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2009年2月27日 (金)

コイズミこそ「笑っちゃう」=読み違いばかりで焦りの色濃い現代の<東照大権現>さま

東照大権現とは、徳川家康の死後に後水尾天皇から家康へ勅諡(ちょくし)された神号。その裏では、黒衣(こくえ)の宰相と呼ばれた僧天海の力が大きくあずかったといわれる。◇あの軽~いコイズミを東照大権現になぞらえるなんて家康に申し訳ないが、あながちカリカチュアとばかりも言い切れないアナロジーがそこにはある。

◇ところで江戸時代のほうは、天海の思惑に反し、<東照大権現→東照宮>というイデオロギー操作(=共同幻想構築)が成功することはなかった。民衆の底辺にまで浸透するほどの広がりはみせなかった。

◇一方の21世紀初頭、わがコイズミ東照大権現はピーク時80%以上にもおよぶ国民からの支持を得、これだけ構造改革のイカサマ性が明らかになったいまでさえ、首相候補の2位か3位にはつけている。◇そう、あの種の手合いを日本国民は大好きだからだ。

◇飯島秘書官をプロデューサーとする座長・コイズミは、在任中の5年間、みずから酔いに酔った。◇彼の唯一の目標は、怨念(おんねん)満載の旧田中派つぶし。だから自民党をぶっ壊すとは、旧田中派をぶっつぶすに等しかった。

◇あの郵政民営化も、コイズミが郵政大臣時代いじめられたことへの仕返しの側面があるにせよ、大もとは、田中派の牙城たる郵政族への爆弾投下だったのは間違いがない。

◇郵政解散もまた、田中派への怨念がなせるわざにすぎなかった。◇そう考えなければ、郵政ごときが解散のメーンテーマになるなど想像すらできまい。通常の神経であれば。◇自民党の国会議員ほぼ全員がぶったまげたのもムリはなかろう。

◇そしてこの個人的怨恨(えんこん)のコイズミ流カタルシス(=コイズミはとにかくしつこく、根に持つ性格だ!)に国民はまんまと引きずりこまれ、みずからコイズミを熱狂的に支持してしまった。

◇コイズミ-飯島ラインが賢かったのは、真意を見抜かれまいと、竹中平蔵を道具として利用しまくったこと。◇わけの分からぬアメリカっぽいグローバリズムが、泥臭い私怨(しえん)を隠すに格好の大義名分となり得た。◇そして竹中は竹中で、自身の利害からコイズミを積極的に使い尽くした。

◇ばかを見たのは国民だけということか。◇いやもっと正確に言えば、日本社会が最大の犠牲者となった。◇現在のテイタラクを見ればそれはもはや明らか。ゆえに多くの国民がコイズミカイカクに疑問をいだき始めた。◇ようやくといった感じで。

◇しかしわがコイズミ東照大権現は、意外にも鈍感な男である。微妙な空気の変換に気づきはしない。◇そりゃそうだろう、安倍晋三を後継者に任命したり、麻生太郎を必要以上に引き立てたりと、首相当時からピンズレが際立っていたのだから。◇ヨミの甘さはいまから5カ月前にもあった。そしてこれが、昨今のコイズミの焦りの源となっている。

★★『首相在任の間に 能力使い切った』
地元支持者に 小泉氏、引退を説明
TOKYO Web・2008.09.28

◇この時点ではまだ余裕しゃくしゃく。「小泉氏は今後、自身が顧問を務めるシンクタンクを拠点に政治活動は続ける考えを明らかにした上で、『環境保護と経済発展の両立、食の安全に力を入れたい』などと述べた」。

◇ぶっ壊すと豪語して何も変わらない自民党へ次男を四世議員として送り込む。これこそ<笑っちゃう>だが、キングメーカー気取りの大権現は気にもとめない。◇環境だ、食の安全と、まあ達観を装っていること。判断の背景には以下のような事情も存在したからである。

◇だがこれまたド・ピンズレに陥ろうとは!コイズミの想像力では到底読めなかったのだろう。まったくかわいそうに。◇期待した解散なんてちっとも実現されなかったのだから。

★★【国交相辞任】10月3日解散濃厚に
中山氏辞任うけ、公明が態度硬化。
MSN産経ニュース・08.09.29

◇IFSAは麻生が解散などするはずもないと一貫して主張してきたが、上記産経新聞は大方の専門家ともども大はずれ。◇コイズミもまたその例外ではなかった。麻生はすぐさま退陣、しかし次男は当確でgood!など、のんびり思っていたはずだから。

◇麻生が粘りに粘り、ひいては郵政民営化批判に打って出るなど、<小政局天才>のコイズミは想像だにできなかった。◇ましてや麻生との緊密連携のもと、鳩山邦夫総務相が<かんぽの宿問題>を徹底究明し始めようとは。

◇こりゃヤバイ、引退している場合じゃない!しかしいまさら撤回はできない。◇引退や落選をすれば国会議員もただのひと。権力に対し、何の防護壁にもなりはしない。◇それを知悉(ちしつ)しながらのコイズミの大誤算、それがスタートラインについたのだ。

◇「郵政民営化を堅持し推進する集い」の幹事会での発言<★★小泉元首相「怒るというより笑っちゃうくらい、あきれた」 麻生首相の郵政民営化発言に・MSN産経ニュース・09.02.12> & モスクワでの記者会見<★★給付金「衆院再議決なら欠席する」小泉元首相が明言・asahi.com・09.02.18>での引きつったようなマジ顔は、怒り・焦りと同時にこりゃどうにもマズッた!を見事なまで映し出していて、IFSAは大いに笑えた。

◇軽薄なテレビワイドショーは、小泉劇場第2幕とはやし立てたものの、続いたのはせいぜい2~3日がいいところ。◇さすがの国民もここまで痛めつけられればもはや冷静で、へえぇっといった風情アリアリだから始末に負えない。◇テレビが煽っても、それ以上の広がりは見せなかった。

◇しかもコイズミの読み違いは、これだけにとどまらない。◇今度はタイミングとしての不運が襲ったのだ。◇<★★中川財務相、G7会見で”迷言” 「深酒」や「居眠り」疑惑・TOKYO Web(共同)・09.02.15>といった迫力を前にしては、コイズミ劇場などいまさら幕も開けられまい。

<★★「究極の愉快犯」 菅代行が小泉氏批判・MSN産経ニュース・09.02.14>は菅直人らしいキレなるも、現在のコイズミには<愉快犯>的ゆとりなどあろうはずもない。

◇コイズミも竹中も、郵政民営化の<逆行>を怒って見せているうちはまだよかった。◇それがかんぽの宿を入り口とする大疑惑問題へ発展ときては、穏やかでいるなど土台ムリな相談ではないか。

◇他方、竹中平蔵もびびりまくっているであろうし、彼の大臣秘書官をつとめ、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授にうま~くおさまった岸博幸にあっては、<★★「かんぽの宿」への政治対応はモラルハザードの塊・DAIAMOND online・09.02.06号>といったオドオド丸出しの文章を書きなぐり、必死に自己正当化を試みている。

◇「今回の騒ぎに乗じて、様々な政治家や評論家の類いの方が発言していますが、『宮内会長はけしからん』、『売却価格が安過ぎる』、『地元の資本に売却すべき』など、呆れる位に感情論ばかりです」。

◇「第一の問題は、かんぽの宿の一括売却という日本郵政の経営判断を否定するのは、郵政民営化の流れを逆行させるのに他ならないということです」。◇「(前略)年間の赤字は40億円です。鳩山大臣の意向によって、日本郵政は今後数年に渡り多額の追加的なコスト負担を強いられることになるのです。このように民間で当たり前の効率経営が否定されるのは、民営化を逆行させることに他なりません」。

◇「第二の問題は、オリックスの宮内会長が規制改革会議の議長だったことを以てオリックスの入札を否定するならば、政府のすべての審議会について同様の見地からメスを入れるべきではないか、ということです」。

◇「厚生労働省のグリーンピアだって、年金保険料2000億円をつぎ込んだのに48億円で売却されたのです。1万円で譲渡したかんぽの宿が6000万円で転売されたと喧伝されていますが、民営化前の公社時代に行われた極端なケースを以て現在の民間経営を否定するのはおかしくないでしょうか」。

