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2009年7月31日 (金)

衆院選2大欺瞞協奏曲=*マニフェスト達成率注視&*「してその財源は?」的常套句

◇読むのも憚(はばか)られるばかばかしい記事がここにある。◇もちろん新聞社の報道ぶりがではなく、伝えられる中身自体が。◇だからIFSAは、タイトルのみちらっと見るだけでパスしてきたが、ここへ引用するとなればそうもいかない。

★★05年の政権公約 自民が自画自賛
45%の項目、A評価
TOKYO Web・2009.07.30

◇「自民党は二十九日、二〇〇五年の前回衆院選マニフェストの実施状況を発表した」。◇「百二十の政策項目のうち、目的を達成したA評価は五十四項目、(中略)取り組み中のB評価が六十六項目で、未着手のC評価はゼロ」。

◇「次期衆院選マニフェストで見直しを公約する後期高齢者医療制度を含む『医療制度改革の断行』もA評価をつけている」。

◇テレビマスコミはこぞってこれを取り上げ、おおむね批判的トーンで論じている。◇A評価が多すぎないかとか、C評価ゼロはおかしいのではないかとか。

◇しかしIFSAはそんなことには関心がない。◇というより、北川正恭・逃げだし三重県知事(兼)どさくさ就任早大大学院教授が唯一得意とする<マニフェスト>にあたかも信仰のごとく乗せまくられ、引っ張り込まれているマスコミの幻想にこそ注目する。

◇ここでひとつ極端な話をしよう。◇たとえばの話、某政党が(1)<日本の核武装化検討>(2)<医療費の自己負担率アップ>を、100を超えるマニフェスト項目のなかのひとつに滑り込ませつつ政権をとったとして、さあどうする、その達成率評価は。

◇4年間で本気になって実現方向へ邁進すればA評価、よくやりました、達成率アップとなるのか。◇その間、コイズミ-安倍-福田-麻生のように同一政党で首相がかわるなか、そりゃおかしいぞ核武装なんてと某首相が気づき、それをあっさり放棄したとしたら、その某政党のマニフェスト達成評価は落ち込むのか。◇その未達成は悪なのか。

◇こうした架空の話から現実へ戻ればこうなる。◇あの05年の、国民の大半が乗せられまくった<コイズミ郵政民営化・シングルイッシュー選挙>。◇インターネット時代の恩恵として当時の自民党マニフェストがまだ残っているから、まずのぞいてみるとしよう。

◇興味のある方は、リンクから実物をご覧いただきたい。◇<自民党政権公約2005 自民党の約束 郵政民営化こそ、すべての改革の本丸。>と題された古証文がキラキラとあらわれる。

◇次に、そのなかの<郵政民営化なくして、小さな政府なし。>をクリックしよう。◇驚くなかれ、太陽系のような怪しげな図が出現。「小さな政府」こそ<この国が抱える問題を解決する、唯一の道。>と説教されるのだ。まるでどこかの宗教のように。

社会的な森羅万象の問題解決は郵政民営化より始まる。<「この国の形」をつくる戦略的外交の推進 安全保障の確立>までもが。これはすっごい。◇そして文字通りの社会的森羅万象例として、「自民党からの120の約束」が官僚作文の典型のようにして挿入された。

◇上記記事にある「百二十の政策項目」とは、まさにこの優等生的作文を指しているのだった。◇ノリとハサミとホチキスによる無味乾燥なアイテムの羅列。間違いなく各省庁の官僚が持ち寄ったものであろう。

◇こんなものの達成率をしたり顔で論じたところでいったい何になる?もはやIFSAが指摘するまでもあるまい。

◇何割達成などお聞かせいただかなくとも、あの郵政選挙を機に日本社会はさらに多くの何を失い、いまの閉塞(へいそく)情況へと確実に到達したのか、国民は肌で感じ、だからこその政権交代前夜が醸し出されているのである。

◇もっと象徴的に言えば、自民党の主張するように仮に目標を45%達成していたとしても<このヒドイ社会>ってこと?◇じゃあそもそも、社会を悪くするための目標だったんだ、120項目は。

◇それに45%なる数字のひとり歩きも大いに気になる。◇だいたい120項目も目標があるというなら、それ自体に重要度のランクがなければおかしいだろう。◇この10項目だけは政権の必達最重要課題だといった具合に。

◇にもかかわらず、定量的に45%達成しただって。◇どうでもいいような重要度の低い項目ばかり達成してみても、マニフェスト達成率は45%ですと相成る。◇ここには定性的な視点からする切り分けがまるでない。日本社会&マスコミは<定量的>のほうへ飛びつく習性があるのを自民党が見越してのことにしても。

◇いや、グダグダ言うのはこれくらいにし、もっと身も蓋もなくいこう。◇先述のように、郵政選挙のハイパー重要課題はコイズミ念願の<郵政民営化>だけ。だから残りの119項目は官僚作成の単なる付け足しにすぎない。

その意味で、当のマジシャン・コイズミにあって<マニフェスト2005>の達成率は100%。しかもそれは、郵政選挙に圧勝した時点で即達成された。◇これはまぎれもない真実である。

◇では論外なる<マニフェスト達成度>はこのくらいにし、8月総選挙の2大欺瞞協奏曲のもうひとつ、「して財源は?」信仰に歩を進めるとしよう。◇テレビの街頭インタビューが民主党マニフェストについての感想を求めれば、平均的な中年男(=おとっつぁん)はだいたいこうこたえる。

「民主の言うことは分かるけど、その裏付けとなる財源がね」と。まるでどこかできいた風な口調で。◇テレビの時局番組をよく見、読売や日経を読むまあまあの勉強家にこの手が多いのではとIFSAは推察する。

◇国民としての<良心>をマスコミフレーズ口移しに吐露してしまっている、といったら言い過ぎだろうか。

◇何を陳腐なおとっつぁんよ、自民党政権が無用の空港や整備新幹線や高速道・有料道・農道、それに港やダムやハコモノを作りまくってきたこの何十年間、その都度「財源は?」ときっちり疑義表明してきましたかね。◇さらには膨大な特殊法人に対しても。

◇いやそれどころか、選挙のたびにそれらを推進する政党へ投票してきたのではなかろうか。◇そうした結果が800兆円超とかいう国のぶったまげ借金を生んでしまった。

◇にもかかわらず、民主党のような<対個人向け>国費投入には即・財源論を持ち出す。◇自民党政権が得意とする<対法人・団体向け>じゃぶじゃぶ大量投入では問題視すらしないくせに。

◇だから、昨今の恣意的財源論議ほど政治的なものはないとIFSAは考える。◇少なくともそんな連中のお先棒を無意識にかつぐのだけはやめにしたらどうでしょう、まじめなおとっつぁん殿!

