衰退がのぞいている。

◇ついでにもう一点、日刊ゲンダイのおかしさを指摘しておこう。◇上記「麻生首相の今さらながらの『郵政民営化には賛成じゃなかった』発言」のくだりは、そこらの平凡なワイドショーコメンテーターのそれと何らかわりがないと。

◇当時の総務大臣、現在の総理大臣という立場上、よくこんなことを言えるものだとの<常識>をひとまず脇におけば、こと郵政批判に関するかぎり、麻生の発言におかしなところはない。

◇だがそれを非難する連中は、あの時点での<自身の郵政民営化価値判断>にまでさかのぼられるのが怖くて、<形式論><手続き論>へと逃げ込んでいる。◇麻生はスジからしておかしいとか言って。

◇この辺の詳しい内容については、次回のIFSA通信をご覧いただきたい。

★★「郵政民営化には賛成だった」首相、コロコロ答弁修正
YOMIURI ONLINE・09.02.09

◇郵政民営化批判で集中攻撃を浴びている麻生首相、「2005年に郵政民営化関連法案が参院で否決され、小泉元首相が衆院解散・総選挙を行ったことへの評価は、『(小泉氏に)常識的なことを期待する方が間違いだ。奇人変人としては正しい行為だ』と語った」とされる。

◇公平に見て、これは実に正しくかつサビのきいた指摘で、IFSAとしては麻生首相を部分的に見直した。◇コイズミなんかよりは麻生太郎のほうがずっとマトモ、それは最初からの思いではあったにしても。

★★東京五輪:唐突な「平和」強調
毎日jp.・09.02.13

◇前回の【IFSA注目の<ベタ>記事(09.02.08現在)】、「東京で五輪だなんて何考えている」のつづきとしてお読み願えればというマンガチックな記事に出会った。

◇「<平和に貢献する 世界を結ぶオリンピック・パラリンピック>。16年夏季五輪の招致を目指す東京都が『大会理念』に掲げたのは『平和』だった」。◇「理念を盛り込んだ立候補ファイルが発表された13日、改憲派の論客として知られる石原慎太郎知事も、現憲法に一定の評価をする姿勢を見せた」。

◇毎日新聞が「いささか唐突な印象はぬぐえず」というのもムリはない。◇同紙は皮肉たっぷりにこう書く。少々長い引用とはなるが、毎日にはお許しいただこう。

◇「『日本でオリンピックを開催することは、世界平和への大きな貢献になると信じております・・・・・・・』 都庁で立候補ファイルの発表会見に臨んだ石原知事は、報道陣のカメラのフラッシュに目をしばたたかせながら(good!-筆者註)『平和』を強調」。

◇「ファイルに掲載した国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長への知事の書簡でも『私の祖国日本は、第二次大戦の後、自ら招いた戦争への反省のもと、戦争放棄をうたった憲法を採択し、世界の中で唯一、今日までいかなる惨禍にまきこまれることなく過ごしてきました』と記した」。

◇招致成就のためには石原慎太郎もにわか護憲派に変身ってか。やるもんだ。◇桜井よしこあたりはすぐさま石原へ猛抗議をしかけるべきと存じます。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年2月20日 (金)

IFSAの空耳?=麻生首相はKY(漢字読めない)どころかNS(日本語しゃべれない)かも

IFSA通信には珍しい<速報>タイプです

◇千葉県柏市からの帰り、運転しながら19:00のNHKラジオニュース(2009.02.19)を聞いていたら、中川辞任問題に対する麻生首相の答弁が流れた。◇例によって辞任理由は<体調>一本やりで、お~お、<健康>もずいぶん安手に利用されるものだなと思った瞬間、耳を疑うような首相のおコトバが飛び込んできた。

「~決断をおろした!エエッ~?◇運転中だから記録などとっていないのはもちろん、もともとが平板な受け答え、正直なところその文脈もよく覚えていない。

◇だがこんなことだったと思う。◇一度は予算通過後に辞任!と中川昭一財務・金融担当相みずから会見で表明したというのに、実際は即日の電撃辞任。◇その理由は体調の深刻化にあり、だから「(中川氏は辞任の)決断をおろした」・・・・・・・。

◇IFSAの聞き違いでなければ、首相は「決断をおろした」と言った。◇最初はあまりに新鮮な言い回しにすぎ、こちらも戸惑った。◇しかしすぐさま、ああ「決断を下した(くだした)」のことかと。

◇とはいえ、IFSAの思い違いが絶対にないとは言いがたい。◇そう思って念のため「大辞林」と「広辞苑}(いずれも電子版)を引いてみたが、「~決断をおろす」の例示を見つけ出すことはできなかった。◇そう、ローゼン麻生閣下はKY(=漢字読めない)以前にNS(=日本語しゃべれない)だったようなのだ。

◇だが待てよ。テレビで見たわけじゃないから、衆院予算委員会の様子までは分からない。◇もしかして、役人の書いた原稿を読んでの答弁だった可能性がなきにしもあらず。◇もしそうなら、麻生首相はやはりKY(漢字読めない)オンリーということになるのか。

◇いずれであれ、IFSAの空耳アワーたらんことを!(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年2月18日 (水)

IFSAの直観=アル・中川昭一辞任劇で麻生政権は壊滅的状態?とんでもはっぷんでしょ

アルコール依存症(=「アル中」で入力すると、インストールしてある共同通信社編のソフトが「記:注意、不快用語等」と指示してくる)間違いなしのアル・中川氏こと中川昭一・財務相(兼)金融担当相が今夕辞任した。

<絶対善>だけが命の正統派?マスコミは、こぞってこう言う。◇<昨日、麻生首相は中川氏を擁護していた><それが本日昼すぎの中川辞任表明。とはいえ、予算が衆院を通ってからだと><しかしその数時間後には、中川のマジな辞任>。◇例によって麻生首相はぶれすぎではないかと。

◇こんな常套句(じょうとうく)的コメントを発していれば済むんだから、昨今のマスコミ従事者は気楽なものだ。◇そこには心理学的・社会心理学的視点などまったく介在しない。かびのはえた<あるべき論>と<ムラ的政局論>が存在するだけ。◇麻生太郎という人間からひとつも発していないし、彼を見据えてもいない。

◇ローマでのアル・中川氏<お得意技>全開と帰国後の珍妙なる「”酌”明」(ZAKZAK・09.02.16)を見ただけで、普通の神経の首相なら処分方法の模索と後任選定へ歩み出す。◇ひとりでの判断が難しければ官房長官以下の腹心を招集し、鳩首(きゅうしゅ)協議へ。

◇企業体にあってもこんなことなど常識だろう。◇私のいた会社でも当然そうだったし、私自身も何度そうした場面に立ち会ったか分からない。

◇しかしローゼン麻生閣下(=ローゼンといえば、IFSAは近くにあるスーパーの”そうてつローゼン”しか知らない)はまったく違う。今回の件でも、事態を徹底解明し、すりあわせを重ねては突破口を探る、そんな形跡はみじんも認められないのだ。

◇生来のケセラセラ男・麻生太郎は、この手のしち面倒くさいことにはかかわらない。◇いや、逃げているわけではなく、もともとそうしたインテンションがない。◇ただ流れに乗ってす~いすい。だから本人のなかには<ぶれ>の意識など生まれるはずもない。

◇なのにマスコミは、ルーティン化された<ぶれ>批判一辺倒。◇麻生にあって、そんなものはないものねだり&マスコミ自身の正統証明でしかなかろう。

◇麻生首相は、アル・中川氏辞任の最終理由についてこう述べる(★★中川氏辞任「ご本人が熟慮した上での決断」17日の首相・asahi.com・09.02.17)

--昨日、総理は続投を指示されたばかりですが、結果としてこうなったが、昨日の判断は正しかったとお考えでしょうか。

 「本人、本人としては、体力的にやれる、という自信がおありだった、おありだったんだと思いますけれども、残念ながら、そういう状況じゃないなと、ご自分なりに判断はされたんだと思います」

--予算が成立したら辞任したいというお考えだったわけですが、中川大臣のそうした判断についてはどのようにお考えか。

 「今も申し上げた通りです。本人としては、やれるという自信をもって、やっとられたんだと思いますが、病院に行ったり、いろいろした結果、ご自身なりに、今日一日座っておられた間の、自分なりの体力、色々考えられた上での、だから熟慮した上での判断だと、さっき申し上げたとおりです」

◇そう、アル・中川氏の体力(=健康問題)で麻生は押し通している。◇しかし誰とも何のすりあわせもしていないから、肝心の本人(=アル・中川氏)が辞任の本当の動機をばらしてしまうことに(★★中川財務・金融相が17日夜、財務省で行った辞任会見の要旨は次の通り・asahi.com・09.02.17)

昼の(会見の)時は緊急対策として予算、関連法案を早急に通したいという思いが強かったが、午後の野党が出席していない委員会で与党から叱声(しっせい)もいただき、予算、関連法案を含め一日も早い成立という私の希望が実現しにくい困難な状況にあると判断し、考え直して総理に電話をした」

◇こんな麻生首相に、ぶれも何も通用しないことがよく分かろう。◇安倍晋三や福田康夫のようなしんねりむっつりとは性格を異にする麻生は、ぶれなど気にしないどころか、もともと基軸がないのだから、はなからぶれとは無縁の存在。◇珍しいほど得な性格をしているといえよう。

◇それゆえ、以下のような日本流マスコミの紋切り調もまた、麻生には何のダメージにもならない(★★中川、辞任「私自身のケジメ」・・・予算案衆院通過後に「麻生降ろし」活発化必至・ZAKZAK・09.02.17)

◇「ついに辞任表明に追い込まれた中川氏。麻生政権へのダメージは必至だ」。◇「麻生太郎首相は後任に、与謝野馨経済財政担当相を兼務で充てる方針を固めたが、任命責任が問われるのは必至で、政権運営は一層厳しいものになる」。◇「中川問題は、麻生内閣の終焉にトドメを刺した感がある(政治評論家・小林吉弥談-筆者註)」等々。

◇こんなところで任命責任を持ち出すくらいなら、自民党による麻生任命責任からまず問うべき!とIFSAは言いたくなる。

◇麻生には悩みなどない。IFSAが最初から言っているように、吉田茂おじいちゃんをまねて一度は首相になってみたいそれがひょんなこと(=福田お坊ちゃまのエスケープ)から首相になれたおお、満足!しあわせ!ならば1日でも長くその座にとどまりたい解散などすれば2度と首相に戻れないのは分かりきったことだし。

◇IFSAは当初から、秋の解散など論外、年内(=08年内)も考えにくい、もしかして任期ぎりぎりまでと。◇ただし自己顕示欲だけは強いから、ここがウラのかきどころと見ればそれこそ愉快犯的に意表を突く解散へ打って出る可能性、ほんの数%ばかりはなきにしもあらず、こう観測してきた。

◇というのも、麻生太郎への人間学的視点を大事にしてきたからにほかならない。◇<一連の中川騒動は政権に対し決定的な打撃となった>だって?いやいや、飛んでも8分、歩いて13分でしょう。◇定説に反しIFSAがこう主張するのは、人間的観察にもとづいてのことだ。

◇内閣支持率が20%を切ろうが1ケタ台となろうが、ローゼン閣下は落ち込まない。顔色ひとつ変えない。堂々としたものなのである。◇どうか最後までやっていただきましょう。