◇もういい。しょぼすぎるからやめておこう。詳しくは岸の原文をご覧いただくとして・・・・・・・。◇どちらがモラルハザードかはそのうえでの判断にお任せしよう。◇コイズミ・竹中、そしてその周辺の関係者たち。攻撃は最大の防御とばかり打って出る気持ちを、IFSAも分からないではない。

◇あくまでIFSAの推論にすぎないが、郵政民営化の闇には東京地検も多大の関心を寄せていることだろう。◇もちろん郵政分野に限らず、<規制緩和→民営化>の美名のもと、行われまくった多くの利権に対しても。

◇余談だが、その後の東京新聞にはこんな記事が掲載された。◇<★★2年内でも譲渡可能 かんぽの宿 対オリックス 契約に『ただし書き』・TOKYO Web・09.02.20>。◇なるほどというべきか、やはりというべきか。

◇IFSAの記憶では、落札後もオリックスは雇用を守ってくれる、だから表面価格の多寡だけで論じられても困る、日本郵政はそう言っていたはずだけどネ。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年2月22日 (日)

IFSA注目の<ベタ>記事=<麻生首相の郵政民営化批判は正解>ほか(09.02.15現在)

★★自民党はマトモなら即刻麻生をおろせ
Today's Gendai メール・2009.02.09


◇IFSAに言わせればこのタイトルからして「マトモ」じゃないが、まあ言い分を聞いてみよう。

◇「麻生首相の今さらながらの『郵政民営化には賛成じゃなかった』発言には、さしもの自民党内からも批判が噴き出した。この男の口から出まかせの迷走ぶりは今に始まったことではない」。

◇「これほど低次元の人物をいつまでも首相に据えたままでは、この国は世界に相手にされないだろう。自民党はマトモな政党だったら、即刻、この男を降ろすしかない」。

◇内容自体には異論はない。ただ、このトートロジー(同義語反復)的迫力のなさというか<安住性>はいったい何なのだろう。◇マトモじゃないのが分かりきっている相手に対し、マトモであるならちゃんとやってみろと言っているに等しい。◇弛緩(しかん)極まれりだろう。

◇ここには免罪符的な良心の吐露とひ弱な嘆き節が存在するのみ。◇80%近い国民がマトモじゃないと見限っているものへのこうした論調を、いったいマスコミのそれと見なすことができようか。

◇もともと、みずからの調査報道などほとんど行わない非生産的現政権批判をウリにしてきた日刊ゲンダイではあっても、IFSAのサラリーマン時代には帰宅途上ほとんど毎日買っていた。◇そこには批判の技というか、プロのキレとエスプリがきらめいていたから。

◇言っている内容はマンネリでも、その批判精神のテクニックに惹(ひ)かれてこちらは付き合ってきた。◇会社の激務でたまった昼間のオリ、そのカタルシスにはうってつけだった。◇しかし昨今のダレぶりでは、そんな効用すらもはやのぞめないようだ。

◇そう、政治ばかりでなく、ここにも現代社会の精神的衰退がのぞいている。

◇ついでにもう一点、日刊ゲンダイのおかしさを指摘しておこう。◇上記「麻生首相の今さらながらの『郵政民営化には賛成じゃなかった』発言」のくだりは、そこらの平凡なワイドショーコメンテーターのそれと何らかわりがないと。

◇当時の総務大臣、現在の総理大臣という立場上、よくこんなことを言えるものだとの<常識>をひとまず脇におけば、こと郵政批判に関するかぎり、麻生の発言におかしなところはない。

◇だがそれを非難する連中は、あの時点での<自身の郵政民営化価値判断>にまでさかのぼられるのが怖くて、<形式論><手続き論>へと逃げ込んでいる。◇麻生はスジからしておかしいとか言って。

◇この辺の詳しい内容については、次回のIFSA通信をご覧いただきたい。

★★「郵政民営化には賛成だった」首相、コロコロ答弁修正
YOMIURI ONLINE・09.02.09

◇郵政民営化批判で集中攻撃を浴びている麻生首相、「2005年に郵政民営化関連法案が参院で否決され、小泉元首相が衆院解散・総選挙を行ったことへの評価は、『(小泉氏に)常識的なことを期待する方が間違いだ。奇人変人としては正しい行為だ』と語った」とされる。

◇公平に見て、これは実に正しくかつサビのきいた指摘で、IFSAとしては麻生首相を部分的に見直した。◇コイズミなんかよりは麻生太郎のほうがずっとマトモ、それは最初からの思いではあったにしても。

★★東京五輪:唐突な「平和」強調
毎日jp.・09.02.13

◇前回の【IFSA注目の<ベタ>記事(09.02.08現在)】、「東京で五輪だなんて何考えている」のつづきとしてお読み願えればというマンガチックな記事に出会った。

◇「<平和に貢献する 世界を結ぶオリンピック・パラリンピック>。16年夏季五輪の招致を目指す東京都が『大会理念』に掲げたのは『平和』だった」。◇「理念を盛り込んだ立候補ファイルが発表された13日、改憲派の論客として知られる石原慎太郎知事も、現憲法に一定の評価をする姿勢を見せた」。

◇毎日新聞が「いささか唐突な印象はぬぐえず」というのもムリはない。◇同紙は皮肉たっぷりにこう書く。少々長い引用とはなるが、毎日にはお許しいただこう。

◇「『日本でオリンピックを開催することは、世界平和への大きな貢献になると信じております・・・・・・・』 都庁で立候補ファイルの発表会見に臨んだ石原知事は、報道陣のカメラのフラッシュに目をしばたたかせながら(good!-筆者註)『平和』を強調」。

◇「ファイルに掲載した国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長への知事の書簡でも『私の祖国日本は、第二次大戦の後、自ら招いた戦争への反省のもと、戦争放棄をうたった憲法を採択し、世界の中で唯一、今日までいかなる惨禍にまきこまれることなく過ごしてきました』と記した」。

◇招致成就のためには石原慎太郎もにわか護憲派に変身ってか。やるもんだ。◇桜井よしこあたりはすぐさま石原へ猛抗議をしかけるべきと存じます。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年2月20日 (金)

IFSAの空耳?=麻生首相はKY(漢字読めない)どころかNS(日本語しゃべれない)かも

IFSA通信には珍しい<速報>タイプです

◇千葉県柏市からの帰り、運転しながら19:00のNHKラジオニュース(2009.02.19)を聞いていたら、中川辞任問題に対する麻生首相の答弁が流れた。◇例によって辞任理由は<体調>一本やりで、お~お、<健康>もずいぶん安手に利用されるものだなと思った瞬間、耳を疑うような首相のおコトバが飛び込んできた。

「~決断をおろした!エエッ~?◇運転中だから記録などとっていないのはもちろん、もともとが平板な受け答え、正直なところその文脈もよく覚えていない。

◇だがこんなことだったと思う。◇一度は予算通過後に辞任!と中川昭一財務・金融担当相みずから会見で表明したというのに、実際は即日の電撃辞任。◇その理由は体調の深刻化にあり、だから「(中川氏は辞任の)決断をおろした」・・・・・・・。

◇IFSAの聞き違いでなければ、首相は「決断をおろした」と言った。◇最初はあまりに新鮮な言い回しにすぎ、こちらも戸惑った。◇しかしすぐさま、ああ「決断を下した(くだした)」のことかと。

◇とはいえ、IFSAの思い違いが絶対にないとは言いがたい。◇そう思って念のため「大辞林」と「広辞苑}(いずれも電子版)を引いてみたが、「~決断をおろす」の例示を見つけ出すことはできなかった。◇そう、ローゼン麻生閣下はKY(=漢字読めない)以前にNS(=日本語しゃべれない)だったようなのだ。

◇だが待てよ。テレビで見たわけじゃないから、衆院予算委員会の様子までは分からない。◇もしかして、役人の書いた原稿を読んでの答弁だった可能性がなきにしもあらず。◇もしそうなら、麻生首相はやはりKY(漢字読めない)オンリーということになるのか。

◇いずれであれ、IFSAの空耳アワーたらんことを!(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年2月18日 (水)

