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2008年8月29日 (金)

IFSA・週なか掲載=かなり気になる、先週の <ベタ扱い>的重要記事(08.08.24現在)

<週なか>掲載のはずが雑事で遅れ、またまた<週末>になってしまいました

◇目下、厚労省への根底的批判論文を執筆準備中のため、厚労省関係はそこへ譲り、当IFSA通信にはなるべく書かないようにしている。◇しかしそれにしても、以下については速報的に触れないわけにはいかない。

★★舛添厚労相:「温泉地で会議」急きょ中止
・・・政権批判恐れ?
毎日jp.・08.08.21(A)
★★
批判かわすため?
厚労省、湯河原会議ドタキャン背景
ZAKZAK・08.08.22(B)
★★舛添厚労相:医療検討会は都内で開催
日程延期せず
毎日jp.・08.08.22(C)

◇新聞をよほど読み込んでいる人か、それとも単なるヒマ人でもないかぎり、上記タイトルだけでは何のことやらさっぱり、となろう。◇そう、あの国民的人気者らしい舛添要一<金の亡者的>厚労相が期せずしてお粗末さを披露してくれたという、一見ゴシップレベルの報道なのです。◇しかしここには、厚労省と厚労相の生活感覚・皮膚感覚が見事なまで象徴的にあらわれているといえよう。

◇「温泉地で開くことの批判を気にした? 舛添要一厚生労働相は21日、神奈川県湯河原町で23、24日に開催を予定していた、厚労相直属の有識者会議『安心と希望の医療確保ビジョン具体化の検討会』の『合宿』を急きょ取りやめた」(A)。

◇「湯河原での泊まり込み集中審議を行うことは、前日の20日に発表されたばかり。場所は舛添氏が指定したという」。◇「同氏の別荘もある温泉地で、開催地として適当かとの批判もあったが(後略)」。◇「2日前になっての変更に、検討会の委員も苦り切っていた」(A)。

◇「有識者会議の合宿は23、4日の2日間、同町役場で検討会を開き、舛添氏や委員のほか俳優の石坂浩二さんも出席予定だった」。◇「23日夜には町内のホテルで懇談会もセットされていた」。◇「しかし、厚労省内からも『国民からムダと思われる』『大臣の別荘があるから湯河原でやるのでは』などと疑問の声が続出」(B)。

◇当の桝添は、「(前略)『日常から離れておいしいご飯を食べ、風呂にでもつかっていい発想を生み出してもらう。結果を見てほしい。無駄ではない』と反論していたが、批判の広がりに断念せざるを得なかったようだ」(B)。

◇そして最後は、同じ日程で都内にて開催。◇「それでも『食事は会費制で、会場は町役場。妻の実家があり、私の宿泊費は不要だったなどと釈明し、なお湯河原での開催に未練を残していた」(C)。

◇ちなみに、長ったらしい名前のな~んちゃって「『安心と希望の医療確保ビジョン』具体化に関する検討会」は、08.07.17から<精力的に>始められている。◇いつもながらの厚労省御用審議会&検討会、泥縄式に何と結論づけるやら、その収め方の手法が見ものだ。

◇とまあ、舛添のちゃらちゃらお遊び感覚はこのくらいにし、この際もう1点、厚労省の<本質露呈>関連記事を掲載しておこう。

★★高齢医療拠出
健保4100億円増、国保4500億円減
asahi.com・08.08.23

◇これまたIFSAのような厚労行政ウオッチャーには<当然!>の常識だ、一般のサラリーマンにとってはエエ~ッ?の仰天報道に属しよう。◇とにかく社会保障費削減に邁進(まいしん)する厚労省っていうのは、何だかだとキレイゴトで取り繕いながら、実態はいつもこんなものなのである。◇余談なるも、あのメタボだってまったくそう!

◇要は、とりにくい(もしくはそれが不可能な)国保からとりやすい健保への付け替え。大企業で構成される健保などは、お上にたてつくまいとの魂胆がミエミエの安直政策といえよう。◇「加入者1人あたりだと健保組合が1万4千円の負担増で、国保は1万2千円の負担減となる」。◇「75歳以上を対象にした後期高齢者医療制度(後期医療)や、前期高齢者(65~74歳)の医療費を持ち合う制度の導入などが影響している」。

「大企業の健保組合の負担で、低所得者を多く抱える国保の救済を狙うという医療制度改革の全体像が鮮明になった形だ」。◇詳しい数字のカラクリは同記事をご覧いただくとして、「75歳以上の後期医療、65~74歳の前期高齢者、64歳以下の退職者給付への拠出金をすべて合わせると、健保組合は約2兆7千億円で前年度比4096億円増」。

◇これからは、マスコミ的話題性のある道路・年金ばかりでなく、医療・介護関係の地味な記事にも要注目!とはIFSAの意見である。◇そこにこそ、むしろ政府与党のタテマエとホンネが巧妙に仕組まれているのだから。

◇ところで、こんな理不尽への反応がもうあらわれた。

★★西濃運輸健保:高齢者医療で負担金増加、解散
政管に移行
毎日jp.・08.08.21

◇「物流大手のセイノーホールディングス(岐阜県大垣市)のグループ企業31社が加入する西濃運輸健康保険組合が、4月の高齢者医療制度改革で負担金が増えたため組合を解散し、国が運営する政府管掌健康保険(政管健保)に移っていたことが21日、分かった」。◇「西濃運輸健康保険組合には従業員と扶養家族約5万7000人が加入しており、倒産を除いて大規模な健保組合が解散するのは異例」。