◇ところでかのアル・中川氏は、けっこう受けるフレーズを残し、辞めていった。いわく、「辞任は一身上の都合から」。◇たしかに間違いないなくの「一身上」ではあった。◇だがやはり、「一身上の都合」の前に「アルコール依存症という」をつけてもらえれば、より親切というか分かりやすかったのにと悔やまれる。

◇そしてアル・中川氏はわれわれに向かってもうひとつ、ユーモラスなコトバを発した。◇「現時点では、今の私の体調からすれば、とてもお酒を飲む気分にはなれない」(★★「現時点では飲む気になれない」中川氏辞任会見の要旨・YOMIURI ONLINE・09.02.17)

◇いかにも早く飲みたそうな雰囲気が逆説的にぷんぷん伝わってくる。◇いやあ、今晩あたりはまた?。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

【補遺】(09.02.18:朝)

◇上記IFSA通信のアップロードは09.02.17深夜(=正確には09.02.18の0時台)。翌朝目覚めて主要紙の電子版に目を通していたら、凡庸すぎる記事に出会った。◇「相次ぐ政権の失態に与党内の『麻生離れ』が進んでおり、予算成立後の退陣も現実味を帯びてきた(★★中川財務相が辞任、後任に与謝野氏 与党で進む麻生離れ・asahi.com・09.02.18)

◇こういうのをIFSAは、いい子ぶりっこのエスケープ記事という。◇客観情勢から見れば、「麻生離れ」は言われなくても当然。何しろ国民の1割も支持しないという首相なのだから。

◇その彼を与党議員が支持して総選挙に勝てる?しかも2/3を超える現状からして。◇選挙嗅覚(きゅうかく)オンリーの国会議員ならずとも、万人に理解される事柄であろう。◇そうしたことを前提にIFSAが<嫌悪>するのは以下の点だ。

◇自民党は安倍・福田とデタラメ投げだしお坊ちゃま総裁をみずからの手で選んでおきながら、それに臆(おく)することもなく、3度目の正直とばかりど派手総裁選劇場によって一気逆転を狙う。◇主役にははマンガおたくの秋葉原へつらい太郎ちゃんが最適!これっきゃない!

◇つい何カ月か前、そう判断したのはどこの誰だったか。

◇しかし朝日新聞はそれには触れることなく、まるで<自然現象>であるかのように「麻生離れ」を論じていく。◇最悪の麻生太郎と常識を保持する与党議員といった構図でもって。◇すると何?朝日新聞は4度目の正直を早くやれってわけ?

◇麻生首相はその理不尽さを知悉(ちしつ)しているからこそ、悠然たるものでいられる。◇それに天性の楽観キャラと基軸のなさが加われば、これほど強いものはない。◇引きずり下ろされでもしないかぎり、自分からさっさと降りるほどオレはばかじゃない、麻生はそう思っていることだろう。(敬称略)

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2009年2月16日 (月)

中川財金相のアルコール依存症(=アル中は差別用語?)。だから言っているでしょう

◇地味な内容でアクセス数低位安定の当IFSAが、なぜか昨日より急上昇。◇中身を調べてみて判明した。昨晩から流されつづけている中川昭一財務・金融相のラリラリ・コックリ映像が関係しているらしいのだ。

◇いまから2週間ちょっと前、IFSAは【★★IFSA注目!究極の<ベタ>記事=<中川財務相までがKY(漢字読めない)だって】(09.01.29)をアップしたが、翌日には【IFSAの反省!=昨日の<中川財務相・KY考>。アルコール要因も加味すべきだった(09.01.30)】を追加した経緯がある。

◇どうやらこの後者、<中川財務相&アルコール>がキーワード検索に引っかかり、アクセス数急増につながったらしく、やはりブログはアップツーデートなものでなければと反省させられた次第。◇IFSAの暗~いブログが受けないのもむべなるかなといえよう。

◇ところで、中川がアルコール依存症だなんて、IFSAもずっと以前から知っているくらいだから、大マスコミはとうにご存じのところ。◇だが一部週刊誌やタブロイド紙以外、正面から取り上げようともしない。

◇「ローマで開かれていた主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が14日閉幕したが、中川財務・金融相の記者会見での様子が、同行した記者団らの間で話題になっている」と報じるasahi.com(09.02.15)のタイトルが<★★眠気こらえて? 中川財務相、かみ合わない記者会見> なんだから、しらじらしいにもほどがある。◇そばに寄ってニオイくらいかげば、プンプンと分かるだろうってのに。

◇ただ、最近売り出し中の上杉隆とかいう底の浅いジャーナリストに、<だから記者クラブ制が問題なんだ>としたり顔でのたまわれると、キミはキミで問題があるんだよと言いたくなるけれど。

◇まあアルコール依存症的行状はともかく、IFSAとしてはこの際、中川昭一の思想に触れておかぬわけにはいかない。◇安倍晋三-中川昭一-麻生太郎、この系譜から何が見えてくるか。

◇そう、まさに日本版のネオコン。濃淡の差はあれ(=麻生は<淡>)、本質的に彼らは憲法改正論者であるとともに核保有論者である。◇だから安倍政権ができたときには日本のネオコンたちはがぜん勢いづき、憲法改正・教育改正?への道へぐんぐん突き進んでいった。

[註]=これらについては以下のIFSA通信を参照願いたい。

【◆久間防衛相の<問題>発言=絶対善で叩きまくり、ああすっきり!でいいのか
(07.07.05)】

【◆安倍新体制スタートでIFSAが注目するこの3人=麻生太郎・石原伸晃・舛添要一(上)(07.08.29)】

◇アル・中川は安倍政権時の自民党政調会長、ローゼン・麻生閣下は外相、そして後に自民党幹事長。ここにもお仲間ぶりがよくあらわれている。◇さあ、憲法改正のとば口が見えてきたといった異様な雰囲気のなか(=事実、朝日新聞までがその種の論者に書かせていた)、安倍お坊ちゃまのひ弱なエスケープが出来(しゅったい)し、すべてはおじゃんに。

◇福田康夫が首相になったこともあり、ネオコン路線は一気に終息へと向かった。◇日本のネオコンなんて、この安倍<ちゃま>にしろ、依存症の中川にしろ、しょせんはこの程度の迫力でしかないことを露呈してくれた。その功績は大きい。

◇ただ注意すべきは、この上に、アメリカべったりの神様・コイズミが君臨という図になっていること。◇しかしそのコイズミにとっては大誤算というか、ネオコンに入れるのはかわいそうなような、調子だけのす~いす~い麻生が、コイズミ郵政民営化にかみついたのだ。

◇郵政当時からコイズミの恐れた明智光秀が、ずっこけながらもアンチの論調をちらりちらり。いくら支離滅裂とはいえ、コイズミにはやはり衝撃だった。◇引退を表明したコイズミが顔を引きつらせたのもムリはない。◇すわ待ってましたとテレビのワイドショーが<コイズミ劇場第2幕>を告げる。

◇ああおもしろい。彼らマスコミの一見正統派的論調とはちがい、この件に関してのみIFSAは麻生を応援する。◇しっちゃかめっちゃかだし、腰は全然据わっていないけど、ある意味で麻生はエライと。

◇ばかばかしい<コイズミ劇場第2幕>についての考察は、近々アップロードするつもりである。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年2月13日 (金)

IFSA注目の<ベタ>記事=<東京で五輪だなんて何考えている>ほか(09.02.08現在)

★★東京五輪招致:宙に浮く国会決議 12日締め切り
毎日jp.2009.02.05(A)
★★東京五輪招致、国会決議に暗雲
都議会民主、計画に難色
asahi.com・09.01.24(B)

◇「16年夏季五輪の東京招致を後押しする国会決議が宙に浮いた状態で、関係者をヤキモキさせている」。◇「東京都は国際オリンピック委員会(IOC)に提出する『立候補ファイル』(開催計画案)に決議を盛り込みたい考えだが、民主党の対応が定まらず、締め切りの12日までに採択される見通しは立っていない」(A)。

◇「自民党が前向きなのに対し、財政難などを理由に民主党は賛否を決めきれていない。現行計画に反対する民主党都議団が党本部に慎重な対応を求めているうえ、共闘関係にある社民党も五輪誘致に批判的」(A)。

◇「こうした動きに腹を立てたのが石原慎太郎知事。民主党代表代行で、同党都連会長の菅直人氏に電話をかけ、『都議会をまとめてくれよ。若い連中は賛成なんだから。かわいそうだろ』。さらに、反対を主導する都議会民主党執行部については『今更反対するバカ』と言ったという」(B)。

◇「これに対し、菅氏は『都議会で議論してほしい』と、知事の申し入れを突っぱねた」(B)。◇自分の思惑が通らないと、慎太郎はすぐに「バカ」とか言って稚気丸出しにする。◇してその結果は?

◇「衆院議院運営委員会は九日午後の理事会で、二〇一六年夏季五輪の東京招致を目指す国会決議案について、十日の本会議での採択を見送ることを決めた」(★★衆院 五輪決議案 採択見送り・TOKYO Web・09.02.10)。◇おお~、バッチグーではないか。慎太郎のアタマの中は時代錯誤そのもの。まともには付き合っていられない。◇しかもこの惨憺(さんたん)たる時期に。

◇民主党の鳩山由紀夫幹事長が怒るのも当然だろう。◇「鳩山氏は『(石原氏は)早く決議だけしてくれ、民主党が悪いと。冗談じゃない』と主張。『委員会にお出ましいただき、新銀行東京の議論もしないといけない』と述べ、昨年、参院での参考人招致を拒んだ経緯まで持ち出して石原氏の姿勢を批判した」(★★東京五輪国会決議、民主・鳩山氏「知事自身が説明を」・asahi.com・09.02.10)

◇新銀行東京と東京五輪。けっして牽強付会(けんきょうふかい)とはいえない。◇新銀行にはシカトを決め込み、五輪だ、築地からの豊洲移転だ!それこそ冗談ではない。

◇しかし肝心の民主党も、党本部はフラフラ。ヘタに反対をし、明るい話題を奪ったと国民から非難されたらどうしようかと。

◇まあそれは別にしても、新銀行とオリンピックはリンクしている。◇新銀行問題はかならず慎太郎を追い詰める。IFSAはそう見る。

サンデー毎日(09.02.08)にいたっては、10月の<五輪誘致失敗>を格好の大義名分に、慎太郎は新銀行東京問題から逃げ出す(=知事を辞任する)?とまで言い出す始末。◇7月には、公明党が恐れる都議選があることだし。そこでは当然、新銀行問題がテーマとなることだし。

◇題して、<★★新銀行東京「新・粉飾疑惑」で石原慎太郎辞任カウントダウンが始まった>。サン毎はがんばっている。

★★五輪招致の都予算、累計100億円 「バラマキ」批判も
asahi.com・09.02.08

◇「東京都の新年度予算案に、2016年の東京五輪招致の経費として46億2千万円が計上され、五輪招致の予算は3年間で100億円になる見通しとなった」。◇「都が公表した2兆8342億円という経済波及効果についても疑問の声がある。都議会からも『数字が独り歩きし、十分な根拠が示されていない』などという声もある」。

◇しかしある調査では、五輪誘致支持がたしか70%超あったと記憶する。◇暗い世の中だから、この際バーッとだって。日ごろは公共事業へ反対するくせに、いったいどんな思考回路をしているんだろう。◇スポーツなら人畜無害ということか。