IFSAの直観=アル・中川昭一辞任劇で麻生政権は壊滅的状態?とんでもはっぷんでしょ

アルコール依存症(=「アル中」で入力すると、インストールしてある共同通信社編のソフトが「記:注意、不快用語等」と指示してくる)間違いなしのアル・中川氏こと中川昭一・財務相(兼)金融担当相が今夕辞任した。

<絶対善>だけが命の正統派?マスコミは、こぞってこう言う。◇<昨日、麻生首相は中川氏を擁護していた><それが本日昼すぎの中川辞任表明。とはいえ、予算が衆院を通ってからだと><しかしその数時間後には、中川のマジな辞任>。◇例によって麻生首相はぶれすぎではないかと。

◇こんな常套句(じょうとうく)的コメントを発していれば済むんだから、昨今のマスコミ従事者は気楽なものだ。◇そこには心理学的・社会心理学的視点などまったく介在しない。かびのはえた<あるべき論>と<ムラ的政局論>が存在するだけ。◇麻生太郎という人間からひとつも発していないし、彼を見据えてもいない。

◇ローマでのアル・中川氏<お得意技>全開と帰国後の珍妙なる「”酌”明」(ZAKZAK・09.02.16)を見ただけで、普通の神経の首相なら処分方法の模索と後任選定へ歩み出す。◇ひとりでの判断が難しければ官房長官以下の腹心を招集し、鳩首(きゅうしゅ)協議へ。

◇企業体にあってもこんなことなど常識だろう。◇私のいた会社でも当然そうだったし、私自身も何度そうした場面に立ち会ったか分からない。

◇しかしローゼン麻生閣下(=ローゼンといえば、IFSAは近くにあるスーパーの”そうてつローゼン”しか知らない)はまったく違う。今回の件でも、事態を徹底解明し、すりあわせを重ねては突破口を探る、そんな形跡はみじんも認められないのだ。

◇生来のケセラセラ男・麻生太郎は、この手のしち面倒くさいことにはかかわらない。◇いや、逃げているわけではなく、もともとそうしたインテンションがない。◇ただ流れに乗ってす~いすい。だから本人のなかには<ぶれ>の意識など生まれるはずもない。

◇なのにマスコミは、ルーティン化された<ぶれ>批判一辺倒。◇麻生にあって、そんなものはないものねだり&マスコミ自身の正統証明でしかなかろう。

◇麻生首相は、アル・中川氏辞任の最終理由についてこう述べる(★★中川氏辞任「ご本人が熟慮した上での決断」17日の首相・asahi.com・09.02.17)

--昨日、総理は続投を指示されたばかりですが、結果としてこうなったが、昨日の判断は正しかったとお考えでしょうか。

 「本人、本人としては、体力的にやれる、という自信がおありだった、おありだったんだと思いますけれども、残念ながら、そういう状況じゃないなと、ご自分なりに判断はされたんだと思います」

--予算が成立したら辞任したいというお考えだったわけですが、中川大臣のそうした判断についてはどのようにお考えか。

 「今も申し上げた通りです。本人としては、やれるという自信をもって、やっとられたんだと思いますが、病院に行ったり、いろいろした結果、ご自身なりに、今日一日座っておられた間の、自分なりの体力、色々考えられた上での、だから熟慮した上での判断だと、さっき申し上げたとおりです」

◇そう、アル・中川氏の体力(=健康問題)で麻生は押し通している。◇しかし誰とも何のすりあわせもしていないから、肝心の本人(=アル・中川氏)が辞任の本当の動機をばらしてしまうことに(★★中川財務・金融相が17日夜、財務省で行った辞任会見の要旨は次の通り・asahi.com・09.02.17)

昼の(会見の)時は緊急対策として予算、関連法案を早急に通したいという思いが強かったが、午後の野党が出席していない委員会で与党から叱声(しっせい)もいただき、予算、関連法案を含め一日も早い成立という私の希望が実現しにくい困難な状況にあると判断し、考え直して総理に電話をした」

◇こんな麻生首相に、ぶれも何も通用しないことがよく分かろう。◇安倍晋三や福田康夫のようなしんねりむっつりとは性格を異にする麻生は、ぶれなど気にしないどころか、もともと基軸がないのだから、はなからぶれとは無縁の存在。◇珍しいほど得な性格をしているといえよう。

◇それゆえ、以下のような日本流マスコミの紋切り調もまた、麻生には何のダメージにもならない(★★中川、辞任「私自身のケジメ」・・・予算案衆院通過後に「麻生降ろし」活発化必至・ZAKZAK・09.02.17)

◇「ついに辞任表明に追い込まれた中川氏。麻生政権へのダメージは必至だ」。◇「麻生太郎首相は後任に、与謝野馨経済財政担当相を兼務で充てる方針を固めたが、任命責任が問われるのは必至で、政権運営は一層厳しいものになる」。◇「中川問題は、麻生内閣の終焉にトドメを刺した感がある(政治評論家・小林吉弥談-筆者註)」等々。

◇こんなところで任命責任を持ち出すくらいなら、自民党による麻生任命責任からまず問うべき!とIFSAは言いたくなる。

◇麻生には悩みなどない。IFSAが最初から言っているように、吉田茂おじいちゃんをまねて一度は首相になってみたいそれがひょんなこと(=福田お坊ちゃまのエスケープ)から首相になれたおお、満足!しあわせ!ならば1日でも長くその座にとどまりたい解散などすれば2度と首相に戻れないのは分かりきったことだし。

◇IFSAは当初から、秋の解散など論外、年内(=08年内)も考えにくい、もしかして任期ぎりぎりまでと。◇ただし自己顕示欲だけは強いから、ここがウラのかきどころと見ればそれこそ愉快犯的に意表を突く解散へ打って出る可能性、ほんの数%ばかりはなきにしもあらず、こう観測してきた。

◇というのも、麻生太郎への人間学的視点を大事にしてきたからにほかならない。◇<一連の中川騒動は政権に対し決定的な打撃となった>だって?いやいや、飛んでも8分、歩いて13分でしょう。◇定説に反しIFSAがこう主張するのは、人間的観察にもとづいてのことだ。

◇内閣支持率が20%を切ろうが1ケタ台となろうが、ローゼン閣下は落ち込まない。顔色ひとつ変えない。堂々としたものなのである。◇どうか最後までやっていただきましょう。

◇ところでかのアル・中川氏は、けっこう受けるフレーズを残し、辞めていった。いわく、「辞任は一身上の都合から」。◇たしかに間違いないなくの「一身上」ではあった。◇だがやはり、「一身上の都合」の前に「アルコール依存症という」をつけてもらえれば、より親切というか分かりやすかったのにと悔やまれる。

◇そしてアル・中川氏はわれわれに向かってもうひとつ、ユーモラスなコトバを発した。◇「現時点では、今の私の体調からすれば、とてもお酒を飲む気分にはなれない」(★★「現時点では飲む気になれない」中川氏辞任会見の要旨・YOMIURI ONLINE・09.02.17)

◇いかにも早く飲みたそうな雰囲気が逆説的にぷんぷん伝わってくる。◇いやあ、今晩あたりはまた?。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

【補遺】(09.02.18:朝)

◇上記IFSA通信のアップロードは09.02.17深夜(=正確には09.02.18の0時台)。翌朝目覚めて主要紙の電子版に目を通していたら、凡庸すぎる記事に出会った。◇「相次ぐ政権の失態に与党内の『麻生離れ』が進んでおり、予算成立後の退陣も現実味を帯びてきた(★★中川財務相が辞任、後任に与謝野氏 与党で進む麻生離れ・asahi.com・09.02.18)

◇こういうのをIFSAは、いい子ぶりっこのエスケープ記事という。◇客観情勢から見れば、「麻生離れ」は言われなくても当然。何しろ国民の1割も支持しないという首相なのだから。

◇その彼を与党議員が支持して総選挙に勝てる?しかも2/3を超える現状からして。◇選挙嗅覚(きゅうかく)オンリーの国会議員ならずとも、万人に理解される事柄であろう。◇そうしたことを前提にIFSAが<嫌悪>するのは以下の点だ。

◇自民党は安倍・福田とデタラメ投げだしお坊ちゃま総裁をみずからの手で選んでおきながら、それに臆(おく)することもなく、3度目の正直とばかりど派手総裁選劇場によって一気逆転を狙う。◇主役にははマンガおたくの秋葉原へつらい太郎ちゃんが最適!これっきゃない!

