IFSA・週明け掲載「散歩の凡人=栃木県の大田原市・那須塩原市・那須町へ(上)」
☆ここのところ政治問題・社会問題が連発だったため、<散歩の凡人>シリーズのアップロードが1カ月半ぶりとなってしまいました☆もちろんのこと、その間も散歩や旅行は頻繁に続けていたのですが☆本日は栃木県北部への1泊ドライブとなります☆
◇妻は最近、小さな山登りを始めている。学生時代よりの親友が初歩から教えてくれるというので、ここ3回ほど山歩き入門バージョンを行った。◇一方の私はといえば、心筋梗塞の履歴ばかりか、もともと運動は大の苦手ということもあり、<登山口>での送り迎え役に徹している。
◇三浦半島の低山、標高242mの<大楠山(おおぐすやま)>(=いや失礼!正真正銘の三浦半島最高峰でした)、そこへ妻と親友が登った際も、スタート地点となる横須賀市衣笠山公園までクルマで送り、帰りは同市芦名(三浦半島西岸)の前田橋でピックアップするという段取りを組んだ。◇形の上ではボランティアというかアシストだが、おかげで私は、三浦の清流といわれる前田川の存在を知ることができた。
◇またその間、センスのいい喫茶店を探して読書にいそしんだり、これ幸いとばかり、はじめての町筋を細密に観察したり、なかなかの充実ぶりをみせる横須賀市立自然・人文博物館(無料)を見学したりと、時のたつのを忘れるほどだった。◇いつもはクルマでスイスイの通過だから、こうした時間の余白でもなければ風土のひだを味わうことはできない。
◇さて彼女たち、今度は栃木県の那須岳へ挑戦すると言い始める。いや正確には<那須岳>なる山は存在せず、那須五岳の総称だとのこと。◇妻の先生格は栃木県益子町在住。そこでわれわれは、前夜から県北部の大田原市に泊まることとした。◇2カ月ほど前偶然にも宿泊した大田原温泉、ここがまたお安い割に設備・温泉・食事等内容よく、きわめてgood!。◇だからまた、そのすぐれたCPにあずかろうというわけである。
◇09:00に板橋区の自宅を出発。今回は時間を経済的に使うべく、浦和ICより久喜ICまで東北自動車道を利用する。◇なぜ最後まで高速を使わないか。もちろん、私も妻もいまや企業リタイア組ということもあるが、それより何より、準高速道路ともいえるあの<新4号国道>を利用しない手はないと決めているからだ。
◇いつか当IFSA通信でも報告したように、この国道4号バイパス(=東京からいえば日光街道の延長)のすばらしさは筆舌に尽くしがたい。◇しかもこのバイパス、横浜横須賀道路(R16)や富士見川越有料道路(R254。近い将来無料化予定)とはちがい、全線無料ときている。
◇この<新4号国道>、仙台以遠などを目指さないかぎり、一度走ればだれだって東北道利用がばからしくなるほどの超優等生。◇と同時に、これからの高速道路建設って何なんだを無言で問いかけてくる存在ともいえる。◇上野・三ノ輪・北千住・草加・越谷(こしがや)を順調に駆け抜ける日光街道は、しかしR16との立体交差点である庄和インター(埼玉県の旧庄和町・現春日部市)以北より急に1車線のボトルネック状態となる。
◇当然ながら、ここからしばらくはノロノロがになるのはやむをえない。◇それもあり、今回は久喜(埼玉県)まで高速を利用したのだった。◇カーナビに従えば、久喜ICを降りてからR4を目指すのはそれほど難儀ではない。先ほどの庄和インターよりも北の位置に出ればいい。◇そしてしばらく行くとR4は右へ大きくカーブし始める。あの坂東太郎を新利根川橋(かつては有料橋)で渡れば茨城県の古河(こが)市になる。
◇おそらくはこの橋の拡幅が問題なのだろう、庄和インターからこの橋まで、そしてここから古河市柳橋までが相変わらずの1車線。とても<新4号国道>の称号を与えられるような状況ではない。◇しかしそこを我慢すれば、一気に視界が開ける。目を疑うような高速一般道のお出迎えだ。そして延々、宇都宮市の郊外までこの夢空間が続いてくれるのだからありがたい。
◇しかし、制限速度は例によって60km/h。この交通行政っていったい何なのだろう。◇ほとんどのクルマが、当然のように80kmくらいで走っている。◇これではまるで、高速道路にハクをつけさせたいがための差別化政策のようではないか。◇地方にもどんどん高速をと主張するには、一般国道に出張ってもらっては困る。実質は高規格国道バイパスで十分じゃないかと言われては困る・・・・・・・と。
◇こうして古河市柳橋を過ぎたわれわれは、片側2車線(一部3車線)の開放感に満たされながら、この<高速一般道>を終点の宇都宮市平出交差点まで気持ちよく走行した。◇そこで従来のR4に突き当たり、右折すれば仙台方面、左折すれば宇都宮市街方面となる。
◇ここまでくれば、本日の宿泊地・大田原市もそう遠くはない。その前にどこでお昼をとるかが問題。◇三菱製鋼の裏を通り、カーナビで探した本屋へと走る。◇そこで買った「るるぶ・栃木県版」で調べ、氏家(現さくら市)へ向かおうとふたりで決めた。◇それ以降は次回に譲るとしよう。
◇ところで、今回東北道を降りた埼玉県の久喜ICから利根川へと至るあたりの<地理>につき、少々紹介しておきたいことがある。◇それは、関東1都6県のうち、東京と神奈川を除く5県がこのエリアで袖振り合っているという事実だ。◇それを、まずは自治体の配置から見てみよう。
◇久喜市の東隣はやはり埼玉県幸手(さって)市だが、その北の五霞(ごか)町&古河市は茨城県、五霞町東隣の旧関宿(せきやど)町(=現野田市)は千葉県、茨城県として西へ変に出っ張った古河市の北はもう栃木県小山(おやま)市、小山市の西隣は群馬県館林(たてばやし)市ときている。
◇要は、埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬の各県がおたがい食い込むようにしてせめぎあっているという、日本でも珍しい地域で、地図好きのIFSAにはこたえられないエリアといえる。◇先の茨城県五霞町などは、現在の地図上では明らかに埼玉県でなければおかしいような、まさに飛び地である。
◇その錯綜(さくそう)する県境はおそらく、利根川をはじめとする関東地方の大河(荒川・江戸川・渡良瀬川等)+元荒川・古(ふる)利根川をはじめとする幾多の中小河川、それらの度重なる瀬替え(=川の付け替え)に起因するものと、川フェチでもあるIFSAは探求心をあおられている。
◇いつか当通信にも書いた、北海道を除くおそらく<日本最大の低湿地?埼玉平野>への視点。◇江戸という、当時世界最大の都市を読み解くには、ここ埼玉平野に発する土木・物流・農業のインフラ抜きに何も語ることはできないというのがIFSAの確信であり、いつしかそれらをインテグレートした本を書けないものかと、野望をいだいているところだ。
◇最後に余計なことを一点。◇昨日からまたまた上がったガソリンの異常価格だが、R4を通るときに必ず立ち寄るGSがある。◇場所は、古河市から東京方面へ新利根川橋を渡り、大きく左へカーブして少し走った左側にあるJOMO。◇今後については保証のかぎりでないものの、ここ何回か、連続してお世話になっている。
◇ガソリンは、精油所のある横浜がバカ高く、横持ちのかかる埼玉県北部や茨城県内陸部が安いとは、いまや定説の部類に属すであろう。-つづく-
★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★
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