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2009年3月28日 (土)

ショート&IFSA=麻生首相の駄本『とてつもない日本』が赤丸急上昇というからたまげる

★★麻生首相の著書、「とてつもない」売れ行き
ネット掲示板”祭り”呼びかけで
MSN産経ニュース・2009.03.11

◇「麻生太郎首相が外務大臣時代の平成19年6月に出版した『とてつもない日本』(新潮新書)が10日、全国で爆発的に売れるという珍現象が起こった」。◇「これまでの発行部数は約20万部だが、支持率の低迷とともに現在はほとんど『死んだ状態』(出版関係者)だった」。◇「ところが、アマゾンの書籍ランキング(11日現在)で1位に急浮上」

◇「この背景は、ネット掲示板『2ちゃんねる』で火がついた『3月10日に本屋で麻生太郎の本を買おう!』という”祭り”」の影響というからあっけにとられる。◇とてつもない不況下、こんな呼びかけに714円も投じる「とてつもない日本人」がいるなんて、いくら勝手にどうぞの世界とはいえシャレにならない。

◇念のためアマゾンの読者レビューをのぞいてみれば、この再ブーム?に乗った人たちからのものだろう、オマージュの嵐ときた。◇しかしこうした「とてつもない日本人」の行動も、純ちゃんまんじゅうや晋ちゃんまんじゅうを想起するだけで、ああこの国にあっては当然の現象だろうなと思い返すことになる。

◇それにしても、ブックオフの100円コーナーですら触手が伸びないバカボン(ばか本)に火が付くとはネ。すっごい社会である。

◇ところで、ポスト安倍はいったい誰かなんて言っていたあのころ、何のフシギもなくこんな記事が掲載されていた事実に目をやるのもムダではなかろう。

★★お菓子から著書まで続々登場・・・大人気「麻生グッズ」
「ポスト安倍」最有力で存在感
ZAKZAK・07.07.14

◇「07年参院選で安倍自民党の大苦戦が伝えられるなか、”麻生株”が急騰している。大敗なら、安倍晋三首相の退陣論が噴出するのは必至で(後略)」。◇「その(ポスト安倍候補の-筆者註)一人、麻生太郎外相(66)が応援演説や出版界で、存在感を急速に増しているのだ」。◇「党内からは、『すでに首相が代わったかのようだ』(中堅)との声まで聞こえてきた」。

◇皆さんお忘れかもしれませんが、そうだったんですよ、実際問題!◇「麻生氏の演説は、昨年の自民党総裁選の際、東京・秋葉原の演説で『オタク』の心をわしづかみにし、安倍陣営も『レベルが違う』と舌を巻いたほど定評がある」。

◇「市井の人気を示す便乗商品も続々と登場している。『純ちゃんまんじゅう』で有名になった大藤(東京)は参院選後、3種類の麻生ストラップがオマケに入る新商品『漫画王』(限定発売・税別600円)を発売する」。

◇「麻生氏をモチーフとした同社の『太郎ちゃんの牛乳カステラ』や『太郎ちゃんの暴れまがり明太子せんべい』は、合計で5万4000個を売るヒット商品となっていた」。

◇かようなおめでたき国民性がそう簡単に治ることはなかろう。◇そこへ毎度のこと、ちょうちん持ちの知識人が加わるから、ばかばかしさが倍加されることに。

◇「『2ちゃんねる』に詳しい札幌国際大学の大月隆寛教授は『インターネットの世界には、物見高いけれど無責任、それでいて正義感も持っていた江戸の町人気質が感じられる。マスコミの激しい麻生たたきに対して、町人気質が異議を唱え、多くの賛同者を生んだと考えるべきだ』と解説する」(上記・MSN産経ニュース)

◇何だこりゃ。江戸の町人気質まで持ち出して、ってか。牽強付会を超える強引さで、ちっとも説得的ではない。◇この珍現象に便乗し、麻生を擁護したいという下心がミエミエなだけで。

◇なお、大月隆寛のどうしようもないダメさ加減については、1月のIFSA通信【<時流>だけが頼りのお調子文化人(1)=怪しげな民俗学者・大月隆寛がヘンカク?・09.01.07】でじっくりと取り上げたから、ぜひそちらをご覧いただきたい。

◇そこへいくと、怪著『とてつもない日本』の出版社はあっさりしたもので、逆にリアリティーをかもし出す。◇「一方、版元の新潮社『ただただ困惑している』とコメントしている」(上記・MSN産経ニュース)と。◇そうでしょうとも。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★ 

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2009年3月25日 (水)

ショート&IFSA=WBCの<侍ジャパン>も趣味悪命名だが、<原ジャパン>よりはマシだ

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は2009.03.24、日韓熱闘の末にJAPANが優勝した。◇WBCには米国と日本(=特に読売グループ)のビジネス的思惑がいろいろ存在するようだし、運営にも批判が多いのは知っているが、今回はそれには触れない。

◇IFSAは運転中、TBSのテレビ音声によって日韓決勝戦の一部を聴いたが、それはいつにない緊迫した内容で、ここまでマジだとやはり野球は圧倒的に面白いなとの思いを禁じ得なかった。◇昼間にもかかわらず、おそらく視聴率は最高ランクだったことだろう。

◇帰宅後はテレビのダイジェスト版をはしごし、追体験を楽しんだ。◇ただIFSAはもう10年くらいプロ野球を真剣に見てこなかったから、所属球団すら分からない選手が相当いたのも事実だ。

◇だが今回のWBCで、横浜球場へ出かけるきっかけがつかめた。村田とか内川の名を頼りに。◇10年ちょっと前、横浜に小さな家を建てた関係上、一度は行く義理があろうとと妻と話しながらパスし続けてきた怠惰、それを今年は精算したい。

◇それにしても、若い選手たちの物おじしない淡々とした姿勢には感動を覚えた。すごい連中がよくこれほど揃っているものだと。◇いい数字を残してきた主砲村田には申し訳ないが、彼が負傷で戦線離脱して以降、打線がつながり始めた、若手が生き生きし始めた、ぴりっとしてきた・・・・・・・。

◇根拠レスながら、IFSAにはそう思えてならない。◇組織や集団の<空気>ってそんなものなのかもしれない。企業という組織体だって。

◇まあ日本チームの中身の分析はともかく、IFSAがずっと引っかかってきたのは<侍ジャパン>なるマンガチックな命名そのもの。◇何かにつけ○○ジャパンにしなければ気の済まない日本人的ワンパターン自体が論外だが、その前に<侍>はやめてちょ-よ、芸△フジヤマのセンスとちっとも変わらないからサ。

◇そう思っていたら、誰かが言った。<原ジャパン>を忌避するところが原監督のいい点だと。◇なるほど、あの<星野ジャパン>ほど気色の悪いものはなかったなと瞬時に思い出した。◇野球以外でも、オシムジャパン、岡田ジャパン、柳本ジャパン・・・・・・・。すべて固有名詞を冠した不自然なまでのヨイショには辟易(へきえき)する。

◇麻生首相に比されるほど散々の前評判だった原辰徳監督(かつての若大将?)の行動も、星野ジャパンのスポ根ものからするとず~っとスマートでフツウ。◇何よりもいいのは、でしゃばり星野仙一のようには原の固有名詞がまったく表に出てこないことだった。◇当たり前のことながら、これが実にいい。

◇その原クン、日米戦に際し、発祥としての米国野球へさりげない敬意を表明してみたりして、意外な成長ぶりを見せてくれる。◇われわれの若い時代には、甘ちゃん原辰徳のことを<腹立つのり>とか言ってからかったものだが、彼はいったいいつ熟成したのだろう。◇いや、50歳になればそれもむべなるかな。◇そのタツノリが言う。