◇つい何カ月か前、そう判断したのはどこの誰だったか。

◇しかし朝日新聞はそれには触れることなく、まるで<自然現象>であるかのように「麻生離れ」を論じていく。◇最悪の麻生太郎と常識を保持する与党議員といった構図でもって。◇すると何?朝日新聞は4度目の正直を早くやれってわけ?

◇麻生首相はその理不尽さを知悉(ちしつ)しているからこそ、悠然たるものでいられる。◇それに天性の楽観キャラと基軸のなさが加われば、これほど強いものはない。◇引きずり下ろされでもしないかぎり、自分からさっさと降りるほどオレはばかじゃない、麻生はそう思っていることだろう。(敬称略)

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2009年2月16日 (月)

中川財金相のアルコール依存症(=アル中は差別用語?)。だから言っているでしょう

◇地味な内容でアクセス数低位安定の当IFSAが、なぜか昨日より急上昇。◇中身を調べてみて判明した。昨晩から流されつづけている中川昭一財務・金融相のラリラリ・コックリ映像が関係しているらしいのだ。

◇いまから2週間ちょっと前、IFSAは【★★IFSA注目!究極の<ベタ>記事=<中川財務相までがKY(漢字読めない)だって】(09.01.29)をアップしたが、翌日には【IFSAの反省!=昨日の<中川財務相・KY考>。アルコール要因も加味すべきだった(09.01.30)】を追加した経緯がある。

◇どうやらこの後者、<中川財務相&アルコール>がキーワード検索に引っかかり、アクセス数急増につながったらしく、やはりブログはアップツーデートなものでなければと反省させられた次第。◇IFSAの暗~いブログが受けないのもむべなるかなといえよう。

◇ところで、中川がアルコール依存症だなんて、IFSAもずっと以前から知っているくらいだから、大マスコミはとうにご存じのところ。◇だが一部週刊誌やタブロイド紙以外、正面から取り上げようともしない。

◇「ローマで開かれていた主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が14日閉幕したが、中川財務・金融相の記者会見での様子が、同行した記者団らの間で話題になっている」と報じるasahi.com(09.02.15)のタイトルが<★★眠気こらえて? 中川財務相、かみ合わない記者会見> なんだから、しらじらしいにもほどがある。◇そばに寄ってニオイくらいかげば、プンプンと分かるだろうってのに。

◇ただ、最近売り出し中の上杉隆とかいう底の浅いジャーナリストに、<だから記者クラブ制が問題なんだ>としたり顔でのたまわれると、キミはキミで問題があるんだよと言いたくなるけれど。

◇まあアルコール依存症的行状はともかく、IFSAとしてはこの際、中川昭一の思想に触れておかぬわけにはいかない。◇安倍晋三-中川昭一-麻生太郎、この系譜から何が見えてくるか。

◇そう、まさに日本版のネオコン。濃淡の差はあれ(=麻生は<淡>)、本質的に彼らは憲法改正論者であるとともに核保有論者である。◇だから安倍政権ができたときには日本のネオコンたちはがぜん勢いづき、憲法改正・教育改正?への道へぐんぐん突き進んでいった。

[註]=これらについては以下のIFSA通信を参照願いたい。

【◆久間防衛相の<問題>発言=絶対善で叩きまくり、ああすっきり!でいいのか
(07.07.05)】

【◆安倍新体制スタートでIFSAが注目するこの3人=麻生太郎・石原伸晃・舛添要一(上)(07.08.29)】

◇アル・中川は安倍政権時の自民党政調会長、ローゼン・麻生閣下は外相、そして後に自民党幹事長。ここにもお仲間ぶりがよくあらわれている。◇さあ、憲法改正のとば口が見えてきたといった異様な雰囲気のなか(=事実、朝日新聞までがその種の論者に書かせていた)、安倍お坊ちゃまのひ弱なエスケープが出来(しゅったい)し、すべてはおじゃんに。

◇福田康夫が首相になったこともあり、ネオコン路線は一気に終息へと向かった。◇日本のネオコンなんて、この安倍<ちゃま>にしろ、依存症の中川にしろ、しょせんはこの程度の迫力でしかないことを露呈してくれた。その功績は大きい。

◇ただ注意すべきは、この上に、アメリカべったりの神様・コイズミが君臨という図になっていること。◇しかしそのコイズミにとっては大誤算というか、ネオコンに入れるのはかわいそうなような、調子だけのす~いす~い麻生が、コイズミ郵政民営化にかみついたのだ。

◇郵政当時からコイズミの恐れた明智光秀が、ずっこけながらもアンチの論調をちらりちらり。いくら支離滅裂とはいえ、コイズミにはやはり衝撃だった。◇引退を表明したコイズミが顔を引きつらせたのもムリはない。◇すわ待ってましたとテレビのワイドショーが<コイズミ劇場第2幕>を告げる。

◇ああおもしろい。彼らマスコミの一見正統派的論調とはちがい、この件に関してのみIFSAは麻生を応援する。◇しっちゃかめっちゃかだし、腰は全然据わっていないけど、ある意味で麻生はエライと。

◇ばかばかしい<コイズミ劇場第2幕>についての考察は、近々アップロードするつもりである。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年2月13日 (金)

IFSA注目の<ベタ>記事=<東京で五輪だなんて何考えている>ほか(09.02.08現在)

★★東京五輪招致:宙に浮く国会決議 12日締め切り
毎日jp.2009.02.05(A)
★★東京五輪招致、国会決議に暗雲
都議会民主、計画に難色
asahi.com・09.01.24(B)

◇「16年夏季五輪の東京招致を後押しする国会決議が宙に浮いた状態で、関係者をヤキモキさせている」。◇「東京都は国際オリンピック委員会(IOC)に提出する『立候補ファイル』(開催計画案)に決議を盛り込みたい考えだが、民主党の対応が定まらず、締め切りの12日までに採択される見通しは立っていない」(A)。

◇「自民党が前向きなのに対し、財政難などを理由に民主党は賛否を決めきれていない。現行計画に反対する民主党都議団が党本部に慎重な対応を求めているうえ、共闘関係にある社民党も五輪誘致に批判的」(A)。

◇「こうした動きに腹を立てたのが石原慎太郎知事。民主党代表代行で、同党都連会長の菅直人氏に電話をかけ、『都議会をまとめてくれよ。若い連中は賛成なんだから。かわいそうだろ』。さらに、反対を主導する都議会民主党執行部については『今更反対するバカ』と言ったという」(B)。

◇「これに対し、菅氏は『都議会で議論してほしい』と、知事の申し入れを突っぱねた」(B)。◇自分の思惑が通らないと、慎太郎はすぐに「バカ」とか言って稚気丸出しにする。◇してその結果は?

◇「衆院議院運営委員会は九日午後の理事会で、二〇一六年夏季五輪の東京招致を目指す国会決議案について、十日の本会議での採択を見送ることを決めた」(★★衆院 五輪決議案 採択見送り・TOKYO Web・09.02.10)。◇おお~、バッチグーではないか。慎太郎のアタマの中は時代錯誤そのもの。まともには付き合っていられない。◇しかもこの惨憺(さんたん)たる時期に。

◇民主党の鳩山由紀夫幹事長が怒るのも当然だろう。◇「鳩山氏は『(石原氏は)早く決議だけしてくれ、民主党が悪いと。冗談じゃない』と主張。『委員会にお出ましいただき、新銀行東京の議論もしないといけない』と述べ、昨年、参院での参考人招致を拒んだ経緯まで持ち出して石原氏の姿勢を批判した」(★★東京五輪国会決議、民主・鳩山氏「知事自身が説明を」・asahi.com・09.02.10)

◇新銀行東京と東京五輪。けっして牽強付会(けんきょうふかい)とはいえない。◇新銀行にはシカトを決め込み、五輪だ、築地からの豊洲移転だ!それこそ冗談ではない。

◇しかし肝心の民主党も、党本部はフラフラ。ヘタに反対をし、明るい話題を奪ったと国民から非難されたらどうしようかと。

◇まあそれは別にしても、新銀行とオリンピックはリンクしている。◇新銀行問題はかならず慎太郎を追い詰める。IFSAはそう見る。

サンデー毎日(09.02.08)にいたっては、10月の<五輪誘致失敗>を格好の大義名分に、慎太郎は新銀行東京問題から逃げ出す(=知事を辞任する)?とまで言い出す始末。◇7月には、公明党が恐れる都議選があることだし。そこでは当然、新銀行問題がテーマとなることだし。

