IFSA注目の<ベタ>記事=<コイズミの失った5年を引きずる今>ほか(09.01.11現在)
★★麻生首相、定額給付金受け取る?「そのときに考える」
asahi.com・2009.01.06(A)
★★首相「さもしい」発言で金縛り 閣僚対応も”不一致”
TOKYO Web(共同)・09.01.09(B)
◇麻生首相の<定額給付金性格付け>態度一変はもはや全国に知れわたっているゆえ、いまさらIFSA通信で取り上げる気などない。◇にもかかわらず掲出の目的はただひとつ、アーカイブズとしての<記録→記憶→喚起>機能。
◇大切ではあってもあまりにばかばかしいと、すぐ忘れてしまうからだ。◇イラク戦争に関する一連のコイズミ発言を想起すればそれは明らかだろう。
◇「定額給付金の受け取りを辞退する考えを示していた麻生首相が6日夜、一転して『私自身がどうするかはまだ判断をしている段階ではありませんで、(支給される)そのときになって考えたい』と明言を避けた」。
◇そう、給付金を<生活支援>から<景気刺激>へと無原則的に変更するに及び、彼自身困っちゃっているのだ。
◇それまでの麻生は周知のように「(前略)『多額の収入をもらっている方が”1万2千円ちょうだい”というのはさもしい。そこは人間の矜持(きょうじ)の問題』と語っていた」。◇だから当然生まれる質問、<何で激変したの?>に彼はこうこたえる。
◇「(前略)『生活給付金というイメージで最初スタートしたが、時代が大きく変わった。(今は)消費刺激に意義がある』(後略)」(以上(A))。◇まさに<な~んちゃって>で、<時代が大きく変わった>だって?いったい、どんな時代がどんな時代へ?◇そもそも定額給付金くらいに<時代>を持ち出すこと自体しゃらくさい。
◇たとえ百歩譲ったにしても、大きく変わったとされる<時代>に12000円がどう寄与するというのだろう。◇いくらスベリまくりの麻生だって、これが詭弁(きべん)だくらいは<川口技研=スベらぬ先の、スベラーズ>の助けを得ずとも分かっているはず。◇すべては背景に、最大パトロンの公明党さんが控えているからにすぎない。
◇最近では逆効果と気づき、意図的にはずしているのかもしれないが、私の住む横浜市金沢区の路地裏には公明党のこんなポスターがまだまだ張られっ放しになっている。◇与党を誇らしげに、「それ、総理にかけあってみます。」(公明党)と。
◇だからこそ「麻生太郎首相が高額所得者の定額給付金受け取りを『さもしい』とした自らの発言で、身動きの取れない”金縛り状態”に追い込まれている」「わずか1カ月足らずの転換に、首相の『ぶれ』は覆い隠せない」(以下(B))となる。
◇「自民党の細田博之幹事長が辞退を表明した甘利明行政改革担当相を念頭に『格好を付ける人もいる』と批判するなど、給付金をめぐる政府与党の迷走には拍車が掛かるばかりだ」と記事は続ける。
◇この細田、抜擢(ばってき)の官房長官時代はひょうひょうとしていてなかなかと思っていたら、<幹事長就任→代表質問だったか、異例の対民主党エキセントリック攻撃→麻生に代わっての、ブラフ解散風・吹かせまくり→脱藩すれば刺客をたててやる>等で正体をあらわし、おでこに青筋を立てるがお似合いの御仁を印象づけてしまった。
◇そんな横道はともかく、肝心かなめ<公明あっての自民党>。麻生選任当日(08.09.22)に評論家の塩田潮は毎日新聞朝刊にこう書いた(★★<現在>を読む 自民党総裁選 目立った危機意識の欠如)。
◇「振り返ると、自民党は二〇〇〇年の総選挙で比例区の得票率が三〇%に落ちた」。◇「小泉純一郎首相時代の〇一年の参院選と〇五年の総選挙は大量の上積みがあったが、〇四の参院選は三〇%、〇七年の参院選は二八%まで下落した」。
◇「裸の自民党は、小泉ブームのような特効薬がなければ、とうの昔から『三割政党』に転落していたのである」。◇だからこそ、あの公明党嫌いでならしたコイズミですら、首相になるや公明党さまさまと持ち上げるしかなかった。◇麻生が見苦しいさまを見せる<定額給付金>とは、この流れのなかにこそある。
★★景気:景気の山、07年10月 日米同時期に後退
毎日jp.・09.01.08