◇「(記者)韓国の印象を (原)今大会は3勝2敗だったが、野球の勝負は紙一重。アジアの2チームが決勝で戦ったのは誇るべきこと。良いライバル関係として今後の野球を引っ張っていきたい(★★WBC連覇:原監督「日々進化した」・毎日jp.・09.03.24)

◇「(イチローの)あのセンター前ヒットは生涯忘れない。岩隈も最高のいいピッチングだった。(投手陣)13人みんなの思いが送り出したと思う」。◇「(今日の試合については)うまい監督さんならもう少したくさん点を取れたでしょう。それでも辛抱しながらやった(後略)」(★★WBC:世界制した原監督「うまい監督ならもう少し点取れた」・毎日jp.・09.03.24)

◇全国紙各紙、原への言及はそれほど多くはないが、「中島や片岡、内川ら国際大会の経験は少なくとも、打撃に確実性があり、足のある選手を思い切って代表に選出したことからみても、原監督は目指す野球像がしっかり見えていた(★★WBC連覇:「スモールベースボール」進化 穴ない打線・毎日jp.・09.03.24<★★んだ、信じた-原采配、頂点に 「生涯忘れられぬ」・asahi.com・09.03.24>はそのとおりだろう。

◇好き嫌いのないかっちりとしたスモールベースボールが、見る者を安心させてくれた。◇シャンパン掛けでの発声内容も落ち着いたもので、星野などよりは数段上をいっていたとIFSAは感じる。

◇そんななか、日刊ゲンダイのToday's Gendai メール(2009.03.24)の記事サマリーを入手した。◇短いので、まずは全文を引用させてもらう。

★★原監督で日本連覇に王手 野球はやっぱり選手だな

◇「米国を破って決勝進出、今大会5度目の韓国戦でWBC連覇に王手をかけた日本代表。原監督を見る世間の目が開幕前とはちょっと違ってきた」。◇「長嶋、王、星野の3氏と比べて、カリスマ性も話題性も、人気もなく、指揮官としては凡庸の評価だが・・・・・・・野球は監督にあらず、選手がやるものだなとあらためて気づかせてくれた」。

◇これに対する論評は、近くのファミリーマートでゲンダイ本紙を購入し、全文に目を通してから行うべきなのかもしれない。◇だが、上記紹介文だけでおおよその趣旨は把握できるし、だいいち、こんな弁解のような文章を見せられては買いに行く気にさえならぬというものだろう。

野球は選手!ならば、北京五輪惨敗の星野にだって文句を言えなくなるではないか。あれはひとえに選手の責任とでも言うのだろうか。◇逆に、今回の優勝が選手の責任(=パワー)によるとすれば、彼らを選んで使い切った監督の責任(=能力)はなぜ評価されないのか。

◇要するに、読売=原監督嫌いの日刊ゲンダイは、負ければ原監督の責任、勝てば選手の力といったダブルスタンダードを恣意的に駆使しているにすぎない。◇それはいったい、何を救うために?生来のアンチジャイアンツファン・IFSAとしても、ゲンダイのアンフェアぶりにはブーイングを放ちたくなる。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年3月21日 (土)

ETCで高速千円だの、地デジチューナー無償支給?だの、国民はおちょくられっ放し!

◇土日祝・普通車以下ETC限定の高速料金1000円制度が、東京湾アクアラインと本州四国連絡高速道路で先行スタートした。

★★上限1000円:アクアラインなど先行開始 利用者大幅増
毎日jp.・2009.03.20
★★高速道路料金:「通行料1000円」で海ほたるに行列
--東京湾アクアライン
毎日jp.・09.03.21

◇おめでたさだけがウリのテレビ局は、ほんの一部を除き、例によってこの光景をハッピー・ハッピーと無批判状態で報じている。◇そのインタビューにこたえるのは、人のよさそうなというか、いともカンタンにだまされそうなといった風情の、コイズミ信奉者的脇甘おっさんとおばさんばかり。◇なかには時々、オバカっぽい若者も混じる。

◇理屈に裏打ちされた民主党の高速道路料金無料化案を、やれバラマキだ・環境破壊だとあしざまに非難しせせら笑ってきた自民党が、突然てのひらを返してこんなセコイ選挙対策(=だからこその2年限定)へ打って出た。◇しかも、主目的たるETC全車装着実現を巧妙な形でからめながら

◇政府与党の思惑のメーンはあくまでもETC、サブは高速料値下げによる人気取りなのだが、当然のこと彼らは、それを逆であるかのように見せかける。◇喫緊の経済対策としての高速料金値下げそのためのツールとしてのETCといった具合に。◇だからこそ、ツールの設置に補助金を出しましょうなど、殊勝っぽく見せちゃって。

◇だがちょっと考えれば、これはおかしいと気づくはず。◇経済浮揚策の一環なら、なぜETC車に限定するのか、キャッシュ払い車を排除するのか。◇それから、トラック等の商用車や観光バスはなぜ対象外なのか。そう、それはほとんどが既にETC設置済みだから。

◇これだけでも、国民をなめきった愚策と見定めるべきだろう。◇そのカラクリについては前々回のIFSA通信【本道から大スライス。ETC推進に隠された不純な動機=最初からデタラメだったのだ!】(09.03.14)で詳述したゆえ、そちらをご覧いただくとして、ここでは少々補足的に述べるとしたい。

◇ミエミエの選挙対策でありながら、定額給付金同様<ちっとも効かない選挙対策>としての1000円料金制。◇政府はたしかに選挙対策としての1000円料金制を意識してはいるし、あわよくば支持率アップへと期待してもいるが、隠された本音があくまでETC完全装着誘導にあるのを見落としてはならない。

◇「購入費助成は国交省所管の財団法人・高速道路交流推進財団が実施。3月12~31日の間、四輪車95万台、二輪車5万台の計100万台を上限に、1台あたり四輪車5250円、二輪車1万5750円を助成する」。

◇「同推進財団は旧日本道路公団から独占的にサービスエリアなどの業務を受注していた団体が前身。ため込んでいた資産の使いみちの一つとして、国交省からETC助成への拠出を求められた」。◇「約340億円の資産のうち最大約60億円を出す」★★ETC助成「売り切れ」続出 希望者殺到に国交省平謝り・asahi.com・09.03.20)

◇この天下り・ワタリ財団、SA・PAからの上がりを一説には400億円ほども積み増しし(=ということは、使いたい放題使ったあとでもこれだけ残ったということ!どれだけ悪質に取りすぎてきたことやら)、2013年度には<偽装解散>をするという。

◇国はまさにこの埋蔵金に目を付け、そこから60億円もの巨費を拠出させては、究極のETC政策貫徹へなだれ込もうとの算段らしい。

◇そんなことつゆ知らずのお人よし国民は、助成に大喜び。マスコミはここぞとばかりあおり、助成金目当ての客はカーショップへ走ってETCを付けにゆく。◇うかれテレビは、じゃあそれまで全額自費で付けてしまった人々との不公平性はどうなるんだ!の初歩的疑問すら呈することがない。◇もちろん政府は完全にシカト。

◇そして第2段。ETCはこんなにいいでしょうと、海ほたると本四連絡橋で先行実施しての大宣伝。◇いつもの手で、本州四国各県の関係者がはっぴ姿でお祭り気分を盛り上げてくれたりする。

◇しかしそこはお役所仕事で間が抜けているから、カーショップのETCは限定期間前に売り切れ続出状態となり、また助成金の公式申し込み用紙も払底して、目の前に品物があっても助成が受けられないというマンガ的事態まで発生。