◇題して、<★★新銀行東京「新・粉飾疑惑」で石原慎太郎辞任カウントダウンが始まった>。サン毎はがんばっている。

★★五輪招致の都予算、累計100億円 「バラマキ」批判も
asahi.com・09.02.08

◇「東京都の新年度予算案に、2016年の東京五輪招致の経費として46億2千万円が計上され、五輪招致の予算は3年間で100億円になる見通しとなった」。◇「都が公表した2兆8342億円という経済波及効果についても疑問の声がある。都議会からも『数字が独り歩きし、十分な根拠が示されていない』などという声もある」。

◇しかしある調査では、五輪誘致支持がたしか70%超あったと記憶する。◇暗い世の中だから、この際バーッとだって。日ごろは公共事業へ反対するくせに、いったいどんな思考回路をしているんだろう。◇スポーツなら人畜無害ということか。

★★「日の丸携帯」もう1つの敗因(欧州総局 清水泰雅)
日経産業新聞online・09.02.05

◇携帯電話の大国際イベントでも「(前略)日本メーカーの存在感は驚くほど希薄。その理由を探ると、過去の規格戦略の失敗以外にも敗因が浮かび上がる」。◇「過去の規格戦略の失敗」は多くの人が気づいているだろうが、清水はそれをさらに深掘りしてくれる。◇まずは客観情勢の確認から。

◇「日本で10社を超える日本メーカーが市場をほぼ独占しているが、年間10億台を超える世界市場でみれば、上位に食い込む日本メーカーはなく、全社を合わせてもわずか数%にとどまる」。◇「しかも日本以外の市場、特に欧州や米国では、シェアはほとんどゼロに近い」。

◇「もともと小さなケータイに、多くの機能を盛り込むのは日本のお家芸ともいえる。そのための半導体、液晶、電子部品などの要素技術はすべて日本にあった」というのに。◇原因は、上述の規格問題への甘いヨミばかりか、「別の要因として、日本メーカーの海外市場担当者は人事制度の弱点を指摘する」。

◇海外で販売網を確立するには「実は優秀な現地のマーケティング担当者を引き抜けば、あっという間に他社に追いつける。(中略)韓国メーカーは、日本メーカーを大幅に上回る条件で経験のある優秀な人材を引き抜き、日本メーカーを上回る販売網を構築してしまうという」。◇しかし日本メーカーにはそれができない。

◇加えて「同じく人材の問題で深刻なのは、海外市場で携帯事業を指揮する責任者の存在だ。携帯は1台で多様なサービスを実現できるだけに、多方面との粘り強い交渉が必要。通話のための各国の通信行政、各種サービスのための連携、ローミングのための提携、部品調達のための交渉など、『幅広い範囲で地域や市場に根ざした、息の長い複雑な交渉が必要になる』(ソニー・エリクソンの日本人幹部)」。

◇「だが、日本メーカーの海外責任者や担当者は専門家ではないうえ、数年ごとに交代してしまう。『それではまともな交渉など無理なこと』(同)と断言する」。◇この指摘はいち携帯電話分野にとどまらず、多くの事業分野にも通用するにちがいない。 

《IFSA好みの欄外あるいは論外記事》

★★政府紙幣は「異説のたぐい」 
与謝野担当相、否定的見解
asahi.com・09.02.03

◇「与謝野氏は会見で『天からお金が降ってくるなら使うことはあるだろうが、元々の財政や金融政策には全くなじみのない考え方だ。必要であれば、国債を出せば済む。藩札を出すのとは話が違う』とも語った」。

◇センスのいいインテリのコトバというべきだろう。◇彼はやはり古典的な自民党政治家なのだ。

★★韓国で「ウォン天」計画  L&G資金繰り打開か
47NEWS=共同通信

◇IFSAはあのオヤジ(=波和二容疑者(75))に多大の関心をいだき、テレビが追うたびにしっかり見てきた。

◇顔で判断してはいけないが、ひと目見れば信用できそうかどうか分かるでしょうって。◇しかしそのユーモラスでちゃちな装置が意外に人を引きつけてしまう<天才>ぶり。これには脱帽するしかない。

◇「日本での疑似通貨『円天』」だけでも奇想天外なのに、韓国で「ウォン天」を普及させようともくろんでいたというからビックリ。(敬称略)

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2009年2月12日 (木)

IFSAのおすすめ=東京の本屋散策ならジュンク堂・新宿店。だが心配は採算性(上)

◇IFSAはもう50年ほど東京の大型書店を見てきた。◇昭和30年代、生意気な中学生時代はよく神保町へ行った。◇三省堂もまだ先代の建物で、ラドリオやミロンガといった太宰治・織田作之助風路地から入っていく裏口には趣があった。◇三省堂テーラーや眼鏡屋もその辺に位置していたか。

東京堂は巨大な木造建築で、入ってすぐ右にある階段を上れば、すばらしい曲面ガラスを備える4階建ての冨山房旧杏花楼の寿ビルがのぞめ、建物オタクのIFSAはいつもワクワクしたものだった。◇特に後者はどこか租界風で、そのミステリアスな雰囲気には魅せられた。◇東京堂の2階には当時まだ珍しいクーラー水飲み器?があり、よく利用させてもらった。何とおいしいものかと。

◇かわって、よく通る池袋東口の都電終点前には新栄堂が。しかし、いいのは恩地孝四郎の装幀(そうてい)だけで、2006年閉店するまで中身はさっぱりだった。◇それを補って余りあったのが西口にさっそうと登場した芳林堂。◇はじめは1本ウラのキンカ堂?となりにあったと記憶するが、間もなく表通りに進出し、その充実ぶりたるや都内でも<傑出>といえた。

◇だいいち、女性主体の店員がすごかった。◇各フロアごとに専門特化し、何を聞いても分からないことはまずない。◇その後、最上階には古書店や喫茶店ができたりしてその楽しいことといったらなかったが、ある時期をピークに下降線をたどり始める。

◇東武百貨店には旭屋が、西武にはリブロができ、徐々にまずくはなったとしても、やはり決定打は東口進出の黒船(=ジュンク堂書店)じゃなかったかと想像する。◇結果、芳林堂も新栄堂も、発祥の地での閉店を余儀なくされたのだった。

◇一方、セゾン文化華やかなりしころのリブロは、芳林堂とはまた違ったイミでエキサイティングだった。◇本を熟知する店員が運営していた。だが一方で、本の並べ方などはインテリ好みすぎ、相当にクサかった。

◇とはいえ、同一平面上には私の友人がマネージする稀有(けう)の美術書店・アールヴィヴァンもあり、西武池袋店地下のワンダーランドぶりはそれこそ一頭地を抜いていた。

◇しかし堤清二のセゾンが大コケするとともにリブロも壊滅的打撃を受け、その後に経営母体がシフト。さらにはジュンク堂ショックもあって密度的にはガッタガタになった(=以上は外部からする主観)。

◇加えてその後のご都合主義的フロア配置(=何は地下、何は飛んで3階といった具合)ときては、好んで行く気にならない。◇でも場所柄、売れてはいるらしい。

◇さてそのジュンク堂池袋本店。この店ができるまで、IFSAは<関西にジュンク堂あり>すら知らなかった。京都なら駸々堂書店といったくらいの認識しかなかった。◇だが池袋のジュンク堂に行ってみて驚いた。その圧倒的な品ぞろえ(+)全フロアとも1階での精算(+)気取らないから居心地のいい喫茶店・・・・・・・に。

◇駅から多少離れてはいても、ここに行けばまず本がある、ここになければあきらめもつく。◇この合理性・効率性こそが、その後ずっとジュンク堂へと足を運ばせた要因に相違ない。◇伝統ある東京の大型書店群が控えていながら。

◇だが、中途半端だったジュンク堂新宿店(旧新宿三越の新宿三越アルコット内)が増床を果たすと、家からは遠いはずの新宿店のファンに。◇以後一度も池袋店へは行っていない。◇そんな新宿店の魅力については次回の(下)にて。-つづく-