★★「日の丸携帯」もう1つの敗因(欧州総局 清水泰雅)
日経産業新聞online・09.02.05

◇携帯電話の大国際イベントでも「(前略)日本メーカーの存在感は驚くほど希薄。その理由を探ると、過去の規格戦略の失敗以外にも敗因が浮かび上がる」。◇「過去の規格戦略の失敗」は多くの人が気づいているだろうが、清水はそれをさらに深掘りしてくれる。◇まずは客観情勢の確認から。

◇「日本で10社を超える日本メーカーが市場をほぼ独占しているが、年間10億台を超える世界市場でみれば、上位に食い込む日本メーカーはなく、全社を合わせてもわずか数%にとどまる」。◇「しかも日本以外の市場、特に欧州や米国では、シェアはほとんどゼロに近い」。

◇「もともと小さなケータイに、多くの機能を盛り込むのは日本のお家芸ともいえる。そのための半導体、液晶、電子部品などの要素技術はすべて日本にあった」というのに。◇原因は、上述の規格問題への甘いヨミばかりか、「別の要因として、日本メーカーの海外市場担当者は人事制度の弱点を指摘する」。

◇海外で販売網を確立するには「実は優秀な現地のマーケティング担当者を引き抜けば、あっという間に他社に追いつける。(中略)韓国メーカーは、日本メーカーを大幅に上回る条件で経験のある優秀な人材を引き抜き、日本メーカーを上回る販売網を構築してしまうという」。◇しかし日本メーカーにはそれができない。

◇加えて「同じく人材の問題で深刻なのは、海外市場で携帯事業を指揮する責任者の存在だ。携帯は1台で多様なサービスを実現できるだけに、多方面との粘り強い交渉が必要。通話のための各国の通信行政、各種サービスのための連携、ローミングのための提携、部品調達のための交渉など、『幅広い範囲で地域や市場に根ざした、息の長い複雑な交渉が必要になる』(ソニー・エリクソンの日本人幹部)」。

◇「だが、日本メーカーの海外責任者や担当者は専門家ではないうえ、数年ごとに交代してしまう。『それではまともな交渉など無理なこと』(同)と断言する」。◇この指摘はいち携帯電話分野にとどまらず、多くの事業分野にも通用するにちがいない。 

《IFSA好みの欄外あるいは論外記事》

★★政府紙幣は「異説のたぐい」 
与謝野担当相、否定的見解
asahi.com・09.02.03

◇「与謝野氏は会見で『天からお金が降ってくるなら使うことはあるだろうが、元々の財政や金融政策には全くなじみのない考え方だ。必要であれば、国債を出せば済む。藩札を出すのとは話が違う』とも語った」。

◇センスのいいインテリのコトバというべきだろう。◇彼はやはり古典的な自民党政治家なのだ。

★★韓国で「ウォン天」計画  L&G資金繰り打開か
47NEWS=共同通信

◇IFSAはあのオヤジ(=波和二容疑者(75))に多大の関心をいだき、テレビが追うたびにしっかり見てきた。

◇顔で判断してはいけないが、ひと目見れば信用できそうかどうか分かるでしょうって。◇しかしそのユーモラスでちゃちな装置が意外に人を引きつけてしまう<天才>ぶり。これには脱帽するしかない。

◇「日本での疑似通貨『円天』」だけでも奇想天外なのに、韓国で「ウォン天」を普及させようともくろんでいたというからビックリ。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年2月 6日 (金)

IFSA注目の<ベタ>記事=<麻生首相はHY(平仮名読めない)>ほか(09.02.01現在)

★★首相、ダボスでも誤読 「見地」を「かんか」
TOKYO Web(共同)・2009.01.31(A)
★★首相言い違え、今度は英前首相を「トニー・ブラウン」
asahi.com・09.02.01(B)
★★麻生首相、英前首相の名前を3回言い間違え
MSN産経ニュース・09.02.01(C)

◇「『ダボス会議』の特別講演」での麻生首相、得意ののKY(漢字読めない)を連発し、「(前略)『決然』を『けんぜん』、『見地』を『かんか』、『基盤』を『きはん』とそれぞれ読み間違えた」。

◇もはやあきれるしかない共同通信記者は「強行スケジュールでのスイス訪問で疲れが出たか、あるいは外国人を前にした日本語講演で気がゆるんだかで”固め打ち”となった」(以上(A))と秀逸なコトバで締めくくる。◇首相のKYなどニュースにもならない雰囲気が漂ってきた。

◇だがこれを見てIFSAは気づいた。◇「『決然』を『けんぜん』、『見地』を『かんか』」、いくら麻生でも「決」を「けん」、「見」を「かん」、「地」を「か」と読むか。それはないだろう。◇だいいち、そう読むほうがよほど難しい。

◇であれば、<役人のふったルビを読み間違えている><「決然」や「見地」の意味などまったくアタマになく、文章というか平仮名をただ棒読みしている>としか考えられない。◇つまりシンボリックにいえば、いまの麻生太郎はKY(=漢字読めない)などという高級なものではなく、HY(=平仮名読めない)なのだ!

◇かと思えば、コイズミとともにブッシュのポチとして世界に名を馳(は)せたブレア英国前首相が、会談したばかりの現職、ゴードン・ブラウン首相と3度もクロスしてしまう((B)&(C))。◇いつものように格好をつけ、「たしか英国の前首相はトニー・ブラウンだったと記憶しますが」くらい言っておけばまだ救われたのに。

◇麻生にかかれば、トニー・ブレアもゴードン・ブラウンも勝ち目はない。

★★自民・伊吹氏「盛り上がらなかった」 首相施政方針演説
asahi.com・09.01.28

◇「伊吹文明元幹事長は『(今回は)安全運転。盛り上がらなかった。信号無視、スピード出し過ぎ、安全ベルトをかけてない、と言われないようにしたのでは』と辛口コメント」。◇イヤミ三兄弟の真骨頂といえよう。

◇今回ばかりはヒステリックなアオスジアゲハ・細田幹事長も元気がなかった。◇「『気力に満ちていた。やる気満々という感じがした』。自民党の細田博之幹事長は、こう評価したが、記者団からオバマ米大統領の演説との比較を求められると『言葉の違い、民族性の違いもある。あまり比較すべきものではない』とトーンダウン」。

★★百年に一度の危機に悪乗りした一般企業への
公的資金注入 欧米から伝播した政策のモラルハザード!
産業再生機構とは真逆のスキームに感じる危険
岸 博幸
(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)

DIAMOND online・09.01.30

◇「実際、欧米では政策のモラルハザードが横行しています。そして、新聞記事を読んでいると、そういう悪い部分が日本に伝播しつつあるなと感じます。政府が一般企業にも公的資金を注入する制度を創設するというのです」。◇IFSAが本日紹介したいのは、こうしたまっとうな部分だけではない。以下のhumour?個所をこそぜひ。

◇「実際に米国では、1月に入ってポルノ業界が政府に50億ドルの資金援助を要求しました。『経済危機によって米国人のセックスに対する意欲が減退し、アダルトソフトの売上が20%以上下落して危機的状況になった』というすごい理屈を展開しています」。◇やはり米国はギンギンにたくましい。

★★ガソリンより軽油のほうが高い!
価格逆転に隠れた苦しい業界裏事情
週刊ダイヤモンド編集部・DAIAMOND online・09.01.30

◇不覚にも、言われるまでまったく気づかなかった。◇「『ガソリン97円/リットル、軽油98円/リットル』。昨年末以降、都内を自動車で走っていると、こんなガソリンスタンドの看板が目に入ってくるようになった。従来、軽油はガソリンよりも1リットル当たり20円程度安いものだったが、そうした常識は現在、通用しなくなっている」。◇なるほど。

◇してその理由は。◇ダイヤモンドによれば、税金は軽油のほうが約22円低い、逆に「(前略)国内の卸スポット市場では、税抜きで軽油が40円程度、ガソリン34円程度となっている」。◇つまり、原価差は約15円。にもかかわらず、逆転のケースもありというわけ。

◇「『「販売量の落ち込みが激しく、ガソリン価格を引き下げざるを得ない』 多くのスタンド経営者が異口同音にこう話す」。◇ガソリンは大競争時代なのに、「じつは通常のスタンドにおいて軽油販売量はほんの数%しかない。軽油を値引いても客足が大きく増えるわけではなく、安値販売の対象外とならざるをえないのだ」。

◇大いに教えられた。

《IFSA好みの欄外あるいは論外記事》

★★内閣支持率低下:くすぶる党内政局
自民「とにかく我慢」
毎日jp.・09.01.26

毎日新聞のコメントがいい。◇「自民党の笹川尭総務会長は『支持率は上がった方がいいが、少し下がったぐらいで一喜一憂してもしょうがない』と冷静に受け止めてみせたが、党内が『低支持率慣れ』をしていることの裏返しでもある」。

★★自民が新ポスター 首相の表情温和に
NIKKEI NET・09.01.27

◇「首相の厳しい表情が特徴だった前作は『こわい』との声もあったため、今回は穏やかな表情の写真を使った」。◇前作というのは、「麻生自民党、始動。」「麻生が、やりぬく。」「ますは、景気だ。」といった赤銅色のコワイヤツ!いまでも場末の路地でぴらぴら風になびいている。

★★刑務所製品:「マル獄」グッズ人気 安くて品質よし
毎日jp.・09.01.29

◇「一番人気は、函館少年刑務所の『マル獄』グッズだ」。◇「昨年末に、刑務所作業製品として初めて商標登録された。紺色の綿の帆布に、白地で『獄』の字を丸で囲ったデザインが受け」、大人気商品となっているらしい。

◇「前掛けには『マル獄』マークのほか、『PRISON』(刑務所)『本日開監』『創業明治弐年』(同刑務所の設立年)などの文字も入る」。◇お役所も開けてきた。同所の法務技官がデザインしたというが、上司がよく決裁したものと思う。

★★看護学校入試、正解書かれた問題用紙配る
愛知・豊橋市
asahi.com・09.01.28

◇特段コメントはございません。以上!(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年2月 4日 (水)

IFSA注目の<ベタ>記事=<お笑い定額給付金&イヤミ三兄弟>ほか(08.01.25現在)

★★【経済深層】大迷走の末、「定額給付金」”爆弾”破裂
MSN産経ニュース・2009.01.25
2009.1.25 08:00

◇いいかげん聞き飽きた「定額給付金」だが、そこへいたる経緯を産経新聞が淡々と整理してくれている。◇IFSAには有益だった。拝借し、復習しておこう。

◇「発端は、昨夏に福田康夫政権総合経済対策を取りまとめる際に、公明党が主張した所得税から一定額を差し引く定額減税だ」。◇しかし「自民党税制調査会」はこれに反対した。◇「『ものすごくコストがかかる。それに対して”おかげさまで良かった”って言ってくれるか?』」というのがその理由。◇ここまではまだ常識というものが働いていたようだ。

◇「ところが、結局は自民党は公明党定額減税を受け入れた」。◇「決断をしたのは、当時幹事長だった麻生首相自身だ」。◇「さらに、所得税を払っていない低所得者が恩恵が受けられないことや減税だと来年度にずれ込むことなどに、与党内から異論が出され、ついには、景気対策ではなく、生活者対策と位置づけ、現金を直接、ばらまくことなったのだ」。

◇その後の再々迷走は「『全世帯に支給する』」と得意気の麻生首相すると高所得者に支給なんてナンセンスの与謝野馨経済財政担当相があらわれ麻生もあっさりそれに同意。<受け取る高所得者なんぞはさもしい、それこそ矜持(きょうじ)の問題だ>発言へと転換&エスカレート。