◇「内閣府は7日、02年2月から続いた戦後最長の景気拡大が07年10月に頂点(山)に達して終わり、同11月から景気後退に入ったと認定する方針を固めた」。◇「高度成長期の『いざなぎ景気』(65年11月~70年7月、4年9カ月)を上回った今回の景気拡大は、5年9カ月(69カ月)で終止符を打ったことになる」。
◇「07年10月に頂点」だって?何を今ごろのんきなことを。◇その8カ月後の08年6月にはまだこんなだらけたことを言っていたではないか。◇「政府は16日(08年6月-筆者註)発表した6月の月例経済報告で、景気の基調判断を3カ月ぶりに下方修正し、『景気回復は足踏み状態にあるが、このところ一部に弱い動きが見られる』とした」。
◇「大田経済財政相は同日の記者会見で『景気後退局面に入ったとは見ていないが、景気の下ぶれリスクは先月より高まっている』と警戒感を示した」(★★景気「一部弱い動き」、3カ月ぶり下方修正 月例報告・asahi.com・08.06.16)。
◇しかも翌月の08年7月になってさえ「景気『足踏み』」を据え置いた揚げ句、「先行きに関しても『アメリカ経済が持ち直すにつれ、輸出が増加基調となり、景気は緩やかに回復していく』と前月と同じ表現とした」のすっとぼけよう。◇その時点でも、とっくのと~にサブプライムなど顕在化していたというのにサ。
◇この張本人の大田弘子が、政策研究大学院大学教授へ復職している。すっごい国だ。◇あってはならない<派遣切り>は、こうした人間にこそ適用すべきだろうに。
◇政府が自慢してきたそのコイズミ・竹中景気も、「戦後最長の景気拡大は、実質経済成長率が年平均2%に満たず、10%を超えた『いざなぎ景気』の5分の1、5%程度だった『バブル景気』の半分以下」(上記・毎日jp.・09.01.08)。
◇こんなものじゃ好景気の実感など生まれようもないし、それが米国のバブルに起因するとあってはなおさらのこと生活埒外(らちがい)。◇コイズミに始まる「失った5年」は、政治においても経済においても等しくこんな具合なのだった。
《IFSA好みの欄外あるいは論外記事》
★★ヒアルロン酸:しわ取り、自己注射「ダメ」
ネット頼り個人で輸入、後遺症に悩む例も
毎日jp.・09.01.11
◇「インターネットで購入したヒアルロン酸を、自分で顔などに注射する行為が広がっている」。◇「ヒアルロン酸は関節や真皮に含まれ、化粧品の保湿成分として使われる。美容クリニックなどでは、しわの下に注射して目立たなくさせる美容法が提供されている。効果を持続させるには約半年ごとの注射が必要だ」。
◇この美容法にすがること自体、愚の骨頂とIFSAは思うが、ぶっとびはそんなところにとどまらない。
◇美容クリニックでの注射は「口の両脇のしわに注入して約8万円」→当然ながら高い!→「(前略)同じメーカーのヒアルロン酸を、香港の輸入代行業者を通して1個約2万円で2個購入。備え付けの注射器を使い、掲示板の体験談などを基に(後略)」自分で注射。
◇これで何にも起きないほうが不思議だろう。◇「2、3カ月後、注射した部分の一部が膨らみ、しこりになった。クリニックでヒアルロン酸を分解する注射を打ったがしこりはなくならず、皮下にひきつれが起きる『異物肉芽腫症』と診断された」。
◇ヒアルロン酸は香港のどんなメーカーで、どんな環境下にて製造されているのか。また注射器はどぶ川に接するベニヤのあばら屋でカチャコンと作られているのではないか。そして自己注射は?
◇こんなイロハの疑問さえ当人に浮かばないとすれば、これはやはり日本人の民度の問題とはっきり言うしかなかろう。◇IFSAが高みに立って述べようというわけではなく、素朴な生活目線からしてあまりにレベルが低すぎる。
◇マスコミは被害者をかばうばかりでなく、はっきりした批判の姿勢も示さなくてはならない。
◇「10日、東京都内で開かれた日本美容外科学会で、日本医科大の百束比古(ひゃくそくひこ)教授(形成外科)らが自己注射による後遺症例を報告し、『素人は絶対にやめるべきだ』と呼び掛けた」。◇本来なら、専門家が呼びかけなくても分かるべきことでしょうに。(敬称略)
★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★


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