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2009年2月 6日 (金)

IFSA注目の<ベタ>記事=<麻生首相はHY(平仮名読めない)>ほか(09.02.01現在)

★★首相、ダボスでも誤読 「見地」を「かんか」
TOKYO Web(共同)・2009.01.31(A)
★★首相言い違え、今度は英前首相を「トニー・ブラウン」
asahi.com・09.02.01(B)
★★麻生首相、英前首相の名前を3回言い間違え
MSN産経ニュース・09.02.01(C)

◇「『ダボス会議』の特別講演」での麻生首相、得意ののKY(漢字読めない)を連発し、「(前略)『決然』を『けんぜん』、『見地』を『かんか』、『基盤』を『きはん』とそれぞれ読み間違えた」。

◇もはやあきれるしかない共同通信記者は「強行スケジュールでのスイス訪問で疲れが出たか、あるいは外国人を前にした日本語講演で気がゆるんだかで”固め打ち”となった」(以上(A))と秀逸なコトバで締めくくる。◇首相のKYなどニュースにもならない雰囲気が漂ってきた。

◇だがこれを見てIFSAは気づいた。◇「『決然』を『けんぜん』、『見地』を『かんか』」、いくら麻生でも「決」を「けん」、「見」を「かん」、「地」を「か」と読むか。それはないだろう。◇だいいち、そう読むほうがよほど難しい。

◇であれば、<役人のふったルビを読み間違えている><「決然」や「見地」の意味などまったくアタマになく、文章というか平仮名をただ棒読みしている>としか考えられない。◇つまりシンボリックにいえば、いまの麻生太郎はKY(=漢字読めない)などという高級なものではなく、HY(=平仮名読めない)なのだ!

◇かと思えば、コイズミとともにブッシュのポチとして世界に名を馳(は)せたブレア英国前首相が、会談したばかりの現職、ゴードン・ブラウン首相と3度もクロスしてしまう((B)&(C))。◇いつものように格好をつけ、「たしか英国の前首相はトニー・ブラウンだったと記憶しますが」くらい言っておけばまだ救われたのに。

◇麻生にかかれば、トニー・ブレアもゴードン・ブラウンも勝ち目はない。

★★自民・伊吹氏「盛り上がらなかった」 首相施政方針演説
asahi.com・09.01.28

◇「伊吹文明元幹事長は『(今回は)安全運転。盛り上がらなかった。信号無視、スピード出し過ぎ、安全ベルトをかけてない、と言われないようにしたのでは』と辛口コメント」。◇イヤミ三兄弟の真骨頂といえよう。

◇今回ばかりはヒステリックなアオスジアゲハ・細田幹事長も元気がなかった。◇「『気力に満ちていた。やる気満々という感じがした』。自民党の細田博之幹事長は、こう評価したが、記者団からオバマ米大統領の演説との比較を求められると『言葉の違い、民族性の違いもある。あまり比較すべきものではない』とトーンダウン」。

★★百年に一度の危機に悪乗りした一般企業への
公的資金注入 欧米から伝播した政策のモラルハザード!
産業再生機構とは真逆のスキームに感じる危険
岸 博幸
(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)

DIAMOND online・09.01.30

◇「実際、欧米では政策のモラルハザードが横行しています。そして、新聞記事を読んでいると、そういう悪い部分が日本に伝播しつつあるなと感じます。政府が一般企業にも公的資金を注入する制度を創設するというのです」。◇IFSAが本日紹介したいのは、こうしたまっとうな部分だけではない。以下のhumour?個所をこそぜひ。

◇「実際に米国では、1月に入ってポルノ業界が政府に50億ドルの資金援助を要求しました。『経済危機によって米国人のセックスに対する意欲が減退し、アダルトソフトの売上が20%以上下落して危機的状況になった』というすごい理屈を展開しています」。◇やはり米国はギンギンにたくましい。

★★ガソリンより軽油のほうが高い!
価格逆転に隠れた苦しい業界裏事情
週刊ダイヤモンド編集部・DAIAMOND online・09.01.30

◇不覚にも、言われるまでまったく気づかなかった。◇「『ガソリン97円/リットル、軽油98円/リットル』。昨年末以降、都内を自動車で走っていると、こんなガソリンスタンドの看板が目に入ってくるようになった。従来、軽油はガソリンよりも1リットル当たり20円程度安いものだったが、そうした常識は現在、通用しなくなっている」。◇なるほど。

◇してその理由は。◇ダイヤモンドによれば、税金は軽油のほうが約22円低い、逆に「(前略)国内の卸スポット市場では、税抜きで軽油が40円程度、ガソリン34円程度となっている」。◇つまり、原価差は約15円。にもかかわらず、逆転のケースもありというわけ。

◇「『「販売量の落ち込みが激しく、ガソリン価格を引き下げざるを得ない』 多くのスタンド経営者が異口同音にこう話す」。◇ガソリンは大競争時代なのに、「じつは通常のスタンドにおいて軽油販売量はほんの数%しかない。軽油を値引いても客足が大きく増えるわけではなく、安値販売の対象外とならざるをえないのだ」。

◇大いに教えられた。

《IFSA好みの欄外あるいは論外記事》

★★内閣支持率低下:くすぶる党内政局
自民「とにかく我慢」
毎日jp.・09.01.26

毎日新聞のコメントがいい。◇「自民党の笹川尭総務会長は『支持率は上がった方がいいが、少し下がったぐらいで一喜一憂してもしょうがない』と冷静に受け止めてみせたが、党内が『低支持率慣れ』をしていることの裏返しでもある」。

★★自民が新ポスター 首相の表情温和に
NIKKEI NET・09.01.27

◇「首相の厳しい表情が特徴だった前作は『こわい』との声もあったため、今回は穏やかな表情の写真を使った」。◇前作というのは、「麻生自民党、始動。」「麻生が、やりぬく。」「ますは、景気だ。」といった赤銅色のコワイヤツ!いまでも場末の路地でぴらぴら風になびいている。

★★刑務所製品:「マル獄」グッズ人気 安くて品質よし
毎日jp.・09.01.29

◇「一番人気は、函館少年刑務所の『マル獄』グッズだ」。◇「昨年末に、刑務所作業製品として初めて商標登録された。紺色の綿の帆布に、白地で『獄』の字を丸で囲ったデザインが受け」、大人気商品となっているらしい。

◇「前掛けには『マル獄』マークのほか、『PRISON』(刑務所)『本日開監』『創業明治弐年』(同刑務所の設立年)などの文字も入る」。◇お役所も開けてきた。同所の法務技官がデザインしたというが、上司がよく決裁したものと思う。

★★看護学校入試、正解書かれた問題用紙配る
愛知・豊橋市
asahi.com・09.01.28

◇特段コメントはございません。以上!(敬称略)

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2009年2月 4日 (水)

IFSA注目の<ベタ>記事=<お笑い定額給付金&イヤミ三兄弟>ほか(08.01.25現在)

★★【経済深層】大迷走の末、「定額給付金」”爆弾”破裂
MSN産経ニュース・2009.01.25
2009.1.25 08:00

◇いいかげん聞き飽きた「定額給付金」だが、そこへいたる経緯を産経新聞が淡々と整理してくれている。◇IFSAには有益だった。拝借し、復習しておこう。

◇「発端は、昨夏に福田康夫政権総合経済対策を取りまとめる際に、公明党が主張した所得税から一定額を差し引く定額減税だ」。◇しかし「自民党税制調査会」はこれに反対した。◇「『ものすごくコストがかかる。それに対して”おかげさまで良かった”って言ってくれるか?』」というのがその理由。◇ここまではまだ常識というものが働いていたようだ。

◇「ところが、結局は自民党は公明党定額減税を受け入れた」。◇「決断をしたのは、当時幹事長だった麻生首相自身だ」。◇「さらに、所得税を払っていない低所得者が恩恵が受けられないことや減税だと来年度にずれ込むことなどに、与党内から異論が出され、ついには、景気対策ではなく、生活者対策と位置づけ、現金を直接、ばらまくことなったのだ」。