◇「医療制度改正は財政再建に向けた公費負担の軽減が目的だが、西濃運輸のようなケースが増えれば逆に公費負担が増えることになり、高齢者医療制度の抜本的な見直しを迫られる可能性もありそうだ」。◇私の尊敬する毎日新聞の吉田啓志は、「大企業頼み、揺らぐ制度の根幹」と題して次のように記す。

◇「厚生労働省は急速な少子高齢化への対策として、老人医療費の国庫負担を抑え、高齢者医療を大企業の健康保険組合の保険料で支えるという大きな制度設計図を描き、政策の転換・拡充を進めている」。◇「西濃運輸健保の解散は他にも広がる可能性があり、そうした政府の狙いが制度の根本から揺らぎかねない恐れを示す出来事」。

その(=政管健保への国庫負担の-筆者註)抑制を目指す厚労省は、後期高齢者医療制度を発足」。◇「現役加入者が多く、国庫負担が53億円に過ぎない健保組合の支援金を増やすことで政管健保などの支出を抑え、国庫負担を減らそうとした」

★★どうする自衛隊派遣:1 給油延長
毎日jp.・08.08.19

◇毎日新聞の連載「どうする自衛隊派遣」はリアリティーにあふれ、読みごたえがあった。◇そのなかから、感心した個所の一部を引用してみよう。◇インド洋上での海上自衛隊による<給油延長>問題に関してである。

◇「『テロとの戦いが重要だ』といくら訴えても、国民の目はガソリン価格の高騰や後期高齢者医療制度に向いている。むしろ『米国にタダで渡す石油があるなら、国内に回すべきだ』と批判されれば総選挙に不利、との懸念もある」。◇「それなら『自衛隊が日本のタンカーを守る』方がアピールできるとの読みだ」。

◇しかし、「防衛省幹部は『日本の石油を守ることが国際協力と言ったところで、理解されるとは思えない』とぼやく」。◇この防衛省幹部の意見は正しい。そもそも、以下のよう論理展開が非論理的そのものなのだから。

<石油は日本の生命線>→<その輸送がテロで脅かされている>→<だから自衛隊を現地へ派遣>。◇まずこの行論自体に、作為と飛躍を感じぬ人間がどれほどいるだろうか。◇しかし政府は平気でそれを乗り越え、あろうことかこの理屈を<国際貢献=米国貢献>と直結させてしまうのである。だからスッゴイ!

◇「もともと今の海上での給油は、01年の米同時多発テロ以降、日本に迫られた国際協力と、危険度の高いアフガニスタン本土など他の活動は困難という判断のはざまで編み出されたぎりぎりの折衷案だ」。◇ギリギリも何も、米国に対し、こんなところで認めてちょうだいというアリバイ証明というほうが正しかろう。◇加えて毎日新聞は、こんな事実をも披露してくれる。

「今年7月の北海道洞爺湖サミットを前に、国際社会に国際貢献への積極姿勢をアピールしたい外務省は、かつて検討し断念したアフガン本土への陸上自衛隊の派遣について、実現可能な新たな枠組みを作ろうともせずに『派遣検討』を盛んに宣伝防衛省は終始慎重だったが、『アフガン派遣の可能性』を伝える報道が相次いだ」

◇「サミットが終わると議論は一気に終息。国際社会向けのアリバイ作りだった疑いが濃い。自衛隊派遣をめぐる議論は、こうして過去の蓄積が生かされず、政治の都合で不毛な蒸し返しが続いている」。◇厚労行政も外交も防衛も、本質的なことはすべて避け続ける、<姑息(こそく)で優秀>な政府がここにある。

《IFSA好みの欄外あるいは論外記事》

★★タコの足6本、実は「手」?
えさ探しに活用、利き手も
asahi.com・08.08.15
★★ちくわ笛奏者、「値上げ」困った
穴広がり音程に狂い
asahi.com・08.08.17

◇前者はタイトル以上のものはなし。朝日新聞があえて記事にしてくれた<見識>に敬意を。◇後者は、そもそも「ちくわ笛奏者」なる人物がいることすら存じ上げなかったIFSAの世間知らずから始まる。

◇「端に入れた切り込みから息を吹き込み、表面に四つ、裏面に一つ開けた穴を指で開け閉めすると、ちくわから尺八のような重厚感ある音が流れ出す」のだという。◇奏者は「岡山県倉敷市の住宅正人(すみたく・まさと)さん(44)」。

◇「演奏地の地元メーカー製ちくわをスーパーなどで買い込み、笛に『改造』する」が、「音の変化に気づいたのは昨年1月ごろ」。◇「以前よりも高音が出るちくわが増えたため、注意して観察すると、全体の長さが短くなっていた。中には、穴の直径が大きくなって音程が変わったり、ちくわが軟らかくなって半音変わったりしたものも」。

◇内容量を減らしての実質値上げはよくあるが、ちくわは少々短く、もしくは穴の径を気づかれないほどに大きくということか。◇とすれば、そこへキュウリやチーズを詰めるおつまみは、逆にそれらの量がかさむこととなる。◇居酒屋では、ちくわよりチーズのほうがこたえるのではと心配に。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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