◇朝から晩まで「民主党マニフェストには財源論がない!」と叫びまくる自民党にうまく利用されるだけですから。

◇それにしても、マニフェスト達成率や財源論を右から左へ平気で流しつづけるテレビマスコミのレベル。◇視聴者が求めるからビジネス上!がタテマエの理由であれ、知的劣化の度が過ぎている。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年7月25日 (土)

IFSAの再フォロー=東国原問題。県議会もようやく問題視。だがどこまで持続するやら

◇当IFSA通信は2009.07.19【IFSAのフォロー=そのまんま居座り・東国原知事を放逐しなくていい?県議会と県民は】をアップロードした。◇当該の本文はリンクからお読みいただくとして、その5日後、asahi.comがこう伝えたので、今回は簡単なフォロー形式にて紹介する。

★★東国原知事、県議が糾弾
「辞職を」「有権者ぼうとく」
asahi.com・09.07.24

◇「宮崎県議会の全員協議会に出席」した東国原英夫知事は平身低頭のおわびモード一色だったらしいが、「(前略)県議からは『有権者を冒涜(ぼうとく)した』『職を辞して県民の信を問うべきだ』などと厳しい意見が相次いだ」。

◇ただ、それよりも興味深いのは以下の部分だ。

◇「出馬せずに県政にとどまった場合に『来年2月の予算を編成したら仕事は終わり。残りの任期はぷらーっと過ごす』などと述べたものの、批判が集まると『支持者にぷらーっと休んだらと言われたから』『言葉足らずだった』と弁明していた」。

◇「ぷらーっと過ごす」の名言は上記IFSA通信でもすでに取り上げたものの、「支持者にぷらーっと休んだらと言われたから」までは知らなかった。◇この意想外な理由を平然と持ち出す(無)神経と(無)知性。やはり宮崎県民は、<イロハからして論外な恥ずべき知事>を擁立していることになる。

◇さらにはもっとすごい発言というか発想まで。◇「田口雄二議員(民主)は、県民フォーラムで『次の知事は(私の)傀儡(かいらい)政権』とした発言について、『知事は県民が選ぶものだ』とくぎを刺した」。

◇悠長にくぎなんか刺している場合じゃないだろうって!

◇まあこうした<糾弾>も、今後数回のガス抜きで終息?◇IFSAのこの観測を何とか裏切ってもらいたいものだが。(敬称略)

★★[IFSA]★★Michio Abe

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IFSAが前から書いてきた石原都知事の都政ぶん投げ疑い。マスコミもようやく本格的に

◇オリンピックの東京誘致に失敗すれば、おそらく石原慎太郎東京都知事は<政権>をぶん投げるのではないか、「責任をとる」などのもっともらしい理由をつけて、とIFSAは書いたことがある。◇そうすれば新銀行東京問題からもするりと逃げおおせることだし。

◇その後に都議選での自民党の惨敗が。◇こりゃさすがに石原へのダメージ大と見たか、「サンデー毎日」(2009.08.02)<石原慎太郎知事「宴のあと」に耐えきれず「10月辞任説」>を筆頭に、マスコミがいろいろなところでぶん投げ説を唱え始めた。

◇「サンデー毎日」の記事は広告で見ただけで中身までは目にしていないから詳細は不明だが、おおよその見当はつく。◇IFSAもまた、都議選の結果がぶん投げをさらに後押しという点では考えを同じくする。

◇それにしても、都議選の結果を受けての石原談話はひどかった。◇テレビで見て記憶されている方も多かろう。

★★都議選:石原知事「大迷惑な結果」
毎日jp.・09.07.13

◇「東京都の石原慎太郎知事は13日、都議選で自民・公明両党が過半数を割り込む結果となったことについて、『大迷惑な結果だ。政府が作った人心の離反のツケを、東京が払わされた』と、報道陣に感想を語った」。

◇「『石原都政への不支持とは受け止めないか』との質問には、『ちょっと違うんじゃないですかね』と否定」。

★★「異常だ、浅薄な選挙」都議選に石原知事不満
YOMIURI ONLINE・09.07.13

◇石原は自民+公明で「(前略)過半数を割ったことについて『国の総選挙の前相撲にされてしまった。東京にとっては大変迷惑な結果』と不満をあらわにした」。

◇麻生太郎首相以下、国政レベルにおける自民党の体たらくがこんな事態を招いた、と懸命になってアピールしている。都政に瑕疵(かし)はないのにと。◇しかし都民ならその多くが感じているように、とんでも新銀行問題や築地市場の強引な移転はけっして選挙の小さなファクターではなかった。

◇自民党のみじめな都議選敗北は、国政半分・都政半分といったところだろうか。◇それに、いままでマゾヒスティックだった都民も、石原の<ハイパー上から目線>にようやく嫌悪感を抱き始めたといえる。◇エラそうな態度は麻生首相の比ではないのだから。

◇プライドだけは人一倍強く、いつもまわりからチヤホヤされていなけりゃ気の済まない性格の石原だから、大半が与党化していた従来の都議会操縦ほど気持ちのいいものはなかった。