◇その後の再々迷走は「『全世帯に支給する』」と得意気の麻生首相すると高所得者に支給なんてナンセンスの与謝野馨経済財政担当相があらわれ麻生もあっさりそれに同意。<受け取る高所得者なんぞはさもしい、それこそ矜持(きょうじ)の問題だ>発言へと転換&エスカレート。

◇「(前略)首相も所得制限の必要性へと傾くが、他の閣僚や所得確認を迫られる地方自治体の首長から総スカンをくらい、結局、『各市町村に任せる』と、”丸投げ”した」。

◇そのうえ、全国民がそれを消費に回さなければ「(前略)景気浮揚効果がなくなると反論され、『消費できる余裕のある人は盛大に使ってもらうのがよい』(景気対策へ-筆者註)と、あっさりと軌道修正した」。

◇当IFSA通信で指摘してきたように、キーワードはやはり<公明党に寄り添う自民党>なのであった。◇しかも本件スタート時の当事者が<公明党(+)麻生幹事長>とあっては余計に。

◇とにかく大物ぶりたくて仕方のない麻生。◇にもかかわらず公明党にべったりかと思えば自民側へ揺れ戻ったりのフワフワスタンスとくるから、党内も焦点が定まらず困っていることだろう。

《アップロード後の翌日補遺》
★★定額給付金:麻生首相「もらわない」
毎日jp.・09.02.05(A)
★★給付金「オレはもらわねえよ」・・・首相、党役員会で明言
YOMIURI ONLINE・09.02.05(B)

◇転換を繕うため、自身は給付金を受け取るのかどうか逃げてきた麻生首相に対し、「笹川尭総務会長が『優柔不断に見られるので明言した方がいい』と促すと、『もらう意思はない』と答えたという」(A)。

◇「自民党では『政府方針(=いわゆる救貧対策から経済対策への便宜的変更-筆者註)とは明らかに矛盾しており、野党の格好の攻撃材料になる』と懸念する声が出ている」(B)。◇「(前略)辞退方針が表面化したことで、制度導入の是非や景気刺激効果などへの批判が再燃しそうだ」(A)。

◇心ゆくまでどうぞおやりになってください。

★★定額給付金:振込手数料は150億円
毎日jp.09.01.21


◇記事によれば、事務経費の総額は何と825億円。◇主な内訳はこうなる。「(1)自治体職員の超過勤務手当などの人件費233億円(2)給付通知などの発送費270億円(3)事務経費185億円」。

◇どうやら(3)の185億円のうち、150億円以上は振込手数料らしい。これじゃ金融機関はウハウハだろう。◇それに発送費270億円の大需要が見込める宅配業者やJPも。◇800億円以上を浪費しつつ、歓迎されざる2兆円をばらまく!◇公明党を核とするこんな与党連合って、すっごいインテリジェンスの持ち主にちがいない。

★★原油相場、米自動車不況が重しに(商品部 浜部貴司)
日経産業新聞online・09.01.21

◇「原油相場は昨年末以降、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ侵攻による中東情勢緊迫化で再び上昇した」。◇「しかし、市場関係者の間で、このまま上昇が続くと見る向きは少ない」

◇先日読んだ金子勝『世界金融危機』(アンドリュ・デウィットと共著、岩波ブックレット)は立派な本だったが、原油高を予測する部分だけはいただけなかった。

◇それどころか、米国内の新車販売台数激減が原油価格低迷にも大きく寄与すると記事は指摘している。◇「世界需要の日量8600万バレルのうち、米国が2割以上の1900万バレルを占め、そのうちの5割近くがガソリン向けのためだ」。

◇「カギを握るのは米国のオバマ次期政権の政策。オバマ氏はかねて『今後はガソリン車、バイオ燃料車より燃料電池車を推進する』と語っており、こうした考えが政策に浸透すればガソリン需要はさらに減る」。BRICsよりも米国、そして相場師たち。これが原油高狂騰に関するIFSAの持論である。

《IFSA好みの欄外あるいは論外記事》

★★無事ワシントン入り・・・オバマ、リンカーンと記念撮影
ZAKZAK(AP)・09.01.19
★★町村Vs伊吹”手柄争い”
消費税「2段階方式」は俺
ZAKZAK・09.01.24

◇何ということもない記事だが、IFSAは「無事ワシントン入り」の部分に目を奪われた。◇おそらく「無事」がトップニュースになるくらい大変なことなのだから。◇暗殺との戦い。近代国家とは思えない大変な国だ。

★★町村Vs伊吹”手柄争い”
消費税「2段階方式」は俺
ZAKZAK・09.01.24

◇「中川秀直元幹事長ら造反予備軍を黙らせたのは、増税時期をあいまいにした『2段階方式』だったのだが、これを最初に協議した町村信孝元官房長官伊吹文明元幹事長が『文言を発案したのは自分だ』と水面下で”手柄争い”を繰り広げているという」。

◇しかしIFSAがこれを取り上げるは、こんなしょうもない内容からではない。◇ポイントは、大いに笑える以下の指摘にある。

◇「福田康夫内閣では、町村氏が官房長官、伊吹氏が幹事長→財務相を務め、語り口から福田氏とともに『イヤミ3兄弟』とも言われた」。

◇「(前略)ある自民党筋は『両者の合作なのかもしれないが、どちらも”自分が発案した”と周囲に話し、自分が麻生太郎首相を救ったことをことさらに強調している。本当はどっちなのか、官邸担当記者は確認に追われているようだ。”俺が俺が”で、やっぱりイヤミなんだよ』と打ち明ける」。

★★ニコチンがないたばこ?!吸う意味があるかどうか・・・
ニコチンの「運び屋」遺伝子発見
ZAKZAK・09.01.20

◇「京都大、岡山大などの研究チームは20日までに、植物のタバコの葉にニコチンをためる『運び屋』の遺伝子を世界で初めて発見した」。◇「この遺伝子を操作してニコチンを減らしたり、なくしたりすることができる可能性があるという」。

◇理屈上は「『たばこがやめられない最大の原因はニコチン中毒』」だからニコチンさえなくしてえしまえば一挙解決となろうが、IFSAがウケたのはまたまた内容ではなく、上記のZAKZAKタイトル「吸う意味があるかどうか」のほうだった。

◇吸わないから分からないけれど、愛煙家の実感って多分こんなではないかと思って。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2009年2月 1日 (日)

IFSA注目の<ベタ>記事=<ワークシェアリングにだまされるな>ほか(09.01.18現在)

★★麻生と心中か麻生を切るかの岐路
Today's Gendai メール ・2009.01.13

◇「内閣支持率はついに20%を切り、逆に不支持は70%台に急上昇」。◇「このままでは自民党も公明党も選挙で消えてなくなるぞ」。◇サラリーマン時代の愛読紙、日刊ゲンダイの最近はず~っとこんな”恨み節”的調子で、これじゃ買う気にもならない。

日刊ゲンダイといえば大昔から自身での取材はほとんどなく、いつも評論調。◇しかしそこには多少の毒が含まれ、企業の仕事で神経をすり減らしたサラリーマンには格好のリフレッシュ剤となっていた。◇だから私も、茅場町駅のホーム売店でついつい手にして。

◇しかし一日でも首相の座にとどまりたい麻生太郎相手には、ゲンダイ的手法は無力。◇だから毎日毎日、こんなことをしていると日本はつぶれるゾのご託宣ばかりとなる。◇こんなものでは<逆リフレッシュ剤>。おそらく購読者も急減していることだろう。

◇麻生は解散などする気なし、せっかく就いた首相の座に一日でも長くとどまりたいと、当初からIFSAはずっと主張しているのに、総裁選後すぐ解散せめて年内には解散・・・・・の希望的観測にすがったマスコミは、一様に裏切られずっこけた。◇シニカルなはずの日刊ゲンダイも同様だからシラケル。

◇従来のゲンダイなら、麻生首相、やりたきゃ最後までやれよ、それを前提に民主党、さあどうする?そうした<逆張り>戦法へ打って出たはず。◇日刊ゲンダイも市民主義に堕したものだ。夕方の楽しみがなくなってしまった。