◇事前のメーカー在庫確認などまったくしていなかったと官僚は平然とのたまい、国交相は4月まで延期しますからと泥縄ぶりの糊塗に異例の姿勢を見せる。◇しかし国交相の平身低頭は、国民に謝ってのそれではない。とにかくETCを早く付けさせたいの一心から出たこと。しつこいようだがそこがコトの本質だ。

◇前々回のIFSA通信で述べたように、行政としてはとにかくETCを全車に装着させたいのだから。◇しかもその良き副作用として、ETCを運用するもうひとつの天下り・ワタリ組織<道路システム高度化推進機構>が潤いまくるしかけになっていることだし。

◇ETCさえ完備されれば、高速料金政策など将来意のまま、かつきめ細かく<改悪>できるし、第二の公共事業ともいえるスマートICもバンバンつくれる。首都高や阪神高速の小刻みな料金制も実行できる。

◇さらには、料金所の渋滞環境対策・無人化・経理の合理化がETC本来の目的であったにもかかわらず、<道路システム高度化推進機構>のような天下り・ワタリ組織をつくって、ETCメーカー・販売店・クレジット会社の上に君臨させたりもできる。◇実においしい商売へ化けさせられるのだから始末が悪い。

◇このように、大きな政治的背景を持ったETCとその実現へ向けた小手先の詐術(=ETC装着助成や高速道路料金の大幅割引き)、こうした<一連の疑惑の行動>とまさにパラレルなもうひとつの雄、それが地上デジタルだ。

◇いっこうに普及しない地デジ対応に業を煮やした与党は、つい最近こんなことを言い始めた。

★★地デジ普及策、大盤振る舞い? 経済対策の目玉に浮上
asahi.com・09.03.19

◇「地上デジタル放送の普及策が、政府・与党の追加経済対策の目玉に浮上してきた。総選挙に向けてお茶の間の関心の高い話題でアピールする思惑が垣間見え、政権内の『地デジ論争』は過熱気味だ」。

◇「口火を切ったのは、公明党だ。地デジ対応テレビに買い替える際に国が中古アナログテレビを1台2万円で買い取る案を16日に作成。事業規模は4800億円にのぼり、自民党から『バラマキだ』(幹部)との批判が噴出した」。

◇「自民党の状況も似たりよったりだ。党国際競争力調査会(会長・尾身幸次元財務相)は、対応テレビに買い替える人に2万円のクーポン券を配る案を17日に作成」。◇またまた「桜が咲くころには景気回復」で大恥をかきながらエラそうなままの尾身、あの不遜な男の登場か。

◇ちょっとおもしろいのは以下のくだり。◇「総務省幹部は『政策には品格と知恵が必要。”カネをやるからテレビを買い替えろ”というのは通らない』と冷ややかだ」。

ここにもまた、<もともとは無理筋だった地デジ>が闇の中にどかっと横たわっている。大きな政治的思惑を秘めて。◇アナログハイビジョンで十分なのに、何で大金をかけて地デジ?何が双方向?あんなもの、大した利用価値はないのに。

◇こう言いたい人は業界にもいっぱいいるだろうが、どうやら米国からの圧力=コイズミによる追従もあり、公然と語れる環境にはないらしい。

◇ただ、さすがのオメデタ国民も、この地デジ政策にだけはのせられない。◇ゆえに対応機の普及がちっとも進まない。政府与党が焦るのもムリはなかろう。◇そこで出てくるのが、またもやお得意の上記<にんじん政策>ときた。

◇しかし国民もさるもの。大不況要因ばかりか、ウサギ小屋でのあのバカデカ液晶は不釣り合い・不具合とようやく気づき、こんな自衛策へ出てきた。◇good!ではないか。

★★地デジチューナー、2月の販売3倍 TV買い替えず節約
NIKKEI NET・09.03.08

◇「ブラウン管テレビでも地上デジタル放送が視聴できるチューナーの販売が急増している」。◇「1万円前後からと低価格化が進んだことから、テレビを買い替えずに節約につなげようとする消費者が増えている」。

◇寿命もこないのに、テレビなんて買い替えてまでみるものじゃない!この健全なる精神よ。◇ジャパネットのタカタ社長も大弱りといったところだろう。またまた下取り価格を積み増ししなければ。

◇それより何より、亀山モデルで天狗だったシャープと、その誘致に100億円近い莫大(ばくだい)な税金をつぎ込んでは敵前逃亡をした前三重県知事の北川正恭・早大教授もいまや大汗かとIFSAは想像する。

◇こうしたETCと地デジへの怪しい誘導。◇だが定額給付金受領のごとく、値引かれた高速は淡々と利用し、くれるチューナーは淡々ともらい、そのうえで背景となる政治的意図だけは醒めた目で正確に見据える。

◇それこそが成熟した国民と、ここではシニカルに言っておこう。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年3月17日 (火)

IFSA注目の<ベタ>記事=<解散を求める絶対善的合唱だけ?>ほか(09.03.08現在)

★★何が目的で首相の座にしがみつくのか
Today's Gendai メール・2009.02.23

◇いままでの首相とはまったくパラダイムを異にする麻生太郎首相に対し、政府へのダイレクトな批判をウリにする日刊ゲンダイがさっぱりさえないとは、IFSAがかねてから指摘したところである。◇たとえば昨今のゲンダイは、こんな泣き言に終始している。

◇「世論調査でも『麻生辞めろ』の数字が急増中。4月までにはクビが決定的なのに、自分からは辞める気はなく、一体何が目的で首相の座にしがみつき、居座り続けるのか。今、解散・総選挙をやれば敗北必至と知りながら、この男が居座り続けるほどに景気は最大の危機に突入する」。

◇この繰り言を読むために130円を払う人は少なかろう。部数は相当に落ちているのではとIFSAは想像する。◇加えて、エロ記事満載の大人のページがまったくもって堕落の極みとくる。◇宇能鴻一郎センセイの偉大なるワンパターン小説を連載していたころからすれば隔世の感がある。

◇そうは言っても、マンネリながらシニカルな突っ込みでサラリーマン時代お世話になった日刊ゲンダイのこと。毎日配信されるToday's Gendai メール見ては週に一度ほど近くのコンビニへ行き、パスモでパシャッと買ってはみるものの、満足させられたためしはない。

◇「一体何が目的で首相の座にしがみつき、居座り続けるのか」なんて言ったところで、彼の就任当初からIFSAが言っているごとく、<目的は1日でも長い首相の座>なんだから辞めるわけがない。◇当然、わざわざ解散してまで負け戦に向かうわけがない。◇<1日でも長い首相の座!>。確信犯ほど強いものはないのだ。

◇野党はそれを前提に作戦を立てるべきはいうまでもないのに、例によってスタンスがふらつきっ放し。◇<あるべき論>など通じるわけもない相手とまずは認識する、そうした揺るぎなき視座を保持したうえで戦略・戦術を練り上げる・・・・・・・。だがそれが民主党には欠けている。

◇だから民主党は足腰が弱いと、蔑(さげす)みもしくは憐憫(れんびん)の目で見られることになる。◇解散、解散って浮き足立っていないで、正攻法でど~んとぶちかますのが近道だというのに。

◇解散しろ・解散しろって絶対善ぶりつつ吠えてみたところで、あのデタラメ郵政解散で得た2/3以上の理不尽パワーは微動だにしない。◇<1日でも長く首相の座を!>の麻生的願望を支えてやっているのは、ほかならぬあの郵政トンデモ選挙自体なのだから。