◇ゆえに帝王は平然と勘違う。◇「『いったい都政のどこに問題があるのか!』」と(後述の毎日新聞夕刊・09.07.17)

◇それが今回の逆転劇だ。しかも民主党は、昔の石原与党的都議会民主党ではない。◇ことごとくつっかかってくるのは火を見るよりも明らか。◇そこへ石原がアタマを下げてなど、想定すら難しい。◇だから早速以下のような記事があらわれる。

★★都議選 石原知事、議会の重圧 新銀行、築地移転
・・・迫られる政策転換
MSN産経ニュース・09.07.13


◇「東京都議会で、石原慎太郎都知事を支えてきた『与党』自民、公明が過半数割れし、民主が第一党に躍進した」。◇「石原知事の残り任期2年の都政運営に影響が及ぶのは必至だ」。◇「新銀行東京の再建問題や築地市場移転などの重点課題が政策転換を求められる可能性が強まった」。

★★東京五輪招致:民主躍進で計画見直し不可避か
毎日jp.・09.07.14

◇「東京都議選で16年夏季五輪の東京招致に『条件付き賛成』の民主党が第1党に躍進したことで、東京の開催計画も変更を迫られる可能性が出てきた」。

◇「また次期衆院選の結果次第では、立候補ファイルに盛り込まれた政府の『財政保証』を巡って、議論が再燃する可能性もある」。◇民主党の反対で「政府の財政保証を明確にした形で国会の招致決議」がなされていないから。◇そしてついには以下のような観測まで。

★★「石原知事の気力心配」 都庁、重苦しい雰囲気
TOKYO Web(共同)・09.07.13

◇「民主が初の第1党に躍進し、自民と公明で過半数を割った東京都議選から一夜明けた13日、都庁は重苦しい雰囲気に包まれた」。◇「幹部の間では『自公に頼ってきた石原慎太郎知事の気力が持つのか』と去就を心配する声まで飛び交った」。

◇都の局長幹部はこう言っているという。◇「『築地移転は完全に凍結だろう』(後略)」。◇「『知事はもう政権末期。登庁日も嫌気が差して減るのでは』」。◇正確には登庁日が「いまよりさらに減るのでは」というべきところだろうが。

◇「別の局長級幹部は7選を目指した自民都連幹事長の内田茂氏が落選した影響を指摘」。◇「『内田さんは”ミスター都議会”。内田さんが自民の会派や公明をまとめ、知事を支えてきた。内田さんという後ろ盾がなくなれば、知事は政策推進の突破力を失う。3期目の半ばを過ぎ、気力が続くかどうか』と話す」。

◇石原都知事の傲岸(ごうがん)不遜ぶりを堪能したければ、TOKYO MXテレビの金曜日「石原知事定例会見中継」に接するのがいちばん。◇いったい何様なのかと思わないほうが不思議といった光景が展開される。

◇しかしこの皇帝ぶりも、上記<多数派(自民+公明)+内田都連幹事長のような仕切り屋>あってのこと。◇ふんぞり返っているだけで、自分からコツコツ仕事をするタイプでない石原には、都議選以降の状況はつらい。

◇しかも、何だかだいっても勝ち馬にしか乗らない習性が身についてしまっている。◇いくら過激に批判してみせても、最後は権力のほうへというパーソナリティーが備わっている。◇対コイズミでもきまってそうだったとIFSAは記憶する。

◇本当は前回の都知事選でも石原への批判はくすぶっていた。遠慮がちなマスコミも、相当に突っついてはいた。◇だから今回、マグマのようにたまった不満が一気にといった側面もある。

◇オリンピック落っこちだけでも<ぶん投げる>だろうとと見ていたIFSA。それに都議選の惨敗が加われば。◇ぶん投げ説がますますリアリティーを帯びつつあると誰しも感じたとて不思議はあるまい。

◇都の幹部が言っているという石原の「気力が続くかどうか」などより、<頭(ず)を低くして&泥をかぶってにどこまで耐えられるか>がポイントになる。◇まあそれははなからムリだろう。◇首相経験者までをもクン呼ばわりする、おれがオレがの御仁には。

◇「佐野さん(ノンフィクション作家の佐野真一)は言った。『もう知事としてはズタズタでしょう。私は投げ出すんじゃないかと思ってますけどね。知事のイスより、新喜楽(芥川賞選考委員会が開かれる築地の老舗料亭-筆者註)の座布団のほうが断然、居心地はいいはず(後略)』」。(註)

(註)★★石原家の夏 慎太郎知事は今何を思う--
   近づく「太陽」の終演? 毎日新聞夕刊・09.07.17

(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

(追伸)=09.07.24に同文のものをアップロードしましたが、タイトルから<IFSA>の<I>が抜けるというミスがありましたのでいったん削除し、あらためて本日(09.07.25)アップします。内容自体はまったく同一で変更はありません。

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2009年7月19日 (日)

IFSAのフォロー=そのまんま居座り・東国原知事を放逐しなくていい?県議会と県民は

◇当IFSA通信ではここ何回か東国原英夫宮崎県知事を取り上げたが、IFSAの関心はもともと東国原本人にはない。◇あの泡沫候補同然だった人物をここまで押し上げ&持ち上げ、揚げ句は宮崎なんてもう用なしとばかり三流タレントから舌を出される羽目に陥った宮崎県民の共同幻想というか集合表象のほうにこそ、IFSAの主テーマはあるからだ。

◇ただ、これを宮崎県にかぎるのは不公平というもの。◇顧みればもう20年ほど、日本社会は津々浦々<テレビ政治>なる魔手に染まりきってきたわけで(=その白眉はコイズミ劇場)、昨今の<そのまんま東・赤っ恥劇場>など象徴的出来事にすぎない。

◇ところで、先日のIFSA通信・【東国原知事の<赤っ恥劇場>をそのまんまフォローしてみるのも意味なきことではない】(2009.07.16)執筆時には不覚にも見落としていた東国原の重大発言?があらわれたので、まずは紹介するとしよう。