◇「(前略)首相も所得制限の必要性へと傾くが、他の閣僚や所得確認を迫られる地方自治体の首長から総スカンをくらい、結局、『各市町村に任せる』と、”丸投げ”した」。

◇そのうえ、全国民がそれを消費に回さなければ「(前略)景気浮揚効果がなくなると反論され、『消費できる余裕のある人は盛大に使ってもらうのがよい』(景気対策へ-筆者註)と、あっさりと軌道修正した」。

◇当IFSA通信で指摘してきたように、キーワードはやはり<公明党に寄り添う自民党>なのであった。◇しかも本件スタート時の当事者が<公明党(+)麻生幹事長>とあっては余計に。

◇とにかく大物ぶりたくて仕方のない麻生。◇にもかかわらず公明党にべったりかと思えば自民側へ揺れ戻ったりのフワフワスタンスとくるから、党内も焦点が定まらず困っていることだろう。

《アップロード後の翌日補遺》
★★定額給付金:麻生首相「もらわない」
毎日jp.・09.02.05(A)
★★給付金「オレはもらわねえよ」・・・首相、党役員会で明言
YOMIURI ONLINE・09.02.05(B)

◇転換を繕うため、自身は給付金を受け取るのかどうか逃げてきた麻生首相に対し、「笹川尭総務会長が『優柔不断に見られるので明言した方がいい』と促すと、『もらう意思はない』と答えたという」(A)。

◇「自民党では『政府方針(=いわゆる救貧対策から経済対策への便宜的変更-筆者註)とは明らかに矛盾しており、野党の格好の攻撃材料になる』と懸念する声が出ている」(B)。◇「(前略)辞退方針が表面化したことで、制度導入の是非や景気刺激効果などへの批判が再燃しそうだ」(A)。

◇心ゆくまでどうぞおやりになってください。

★★定額給付金:振込手数料は150億円
毎日jp.09.01.21


◇記事によれば、事務経費の総額は何と825億円。◇主な内訳はこうなる。「(1)自治体職員の超過勤務手当などの人件費233億円(2)給付通知などの発送費270億円(3)事務経費185億円」。

◇どうやら(3)の185億円のうち、150億円以上は振込手数料らしい。これじゃ金融機関はウハウハだろう。◇それに発送費270億円の大需要が見込める宅配業者やJPも。◇800億円以上を浪費しつつ、歓迎されざる2兆円をばらまく!◇公明党を核とするこんな与党連合って、すっごいインテリジェンスの持ち主にちがいない。

★★原油相場、米自動車不況が重しに(商品部 浜部貴司)
日経産業新聞online・09.01.21

◇「原油相場は昨年末以降、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ侵攻による中東情勢緊迫化で再び上昇した」。◇「しかし、市場関係者の間で、このまま上昇が続くと見る向きは少ない」

◇先日読んだ金子勝『世界金融危機』(アンドリュ・デウィットと共著、岩波ブックレット)は立派な本だったが、原油高を予測する部分だけはいただけなかった。

◇それどころか、米国内の新車販売台数激減が原油価格低迷にも大きく寄与すると記事は指摘している。◇「世界需要の日量8600万バレルのうち、米国が2割以上の1900万バレルを占め、そのうちの5割近くがガソリン向けのためだ」。

◇「カギを握るのは米国のオバマ次期政権の政策。オバマ氏はかねて『今後はガソリン車、バイオ燃料車より燃料電池車を推進する』と語っており、こうした考えが政策に浸透すればガソリン需要はさらに減る」。BRICsよりも米国、そして相場師たち。これが原油高狂騰に関するIFSAの持論である。

《IFSA好みの欄外あるいは論外記事》

★★無事ワシントン入り・・・オバマ、リンカーンと記念撮影
ZAKZAK(AP)・09.01.19
★★町村Vs伊吹”手柄争い”
消費税「2段階方式」は俺
ZAKZAK・09.01.24

◇何ということもない記事だが、IFSAは「無事ワシントン入り」の部分に目を奪われた。◇おそらく「無事」がトップニュースになるくらい大変なことなのだから。◇暗殺との戦い。近代国家とは思えない大変な国だ。

★★町村Vs伊吹”手柄争い”
消費税「2段階方式」は俺
ZAKZAK・09.01.24

◇「中川秀直元幹事長ら造反予備軍を黙らせたのは、増税時期をあいまいにした『2段階方式』だったのだが、これを最初に協議した町村信孝元官房長官伊吹文明元幹事長が『文言を発案したのは自分だ』と水面下で”手柄争い”を繰り広げているという」。

◇しかしIFSAがこれを取り上げるは、こんなしょうもない内容からではない。◇ポイントは、大いに笑える以下の指摘にある。

◇「福田康夫内閣では、町村氏が官房長官、伊吹氏が幹事長→財務相を務め、語り口から福田氏とともに『イヤミ3兄弟』とも言われた」。

◇「(前略)ある自民党筋は『両者の合作なのかもしれないが、どちらも”自分が発案した”と周囲に話し、自分が麻生太郎首相を救ったことをことさらに強調している。本当はどっちなのか、官邸担当記者は確認に追われているようだ。”俺が俺が”で、やっぱりイヤミなんだよ』と打ち明ける」。

★★ニコチンがないたばこ?!吸う意味があるかどうか・・・
ニコチンの「運び屋」遺伝子発見
ZAKZAK・09.01.20

◇「京都大、岡山大などの研究チームは20日までに、植物のタバコの葉にニコチンをためる『運び屋』の遺伝子を世界で初めて発見した」。◇「この遺伝子を操作してニコチンを減らしたり、なくしたりすることができる可能性があるという」。

◇理屈上は「『たばこがやめられない最大の原因はニコチン中毒』」だからニコチンさえなくしてえしまえば一挙解決となろうが、IFSAがウケたのはまたまた内容ではなく、上記のZAKZAKタイトル「吸う意味があるかどうか」のほうだった。

◇吸わないから分からないけれど、愛煙家の実感って多分こんなではないかと思って。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年2月 1日 (日)

IFSA注目の<ベタ>記事=<ワークシェアリングにだまされるな>ほか(09.01.18現在)

★★麻生と心中か麻生を切るかの岐路
Today's Gendai メール ・2009.01.13

◇「内閣支持率はついに20%を切り、逆に不支持は70%台に急上昇」。◇「このままでは自民党も公明党も選挙で消えてなくなるぞ」。◇サラリーマン時代の愛読紙、日刊ゲンダイの最近はず~っとこんな”恨み節”的調子で、これじゃ買う気にもならない。

日刊ゲンダイといえば大昔から自身での取材はほとんどなく、いつも評論調。◇しかしそこには多少の毒が含まれ、企業の仕事で神経をすり減らしたサラリーマンには格好のリフレッシュ剤となっていた。◇だから私も、茅場町駅のホーム売店でついつい手にして。

◇しかし一日でも首相の座にとどまりたい麻生太郎相手には、ゲンダイ的手法は無力。◇だから毎日毎日、こんなことをしていると日本はつぶれるゾのご託宣ばかりとなる。◇こんなものでは<逆リフレッシュ剤>。おそらく購読者も急減していることだろう。

◇麻生は解散などする気なし、せっかく就いた首相の座に一日でも長くとどまりたいと、当初からIFSAはずっと主張しているのに、総裁選後すぐ解散せめて年内には解散・・・・・の希望的観測にすがったマスコミは、一様に裏切られずっこけた。◇シニカルなはずの日刊ゲンダイも同様だからシラケル。

◇従来のゲンダイなら、麻生首相、やりたきゃ最後までやれよ、それを前提に民主党、さあどうする?そうした<逆張り>戦法へ打って出たはず。◇日刊ゲンダイも市民主義に堕したものだ。夕方の楽しみがなくなってしまった。

◇ネットでお世話になっている夕刊フジ(ZAKZAK)のほうがよほどおもしろい。◇古いけど<オレンジ色の憎いヤツ>ってか。

★★ワークシェアリング浮上してきたが
・・・労使「同床異夢」
asahi.com・09.01.09


◇「ワークシェアリングは過去にも議論された。完全失業率が5%台と雇用情勢が悪化した02年、政府、旧日経連、連合の3者が導入に合意した」。

◇「従業員同士が労働時間短縮と賃金引き下げを受け入れることで企業内の雇用を守る『緊急対応型』短時間労働者を増やすことで新規雇用を創出する『多様就業型』が提案された。さらに政府は導入を促すため、財政支援も行った」。◇しかし結果はといえば、誰も動かず・・・・・・・だったのはご承知のとおりだ。

◇動かなくて当たり前だろう。IT不況下で編み出された絶対善的詐術としてのキレイゴト。◇例のコイズミカイカクと同様、日本社会はどうしてこうもコトバ(=名辞)に弱いのか、本当にいやになる。

◇IFSAは拙著にも書いたし当IFSA通信でも指摘してきた。当時テレビのスイッチを入れれば、自民党の政治家まで言いまくっていた○○のひとつ覚え、<ワークシェアリング>&<セーフティーネット>はいったいどこへいったのかと。

◇笑っちゃうのは、ついこの間のリーマンまで、この2語を話す政治家なんてもうどこにもいなかったではないか。◇そしてこんな状態になるや、とってつけたようにきれいで便利な概念を持ち出す。◇彼らの免罪符?まったく冗談ではない。

◇それにこの<ワークシェアリング>。現在の日本社会で本当にそれができるというなら、実際やって見せてもらいたいものだ。

◇なるほど、一斉休業や賃金カットや希望退職という名の早期退職などはわれわれ現役の頃もいやというほど経験させられてきたから、大ざっぱにこれらをワークシェアリングと呼ぶなら、おそらく明日からでも着手可能だろう。◇いや、方々でもうとうに行われていよう。

◇だから問題となるのは、もうひとつの<ワークシェアリング>である「短時間労働者を増やすことで新規雇用を創出する『多様就業型』」のほう。◇調子のいい学者・評論家・マスコミはすぐにでもやらなきゃなんて言うけれど、じゃあまずは下請けいじめのテレビ局から率先して始めてみたら。

◇具体的に考えてみよう。現在2人でしている仕事量を2/3にし、1/3部分を新規採用の人に譲る。◇だからいまの社員の給料はひとまず2/3に。その上で、業績悪化につき賃金はさらにカット。◇結果、企業内人間関係も仕事の効率もガタガタになる。

◇これで正社員の生活が成り立つのならそれでもよいが、そんなことはまずあり得ない。それが実情だ。◇しかし識者は言う。<大企業の正社員はいい目にあいすぎている>。◇冷静に振り返ればすぐ分かることだが、試験を受けて入社した<正社員>ってそんなに悪なのか。目の敵にされる対象なのか。月給泥棒か。

◇ここにもあえて<大企業>を持ち出す詐術が巧みに埋め込まれている。◇いや、上記のことが可能なら、社長のほかに社員2人の小企業であれ、2/3繰法は同じくやれないことがない。別に大企業じゃなくたって理屈上は。

◇ぎゅっとつめてくれれば、7人がけの座席もあと2人は座れるでしょう式の机上の空論がはびこっている。◇いいかげんなことをもっともらしく言ってもらっては困るのだ。

◇そんな連中のデタラメ発言こそ本質を見誤らせるものと、われわれは糾弾しなければならない。◇<ワークシェアリング>だ<セーフティーネット>だと煙幕を張りつつ、一方では労働環境のハイパー規制緩和を敢行。◇それが現在の非正規雇用を中心とする崩壊社会を生んだであろうに。