◇ネットでお世話になっている夕刊フジ(ZAKZAK)のほうがよほどおもしろい。◇古いけど<オレンジ色の憎いヤツ>ってか。

★★ワークシェアリング浮上してきたが
・・・労使「同床異夢」
asahi.com・09.01.09


◇「ワークシェアリングは過去にも議論された。完全失業率が5%台と雇用情勢が悪化した02年、政府、旧日経連、連合の3者が導入に合意した」。

◇「従業員同士が労働時間短縮と賃金引き下げを受け入れることで企業内の雇用を守る『緊急対応型』短時間労働者を増やすことで新規雇用を創出する『多様就業型』が提案された。さらに政府は導入を促すため、財政支援も行った」。◇しかし結果はといえば、誰も動かず・・・・・・・だったのはご承知のとおりだ。

◇動かなくて当たり前だろう。IT不況下で編み出された絶対善的詐術としてのキレイゴト。◇例のコイズミカイカクと同様、日本社会はどうしてこうもコトバ(=名辞)に弱いのか、本当にいやになる。

◇IFSAは拙著にも書いたし当IFSA通信でも指摘してきた。当時テレビのスイッチを入れれば、自民党の政治家まで言いまくっていた○○のひとつ覚え、<ワークシェアリング>&<セーフティーネット>はいったいどこへいったのかと。

◇笑っちゃうのは、ついこの間のリーマンまで、この2語を話す政治家なんてもうどこにもいなかったではないか。◇そしてこんな状態になるや、とってつけたようにきれいで便利な概念を持ち出す。◇彼らの免罪符?まったく冗談ではない。

◇それにこの<ワークシェアリング>。現在の日本社会で本当にそれができるというなら、実際やって見せてもらいたいものだ。

◇なるほど、一斉休業や賃金カットや希望退職という名の早期退職などはわれわれ現役の頃もいやというほど経験させられてきたから、大ざっぱにこれらをワークシェアリングと呼ぶなら、おそらく明日からでも着手可能だろう。◇いや、方々でもうとうに行われていよう。

◇だから問題となるのは、もうひとつの<ワークシェアリング>である「短時間労働者を増やすことで新規雇用を創出する『多様就業型』」のほう。◇調子のいい学者・評論家・マスコミはすぐにでもやらなきゃなんて言うけれど、じゃあまずは下請けいじめのテレビ局から率先して始めてみたら。

◇具体的に考えてみよう。現在2人でしている仕事量を2/3にし、1/3部分を新規採用の人に譲る。◇だからいまの社員の給料はひとまず2/3に。その上で、業績悪化につき賃金はさらにカット。◇結果、企業内人間関係も仕事の効率もガタガタになる。

◇これで正社員の生活が成り立つのならそれでもよいが、そんなことはまずあり得ない。それが実情だ。◇しかし識者は言う。<大企業の正社員はいい目にあいすぎている>。◇冷静に振り返ればすぐ分かることだが、試験を受けて入社した<正社員>ってそんなに悪なのか。目の敵にされる対象なのか。月給泥棒か。

◇ここにもあえて<大企業>を持ち出す詐術が巧みに埋め込まれている。◇いや、上記のことが可能なら、社長のほかに社員2人の小企業であれ、2/3繰法は同じくやれないことがない。別に大企業じゃなくたって理屈上は。

◇ぎゅっとつめてくれれば、7人がけの座席もあと2人は座れるでしょう式の机上の空論がはびこっている。◇いいかげんなことをもっともらしく言ってもらっては困るのだ。

◇そんな連中のデタラメ発言こそ本質を見誤らせるものと、われわれは糾弾しなければならない。◇<ワークシェアリング>だ<セーフティーネット>だと煙幕を張りつつ、一方では労働環境のハイパー規制緩和を敢行。◇それが現在の非正規雇用を中心とする崩壊社会を生んだであろうに。

コイズミ・竹中(+)宮内たちをはじめとしたハイエナのごとき規制緩和論(=自分たちのフィールドへの有利な引っ張り込み)。◇彼らの思惑を隠す作用しか果たさぬ<ワークシェアリング>論など軽々に信用すればまたまただまされるということを、今度こそわれわれは肝に銘ずる必要がある。

◇すぐ持ち出されるオランダのワークシェア。インフラの整っていない日本社会へ即刻導入可能のように装おうたって、そうは問屋が卸さない。◇まずは調子のいい<名辞>にだけは引っかからない!彼らのオレオレ詐欺的甘いささやきはすべて疑ってかかる!スタートはそこからだろう。

◇コトバなんかじゃなく、現実に分け入るところからしか解決策は見つからないのだから。◇運動もせず、カロリー制限もせずにサプリメントで即効性あるダイエットをだって?◇一見遠回りにみえても、日本社会の実態改善から取り組む。まさに<急がば回れ>だ。

★★風力発電、近所で頭痛・不眠 環境省、風車の騒音調査
asahi.com・09.01.18

◇<風力=地球にやさしい=エコ>。これもまた<名辞>の詐術であることはIFSA通信ですでに指摘した。

◇「新エネルギーとして期待されている風力発電所の近くで、頭痛やめまい、不眠などの体調不良を訴える住民が増えている。原因は解明されていないが、風車から出る音が関係していると考えられており、環境省が調査に乗り出した」。

◇「騒音を測ってもらうと、低周波音で家が振動しているのが分かった」。

★★関空路線、国内・国際で減便相次ぐ 成田への集中進む
asahi.com・09.01.18

◇こんなことは開港当初から分かっていたことでありながら二期工事まで突き進み、本四連絡橋・東京湾アクアライン同様の惨状へ。◇そして燃料高騰や国際金融危機がその本質を一層あぶり出した。

◇たとえば、<★★日航と全日空、関空国際線の減便を検討 財界は存続要求・asahi.com・08.07.15><★★関空に寒風 燃油高響く冬ダイヤ、運休・減便相次ぐ・asahi.com・08.11.10>等、話題にはことかかない。◇トヨタの主体的参入で優等生に見えた中部国際空港も、過剰公共投資の正体をあらわし始めた。

★★中部空港 相次ぐ路線減 新規開設 追いつかず
「負のスパイラル」懸念も
YOMIURI ONLINE・09.01.27

◇「中部空港の国内線と国際線を合わせた航空旅客数は、統計値が出ている08年11月まで9か月連続で前年実績を下回っている」。◇「世界同時不況で世界的な観光需要の落ち込みとビジネス客が減少するなどしたためだ」。

◇「中部国際空港会社は2009年3月期決算で連結経常赤字に転落する見通しで、業績回復と2本目滑走路建設に向けた道のりは一層険しいものになりそうだ」。◇こんな状況下で静岡空港の開業ときたもんだ。それでも強行した現静岡県知事に個人的弁済を求めるのがスジだろう。

《IFSA好みの欄外あるいは論外記事》

★★【ドラマ・企業攻防】東京「ホテル・ウォーズ」第2幕
シャングリ・ラ上陸も「外資vs国内勢」の攻守逆転
MSN産経ニュース・09.01.18

◇東京の異常な風景といえば、とんでも規制緩和による超高層ビルの乱立。そのオフィスタワー?へ決まって入るのが、外資系ホテルだった。しかも法外に高い宿泊費。◇だがこのアブノーマル現象にも急ブレーキがかかっているらしい。何ともすっきりする産経の記事ではないか。

◇「シャングリ・ラ東京をはじめとする外資系高級ホテルは、都心の再開発計画の目玉と位置づけられ、空前の開業ラッシュが続いてきた」。◇「規制緩和によりオフィスビルに宿泊施設などを併設すると容積率が割り増しになるため、デベロッパーが競うようにホテルを誘致した」。

◇「ただ金融危機で外資系のお得意さまである外国人ビジネス客が激減する一方で、国内の老舗ホテルが、ここぞとばかりに巻き返しに打って出ており、攻守が逆転した」。◇「生き残りをかけた『外資vs国内老舗』の顧客争奪戦の激化は必至だ」。

◇「外資系にとっては、世界的にデフレが進行し、消費者の節約志向が強まるなか、これまで武器にしてきた”高級”が、逆に弱点となる」。

◇「浮き沈みの激しい”バブリー”な欧米金融機関のビジネスマンを主要顧客としてきた外資系とは異なり、おなじみの固定客が多いことに加え、節約志向で海外旅行から国内旅行への回帰が進んでいることも(国内老舗ホテルにとっては-筆者註)追い風で、不況の影響は外資系に比べれば比較的小さい」。

◇産経の記者は実にていねいに報道してくれている。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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