★★東国原知事:転身断念
初々しさが「変貌」 しらける県民
毎日jp.(09.07.15)

◇「発言はエスカレートし、知事から飛び出した『”出るな”と言うなら(残りの任期は)ふらーっとさせてもらうなどの言葉は、知事を今まで支えてきた人たちをしらけさせている」。

◇また、毎日jp.の宮崎版にはこんな記事も見られる。

★★だれやみ日記:県民はお人よしか?
毎日jp.宮崎版・09.07.05

◇「(前略)『知事でいるのは楽』『来年2月の予算編成で知事の仕事は事実上終わり』『出馬しなければ知事の残り任期をフラーっとさせてもらう』などの知事発言(後略)」。◇そして毎日新聞の宮崎支局長はつづける。

◇「知事自身は『国政で頑張れという声が、周囲では大勢だ』と言うが、逆に私の周囲の方は怒りと落胆の声が渦巻いている」。◇「声のバランスは取りたいが、実は知事に好意的な声を拾う方が難しい」。

◇これを聞いてIFSAも少しは安心した。◇知事なんて県産品と観光の<宣伝媒体>で事足れりといった短期的商業主義に、これで少しは<矜持(きょうじ)が勝る>の端緒が開け始めてきたようにもみえるから。

◇しかし実質的に自民党からけられてもなお、東国原は<そのまんま勘違い>を解消させることはなかった。◇いや、彼はおそらく強がりを言っているのではなく、本当に分かっていないのだろう。以下の発言がそれを強く示唆する。

★★東国原知事:次期衆院選への立候補を断念
記者会見し発表
毎日jp.・09.07.16

◇「知事は、(中略)古賀誠・選対委員長から『(マニフェスト盛り込みの要望を-筆者註)100%のむことは厳しい』との趣旨の書簡を受け取ったといい、『自民党からの出馬はお受けできなくなったと述べた」。◇お~お!

◇また「知事は、国政に転身しない場合は残り任期を『ふらーっとして過ごす』と発言したことなどについて『誤解を招く言動をおわびしたい』と陳謝」。◇「今後も知事を続ける考えを明らかにして『県政の発展に全身全霊を傾ける』などと語った」。◇小松政夫のシラケ鳥!

◇また同じ毎日jp.<★★東国原知事:「自民党からの出馬はお受けできない」 会見の主な一問一答>(09.07.16)で、以下のような一問一答を伝える。

◇「Q:知事の国政転出を巡る騒動は2回目。県民の間に生まれている不信感の払しょくに自信はあるか」。◇「A:今回は宮崎県の存在価値、立ち位置を得るために動いた。そのことを理解していただけるよう、場所場所で説明したい」。

◇そうなんですって、宮崎県民の皆さん。◇そんなんでいいんでしょうか。

◇ただ、MSN産経ニュースはこう報じている(★★東国原知事の”国政”騒動に県民うんざり)

◇「宮崎県の東国原英夫知事が衆院選不出馬を表明した16日、国政転身騒動にうんざりした様子の県民は『責任を取って辞職すべきだ』などと厳しく批判した」。◇「中堅の男性職員(56)は、東国原氏が国政転身の意欲を失っていないとの見方を示し、『職員のモチベーションは下がり、知事の求心力も低下しているのが実情だ』と指摘」。

◇県外のIFSAがお節介を言うのも何だが、この際、県議会は<知事不信任決議>をぶちかますくらいの膂力(りょりょく)を示したらどうか。◇ここまでなめられきってなお、東国原氏が生み出す宮崎県版GDPにおすがりするではサマにならないであろう、プライドからして。

◇自身の選挙があぶないから何とかテレビ宣伝をという古賀誠・自民党選対委員長の自己戦術と東国原の野望が遭遇しての<赤っ恥劇場>。◇どうやら両氏とも、動機が不純で成功には恵まれなかった。

★★自民・古賀氏、「弟子」と対決 福岡7区
asahi.com・09.07.19

◇「宮崎県知事の東国原英夫(51)の擁立騒動や、都議選惨敗の責任をとる--。古賀は引き続き党内で選挙戦の司令塔役を果たす考えを示したうえで、『けじめ』を強調した」。◇「しかし、地元では、身内の自民県議からこんな声が上がった。『自分の選挙が危ないからだろう』」。

◇テレビにのせられまくる<何とか劇場>はもういいかげんにというのが今回の教訓。◇皆さんとうにお忘れかもしれないが、あの麻生太郎首相だってはじめは<アキハバラのオタクの皆さん>で一世を風靡し、内閣支持率48%(asahi.com・08.09.25)を記録していたから驚く。

◇ゆえに世間知らずの福田康夫前首相が勘違ってローゼン麻生閣下を指名した。◇それがいまや自党の議員からこう揶揄(やゆ)されるまでに。

◇「ある中堅議員は、麻生首相を宇野元首相にダブらせ、『おそらく(衆院選の-筆者註)応援要請は一つもない。ただ、第一声は党本部ではなく、ホームグラウンドのアキバ(秋葉原)だろう』と皮肉っている」(★★お声かかるか『麻生節遊説』要請、いまだゼロ 小泉さん70回超、あの宇野さんは2回・TOKYO Web・09.07.19)

◇物事の本質は東国原や麻生自身にはない。それどころか国民・県民の側に。◇上記の事実からもそれは明らかであろう。

◇ところで当ブログのアップ寸前、asahi.com(09.07.19)の最新記事に出会った。◇これがまたまたびっくり。やはり東国原はぶっ飛んでいた。

★★東国原知事「国会議員は半分でいい」 苫小牧で講演
asahi.com・09.07.19・17:56

◇「衆院選立候補断念に関しては『(国と地方の)二重行政をなくそうと強硬な手段に出たが、一石を投じて自民党、民主党にマニフェストを出して頂いた」。◇「政治、行政の最大の敵は有権者の無関心ですから。各地の選挙の投票率が10ポイント、20ポイント、軒並み上がっているのはいい傾向』と自らの行動の意義を強調」。