◇現在の情況はすべて国民が呼び寄せたものとの<現認>から出発する、他人のせいにしないで。◇これだけでも政治のシーンはからりと変わるはず、IFSAはそう見ている。

★★こんにゃくゼリー:死亡男児の両親、
マンナンライフを提訴
asahi.com・09.03.03

◇「こんにゃくゼリーで窒息死した兵庫県内の男児(当時1歳9カ月)の両親が3日、『大きさ、硬さ、容器の形状に設計上の欠陥がある』として、製造元の『マンナンライフ』(本社・群馬県)と永井孝社長らを相手に、製造物責任法(PL法)に基づく計約6240万円の損害賠償請求訴訟を神戸地裁姫路支部に起こした」。

◇「訴状によると、男児は昨年7月29日、祖母宅で、凍らせた『蒟蒻畑(こんにゃくばたけ)マンゴー味』をのどに詰まらせて病院搬送されたが脳死状態になり、9月20日に多臓器不全で死亡したという」。

「『のどをふさぐ大きさ』『かみ砕きにくくのみ込みにくい硬さと弾力』」に問題があったとのことらしいが、日本もいよいよ米国流訴訟社会へ入ったのかとの思いを禁じ得ない。

◇これに対する表向きの反応は、企業けしからん。だが本心は、そうはいってもね・・・・。◇とはいえ、日本の風土にあっては、そんな本心の表明などなかなか許されるものではない。

「こんにゃく入りゼリーの事故-幼児、高齢者はとくにご注意!-」(06.11.13・国民生活センター:公表)を事前に読む人なんてそうはいないにせよ、幼児や高齢者にこの食品ははたしてどうなのだといった基本的な<生活直感>が鈍化しつつある現実は否定できなかろう。

★★日本最北、牛丼チェーン店進出 札幌から陸路5時間
asahi.com・09.03.02

◇「北海道稚内市で2月末、牛丼チェーンの『すき家』が日本最北の牛丼店を開店した」。◇「商圏人口の少なさや輸送コストの壁が、チェーン展開する飲食店の進出を阻んできた同市だが、運営する『ゼンショー』(東京)は『採算性はある』と強気だ」。

◇帯広空港から稚内までレンタカーで走った経験のあるIFSAとしては、稚内という自然・人文地理学上の厳しさが肌で分かるし、同時にまた、逆張りを敢行する「センショー」の判断にも興味をそそられる。◇お節介ながら、何とか成功させてもらいたいと願っている。

◇「チェーン展開する小売店は一定地域内に集中的に店舗を置き、効率化と認知度を高めてシェアを拡大する『ドミナント戦略』という手法をとることが多い。しかし、人口4万人弱で札幌市からトラックで5時間以上かかる稚内市への進出は難しく、市内のコンビニエンスストアは道内資本のセイコーマートだけ」。

◇そういえば、道内のコンビニって<セイコーマート>だらけですね。

《IFSA好みの欄外あるいは論外記事》

★★鳩山「国家的損失、トキを焼き鳥で食べるような話」
東京中央郵便局取り壊しに異議
ZAKZAK・09.02.27

◇一時はとんちんかんなことばかり言っていた鳩山弟(邦夫)だが、ここのところなぜかさえている。◇「トキを焼き鳥で」。これまたなかなかエスプリがきいた表現と感心した。

★★更衣室にビデオカメラ、高校教諭を逮捕
・・・自分も映って発覚
YOMIURI ONLINE・09.03.06

◇自身が勤務する沖縄県立高校の女性用「脱衣場とシャワー室に計3台の小型ビデオカメラを隠し、盗撮していた」が、「カメラの映像に石川容疑者自身が映っていたため犯行が発覚」したという。◇以上!コメントなし。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年3月14日 (土)

本道から大スライス。ETC推進に隠された不純な動機=最初からデタラメだったのだ!

★★ETC:助成100万台分50億円 国交省
毎日jp.・2009.02.28

◇「政府が3月に経済対策として実施する高速道路料金引き下げに合わせ、国土交通省は27日、自動料金収受システム(ETC)の新規購入者に対し、100万台分(約50億円)の助成を実施することにした」。

◇「1月末現在の全国のETC搭載車は約2260万台で全体の約3割。ETC搭載車に限定される高速道路料金引き下げに便乗することで、搭載率アップを狙う」。

◇われわれ東京にいる人間にあっては有料道路だらけのためETCの利用価値は相当に高いが、たとえばの話、北海道の人、岩手県の人、富山県の人、熊本県の人の場合、ビジネスなどで頻繁に利用でもしないかぎり、ETCをつけるメリットはほとんどないのが実態だろう。

◇だから、ETCの利用率は全国で77%で、自動車保有台数に対するETC搭載車の割合は約3割という偏った現実となる(★★ETC:「新車に標準装備を」・・・高速道路6社が要望書・毎日jp.・09.03.12)

◇後に述べるETC本来の趣旨からすれば、これは何ら異常なことではなく、問題とするに足らない。◇しかし為政者にとっては我慢がならない。なぜか。◇<ETCの隠された趣旨>、それに反するからだ。

◇それゆえ、税金から助成金をばんばん放出してみたり、<新車にETCを標準装備させよ>と言ってみたりして、一刻も早くほぼ100%実現!の本音を隠そうともしない。◇われわれのようにずいぶん昔、もちろん自費にて取り付けた人間たちとの整合性などてんから無視してまで、その急ぐこと急ぐこと。

★★ETC取り付け助成スタート
首都高会社は無料キャンペーン
YOMIURI ONLINE・09.03.12

◇「地方の高速道路で土日・祝日の普通車料金を上限1000円とすることを柱とした大幅な料金割引が実施されるのを前に、ETC(ノンストップ自動料金収受システム)機器の購入・取り付けに対する助成が12日(中略)始まった」。

◇四輪車なら5250円の補助を行い、「約100万台分の普及を図るというもの」。◇さらには「(前略)首都高速道路会社も同日から、東京都世田谷区内などの3会場で、財団の助成に同社独自の助成を上乗せしてETC機器を無料提供するキャンペーンを始めた」。

◇一見よさそうな大盤振る舞いだが、ふざけきった施策ではないか。◇まず第1は、既述のごとく、全額自費で(=それが当然であろう!)取り付けた人間は非常にアタマにくるという点。公平さに欠けるという点。

◇第2は、「財団の助成」なるものがいったいどこから出されるのか、また首都高速会社の「上乗せ」はという点。◇「助成の財源は、13年度までに解散する同省所管の財団法人『高速道路交流推進財団』の保有資産を活用する」(上記、毎日jp.・2009.02.28)とはいえ、もとは国民から取り上げたカネにほかならない。

◇要は、そのときばったりの恣意性というか無原則、デタラメにすぎない。

◇まずはそもそも論からいこう。この恐ろしく便利なETC、その導入の国家的思惑は奈辺(なへん)にありや。

◇IFSAはこう考える。(1)料金所に発する渋滞解消(+)結果としての環境寄与(2)料金所における人件費の削減(+)道路会社の管理費削減。結果としての高速料金値下げ。(3)そしてその他として、料金システムのフレキシブルな運用(=たとえば、<何とか割り引き>とか)。

◇しかし実態はどうか。というより、当初から国がもくろんできた本意とは。◇まずはETCのためのシステム開発にかかわる天下り組織の新設(+)ETCを運営する天下り組織(=たとえば道路システム高度化推進機構)という甘い汁の創出。◇そして、ETC装着から得られるテラ銭の魅力。これは2年ほど前まで、装着時の上納金という形で実施されていた。