コイズミ・竹中(+)宮内たちをはじめとしたハイエナのごとき規制緩和論(=自分たちのフィールドへの有利な引っ張り込み)。◇彼らの思惑を隠す作用しか果たさぬ<ワークシェアリング>論など軽々に信用すればまたまただまされるということを、今度こそわれわれは肝に銘ずる必要がある。

◇すぐ持ち出されるオランダのワークシェア。インフラの整っていない日本社会へ即刻導入可能のように装おうたって、そうは問屋が卸さない。◇まずは調子のいい<名辞>にだけは引っかからない!彼らのオレオレ詐欺的甘いささやきはすべて疑ってかかる!スタートはそこからだろう。

◇コトバなんかじゃなく、現実に分け入るところからしか解決策は見つからないのだから。◇運動もせず、カロリー制限もせずにサプリメントで即効性あるダイエットをだって?◇一見遠回りにみえても、日本社会の実態改善から取り組む。まさに<急がば回れ>だ。

★★風力発電、近所で頭痛・不眠 環境省、風車の騒音調査
asahi.com・09.01.18

◇<風力=地球にやさしい=エコ>。これもまた<名辞>の詐術であることはIFSA通信ですでに指摘した。

◇「新エネルギーとして期待されている風力発電所の近くで、頭痛やめまい、不眠などの体調不良を訴える住民が増えている。原因は解明されていないが、風車から出る音が関係していると考えられており、環境省が調査に乗り出した」。

◇「騒音を測ってもらうと、低周波音で家が振動しているのが分かった」。

★★関空路線、国内・国際で減便相次ぐ 成田への集中進む
asahi.com・09.01.18

◇こんなことは開港当初から分かっていたことでありながら二期工事まで突き進み、本四連絡橋・東京湾アクアライン同様の惨状へ。◇そして燃料高騰や国際金融危機がその本質を一層あぶり出した。

◇たとえば、<★★日航と全日空、関空国際線の減便を検討 財界は存続要求・asahi.com・08.07.15><★★関空に寒風 燃油高響く冬ダイヤ、運休・減便相次ぐ・asahi.com・08.11.10>等、話題にはことかかない。◇トヨタの主体的参入で優等生に見えた中部国際空港も、過剰公共投資の正体をあらわし始めた。

★★中部空港 相次ぐ路線減 新規開設 追いつかず
「負のスパイラル」懸念も
YOMIURI ONLINE・09.01.27

◇「中部空港の国内線と国際線を合わせた航空旅客数は、統計値が出ている08年11月まで9か月連続で前年実績を下回っている」。◇「世界同時不況で世界的な観光需要の落ち込みとビジネス客が減少するなどしたためだ」。

◇「中部国際空港会社は2009年3月期決算で連結経常赤字に転落する見通しで、業績回復と2本目滑走路建設に向けた道のりは一層険しいものになりそうだ」。◇こんな状況下で静岡空港の開業ときたもんだ。それでも強行した現静岡県知事に個人的弁済を求めるのがスジだろう。

《IFSA好みの欄外あるいは論外記事》

★★【ドラマ・企業攻防】東京「ホテル・ウォーズ」第2幕
シャングリ・ラ上陸も「外資vs国内勢」の攻守逆転
MSN産経ニュース・09.01.18

◇東京の異常な風景といえば、とんでも規制緩和による超高層ビルの乱立。そのオフィスタワー?へ決まって入るのが、外資系ホテルだった。しかも法外に高い宿泊費。◇だがこのアブノーマル現象にも急ブレーキがかかっているらしい。何ともすっきりする産経の記事ではないか。

◇「シャングリ・ラ東京をはじめとする外資系高級ホテルは、都心の再開発計画の目玉と位置づけられ、空前の開業ラッシュが続いてきた」。◇「規制緩和によりオフィスビルに宿泊施設などを併設すると容積率が割り増しになるため、デベロッパーが競うようにホテルを誘致した」。

◇「ただ金融危機で外資系のお得意さまである外国人ビジネス客が激減する一方で、国内の老舗ホテルが、ここぞとばかりに巻き返しに打って出ており、攻守が逆転した」。◇「生き残りをかけた『外資vs国内老舗』の顧客争奪戦の激化は必至だ」。

◇「外資系にとっては、世界的にデフレが進行し、消費者の節約志向が強まるなか、これまで武器にしてきた”高級”が、逆に弱点となる」。

◇「浮き沈みの激しい”バブリー”な欧米金融機関のビジネスマンを主要顧客としてきた外資系とは異なり、おなじみの固定客が多いことに加え、節約志向で海外旅行から国内旅行への回帰が進んでいることも(国内老舗ホテルにとっては-筆者註)追い風で、不況の影響は外資系に比べれば比較的小さい」。

◇産経の記者は実にていねいに報道してくれている。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年1月30日 (金)

IFSAの反省!=昨日の<中川財務相・KY考>。アルコール要因も加味すべきだった

◇昨日、IFSA通信としては珍しく、(ちっとも急ぐ必要はないのに)速報の形で中川昭一財務相のKY(漢字読めない)と取り上げた。

◇詳しくは【IFSA注目!究極の<ベタ>記事=<中川財務相までがKY(漢字読めない)だって・(09.01.29)】をご覧いただくとして、<渦中>を<うずちゅう>と読んだ点に関しては、いくら何でもアルコール依存症によるものではなかろうとIFSAは書いた。◇こんな具合にである。

◇こればかりは「IFSAが以前から勝手に想像する中川のアルコール依存症(=無造作にはじめ『アル中』と書いたら、共同通信社製のソフト(註)から<不快用語>→<アルコール依存症>へと指示された)が作用したためとも思えず」・・・・・・・と。

(註)=共同通信社・記者ハンドブックby ATOK。なおIFSAは、かつての筒井康隆のように差別用語規制はけしからんと格好をつけ、<断筆宣言>するほどピンズレじゃないから、よほどの理不尽がないかぎり、差別につながる用語は避けるよう気をつけている。

◇そうしたら本日(09.01.30)夜のasahi.com報道だ。◇題して<★★財務相の演説、26カ所の訂正申し出 読み間違いも>。◇「訂正は29日付で、衆院事務次長あてに出された。財務省によると、財政演説は閣議決定しているため、これまでも閣議決定に沿って一字一句直してきたという」。

◇「税制抜本改革」というべきを「~改正」、「コスト縮減」を「~削減」など大勢に影響のないものも多かったというが、「(前略)『歳入』と読むべきところを『歳出』、『7兆4510』億円を『7兆4050』億円と読み違えた例も」となれば、やはり<依存症>を疑わざるを得ない。

◇そして笑えるのは、財務当局のコメント。◇「財務省関係者は、事実関係の誤りで絶対に訂正が必要なのは3カ所と指摘し、『体調が悪くて間違えたようだ』とかばった」。◇IFSAのいう<依存症>からの影響も<体調>の一種となろうから、このコメント、事務方がそれを否定したことにはならない。◇官僚らしい、実にニクイ言い回しなのかもしれない。

◇いずれにしても26カ所もの<読み違い>。◇まともなコンディションでこれなら完全に大臣失格だろうし、<体調>が理由だとすれば相当の重症と言わざるを得ない。◇例の<渦中=うずちゅう>は、二世・三世的大甘からくる坊ちゃん資質だとしても。

◇麻生首相の最大の支持者がこれではネ。◇ともあれ、<依存症>が杞憂(きゆう)であるのを祈るばかりだ。(敬称略)

【補遺】=アップロード後、MSN産経ニュース(09.01.30)の記事<★★財務省が大臣の財政演説で26カ所の訂正願>にも出会ったので、新たな事実部分のみ紹介しておきたい。

◇「『経済を守る』を『経済を図る』と述べ、日本語として成り立たない発言もあった」。◇はあ~、これはまたすごい。

◇そしておもしろいのは、「財政演説で中川氏は『渦中(かちゆう)』を『うずちゅう』と誤読したが、幸い(?)漢字で書かれている速記録では読み方まで分からないため、財務省の訂正願には含まれていない」の部分。◇だめだ~、コリャ。

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年1月29日 (木)

IFSA注目!究極の<ベタ>記事=<中川財務相までがKY(漢字読めない)だって>

◇ここに究極ともいえる文字どおりの<ベタ>記事があらわれたので、速報形式にて紹介したい。◇タイトルは<★★中川財務相:「渦中」を「うずちゅう」と読み違え>毎日jp.本日(09.01.29)の01:35に最終配信したもので、総分量はHP画面で何と1行半少々だ。

◇記事引用には不文律があり、全文引用など間違ってもできるものではないが、全文で1行半ときては守るなど不可能。◇毎日jp.はこう伝える。「中川昭一財務相は28日、衆院本会議での財政演説で『金融危機の”渦中”』を『うずちゅう』と読み違えた」(これにて全文!)。

◇この記事の下には大きな余白が横たわるゆえ、私のチンタラ・ウィルコムがまたまた中途半端な動作をしているのかといぶかしみ、画面表示し直したほどだった。

◇それにしても一世を風靡(ふうび)したKY(漢字読めない)は麻生首相にとどまらず、看板大臣であるべき旧蔵相の中川一財務・金融担当相にまで波及したというからすっごい。◇この内閣の知的程度が分かろうというものだ。

◇「渦中」が「うずちゅう」だって?◇IFSAが以前から勝手に想像する中川のアルコール依存症(=無造作にはじめ「アル中」と書いたら、共同通信社製のソフトから<不快用語>→<アルコール依存症>へと指示された)が作用したためとも思えず、ならばやはりこの現象は、二世・三世のボンボン政治家に特有のものと認識せざるを得ない。

◇漢字を読み違えようが物事を判断し損なおうが、とんでもないことを言い放とうが、お坊ちゃまには誰も注意できない。だから国民の前で堂々と恥をかく。◇普通であればいろいろな局面でぶったたかれ修正されるというのに、彼らは若いころから肝心の点をフリーパス。その結果、こんなぶざまなことに・・・・・・・。

◇学習院の政治だとか東大の法学部だとか、個々の学歴とは無関係なのだ。◇これらにより今後各省は、大臣への<かなふり係>を国費にて用意しなければならなくなった。◇でも「うずちゅう」ねえ、ひとと話すときでも「うずちゅう」な~んて言っているんだろうか。それを聴く自身の耳が、どこか<違和>!とのシグナルを発しないのだろうか。

◇だがコトの本質はKYにとどまらない。◇誰かが言っていたように、彼ら大臣の<演説>が実のところ演説ではなく<朗読>になっている。問題はそこにこそあろう。◇しかも、<朗読>している文章はだいたいが官僚の作文にすぎないとくる。あ~あ。

◇なお昨今の自民党政権にあっては、<空気読めない><漢字読めない>と変遷してきたKYだが、IFSAの企業時代の記憶でのKYとは<危険予知訓練=KYT>のKYだった。

◇そう、安倍も福田も麻生も、彼らに共通して備わっていないものといったら、<危険予知>のKY。◇<危険予知>からすれば、<空気><漢字>なんてその派生物にすぎない。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年1月21日 (水)

IFSA注目の<ベタ>記事=<コイズミの失った5年を引きずる今>ほか(09.01.11現在)