◇恐れ入谷の鬼子母神(きしもじん)とはこのことだろう。◇それにしてもまだ、宮崎から遠く離れた北海道で遊んでいる(いや、稼いでいる)のか、この男は。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年7月16日 (木)

東国原知事の<赤っ恥劇場>をそのまんまフォローしてみるのも意味なきことではない

◇ここのところ何回か、東国原英夫宮崎県知事橋下徹大阪府知事の動向を取り上げた。◇ご存じのように、単純なばかりでさっぱり政治的ヒネリのない東国原は早々にダウン。◇片や橋下は真意を巧妙に隠しつつ、大義名分で立ち回っている。◇しかしそれもいずれ・・・。

◇さて今回はそのまんま東氏のその後について。◇しかし、ぶざまな結果に陥るのが分かりきっていたものを、ホラ見ろとあげつらうほどIFSAはヒマじゃないから、各新聞の電子版から事実経緯を淡々とピックアップし、まずは<愚かさプロセス>の見本市を作ってみたい。

◇<今回の件も結局は国民の問題>といった視点から。

◇地鶏をはじめとした宮崎県特産品&観光のトップセールス(+)在京テレビへの出まくり。◇それを知事の仕事と心得てずっとやってきた東国原自身が、もうそろそろこの手法も先が見えてきたナ、オレほどのものが宮崎ごときにとどまっては、ならば余勢を駆って宿願のお江戸(=国政)へ!と考えたとて不思議はない。

◇それをベースにそのまんま劇場は始まった。◇第一幕は、ご存じ古賀誠・自民党選対委員長(=古賀のために福田康夫前首相が新設した4番目の党役)がわざわざ宮崎県庁を訪れたシーンから。

◇「『私を総裁候補として戦う覚悟はあるのか』。宮崎県の東国原英夫知事は23日、次期衆院選への出馬を要請した自民党の古賀誠選対委員長に、破天荒な要求を突きつけた」(★★衆院選:しゃれ?本気?「私を総裁候補に」 東国原知事が自民・古賀選対委員長の出馬要請に 地元は困惑・毎日jp.2009.06.24)

◇「東国原知事はこのほか、国と地方の税源配分を5対5にするなどの全国知事会の要望を次期衆院選の党政権公約(マニフェスト)に盛り込むよう逆提案。古賀氏は明確な回答をしなかったという」(★★「ガケっ縁」自民、知事頼み 出馬打診に東国原氏「総裁候補なら」・毎日jp.・同上)

◇その1週間後も新聞には、<★★東国原知事まだ国政転身模索 「自民が2条件飲めば」・asahi.com・09.07.02>のタイトルが躍るが、自民党内はもちろん、国民の間でもどっちらけというか冷笑の雰囲気が漂いはじめ、ならば東国原のトンチンカン劇を高みから見てやろう!へと一気に傾く。

◇この流れを若干意外に感じる東国原ではあるものの、慢心からくる勘違いが邪魔をし、いまだ夢からさめない。◇<★★東国原・宮崎県知事:ハードル下げる? 分権提言の採用「90、89%でいい」・毎日jp.・09.07.03>な~んちゃってサ。◇いやそれどころか、勘違いはさらにエスカレート。

◇摂津青年会議所主催の講演会ではこう述べたというからぶったまげる(★★東国原知事が講演 条件のめば自民は衆院勝利、強調・asahi.com・09.07.05)

◇「『国政を変えるには、政府・与党が体質を改善するのが近道』と指摘。『自民党が変わったという証拠を示すのに、東国原さんは能力がある、国を変える情熱が旺盛なので受け入れるとなれば、歴史を変えることになる』と述べ、自分を総裁候補とするとの条件を自民党が受け入れれば、支持率が低迷する同党が衆院選で勝利すると強調した」。

◇ところが09.07.09、新聞はいっせいに<東国原、弱気に>と報道。◇<★★東国原知事:国政転身一転弱気に 「予想以上の逆風だ」・毎日jp.・09.07.09>にはこんなことまで書かれてあった。

◇「知事はまた、『自分は(地方分権を求めて)国にけんかを売った。これが負け戦になって補助金の削減などで仕返しをされるかもしれない。県民サービスが低下すれば私の責任だ』と自らの責任論にも言及した」。◇ビール片手のわれわれ聴衆も思わずずっこけるとはこのことだろう。

◇また、MSN産経ニュース・09.07.09にはこうある。◇「現状を『県民がすんなり快く送り出してくれることはなく、自民党内外も逆風が強い』と指摘」(★★「予想以上に逆風」衆院選出馬問題で東国原知事)

◇さらには、自民党の総裁になろうという人間が以下のようなしっちゃかめっちゃかな発言までするというのだからすっごい(★★「逆風だ」と一転弱気に・・・東国原、結局は不出馬!? ・ZAKZAK・09.07.10)

◇「さらに、自民党が出馬条件をのまず、逆に民主党がマニフェストに知事会の要望を丸飲みした場合、『(民主から)選挙には出ないが、選挙応援はしないといけない。頑張れ、と応援する』と語り、民主党にも秋波を送った」。

◇ここまでくるともう止まらない。◇今度は、霞が関の官僚がオレをつぶしにかかっているとのたまう。◇衰えたとはいえまだまだ優秀な日本の官僚は、そのまんまなんか粉砕の対象にすらしていないというのに。

◇「(前略)『”東国原をつぶせ”というのをすごく感じる。これが霞が関の抵抗。私は吹き飛ばされてしまうと思う』と吐露」(★★「県民の意思もある・・・」 東国原知事が”弱気”発言・ZAKZAK・09.07.11)

◇ところで、<被害者意識>の反対語は何というのだろう。◇東国原の場合はまさにそれだ。◇そしてラストは<★★東国原知事、弱気に? たけし氏「宮崎に帰れ」と一喝・asahi.com・09.07.12>というからしまらない。◇首相にならんという人材がたけしから<一喝>でシュンだってか。