◇加えて、ETCにより可能となる上記(3)<=料金システムのフレキシブルな運用>という本丸。◇このムチを手にしたいからこそ、彼らは深夜割引や通勤割引といった、1冊のパンフレットをつくらねば分からぬほどの複雑なアメをETC装着車だけに与え、1日も早いETCの全車装備へと突っ走るのだった。

◇首都高速道路会社が「ETC機器を無料提供するキャンペーン」なんてのも、明日にでも首都高の距離別料金制導入!といった強い願望のあらわれにすぎない。◇釣った魚にエサはやらないどころか、その魚からの<思いのまま搾取状態>が到来するのを夢見て。

◇そう、<ETC完全装備以降は国のやりたい放題!>と筋書きは最初から決まっていた。

◇ではここで視点を変え、以下のような<とんでも事件>を取り上げるとしよう。

★★スマートIC欲しい 税金使い『カラ通行』
TOKYO Web・08.04.07

◇「高速道路のサービスエリア(SA)などを利用して車の出入り口を造る『スマートインターチェンジ』(IC)」。◇「国交省は今後、五千億円を投入して約二百カ所の建設を目指すが、建設基準の不透明さが浮き彫りになっている

◇「国土交通省は実験段階で車の利用実績が認められたとして、すでに全国三十一カ所で本格導入したが、中には地元の自治体職員が公用車を使って”実績”を水増しし、常設化にこぎ着けたところもあった」。◇舞台は「福島県会津美里町の磐越道・新鶴(にいつる)スマートIC」という。

◇「『「町民の税金で”カラ通行”しないと成り立たないICを国民の税金で造る。二重の無駄遣いですよ』 そう怒る元町議の鹿野敏子さん(55)(後略)」。

◇しかし「長谷川緑・同町建設課長は『ICは二十年越しの悲願。アクセス道の整備に一億円かけており、ICが閉じたらパーになる。(水増しは)数字を出すにはやむを得なかった。地元には必要だし、会津観光の利便性も増す』と話している」。

◇最後の段落に、日本社会の体質が如実にあらわれている。◇建設土木中心の公共事業も先細りそこで<スマートIC>なる耳あたりのいい、文字どおり<スマートで環境に優しい?>公共事業で起死回生をしかし無人の<スマートIC>はETC車でなければ通過不可能だからその前提として、ETCの普及が至上命令。

◇これは一例だが、国がETCを急ぐ実情がここにも存する。◇そしてくせ者の<スマートIC>誘致合戦が白熱化し、われもわれもと手をあげる。◇しかしこれを負担するのは、いつものように税金とくる。新幹線・空港・高速道路・港湾・橋りょう・・・・・・・と同根であるのは言をまたない。

◇「スマートICはサービスエリアなどの空き空間を利用し間隔の長いIC間に設けるもので04年度以降、39カ所(4カ所は休止)で試験導入されている」。◇「ICは高速道路会社の負担で設置するのが原則だが、スマートICは地方からの設置要望も多いため国費を投入」。

◇「年内にまとめられる道路整備中期計画には08年度から10年間、毎年20~30カ所のスマートICを設置する方針が盛り込まれる見通しだ」(以上、★★ETC:高速道の利用率が7割突破 ただ普及率は2割強・毎日jp.・07.10.14)。◇データ的には少々古すぎる記事とはいえ、フムフム、いつものアレかという直感に誰しもがいざなわれよう。

◇スマートICに関しては、以下のような記事にも出会った。

★★スマートIC:飛彈河合PA、導入断念
実験での利用者が少なく
毎日jp.・岐阜版・09.02.17

◇「国と県、市などでつくる協議会は16日、スマートICの本格運用を断念した」。◇理由として「目標は1日平均157台だったが、約60台にとどまった」があげられているが、IFSAの注目したのは「1日平均157台」という目標のほう。

◇実質稼働の1日を15時間としても、1時間あたり10台?何じゃこりゃ。◇それにスマートICといえば建設費はばか安と思われがちだが、とんでもはっぷん、立派な大公共事業という説もあるし。

◇ところで、そこらの進歩的知識人とはちがい、技術の進歩を素直に称揚する、便利なものはすぐに使う・・・に徹するIFSAは、かなり早い時期からETCを装着したうえで、<彼ら>のやり方をじっくりと観察してきた。

◇まず連中が行った嫌がらせとは何か。◇たとえば大混雑の首都高。まだETCがほとんど普及していない時期だったというのに、ただでさえ少ない料金所のゲートにETC専用をいくつか設け、非装着者の渋滞を助長してくれたものだ。◇イヤならすぐにでもETCをつけなさいといわんばかりの誘導のため。◇効果てきめん、非装着者用ゲートは長い列となった。

◇しかし、こうした<ETCの隠された趣旨>、不純な意図をドライバーは十分認識しながら、日本人はけっして怒らない。◇だから相手は、そこへぐいぐいつけ込んでくる。

◇またもうひとつ。彼らはハイウェイカード(ハイカ)をさっさと廃止した。偽造カード被害にたまりかねてといった風情を装いながら。◇しかしそんなものは理由にもならない。偽造への防御策を講ずればいいだけのことだから。◇本心はいうまでもなく、ETCへの転換インセンティブにすぎない。

◇あの魅力のプレミアムにんじん(=IFSAが愛用した5万円券で5万8千円分というあれ)はものの見事にチャラとされ、わけの分からぬETCポイント制へと勝手に移行。当然、レートは低いとくる。◇キタナイといったらありゃしない。というより、権力の乱用だ。

◇こうしたETC史の延長線上に、麻生政権の定額給付金的人気取りデタラメ施策(=ETC普通車に限り、高速1000円乗り放題)が始まる。しかも2年間の時限立法で。◇詳しくは<★★高速料金、1000円下回る区間を半額に・・・国交省・ZAKZAK・09.01.16>を参照願いたい。

◇民主党の高速道路無料化案に対し、財源をどこに求めるのだ、バラマキそのものじゃないかと口を極めてののしっていた自民党の幹部たちが、今度は一転、上記のような無原則施策へ打って出た。◇毎度のこと、そこには政治哲学の片鱗(へんりん)すらうかがえない。

◇しかも、コイズミ猪瀬直樹がこれぞ民営化と自画自賛した旧道路公団の変質(=こんなものは民営でも何でもない!)、そこの料金体系へ国が勝手に手を突っ込むという大矛盾を、彼らはいったいどう説明するというのか。

◇いくら国からの補填(ほてん)があるとはいえ、じゃあたとえば、国は小田急電鉄の運賃をみずからの意思で9割カットできるのか。◇コイズミじゃないけど、笑っちゃうよまったくだ。

◇ETCという優れたイノベーション・ツールを、マクロ的視点から善政へ向け使いこなすことなく、泥まみれにしてなお恥じない与党政治家と官僚たち。◇日本社会の救いのなさはここにも象徴的にあらわれている。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年3月11日 (水)

毎度腰の定まらぬ民主党・仙谷由人=絶対善的カッコマンは政治性ゼロのご都合主義

★★民主・仙谷氏が小沢氏批判、
代表交代の可能性に言及
YOMIURI ONLINE・2009.03.08

◇「民主党の仙谷由人・元政調会長は7日夜、徳島市での国政報告会で、小沢代表の資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件について、『我々とはケタが違う金を集め、政治闘争に勝ち残ってきた人をトップに選んだ。間違いだったと思えば、不明を恥じて反省しないといけない。自戒を込め、これから本物の政権を担う政党を作らなければならない』と述べた」。