★★麻生首相、定額給付金受け取る?「そのときに考える」
asahi.com・2009.01.06(A)
★★首相「さもしい」発言で金縛り 閣僚対応も”不一致”
TOKYO Web(共同)・09.01.09(B)

◇麻生首相の<定額給付金性格付け>態度一変はもはや全国に知れわたっているゆえ、いまさらIFSA通信で取り上げる気などない。◇にもかかわらず掲出の目的はただひとつ、アーカイブズとしての<記録記憶喚起>機能。

◇大切ではあってもあまりにばかばかしいと、すぐ忘れてしまうからだ。◇イラク戦争に関する一連のコイズミ発言を想起すればそれは明らかだろう。

◇「定額給付金の受け取りを辞退する考えを示していた麻生首相が6日夜、一転して『私自身がどうするかはまだ判断をしている段階ではありませんで、(支給される)そのときになって考えたい』と明言を避けた」。

◇そう、給付金を<生活支援>から<景気刺激>へと無原則的に変更するに及び、彼自身困っちゃっているのだ。

◇それまでの麻生は周知のように「(前略)『多額の収入をもらっている方が”1万2千円ちょうだい”というのはさもしい。そこは人間の矜持(きょうじ)の問題』と語っていた」。◇だから当然生まれる質問、<何で激変したの?>に彼はこうこたえる。

◇「(前略)『生活給付金というイメージで最初スタートしたが、時代が大きく変わった。(今は)消費刺激に意義がある』(後略)」(以上(A))。◇まさに<な~んちゃって>で、<時代が大きく変わった>だって?いったい、どんな時代がどんな時代へ?◇そもそも定額給付金くらいに<時代>を持ち出すこと自体しゃらくさい。

◇たとえ百歩譲ったにしても、大きく変わったとされる<時代>に12000円がどう寄与するというのだろう。◇いくらスベリまくりの麻生だって、これが詭弁(きべん)だくらいは<川口技研=スベらぬ先の、スベラーズ>の助けを得ずとも分かっているはず。◇すべては背景に、最大パトロンの公明党さんが控えているからにすぎない。

◇最近では逆効果と気づき、意図的にはずしているのかもしれないが、私の住む横浜市金沢区の路地裏には公明党のこんなポスターがまだまだ張られっ放しになっている。◇与党を誇らしげに、「それ、総理にかけあってみます。」(公明党)と。

◇だからこそ「麻生太郎首相が高額所得者の定額給付金受け取りを『さもしい』とした自らの発言で、身動きの取れない”金縛り状態”に追い込まれている」「わずか1カ月足らずの転換に、首相の『ぶれ』は覆い隠せない」(以下(B))となる。

◇「自民党の細田博之幹事長が辞退を表明した甘利明行政改革担当相を念頭に『格好を付ける人もいる』と批判するなど、給付金をめぐる政府与党の迷走には拍車が掛かるばかりだ」と記事は続ける。

◇この細田、抜擢(ばってき)の官房長官時代はひょうひょうとしていてなかなかと思っていたら、<幹事長就任代表質問だったか、異例の対民主党エキセントリック攻撃麻生に代わっての、ブラフ解散風・吹かせまくり脱藩すれば刺客をたててやる>等で正体をあらわし、おでこに青筋を立てるがお似合いの御仁を印象づけてしまった。

◇そんな横道はともかく、肝心かなめ<公明あっての自民党>。麻生選任当日(08.09.22)に評論家の塩田潮毎日新聞朝刊にこう書いた(★★<現在>を読む 自民党総裁選 目立った危機意識の欠如)

◇「振り返ると、自民党は二〇〇〇年の総選挙で比例区の得票率が三〇%に落ちた」。◇「小泉純一郎首相時代の〇一年の参院選と〇五年の総選挙は大量の上積みがあったが、〇四の参院選は三〇%、〇七年の参院選は二八%まで下落した」。

◇「裸の自民党は、小泉ブームのような特効薬がなければ、とうの昔から『三割政党』に転落していたのである」。◇だからこそ、あの公明党嫌いでならしたコイズミですら、首相になるや公明党さまさまと持ち上げるしかなかった。◇麻生が見苦しいさまを見せる<定額給付金>とは、この流れのなかにこそある。

★★景気:景気の山、07年10月 日米同時期に後退
毎日jp.・09.01.08

◇「内閣府は7日、02年2月から続いた戦後最長の景気拡大が07年10月に頂点(山)に達して終わり、同11月から景気後退に入ったと認定する方針を固めた」。◇「高度成長期の『いざなぎ景気』(65年11月~70年7月、4年9カ月)を上回った今回の景気拡大は、5年9カ月(69カ月)で終止符を打ったことになる」。

「07年10月に頂点」だって?何を今ごろのんきなことを。◇その8カ月後の08年6月にはまだこんなだらけたことを言っていたではないか。◇「政府は16日(08年6月-筆者註)発表した6月の月例経済報告で、景気の基調判断を3カ月ぶりに下方修正し、『景気回復は足踏み状態にあるが、このところ一部に弱い動きが見られる』とした」。

◇「大田経済財政相は同日の記者会見で『景気後退局面に入ったとは見ていないが、景気の下ぶれリスクは先月より高まっている』と警戒感を示した」(★★景気「一部弱い動き」、3カ月ぶり下方修正 月例報告・asahi.com・08.06.16)

◇しかも翌月の08年7月になってさえ「景気『足踏み』」を据え置いた揚げ句、「先行きに関してもアメリカ経済が持ち直すにつれ、輸出が増加基調となり、景気は緩やかに回復していく』と前月と同じ表現とした」のすっとぼけよう。◇その時点でも、とっくのと~にサブプライムなど顕在化していたというのにサ。

◇この張本人の大田弘子が、政策研究大学院大学教授へ復職している。すっごい国だ。◇あってはならない<派遣切り>は、こうした人間にこそ適用すべきだろうに。

◇政府が自慢してきたそのコイズミ・竹中景気も、「戦後最長の景気拡大は、実質経済成長率が年平均2%に満たず、10%を超えた『いざなぎ景気』の5分の1、5%程度だった『バブル景気』の半分以下」(上記・毎日jp.・09.01.08)

◇こんなものじゃ好景気の実感など生まれようもないし、それが米国のバブルに起因するとあってはなおさらのこと生活埒外(らちがい)。◇コイズミに始まる「失った5年」は、政治においても経済においても等しくこんな具合なのだった。

《IFSA好みの欄外あるいは論外記事》

★★ヒアルロン酸:しわ取り、自己注射「ダメ」
ネット頼り個人で輸入、後遺症に悩む例も
毎日jp.・09.01.11

◇「インターネットで購入したヒアルロン酸を、自分で顔などに注射する行為が広がっている」。◇「ヒアルロン酸は関節や真皮に含まれ、化粧品の保湿成分として使われる。美容クリニックなどでは、しわの下に注射して目立たなくさせる美容法が提供されている。効果を持続させるには約半年ごとの注射が必要だ」。

◇この美容法にすがること自体、愚の骨頂とIFSAは思うが、ぶっとびはそんなところにとどまらない。

◇美容クリニックでの注射は「口の両脇のしわに注入して約8万円」当然ながら高い!「(前略)同じメーカーのヒアルロン酸を、香港の輸入代行業者を通して1個約2万円で2個購入。備え付けの注射器を使い、掲示板の体験談などを基に(後略)」自分で注射。

◇これで何にも起きないほうが不思議だろう。◇「2、3カ月後、注射した部分の一部が膨らみ、しこりになった。クリニックでヒアルロン酸を分解する注射を打ったがしこりはなくならず、皮下にひきつれが起きる『異物肉芽腫症』と診断された」。

◇ヒアルロン酸は香港のどんなメーカーで、どんな環境下にて製造されているのか。また注射器はどぶ川に接するベニヤのあばら屋でカチャコンと作られているのではないか。そして自己注射は?

◇こんなイロハの疑問さえ当人に浮かばないとすれば、これはやはり日本人の民度の問題とはっきり言うしかなかろう。◇IFSAが高みに立って述べようというわけではなく、素朴な生活目線からしてあまりにレベルが低すぎる。

◇マスコミは被害者をかばうばかりでなく、はっきりした批判の姿勢も示さなくてはならない。

◇「10日、東京都内で開かれた日本美容外科学会で、日本医科大の百束比古(ひゃくそくひこ)教授(形成外科)らが自己注射による後遺症例を報告し、『素人は絶対にやめるべきだ』と呼び掛けた」。◇本来なら、専門家が呼びかけなくても分かるべきことでしょうに。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年1月18日 (日)

IFSAの<論外!>=渡辺喜美の正体をさらけ出すド保守・屋山太郎流「新政策集団」

★★渡辺元行革相、政策グループ旗揚げを発表
先行きは不透明
NIKKEI NET・2009.01.16=(A)
★★渡辺元行革相:新政策集団を発足 来月上旬に準備会
毎日jp.・09.01.17=(B)

◇後ろを見れば誰もついてこない情況に焦りまくった渡辺喜美は、見るからに急ごしらえな「政策集団」(=というより「制作集団」)を立ち上げた。◇メンバーは「江田憲司衆院議員(無所属)」「PHP総合研究所社長の江口克彦氏、政治評論家の屋山太郎氏」(B)の4人。

◇おお、屋山太郎ね。超弩(ど)級保守主義の権化でありながら、あくまで自民党の党内カイカクに過ぎないものを社会的大カイカクであるかのごとく偽装してみせる政治評論のご隠居的存在だ。◇年は上でも、同類の三宅久之などは格下的存在とIFSAは見る。

◇この連中、IFSAが中学生時代からずっと観察してきたテレビ世界の印象で言えば、小汀利得・細川隆元の系譜に属する際物(きわもの)で、大衆受けする直言や毒舌をウリにしつつ、体制にとっては何ら側(がわ)の痛まない安全パイ、体制を補強するコンクリート材、そこんところを巧みに計算しての商売人を通してきた。

◇そういえば、藤原弘達なんておっさんもいたっけ。◇こうした彼ら、週刊誌ならさだめし「週刊新潮」的存在といえようか。

◇昨今のカイカクヒーローを気取る渡辺、よりにもよってそんなおじいさんを引っ張り出したというのだから、台所の窮状ばかりか渡辺の政治的貧困をも公開してしてしまったに等しい。

◇しかし、こんななかではまだずっとましな江田憲司までが。◇やはり総選挙が苦しいのだろう。いくら<官僚批判>で一致したからといって、渡辺・屋山と組む必然性となれば政治力学以外には説得力に欠ける。

◇なかでも得意の<官僚批判>、それはこの政策集団が巻き起こす?国民運動?の3つの柱<脱官僚・地域主権・生活重視>((B)による)中、最大のテーマらしいが、いくら口当たりがいいからって、冗談言っちゃいけない。

◇IFSAがいつも主張するように、官僚制なんて悪でも善でもない。日本がたとえ日本共産党の政権になったとしても、官僚たちは明日から<立派>にその仕事をこなしていくザッハリッヒ(=即物)的集団>に彼らは過ぎないのだから。

◇そんなことは社会学の常識なのに、そこへ情緒的反発を導入して国民をあおるから話はおかしくなる。◇要は、道具としてのノン人格的官僚組織を政治家がどう使いこなすかがポイント。官僚問題において批判されるべきは政治家なのである。

◇それを避けたいがため、国民の批判を得やすいエリート集団の官僚を悪玉に仕立て上げる。◇そうしておかないと、この官僚集団と一心同体で利益をむさぼってきた戦後60年の自民党政治へブーメランが戻ってくるから。◇国民から本丸を突かれるから。