◇そして09.07.12、あの東京都議選・自民党惨敗が決定打となった。◇コトの真偽は別にして、古賀誠=東国原英夫のショボイ<そのまんま劇場>が敗因のひとつとまで酷評されるにおよび。

◇その結果、「自民党幹部は13日、衆院選の日程が決まったことを受け東国原知事に電話で『明日、明後日までに(態度を)決めてほしい』と早期決断を促した」(★★東国原知事:衆院選立候補は「非常に厳しい状況」・毎日jp.・09.07.14)と、見事なまで立場は逆転と相成ったのだ。

◇そしてお相手の古賀誠はヤバイと見るや辞任を表明し、党四役からさっさととんずら。◇そのまんま氏には交渉相手もいなくなってしまった。◇そのまんま宮崎県知事でもやって!とするか。こうなりゃ迷惑なのは県民のほうだろう。

◇県民ももっと怒ったらどうでしょう。バカにするなって。

◇各紙は追い打ちをかけるように、<★★全国知事会:東国原知事は孤立 政党支持採用されず・毎日jp.・09.07.15>とか<★★東国原しょぼ~ん・・・出馬消え、知事会では無視され 古賀、選対委員長の辞意表明・ZAKZAK・09.07.15>

◇希代の名優・コイズミにだまされた大方の国民には、まだ理解の余地が多少はあったにせよ、この三流タレントにまでコロッとやられる一部の宮崎県民と国民、いったいどうなっているんだろう。

◇そもそもIFSAは、観光バスで宮崎県庁へ乗りつけるような人たちの気がしれない。◇今回の件ではじめてあれっ?と気づくようじゃ。

◇自民党次期総裁に舛添要一小池百合子、それに石原伸晃。本質的には上記とかわらない。◇もうそろそろこの手のこと(=テレビ画面による幻惑)は何とかしてちょうだいと思う今日このごろなのであります。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年7月12日 (日)

IFSAのフォロー=橋下知事をヨイショしまくる民主党。みっともないったらありゃしない

◇前回のIFSA通信は【IFSAの<笑止千万>=橋下&東国原知事の魂胆はミエミエ。何が地方分権だって!】(2009.07.06)だった。◇何が絶対善的<地方分権>だ、冗談じゃないの視点から東国原宮崎県知事と橋下徹大阪府知事の動きを批判したが、今回はそのフォローも兼ね、橋下の怪しさに触れていこう。

◇まず前提として、橋下は石原慎太郎をも上回るゴリゴリの超右派というのがIFSAの認識。◇自民党内のハイパー保守イデオローグにあってすらその最先端に位置するというくせに、<民主党も視野>にとはよく言うものだ前回指摘しておいた。

◇だいいち、府知事選では自民・公明に推されて当選している。しかも当時、例の<悪人顔>(東国原談)の古賀誠・自民党選挙対策委員長(=自民党4役)の根回しを受けて。◇それなのになぜ、政党を選択するといったミエミエのパフォーマンスを。◇そう、そこには東国原なんぞとは大違いの周到な計算がある。

◇思惑の第1は、引っ張るだけ引っ張って自身のプレゼンテーションを極大化しようとの狙い。◇それに比例してテレビへの露出度がアップする。◇このようにいろいろブラフをかけてはみても、最終の標的が自民党であるのはいうまでもない。

◇ただこの一見賢そうな政治ゲーム、読み誤れば収拾のつかない事態を招くはずとIFSAは見る。◇策士を自認する橋下も、どうやらそこまでは気づいていない風情アリアリだから、行く末が楽しみではある。

◇ポイントの第2は、橋下自身、民主党本流とはまったく相いれない思考回路の持ち主でありながら、民主が政権を取った場合にはかなりやばい、リスクヘッジしておかなければの、彼特有の計算高さを見逃してはならないという点。

◇そのユレが今回の、民主党に会ったり、公明党に会ったり、最後は古賀に会ったりの行動によくあらわれている。◇最後の古賀との会談では、あの傍若無人の橋下が小さくなっていたっけ。

◇古賀から「じゃあ、握手しよう」なんて見下した感じでいわれ、テレビカメラの前で「へ・へぇ~」ってんだからしまらない。

◇日ごろは猫なで声を出すコワモテ<悪人顔>の古賀親分、今回は本領を発揮し、一歩前へ出たカメラマンに「オマエ、はみ出しちゃダメだよ」とすごんでみせた。◇小心者の橋下としては、この選挙の恩人にはやはり相当にびびりまくることだろう。

◇それにしても、マスコミに対しての<オマエ>。◇「~がだな-」の福田赳夫にて終わったと見られていた政治家コトバが21世紀にもすんなり出てくるのだから、古賀のアナクロぶりはすっごい。

◇一方、こんな橋下など鼻にもかけない民主党!とはいかないところがこれまた情けない。◇鳩山由紀夫代表が 「非常に民主党に近い」とハレンチにも橋下へ秋波を送ったは前回のブログで紹介済みだが、以下の記事に出会うと、ある意味なるほどと納得させらる。

◇前原グループだけでなく、民主党にはこの手のトンデモ人間が相当いるものだから。

★★鳩山代表、橋下知事に秋波
「非常に民主党に近い」
asahi.com・09.07.08(A)
★★自公、民主、渡辺喜・・・橋下争奪バトル三つどもえ
ZAKZAK・09.07.09(B)
★★橋下知事、各党が「奪い合い」
本人は民主評価も、思いは自公寄り?
MSN産経ニュース・09.07.08(C)

◇「橋下徹・大阪府知事が8日、民主党本部を訪問し、同党の原口一博『次の内閣』総務相と意見交換した」。◇「橋下知事は同党の政権公約で国と地方の政策協議について地方に拒否権などを認めるよう要望。原口氏は前向きな検討を約束し、『人気知事』への配慮をにじませた」(A)。