◇当然のこと、「小沢氏を厳しく批判し、代表交代の可能性に言及したもの」だが、この仙谷、反小沢の急先鋒(せんぽう)というより、前原誠司・枝野幸男らとの<ブツブツ・グジュグジュ・コラボレーション>結成といったネクラな存在として確固たる地歩を占めている。

◇小沢一郎を「政治闘争に勝ち残ってきた人」と揶揄(やゆ)するのなら、仙谷はさしずめ「政治闘争に負け残ってきた人」といえようか。

◇相当に濃い全共闘体験を持ちながら、政治力もなければ実行力もない。◇あるのは平板な知性とそれを背景とした絶対善的心情の吐露、そしてネガティブでひ弱な権力かすめ取り志向。◇だからいつも王道を歩めない。もちろん、泥をかぶってのどぶ板選挙も大の苦手とくる。まさに菜っ葉のこやし(=かけごえだけ)的存在なのだ。

◇西松建設問題における小沢の大ピンチ。待ってました!好機到来!と踏むなら、ここを先途と戦いを挑めばいい。◇「間違いだったと思えば、不明を恥じて反省しないといけない。自戒を込め(後略)」なんて姑息(こそく)なことを、それも自身の選挙区で弱々しく述べてみたりしないで。

◇ところがどっこい、その2日後には、腰の引けたこの発言すらもう撤回(もしくは回収)ときた。◇犬の遠ぼえにもならない上記発言をも修正にかかろうというのだから、誰しも笑う以外になかろう。

★★急変:ダミー献金事件 辞任論、影ひそめ
小沢代表進退、様子見の民主
毎日jp.・09.03.10

◇「民主党内で9日、小沢一郎代表の辞任論はいったん影をひそめ、『様子見』を決め込む動きが広がった。西松建設の違法献金事件を巡り、漆間巌官房副長官(63)のオフレコ懇談問題に加え、自民党の二階俊博経済産業相側にも捜査が及ぶ可能性がでてきたためだ」。

◇「『反小沢』の急先鋒(せんぽう)と目される仙谷由人元政調会長は9日夕、小沢氏の進退問題について国会内で記者団に『我々には選任責任がある。この程度のことは織り込み済みだったのではないかと指摘。『もう少し確定された事実が出てこないとあれやこれや言えない』と語った」。

09.03.08のYOMIURI ONLINEと09.03.10の毎日jp.。さっと読み比べるだけで、仙谷という政治家の本質が明らかとなろう。

◇この政治的トンチンカンぶりは、永田メール事件でお粗末の極みを天下にさらした前原誠司・民主党代表(当時)とも通底する。◇だから、そうした<どうしようもなさ>のよしみで仲良しに。そう解釈すればいいのだろうか。

◇以前にも指摘したように、このきれいごと集団のひとり枝野幸男は、過去に(=民主党政調会長代理時に)こんなことを書いていた。◇以下は枝野幸男「国会の変質、野党の無力」(山口二郎編著『日本政治 再生の条件』・岩波新書・01.06)による。

◇「全体として言えることですが、スキャンダルを追及することへの熱意は低いんです。私自身、国会でKSD問題を取り上げたことは一度もありませんし」。

◇「もちろん大事な問題だと思いますよ。でも、たとえば金融政策を組み立てながら、政府の矛盾点を追及するといったことと較べると、まったく面白くないそういう意識が私には強い。それは若い政治家一般に言えることだと思います」。

◇「野党の若手政策通であるといわれる枝野幸男」(山口二郎)、それゆえの高踏的発言と思えば実にシンボリックではないか。◇そして枝野がせせら笑う「スキャンダル」で自党の党首秘書が東京地検に逮捕され、ピンチに立たされている。◇何とも皮肉なことと言わざるを得ない。

◇自民党の旧宮沢派にも匹敵する仙谷たちのお公家集団。◇党としてエグイ選挙を勝ち抜く気概や胆力もないくせに、インテリぶりをちらちらさせてのご満悦。◇百害あって一利なしとはこのことだろう。

◇しかもこの「凌雲会」の連中が自民党筋にいちばん近いときている。◇前原たちは早く自民党に吸収されてしまえ!IFSAが以前から言いつづけてきたことである。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年3月 6日 (金)

IFSA注目の<ベタ>記事=<「かんぽの宿」問題での朝日の転向>ほか(09.02.22現在)

★★社説ウオッチング:「かんぽの宿」売却
朝日、消えた総務相批判
毎日jp.・論説委員・岸本正人・2009.02.15

◇「日本郵政(西川善文社長)は、『かんぽの宿』70施設を一括譲渡するオリックス不動産との契約を白紙撤回した。(中略)鳩山邦夫総務相が契約見直しを求める考えを表明してから1カ月余り。この間、売却、入札への疑問・疑惑が次々と明らかになり、日本郵政が契約撤回に追い込まれるという異例の経過をたどった」のはご存じのとおり。

◇しかし当初、大新聞の反応には相当のばらつきがあった。◇毎日新聞によれば、自身は「毎日、『情報公開』で一貫」なるも、「(前略)朝日、日経両紙『理由が不明確で納得できないのは、鳩山氏の”待った”の方ではないのか』『西川社長が説明した内容は、しごくもっともに思える』(ともに朝日『総務相の姿勢は到底納得できない』『所管大臣が入札結果に堂々と介入するのは常軌を逸している』(ともに日経などと、総務相を強く批判した」という。

◇朝日・日経には「(前略)日本郵政への注文や指摘はなく、総務相批判一色となっている」のがよく分かる。◇asahi.com(09.01.18)から当該社説<★★かんぽの宿-筋通らぬ総務相の横やり>の一部を再録しておこう。とにかくすっごいから。

◇「これに対して(鳩山邦夫総務相の横やりに対して-筆者註)西川社長が説明した内容は、しごくもっともに思える。赤字が毎年40億~50億円あり、地価が急上昇しない限り、早く売る方が有利だ。一括売却でないと不採算施設が売れ残り、従業員の雇用が守れない。全国ネットとした方が価値も上がる。最高額で落札し、雇用を守る姿勢が最も明確だったのがオリックスだ--」。

◇「宮内氏は規制緩和や民営化を推進してきた。官僚任せでは構造改革が進まないため、当時の政権が要請したものだ。過去の経歴や言動を後になってあげつらうのでは、政府に協力する民間人はいなくなってしまう」。◇お~お、しらっとよく言うよ、まったく。コイズミコウゾウカイカク、支持なの批判なのどっちなの。そうか、是々非々ってか。

◇しかし約2週間後から、<転向>へ向けた朝日新聞のウオーミングアップが始まる。
◇続篇としての社説といえば、題して<★★かんぽの宿売却―徹底調査と公表で道開け・asahi.com・09.01.31>。◇タイトルからして、いかなるカーブを切れば自己正当化できるかといった思惑が丸見えである。

◇苦しまぎれの叙述部分をピックアップしてみよう。◇「売却に対する鳩山総務相の『待った』は、根拠が不明確で納得できない日本郵政は入札が適正だったというのなら、徹底した調査と結果の公表で、それを証明するしかない」。◇オ~、前回は西川社長を「しごくもっとも」と誉めそやしたくせに、今度は一転、日本郵政へ振るという身体の強さよ。

◇「だが、公開の入札を行い、いちばん有利な売却条件を落札とするのだから、それが安くても、現状での市場の判断として受け入れる以外にないのではなかろうか。『もっと高く売れる』というなら、そういう買い手を見つけて来るしかない」と、未練がましさもいまだ手放さない。