◇朝青龍にヒール役を演じさせ、肝心の八百長問題から目をそらせる相撲協会。そんなアナロジーを引けば、安直に過ぎる・不謹慎だとのそしりを免れないだろうか。◇だが渡辺喜美の一連の行動も、この安っぽさの上に成り立っているのだから仕方がない。

◇さて本日(09.01.17)昼間のTBSにて、あのトンデモTV知識人・テリー伊藤が得意げにこう述べていた。◇「渡辺喜美さんを私は100%支持します。ひとりで出て行ったのも、他の自民党議員を巻き込まない彼の優しさです」(大意)。◇ハハハ。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生

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2009年1月17日 (土)

IFSA注目の<ベタ>記事=<自民党の消費税バトルなんて茶番>ほか(09.01.04現在)

MSN産経ニュース(08.12.29)
★★【岩崎慶市のけいざい独言】混乱の源は「骨太2006」に
MSN産経ニュース・2008.12.29


◇「最低限の財政規律は守られたということだろうか。消費税を含む税制抜本改革の道筋を示す『中期プログラム』で政府・与党が何とか『3年後開始』で合意したからである」と昨年末の産経新聞コラムは述べているが、ここ数日間の自民党大混乱をみればこの観測も怪しい。

◇というのもIFSAが散々述べているように、3年後の消費税アップうんぬん自体、北大教授の宮本太郎(註)流に言えば政治操作(=レベルの低い「言説政治」)にすぎないからだ。
(註)昨日読了の宮本太郎『福祉政治』(有斐閣)は読みごたえある力作だった

◇麻生側にしてみれば、必須条件たる3年後の経済敢然復活などあり得ないから消費税も実質的には上げられない、だからいま、「最低限の財政規律は守られた」と格好つけてアピールするほうが得策。

◇反麻生側は、消費税の「し」の字すら言うだけで総選挙には大ダメージ。最大パトロンの公明党はもちろん大反対。だから絶対にダメ。◇要は双方、3年後に消費税などあげられないことを前提にした小競り合いといえる。

◇90年代初頭までなら、これぞ自由な自民党、最後は落としどころへ収束される大人の政党、未熟な野党とは違う!と自己宣伝できたところだろうが、いまは党の存立基盤自体が壊れてしまっているから、ぐっちゃぐちゃを世間にさらすだけとなる。◇芝居を打つ余裕すらない。だいいち、役者もいない。

◇産経の岩崎は話をこうつなぐ。◇「それにしても、今回の騒動をみてつくづく思うのは、税財政改革の指針である一昨年7月に策定された『骨太の方針2006』(IFSA註=何と気持ちの悪い竹中的用語よ!)のことである。これさえしっかりしていたなら、『中期プログラム』など要らなかったからである」。

◇「すべては歳出・歳入一体改革による財政健全化を標榜(ひょうぼう)しながら、歳入を極めてあいまいにしたこの骨太から始まった。当時は小泉政権末期だったが、主導権は次期安倍政権を支える”上げ潮派”が握り、税の自然増収と歳出削減を軸として、消費税外しに走ったのだった」。◇すべては「昨年夏の参院選を意識したからだ」。

◇「こんな景気の中で消費税引き上げなど到底無理ではあるが、景気拡大が続いていた『骨太2006』当時なら十分可能だったはずだ」の主張はトンチンカンの極みにしても、あのテカテカ中川秀直らによる「無理な高い成長を想定しばら色の財政再建シナリオを描いてみせた」一派のデタラメぶりはたしかに際立つ。

財政規律護持派vs.上げ潮派、その勝負へ割り込んできたのがこれまたいい加減でお調子者の麻生太郎流バラマキ派というからややこしい。◇表面上はまさに三つどもえの戦いといった様相を呈するが、根本となるべき社会保障への認識欠如という点では3派とも驚くほど一致しているため始末が悪いこととなる。

◇昨今の自民党内消費税バトルにあっては、危機的状況にある社会保障など現実・喫緊のものではなく、良心吐露のタテマエ・バーチャルにとどまっているからこそ、連中は腰が据わらない。◇カネと票にならない社会保障分野などより、道路などの旧自民党支持者層へフラフラ。◇連中、やはり<土建政治>しかアタマに浮かばないのだ。

◇しかしこの時代、社会保障は建設だろうが農業だろうが全セクターを横断的に貫く国民的マター。新中間層だけの関心事ではない。◇にもかかわらず、自民党の想像力ではかわいそうに、どうしてもそれが分からないようなのである。

★★新銀行東京、旧経営陣を刑事告発へ
背任視野に経営責任を追及
MSN産経ニュース・09.01.03

◇「新銀行の内部調査などによると、同行は昨年3月末時点で融資先2300社以上が破綻、総額約285億円が回収不能となった。『返済が滞ってもまともに回収しない状態』(元行員)が続いたとされる」。

◇「新銀行をめぐっては昨年10月、元行員がブローカーと結託し、融資金を詐取した事件が発覚。元行員ら6人が詐欺罪で起訴された」。

◇「内部調査では、これまでに『詐欺的要素の強い』融資案件が約35件確認されているほか、金融庁が昨年12月26日、新銀行に業務改善命令を発出。法令順守態勢や融資金の詐欺事件に関連する再発防止策について『十分な取り組みを行っていない』と指摘し、1月26日までに業務改善計画を提出するよう求めている」。

◇IFSA通信、新銀行問題は連載を組みしつこく言及してきたから、詳細はそちらをご覧いただきたい。◇ただここでひとこと触れておくべきは、国・都の政治家やその関係者らが新銀行に対し執拗(しつよう)な融資斡旋を行ってきたという報道。

◇その肝心の根っこをすっ飛ばし、当時の経営者告発でお茶を濁そうたって、都の将軍さまよ、そうはいかない。◇この銀行は、言ってみれば東京都の子会社というより、都の一部局と見なしたほうがいいほどの存在だったのだし。

◇だいいち、多くの反対を押し切って設立を強行させたのは、誰あろう、国士風・石原慎太郎(76)・障子破りの若作りおじいちゃんだった。◇小心な彼はあらゆる手立てを講じ、火の粉が自分に及ぶのを防ぐべく躍起になっている。

◇それには先制攻撃!旧経営陣の告発以外に方法はないってか。◇往生際の悪い国士だ。

★★共産党、前回衆院選13億円負担
候補者の供託金没収など
TOKYO Web・08.12.28

◇落ちることが100%分かっていてさえ、まるで敗れることが快感のように候補者を出し続ける。◇マゾヒスティックにすら思える共産党の不可思議さを長年見せつけられてきたIFSAにあって、この記事は非常におもしろかった。

◇<共産党が候補者を絞る→これは自民に不利、民主に有利>とはもうかなり以前から流されてきたニュースとはいえ、それを後押しするものはいったい?◇東京新聞は「共産党は前回、275の選挙区に候補者を擁立したが全敗。223人が供託金を没収され(後略)」の現実を踏まえ、こう書く。

◇「共産党が2005年の前回衆院選で、法定得票数に達しなかった候補者の供託金が没収され、選挙費用の実費負担を強いられたことにより、党全体で13億円以上を支出していたことが28日、分かった」

◇「次期衆院選の小選挙区候補者を150人程度に絞り込むと決めた背景には、こうした経済的な理由もあり、擁立する場合は参院比例得票の8%以上を獲得した選挙区を目安にした」

◇共産党もようやく現実政党に?これもミヤケンの重しがとれてのこと?それとも、あの潤沢資金の共産党ですら、背に腹はかえられぬくらい台所がきつくなってきた?◇そんななか、念のためウィキペディアで<宮本顕治>を見てみれば、何と先述の宮本太郎は彼の長男であると。

◇IFSAのこんな小文のなかでたまたま父子が遭遇って、フシギな感覚ではある。◇ミヤケンさんといえば、なぜか吉本隆明の言う<非転向の転向>が懐かしくかつビビッドに思い出された。◇また年来の日本的転向論に手を染めるとするか。

《IFSA好みの欄外あるいは論外記事》

★★漢字は今年も鬼門?麻生首相、書き初めで筆滑る
YOMIURI ONLINE・09.01.05

◇「麻生首相が4日の年頭記者会見で見せた『書き初め』の落款(らっかん)が話題になっている」。◇「落款は書画に添える筆者の署名で、色紙にあらかじめ『平成廿一年新春 麻生太郎』と記されていた」。

◇「廿一年」だと「20+11」とダブり、変なことにというわけだが、今回はそれほどのこととも思えない。◇そんなことより関心は、タイトルの「書き初めで筆滑る」。筆どころか、いつも話と態度がスベリまくっているのだから何ともユーモラス。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年1月14日 (水)

IFSAのビックリ=KYの麻生を批判する渡辺喜美は、何とKK(=漢字書けない)だった

IFSAはアーカイブズ機能も念頭にブログとしては異例の長文論考を特徴としてきましたが、本年からは<コラム>形式も併用しますご愛読ください

◇自民党を昨日(09.01.13)離党した渡辺喜美の離党声明朗読、運転しながらテレビ音声で聞くかぎり、若手としてはまあまあの文章力だった。◇と思っていたら、今朝のテレビで早速ボロが。

◇渡辺によるわけの分からぬ<国民運動>展開」主張のなか、テレビ朝日の「スーパーモーニング」で彼は最大目標を問われ、こう書いた。「官内閣打破」と。◇しかしIFSAはビックリ。何と「」の字の右側上、「大」の両肩に<てんてん>がないのだ。ああ。

◇有名な「未曽有(みぞうゆう)」等々ばかりか、今年に入っても「低迷」を「ていまい」と読む麻生太郎KY(=漢字読めない)閣下の配下だっただけのことはある。◇そこでことのついでだから、この麻生について少しく触れておこう(=あまりにバカバカしいため、ここのところIFSAは麻生首相に言及するのをやめていた)。

◇何とも不思議でミスマッチなのは、あの麻生が「矜持」なるむずかしいコトバを使いまくること。◇誰かにこの高級そうな単語を教えられ、こりゃ教養を誇示できるとばかり無意識に珍重しているのかもしれないが。

◇そんなカッコつけだから、定額給付金受領問題で迷走しまくり、自縄自縛となる。◇当初は<救貧対策>(=生活支援)だったゆえ、金持ちはもらわないのが矜持、もらうのはさもしい、1カ月後の現在は<景気対策>(=消費刺激)へと便宜的に変えたから、給付金を使わぬ人間はけしからん。

◇その心は、公明党からせっつかれ、しぶしぶ応じたという点にあるのに。

◇それからもうひとつ、ついでに麻生の<教養>を紹介しておこう。◇「ところで。党首討論で麻生首相は『議院内閣制』というべき肝心なところを『議会制民主主義』と何度も言っていた。これも単なる言い間違い? ああ」<★★発信箱:ああ、議院内閣制=与良正男(論説室)・毎日jp.・08.12,04>

◇<首相が何代もコロンコロンかわってるのに総選挙がない>に対する反論のなかでの言い間違い?らしいのだけれど。

◇さて本題の渡辺喜美、ぬえ的<国民運動>提案と官僚批判ばかりでは迫力ゼロでかわいそうになる。◇もうちょい同志が生まれ、連中を意気揚々引き連れてと思えばこのズッコケぶりだ。いまや右往左往の寒々しい舞台裏が実態だろう。◇自分だけは総選挙で当確、見通しといえばそれしかない。