◇「原口氏は会談後、記者団に『涙が出るくらい感激した。真剣に考えて具体的に提案し、戦略的にやっている』と激賞」(A)。

◇「総選挙での『政党支持』を宣言している橋下徹・大阪府知事の争奪バトルが過熱している」。◇「自民、公明両党はもちろん、政権交代を目指す民主党や渡辺喜美元行革担当相らの『第3極』も参戦する三つどもえの展開となっているのだ」(B)。

◇「『地方での”改革の旗手”と協働し、地域主権を実現したい。涙が出るほど感動した』 民主党の原口一博”次の内閣”総務相は8日、橋下知事との会談後、地方分権に対する橋下知事の考え方をこう絶賛」(B)。

◇「橋下氏は会合前、民主党の原口一博『次の内閣』総務担当とも会談した」。◇「原口氏が、『党本部に来てくれて大感激だ』と歓迎すると、橋下氏は『民主党の地方分権の方向性に異論はない』と応じた」(C)。

◇「ただ、原口氏が『税制改正の作業を一緒にやりたい。よろしくお願いします』と”秋波”を送ると『ええ。けど、”はい”と言うとえらいことにるので・・・』とかわした」。◇「(前略)橋下氏をめぐる各党のせめぎ合いは今後も続きそうだ」(C)。

◇この原口、テレビではこんなことも言っていた。◇橋下を評し、「改革の同志としての魂を感じた」(大意)と。◇東国原=古賀、橋下=原口、<笑止千万>という点ではパラレルだろう。

◇話は飛躍するようだが、神奈川県の松沢知事も埼玉県の上田知事も、もとはといえば民主党の国会議員。◇その彼ら、かつて以下のような行動に出たことがあった。

★★石原氏に今夜出馬要請
(全国知事会の-筆者註)会長選で7知事
Chunichi Web Press・05.02.08

◇「神奈川県の松沢成文知事と埼玉県の上田清司知事は、三位一体改革の推進に向け『地方の顔となる存在』として、勝手連を名乗って石原知事支持を表明。各知事に賛同を募っていた」。◇あのゴーマン石原慎太郎が<地方の顔>ってか?どこが。

◇またこの3人は、相互に選挙応援をする仲でもある。◇だから、民主党の中に橋下の思想を支持する人間がいても不思議はない。西村眞悟のような人間まで在籍していた政党なのだから。

◇ただ民主党のマジョリティーが橋下のイデオロギーを受け入れる、それはまずないであろう。◇だって、軽薄な原口一博が狙うように、橋下を引き込んで総選挙の応援をさせる、そうした橋下によるジャックの結果、彼は持論の改憲や核武装論をぶつ・・・・・・・。◇この事態を想定できない民主党って?!

★★「核武装発言は私人としての発言」
橋下知事と民主が大激論
MSN産経ニュース・08.03.06

◇「橋下知事が(就任に2日目の府議会で-筆者註)感情をあらわにしたのは、過去にテレビで核武装発言をしたことについて問われたとき」。◇「『私人としての立場での発言。府知事として公人についた以上は一切、そのような主張をすることはありませんし、とることもできません』と答弁した」。

◇「『立場の問題ではない。真意を聞いている』と切り返され、『私は大阪府知事で、24時間365日公人であり、私人としてのコメントは一切、申し上げません』と語気を強めた」。◇何じゃこりゃ、形式論理にすらなっていない。かつて<2万%出馬はしない>と言いながら、の実績を持つだけのことはある。

◇それから、お得意の徴兵制はどうなるんでしょうかネ。◇大阪府の民主党が本質論で橋下を追及し、本部の原口がヨイショしまくり。◇これは笑える。

◇政界再編まで視野に入れた橋下は、こんな調子だから、土壇場の<計算>でどう動くか分からない要素を多少は秘めている。民主党を踏み台に利用できると見極めれば。◇しかし、政治ど素人の悲しさはついて回るだろう、どの局面においても。自縄自縛状態として。

◇それはともかく、古賀自民党を冷笑できない民主党がここにはある。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年7月 6日 (月)

IFSAの<笑止千万>=橋下&東国原知事の魂胆はミエミエ。何が地方分権だって!

◇そのまんま東こと、東国原英夫宮崎県知事の<勘違い本気発言>には、さすがのお人よし日本国民もくちあんぐりといったところであろう。

★★選挙:衆院選 「ガケっ縁」自民、知事頼み
出馬打診に東国原氏「総裁候補なら」
毎日jp.2009.06.24

「内閣支持率の急落にあえぐ自民党が、次期衆院選対策で、地方の人気知事との連携に動き出した」。◇「自民党の古賀誠選対委員長は23日、宮崎県庁を訪ね、東国原知事と会談し、衆院選に党公認候補として立候補するよう要請した」。

◇「これに対し、東国原知事は『私を次の自民党総裁候補として、衆院選を戦うお覚悟があるのか』などと、逆に条件を突きつけ、結論は出なかった」。

◇東国原が自民党へぶつけた衆院選出馬の条件は、上記「オレを自民党総裁候補にしろ」(+)「地方分権への全国知事会要望を100%マニフェストへ盛り込め」。◇前者は<そのまんま東>によるそのまんま本気。そして後者の地方分権うんぬんは、これぞ便利と引っ張り出したキレイゴト・ワンフレーズとIFSAは見る。

★★東国原・宮崎県知事:ハードル下げる?
分権提言の採用「90、80%でいい」
毎日jp.・09.07.03

◇「衆院選出馬に意欲を示している宮崎県の東国原英夫知事は2日、出馬条件として自民党に地方分権改革案受け入れを求めていることについて『100%とは言いません。90、80%ぐらい』と述べた」。

◇「これまで『一言一句漏らさず』としていた条件を自ら引き下げた形で、『国政転身ありきの安売りか』と冷めた見方も出ている」。

◇ビートたけしのお兄さん、北野大・明治大学教授がテレビでまっとうに述べた「東国原さんのことは弟との関係でよく知っているが、いったい何を勘違いしているんですかね」(大意)の宮崎県知事殿、何としても国政へ転身する、それも高値で!となれば今回しかないの思いはいや増しに、か。