◇そして突然、マクロの話題へギアチェンジする。まるで目くらましのように。◇「これほど巨額の損失を出すことになった責任はどこにあるのか。郵貯や簡保の客から預かったお金を、収益性を無視して施設建設に投じた放漫な官業ビジネスと、そうした施設を選挙区へ誘致してきた政治家こそ責めを負うべきだろう。この点も含め、総務相には問題の全体像を見てほしい」。◇トホホ。

◇しかし、みずからの大ポカというか大恥もやはり気になって仕方がないようで、かわいそうなくらいの右往左往ぶりを露呈。◇「もちろん以上の議論は、入札が適正に行われたことが大前提である。談合のような不正や不適切な事務処理があったなら話は別だ」とか、「日本郵政にも注文がある(後略)」とか言っちゃって。

◇そんなスタンスの定まらない人間に「注文がある」なんて言われても、誰が耳を傾けよう。◇して、西川全面擁護の09.01.18・社説から約1カ月後の09.02.14・社説、シリーズ3度目になって<★★「かんぽの宿」白紙―西川郵政は説明つくせ>朝日新聞はこう述べたのだ。

◇「年初に総務相が『待った』をかけて40日近く。ひとまず収拾の方向になった。ただし、西川社長が『公明正大に進めている』と胸を張った入札は、一連の経緯が明らかになるにつれ(何たる人ごと-筆者註)、むしろ謎めいた部分が出てきた」。

◇「西川郵政は今回に限らず経営情報を出し渋り、官業体質へ逆戻りしてきた。この手痛い失敗を機会に、民間会社として自立の道を歩む決意を新たにしなければならない」。◇「手痛い失敗」は朝日の社説のほうではないか。

◇そして彼らはこう結ぶ。「だが、採算を度外視して造った施設がしだいに古くなり、地価も下落を続けているのだ。売却方法の工夫でカバーできる範囲は限られている。売却をやり直しても大幅な損失が生じる恐れを覚悟しておく必要があるだろう」。

◇な~んちゃっておじさんの末路はやはりうら寂しい。◇先の毎日新聞は遠慮がちにこう書く。「最新の朝日の社説からは総務相への批判が消えた。代わって、入札に『謎めいた部分が出てきた』とし、入札への『疑念』や白紙撤回の経緯などについて『納得できる説明』を日本郵政と西川社長に求めた」。

◇この<ずるずる転向>からIFSAは大いなる示唆を受け取る。◇まずは朝日新聞が当初、なぜ一方的に日本郵政の肩を持ったのかという点。◇それは大朝日とはいえ、この時点ではまだ<入札>に関するいかがわしい情報を入手していなかったからだって?そりゃないでしょう。

◇たとえ百歩譲り、もしそうだったとしても、本来記者が持つべき最低限の想像力っていったい何なのだろう。◇クサイ!が直感(直観)できなければ、ハナからジャーナリスト失格ではないか。

◇これらのことを勘案すれば、<郵政民営化を”後戻り”させるヤツはけしからん、犯罪的だ!>のコイズミ・竹中平蔵流イデオロギーが朝日新聞の論説委員をもがっちりとらえてはなさなかった、それがぶざまな認識の根因をなしたととらえる以外にない。

◇しかも、オリックスがせっかく買ってくれるというこの好機を逃せば赤字がますますふくらむといった<大きなお世話>の絶対善的思い入れが、余計に<鳩山的邪魔者>排除の心理を後押しするといったオマケまでついて。

◇そう、朝日新聞をはじめとする大マスコミがいかにコイズミ流構造カイカク幻想に毒されてきたか、その動かぬ証左がここにあるのだ。◇しかし、郵政民営化のひどさがこんなにもあからさまになると、もはや口をぬぐうこともできない。

◇だからやむなき<転向>もひとのせいとばかり、「入札に『謎めいた部分が出てきた』」、「入札への『疑念』や白紙撤回の経緯などについて『納得できる説明』」が皆無な~んちゃって、本来なされるべき自己批判からするり逃避しようと試みる。

◇こんないいかげんなメディアを、進歩的文化人ばかりか一般のサラリーマンや市井の人までがいまだ気に入っている、ありがたがっている。その心がIFSAには理解できない。◇2000世帯近い私のマンションでも、朝日新聞日経新聞がバイクで毎日大量に運ばれてくる。日本的市民の良心と日本的企業経営の良心を乗せて。

◇真のイミでの批判精神が欠如する日本社会。朝日と日経の宅配はまさにそれを象徴するようで、IFSAには何とも興味深い社会現象なのである。

★★「小泉発言は犬の遠ぼえ」民主・岡田副代表が批判
MSN産経ニュース・09.02.22

◇民主党の岡田克也副代表は、「定額給付金の財源を確保する2008年度第2次補正予算関連法案の衆院再議決に欠席する考えを表明した小泉純一郎元首相について、『反対なら、なぜ自民党内で議論しないのか。犬の遠ぼえのように、遠くで言うのはおかしい』と厳しく批判した」。

◇コイズミについては、ここ2回連続で論じたから繰り返さない。◇ただひとこと、<郵政への追及はもうやめろ!続けるなら定額給付金で造反するぞ!>のサインをコイズミが必死の形相で発信しながら、それが微細なる効力をすら生まなかったという現実。◇それだけはここに記しておこう。

★★新銀行東京:また支援?条例案、都が提出へ
焦げ付き補てんで
毎日jp.・09.02.12

◇「『東京都と地域の金融機関とが連携して実施する金融支援に関する条例案』。都が「主として都内において営業活動を行う銀行、信用金庫、信用協同組合』と連携、中小零細企業の資金繰りを支援する」。

◇「同局担当者は『特定の金融機関をターゲットにしたり排除するものではなく、幅広く参加していただきたい』と話し、新銀行も対象になりうると説明している」。◇「都の担当者は『特定の金融機関をターゲットにしていない』と説明するが、新銀行へのさらなる公的支援を可能にする内容で、論議を呼びそうだ」。

◇新銀行東京についてIFSAはしつこいほど取り上げてきた関係上、石原慎太郎都知事と都の官僚が、どう逃げようかにばかり神経を集中させているのを知っている。

◇「条例案は新銀行を念頭に?そんなのゲスの勘ぐりだよ、ばかばかしい!ハハハ」といった慎太郎特有の湿った高笑いも、残念ながらもう通じないところまできているのにネ。

★★知りたい!:仏ミシュランが選んだ日本の絶景
新宿御苑や高尾山、京都と同格三つ星
毎日jp.・09.02.21


◇「渋いところでいえば、木曽路の宿場町である妻籠、奈良井、馬籠が星一つを獲得」は順当なところだろうが、IFSAが惹(ひ)かれたのは、「三つ星には新宿御苑や高尾山も選ばれた。新宿御苑は『繁華街に隣接しているのに静寂が保たれ、多くの庭園が楽しめる』。高尾山は『山頂からの東京や富士山の眺めは絶景』と紹介している」のくだり。

◇「(前略)新宿歌舞伎町といった、観光スポットと呼べそうもないところまで目配りしているのも特徴だ」も、ばっちりさえている。◇日本人的固定観念に害されないフレキシブルな視点が何ともおもしろい。京都と高尾山や歌舞伎町を並列視するようなそれが。

◇われわれ日本人がフランスへ行き、高尾山や歌舞伎町的なものを<絶景>に選抜する奔放さ。◇そうした自由を保持し得ようか。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年3月 4日 (水)

天才マジシャンの威光形なし。焦りまくりのコイズミは「郵政の2/3を勝手に使うな」ときた

◇小泉純一郎元首相の焦りの原因が肝心の<構造改革の大失敗>などにないことは、前回のIFSA通信=【コイズミこそ「笑っちゃう」=読み違いばかりで焦りの色濃い現代の<東照大権現>さま】(0909.02.27)で詳細に述べた。