◇自民党の誰かが言っていた。「事前予告し、何週間もパフォーマンスするクーデターなんてあるのか」(大意)と。◇それに、志を同じくする者が中川秀直小池百合子というんだから、そもそもお里が知れよう。

◇ただ一点、渡辺は正しい指摘をしている。

◇「『国民運動』については、地方分権に取り組む超党派の『せんたく議連』を引き合いに『国会議員を入れ過ぎて身動きが取れず、今は開店休業状態になっている。失敗は繰り返さない』と述べ(後略)」(★★新党結成は当面目指さず 自民離党の渡辺氏・TOKYO Web・09.01.14)

◇そう、IFSAがしつこく批判してきたそのときばったりの目立ちたがり男・北川正恭(前三重県知事・現早大教授)主唱になる「せんたく議連」(註)をシニカルに見据えている点、それは評価できる。(敬称略)

(註)「地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」(→名前からして人を食っている、なめきっているではないか)

〔補遺〕◇本文アップロード後にまたまた出ました。◇<★★麻生首相がまた漢字で躓く・・・「焦眉」を読み間違える・ZAKZAK・09.01.14>。◇「愁眉」と間違え、「しゅうびの急」と読んだらしい。◇「低迷」がムリなんだから、背伸びしなければいいのにネ。

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2008年12月30日 (火)

IFSA注目の地味な記事=<公明頼りの自民に自主復元力はなし>ほか(08.12.21現在)

★★「比例は公明」完全解消も
古賀氏、協力見直しに言及
TOKYO Web・2008.12.16(A)
★★古賀選対委員長、公明との選挙協力見直し言及?
YOMIURI ONLINE・08.12.16=(B)
★★民主との大連立含み!?
古賀「公明との協力見直し」
逆風の中で自民党内の引き締め
ZAKZAK・08.12.16=(C)

◇幹事長の職能から選挙部分のおいしいところを奪って得意顔の古賀誠が、何を思ったか以下のような発言を。

◇「(前略)古賀氏は『比例の180議席をみすみす公明党に渡していいのか。”小選挙区も自民、比例も自民”だ。自民党は自民党の政策で戦わなければ弱体化する』と強調した」。◇「さらに古賀氏は『まさに今、自民党は比例票が問われている。比例票が入らないような変な言い方はやめるべきだ』と述べたという」(A)。

◇この主張、読売によれば「小選挙区で公明党の支援を受ける見返りに、比例選で公明党への投票を呼びかける手法の再考が必要だとの考えを示したものと見られる」(B)となる。

◇ではなぜこのタイミングに突然こんなことを言ってのけたのか。◇どうやら、「(前略)(自民党各派閥事務総長を集めた会議の-筆者註)同席者が『宗教団体関係者から公明党を切るべきだと言われた。自民党の支持層が戻る』と指摘したのを受け(後略)」(A)の事実があったようだから、おおよその察しはつく。

◇だが現実はそんな甘いものではない。◇公明=創価学会ルートを切って他の宗教団体へシフトだって?そんなもの、夢物語にもなるまい。◇公明党との連立がなければ、現在の自民党政権など21世紀に入ってからは存在していないはずなのだから。

◇そう、あのコイズミ政権ですら公明党頼りだったという事実を見逃してはならない。◇だからこそ、筋金入り公明嫌いのコイズミも首相になるや、コロッと公明党に膝(ひざ)を屈したではないか。

ZAKZAKはこういう。◇「全国で800万票以上あるとされる公明・学会票は、支持基盤が弱体化している自民党にとって『最大の支持母体』ともいわれるだけに、古賀氏の真意が憶測を呼んでいる」(C)。◇さらにはこうも指摘する。

◇「小泉改革や市町村合併などで自民党の支持基盤は弱体化しており、そのマイナス分を公明・学会票が補ってきた」。◇「このため、『公明党との選挙協力を解消した場合、50人から100人の自民党議員が落選する。下野は必至だ』(永田町関係者)とさえいわれる」(C)。

◇顔は必要以上怖いくせに、小心この上ない古賀誠。◇コイズミ時代から時々正論?をはいてみては直ちに引っ込め、結局は強きにつくというオポチュニストぶりを遺憾なく発揮してきた。◇しからば今回もまたどうせエクスキューズだろうとIFSAは見ていたところ、案の定、翌日には以下のような結末へと行き着いた。

★★自公、比例協力を再確認
古賀氏発言 誤解された』
TOKYO Web・08.12.17(D)
★★自民党:古賀氏自ら釈明「自公で過半数」
毎日jp.・08.12.19(E)



◇「この日の会合(=自公両党の幹事長、政調会長、国対委員長会談-筆者註)で、自民党側は『古賀氏の発言は誤解されて、伝わった』として、古賀氏の本意ではないと説明。公明党側も自民党側の説明を受け入れた」(D)。

◇なるほど!では逆に、上記発言のどこをどう解釈すれば<誤解されずに伝わる>というのか、あらためてお聞かせ願いたい。◇そして当の古賀は、毎度のように恥も外聞もなくこう語る。

◇「自民党の古賀誠選対委員長は19日夜、大阪市内で開かれた自民、公明両党共催の国政報告会であいさつし、両党の選挙協力見直しに言及した自らの発言を念頭に『選挙協力は広く奥深く、それぞれの政党の歴史・伝統を尊敬し、自公で過半数を取る戦略を作り上げることが大事だ。敵は野党だと忘れずに戦おう』と釈明した」(E)。

★★太田公明党代表、
古賀発言を「とんでもない」と批判
MSN産経ニュース・08.12.20


◇公明代表の太田昭宏は「(前略)古賀氏から太田氏に対して『代表にもご迷惑をかけた』と釈明があったことを明らかにした。その上で、『協力関係は今までと変わりないことが原則で、自公で衆院の過半数をとることを確認した』と強調した」。

◇古賀発言の背景には、太田公明党にここまで引っ張り回されるのは我慢がならない、バアマキ定額給付金など公明圧力弊害の最たるものとの、自民内部に鬱積(うっせき)する不満があったのは間違いがない。◇しかし公明党を怒らせたらアウト!

◇これが物語るように、自民党単体はコイズミ時代からもうとっくに破綻していたのである。

★★駒大が理事長”解任”
・・・デリバティブで154億円損失
慶応、立正・・・各私大も巨額損
ZAKZAK・08.12.19(F)
asahi.com()
★★愛知大も運用損28億円
「新キャンパス計画影響なし」
asahi.com・08.12.17(G)

◇このほかにも、名古屋の南山学園(=中核は南山大学)が34億円の損失計上とか。◇単なる素人が、持ち前の不動産をてこに大けがを。自身いかに舞い上がっていたか、証券投資会社等がいかに調子よく食い込んでいたかが目に見えるようではないか。◇かと思えば、まるで当然のようにこんな現象まで。

★★ヴィトン銀座”世界最大級”店舗計画、
消費不振で撤回
ZAKZAK・08.12.16

◇先日久しぶりに銀座の老舗文具店・伊東屋へ行ってみたら、両脇をいわゆるブランドもののビルにがっちり囲まれていてびっくりした。◇外には一流ホテルよろしく、ドアマンのようなお兄さんがウロウロしている。◇<日本人はくみしやすいカモ>を銀座の一等地で世界へ向け発信しているようで、みっともないったらありゃしない。

◇ヴィトンは「米国発の金融危機の影響で高額商品の消費が不振となり、出店計画の修正を余儀なくされたという」。◇「同グループは、銀座の数寄屋橋交差点近くに2010年完成予定の『ヒューリック数寄屋橋ビル』(地下4階・地上12階建て)をほぼ1棟借り受け、パリ店に匹敵する旗艦店とする計画を進めていた」。

◇バブル崩壊はまことに健全なことといえます。

★★NY原油、一時40ドル割る・・・4年5か月ぶり
YOMIURI ONLINE・08.12.18

◇IFSAがずっと主張してきたように、投機資金さえ引き上げればこの健全性。どこの誰だ、原油高騰の最大要因は需給逼迫(ひっぱく)にありと煽(あお)りまくってきたのは。◇IFSAの知る限り、東京の安いGSでは、レギュラー95円、ハイオク105円にまで下がってきている。

◇一時は200円台の看板を新たに用意しなければと言っていたのに。◇中東情勢の混迷が原油価格にどう影響するかを別とすれば、経済は需給関係の影響を受けているのがイチバン。◇ギャンブルに引っ張り回されるなんかとんでもない。

★★ドバイにも金融危機の影
・・・止まったクレーン・解雇の波
YOMIURI ONLINE・08.12.21

◇「世界一高いビル、世界一豪華なホテルなど『世界一』を冠する建築物を次々に登場させ、21世紀に入って猛烈な勢いで発展を続けてきたドバイ」。◇「中東の物流・金融センターとして、200に及ぶ国籍の労働者や投資家を引きつけてきたこのペルシャ湾岸の小さな首長国にも、金融危機の影は忍び寄っていた」。◇結構でした。

★★特区利用の大阪・LCA大、
来年度の学生募集停止
asahi.com・08.12.17

◇「構造改革特区制度を利用して設立された『LCA大学院大学』(大阪市・学長=山崎正和中央教育審議会会長)が、来年度の学生募集を停止する方針であることが17日わかった。学生が定員に満たず、経営の苦境が続いているという。現在の学生が卒業するのを待って、大学自体を廃校にすることも検討されている模様だ」。

◇これまたコイズミカイカクの産物であるコウゾウカイカク特区。ろくなものではない。◇しかも、あの一家言ある山崎正和が学長とくるからあきれる。◇IFSAも若いころ、彼の戯曲や評論をよく読んだほうだが、アタマは涼しいのに最後は権力サイドへぺったりという習性の不思議な人物だった。

◇それにしてもこの<特区>。中国のマネだか何だか知らないが、命名からしてクサイ!◇時の空気を利用して調子に乗り、そして舞い上がり。冗談ヨシコさんのたぐいでしかないのだ。

《IFSAがピックアップした欄外あるいは論外記事》

★★「あんまんじゃない!」と
同棲相手を金づちで殴打
ZAKZAK・08.12.17

◇「(前略)土浦市内の女性(57)宅で、女性に『あんまんを買ってきて』と依頼」。◇「女性は、品切れだったあんまんの代わりにチョコまん数個を、近くのコンビニエンスストアで購入したため、『頼んだものと違う』と激怒し、女性宅にあった金づちで女性の頭を数回殴り、全治3週間のけがを負わせた疑い」。◇コメントは割愛する。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2008年12月23日 (火)

IFSA注目のベタ記事=<石原伸晃総裁こそ自民党相応のレベル>ほか(08.12.14現在)

★★揺らぎ始めた「3分の2」
政権に見切り、分派活動
asahi.com・2008.12.09

◇「朝日22%、読売21%、毎日21%--。全国紙が8日、麻生内閣の支持率急落を一斉に報じ、麻生首相のままでは与党が総選挙を戦えないことが鮮明になってきた」。◇「自民党の下野が現実味を増すなか、政界再編に活路を見いだそうとする動きも出てきた」。

◇「首相批判の急先鋒(きゅうせんぽう)である渡辺喜美元行革担当相」はテレビ露出でもよく知られる存在だが、その「渡辺氏は塩崎恭久元官房長官らとともに衆参の中堅・若手24人」の中心メンバー。◇しかし実態は口ほどもなく、塩崎ともども迫力に欠けることおびただしい。

◇かつてのような党