★★東国原氏「僕が行けば負けない」 自民出馬要請で
TOKYO WEB(共同)・09.07.01

◇自民党内の悪評に焦りがつのったのか、「(前略)自民党から立候補を要請されている次期衆院選に関し『僕が行けば自民党は負けない。負けさせない。負けたら地方分権ができない』と述べ、立候補した場合は政権交代阻止に全力を挙げる考えを示した」。

◇「次期党総裁候補にすることなど、自らが提示した条件を自民党が受け入れた場合について『(国民は)党が変わった、変革したと思うだろう』と指摘した」。

◇誇大妄想きわまれり!はおくとして、<東国原が出れば自民は勝つ→自民が勝てば地方分権ができる>とは、ぶったまげの論理展開というしかない。◇ひがしにとっては論理矛盾などこの際どうでもいい。何しろこのオレを自民党の最重要職へつけろ、モタモタせずに・・・・・・・なら理解はできるが。

◇こんな男に足元を見られる自民党、この一事をとってももはや政権政党の矜持(きょうじ)は消えうせているといえよう。

◇宮崎県に<しけ込んでいる>(=宮崎県の人には失礼な言葉づかいでIFSAは不本意だが、東国原の言動はこう宣言しているに等しい!)のはもうイヤ、大好きな権力政党自民党のトップマネジメントとして東京へ舞い戻りたい。◇このアリバイ証明に使われるのが<地方分権>なのであった。

◇うん?<地方分権>?またまた出ました、絶対善的標語が。◇1990年代、自民党のあまりの腐敗を隠すため考案されたのが<政治改革>という名のもとの権力闘争だったし(=そのゆがんだ産物が小選挙区制!)、21世紀初頭、米国的市場原理主義を貫徹するためのキレイゴトが<官から民へ><規制緩和>であったのは記憶に新しい。

◇揚げ句は、コイズミ積年の<旧田中派&旧郵政省>に対する怨念(+)米国への便宜供与として考え出された<郵政民営化>。◇そして今回のカイカクは、突然ごとく<地方分権>ときたもんだ。◇ああ~、また例のヤツね・・・・・・と考えるのが正常なる理路というものだろう。

◇東国原の<地方分権>なんて付け足しもいいところと、まあ大方の人はとらえようが、これが橋下徹・大阪府知事となると、本気度が違うと思ってしまうにちがいない。◇さすがに彼は利口だから、東国原のような単純な発言はせず、仕掛けを一見複雑化して煙(けむ)に巻く。

★★首長グループ構想:
西日本の知事らは、独走橋下氏に戸惑い
毎日jp.・09.06.26

◇「大阪府の橋下徹知事が打ち上げた、地方分権を旗印とする首長グループの結成と、次期衆院選での支持政党の明確化」。◇この手の思わせぶりに、マスコミも国民も振り回される。マニフェストを見て自民か民主かを判断するなんて言われちゃうと、なるほどねと。

◇しかしIFSAは、そんなまわりくどいことやめなさいよと言う。◇あの超右派の橋下が、旧社会党の議員も大勢いる民主党支持なんて、まず想定しにくいからだ。◇体質的に<革新>や<市民>が大嫌いの、自民党に入ったとすればまず筆頭右派の、田母神センセイも真っ青のような橋下徹を忘れてもらっては困る。

◇にもかかわらず民主党は、「(前略)民主党の鳩山由紀夫代表は23日の会見で、橋下知事について『自民党中心に当選された方だが、(地方分権の)考え方は民主党により近い』と秋波を送った」(上記・毎日jp.09.06.24)というからさまにならない。

◇ところで、IFSAには今でも忘れられないことがある。◇橋下がまだ弁護士兼タレントでテレビのワイドショーに出ていた時代のこと。◇新聞と違ってテレビは、ビデオにでもとらないかぎり記録がないから困るものの、橋下はそこで仰天発言を行った。

◇記憶があいまいで申し訳ないが、たしか靖国神社に関する問題だったと思う、天皇の発言された内容が橋下の持論と大きく違っていた。

◇司会者にそこを指摘された橋下はこう言った。◇「私は今でもそう思っていますが、天皇さまがそうおっしゃったのなら、私にとって天皇のお考えは絶対ですからそれに従います」(大意)と。◇おそらくこの種の発想は、天皇にとってもご迷惑と思われる。

★★政党支持に賛同1人 橋下氏、市町村長らと会合
TOKYO WEB(共同)・09.07.01

◇「大阪府の橋下徹知事は1日、府内の市町村長と大阪市内で非公開の会合を開催し、『首長連合』で次期衆院選での支持政党を表明することについて参加を呼び掛けた」。

◇「会合では橋下知事が冒頭、記者団に公開したあいさつで『この時期を逃せば、国の形が変わるチャンスは二度と来ない。国に対して地方は最大の圧力団体になるべきで、そのために必要なパワーは”選挙で応援する、しない”に尽きる』と態度表明の意義を強調した」。

◇上昇志向ギラギラで単純そのものの東国原とはちがい、それなりに策を弄(ろう)する橋下大阪府知事。◇しかしその<策>に自縄自縛となれば、みっともない結果を招く。

◇ただどう転んでも東国原とは段違い、自民党は橋下を高く買う、それはほぼ間違いのないところだから自身に損はない、仕掛けを高度っぽく見せるほうがいい、橋下はそう読んでいるのかもしれない。

◇結論を言えば、絶対善的<地方分権>を持ち出したところで、東国原も橋下も最大の関心事は自身の去就というか値段のつり上げ。◇みずから喧伝(けんでん)するほど日本社会への深刻な思いが伝わってこないのがそれを証している。

◇<地方分権>が現代政治最大のマターだって言いまくるのだから、お里が知れるというものだろう。◇<郵政民営化>が国のトップマターだったのと同様に。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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