竹中流市場原理主義というイデオロギーに乗っかったのは一生の不覚、現に社会はこんなボロボロ状態に陥っているのだから・・・・・・・。◇コイズミにそんな意識などあるわけもないのは明らかだし、口先男の竹中平蔵にいたっては、イデオロギーの実現がまだまだ不足しているから日本社会はよくならないのだ!と、どこかの教祖のようなことを吹き回っている。

◇しかし同時に、コイズミ・竹中は間違いなく焦りまくっている。◇規制緩和民営化、小さな政府という浅薄なスローガンに隠された本物のエグイ実態とからくりが、かんぽの宿や東京中央郵便局舎のぶっ壊しを契機に白日のもとにさらされる、それを恐れているからにほかならない。

◇そう、化けの皮のはがれるのがヤバイということ。◇今週日曜日のサンデープロジェクト(テレビ朝日系)で、国民新党・亀井静香を相手にムキになり、マジ顔で立て板に水のごとく空疎な内容を開陳しまくった竹中平蔵の姿がそれを見事なまでに象徴していたといえよう。

◇攻撃は最大の防御とばかりの悲壮さと拡張の低さ。◇慶應義塾大学はこんな男をいつまでも看板教授にしておいて恥ずかしくないのかと、ついからかいたくなる。

◇前回も指摘したように、早々(はやばや)とともいうべきコイズミの引退表明、そして息子への破廉恥な禅譲。◇いまとなっては、コイズミにあってあれほどの読み違いはなかったに違いない。◇よく知られた川島正次郎・自民党元副総裁(=佐藤栄作総裁時代の)の名言が示唆的だ。

「サルは木から落ちてもサルだが、選挙に落ちた代議士はただの人だ」[土屋繁『自民党派閥興亡史』(花伝社・2000年)より]。◇鳩山邦夫&麻生太郎のタッグによって郵政がこんな風に展開されようとは想像だにしなかった軽~いコイズミは、いまひしひしと<ただの人>の怖さを予感していることだろう。

◇その焦燥感が、もはや恫喝(どうかつ)にすらなり得ない以下の発言を促したとIFSAは考える。◇TOKYO Web(共同)<★★給付金再議決なら本会議「欠席」 小泉元首相・09.02.18>により、それを見てみよう。

◇「小泉氏は会見で『参院と意見が異なった場合に、3分の2(以上の議席による衆院再議決)を使ってでも成立させることに若干、異論がある。(再議決の)本会議が開会されれば欠席する』と明言した」。

◇「麻生首相の郵政民営化見直し発言などの対応について『今の自民党の議席がどういう過程で得られたのか理解していないのではないかと危惧している』と不快感を表明。『だから(自らが衆院通過時に)賛成したのと違ってもいい。政治家だ』と主張した」。

◇このぶったまげ暴論に対してはいくつかの見方が存在するが、IFSAがいちばん興味を持ったのはZAKZAKの次のような記事だった(★★”郵政暴き”へ牽制? 小泉、定額給付金「欠席」の怪 「造反」2ケタなら麻生降ろし本格化・ZAKZAK・09.02.19)

◇「一方、自民党中堅議員は『かんぽの宿売却問題が国会で明らかになるにつれ、国民のなかには郵政民営化を進めた小泉-竹中ラインに犯罪的な印象を持つ人も出始めているこれに恐怖を感じており、これ以上郵政を暴くとさらに強く造反するという牽制だからでは』と見る」。

◇そんな事情も反映してか、「調査では首相の郵政民営化に関する一連の発言は『評価しない』が81.0%に上ったが、それを批判した小泉氏の発言を『評価する』のも36.4%と少なく、『評価しない』が半数以上の56.3%だった」(【産経FNN合同世論調査】小泉発言「意外に不評」・MSN産経ニュース・09.02.23)

◇ここにもまた、権勢をほしいままにしたコイズミ・東照大権現サマの読み違いがあらわれており、何だか哀れを催すほど。◇<給付金再議決に郵政で得た2/3を使うなどうしても使うというなら、前回賛成したとはいえ、オレは欠席するしかしあくまでも反対ではなく、欠席するという形をとって>・・・・・・・の明らかな論理矛盾。

◇<ぶっ壊す>はずだった自民党より堂々出馬する次男の公認、それだけはどうしてももらいたい、しかし郵政批判には腹の虫がおさまらない、それどころかいま反転攻勢に出ておかなければ相当にヤバクなる。◇そうした入り組んだ気持ちが、上記のようなシリメツ(支離滅裂)を生んだ要因だろう。

◇だが悲しいかな、「(前略)小泉氏ついて言えば、依然として『小泉チルドレン』をはじめとする若手議員の心をつかんではいるものの、何でもかんでも小泉氏の言うことを信じてついていけば間違いない、と思われていたようなかつての求心力は失われている」(★★【政治家の隠れ家はここだ】変人が狼煙(のろし)を上げた夜に、注目の男が若手を集めて・・・MSN産経ニュース・09.02.21)というのも、これまたまぎれもない事実。

◇その揚げ句が<★★小泉元首相:「引退する身、政局もう話さない」・毎日jp.・09.03.02>とか<★★小泉元首相:政局発言からも「身を引く」 「環境保護に専心」・毎日jp.・09.03.03>てんだから、恐れ入谷の鬼子母神(もじん)もいいところ。◇マッチポンプと言えば聞こえがよくなってしまうほどの醜態をさらしている。

◇まあそれはともかく、上記コイズミ発言には彼の意図しない本質的問題が隠されている。◇<郵政で得た2/3の武器を安っぽいマターに使われては迷惑>だって?冗談言っちゃ困るって。

◇あの日本全体を覆いつくした狂騒曲というかマスヒステリーのおかげで、安倍晋三はやりたい放題の右傾化を成就できたわけだし、とっくにつぶれておかしくない自民党は、ぶざまな姿がらも政権党でいられる。◇またコイズミの息子も、そこへの就職を願っている。

◇たしか夜遅くだったが、コイズミが官邸内のビロードカーテンの前へ突如登場し、引きつった顔で郵政解散を宣言した。◇マスコミはこぞってそれを<鬼気迫る>と表現、それまで郵政民営化に懐疑的だった国民も、瞬時にしてそのクサイ芝居にとろけてしまった。

◇そして例の刺客騒動という演歌調が加わり、郵政民営化は金科玉条の国家的最優先課題へ祭り上げられた。◇マジッシャンは叫んだ。<今回の選挙は郵政民営化の是非だけを問うものだ!>と。そのシンプルさがまたウケた。

◇コイズミが選挙に勝ち、郵政民営化が実現したら再び即解散というなら分からないでもないが、そんことあろうはずもない。◇シングルイッシューをうたった選挙も、大量議席さえ得てしまえば鬼に金棒。そんな単純な事実すら見破れないまでに国民は催眠状態におかれていたのだ。

◇その後の2/3の威力を振り返れば、こうした詐術にもはや誰も反論はできまい。◇自民党はしてやったり、いただけばこっちのもの、だまされたほうが悪いというに過ぎないのだから。

◇しかしこの期に及んでコイズミが、<2/3は郵政だけのもの、もしくはそれに匹敵する最重要案件だけのもの>と説教をたれ始める。単なる保身と自己防衛のために。

◇この大いなる錯誤。国民はあのコイズミ・東照大権現から二重のイミでばかにされている。◇そのことにどこまで自覚的になれるか、まさに国民と日本社会が問われているのだ。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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