IFSA・週明け掲載「散歩の凡人=私にとって東京の南半球<葛飾区>を歩く(下)」
☆「『散歩の凡人=私にとって東京の南半球<葛飾区>を歩く』」の(上)と(中)では、青砥駅&堀切菖蒲園駅周辺&葛飾区郷土と天文の博物館(葛飾区白鳥)を歩きました☆今回は、前々から再訪したかった都立水元公園が中心になります☆葛飾といえば、全国的には寅さんの<柴又>。ここはいずれまたじっくり歩いてみましょう☆
◇当<散歩の凡人>は街歩き中心のエッセーであるはずなのに、なぜかいつも、古本屋がどうした、なにがどうしたと話が飛ぶ。◇ただそれこそが、<散歩の達人>(さんたつ)とは似ても似つかぬ<散歩の凡人>(さんぼん)のゆえん。◇そういうことでご寛恕(かんじょ)いただきたい。
◇そこで今回も、大いなる脱線から。花粉対策用?空気清浄機の講釈から始めるとする。◇私の妻はかなりの花粉症で、ときどきくしゃみを連発したり、目がしょぼしょぼしたり、とにかく杉や檜に痛めつけられている。◇今年は近所でいい医院を見つけ、かなりドンピシャの薬を処方してもらってだいぶ助けられたとはいえ、まだまだつらいことにはちがいない。家の中ですらマスクを余儀なくされるくらいだし。
◇そんななか、IFSAがよく見るジャパネットたかたが、深夜のケーブルテレビでいいものを宣伝しているのに出会った。花粉に強いというダイキンの空気清浄機だ。◇機械ものにはとんと関心のない妻が、それを見るなりすぐにも発注してほしいと言う。◇私も若干食指は動いたが、待て待て、まずはカタログをじっくり読み解いて概念を把握し、大型店で実物にさわって・・・・・・・。それからすぐに買うからと私がストップをかけた。
◇そして翌日、すぐさまヤマダとヨドバシへ走る。◇空気清浄機なんて、邪魔なだけでそう効果はないだろうというのが私の先入見で、なんら関心を払ってこなかったが、大甘だった。◇調べるうち、その先進的テクノロジーにひかれる始めたからだ。◇超高性能HEPAフィルターや高感度センサーの存在もはじめて知った次第で、それならダメモトで1台購入!と即決する。
◇あとは機種の選定と値段だが、詳細については別途アップするとしたい。◇急ぎ足でのリサーチにより、機種は三菱電機・MA-837に決定。◇そして価格.comにて調べるや、いちばん安い店のグループに足立区綾瀬のデンキのタナカという店が出てくる。◇お~お、最近執心の葛飾区。そこは道一本すぐ隣じゃないかということもあり、板橋から妻と<急行>した。
◇環七(都道環状7号線)外回りをすいすい走れば、苦もなく着けるところだ。◇しかも綾瀬という街はまったく知らないから、これを機に散策してみるのもいいと心が躍る。◇デンキのタナカはJR常磐線綾瀬駅につづく高架下に店を構え、いかにも町の電器屋さんといった風情で好感が持てた。◇しかも価格はメチャ安。家電なら今後も使えるぞと、偶然の発見にうれしくなった。
◇ところで、三菱製空気清浄機の花粉除去は特筆もの、効果てきめんであった。◇加えて、ニオイや粒子にもセンサーが敏感に反応。それを交通信号の色で3段階に表示してくれるからありがたい。◇質実剛健なコンセプトは使い勝手にも貢献しているのだ。
◇それもあり、横浜の家用に後日もう1台を買いに行くこととなった。◇その帰りに寄ったのが、都立水元公園というわけだ。◇それにしても、毎度のこととはいえ、ここにいたるまでの長ったらしき前置きよ!
◇葛飾区の水元公園へ行ったのは、おそらくもう30年以上も前のことだろう。そのため、ディテールとなるとほとんど覚えていない。◇どこか水郷地帯の雰囲気が漂い、池の大きさは浦和(現・さいたま市)の別所沼程度だったということくらいか、記憶にあるのは。
◇しかし幸いにといおうか、この印象は大きくはずれていた。水元公園自体が想像を絶する規模だったからである。◇妻も私も、まずはそれだけで大感激。そして駐車場にクルマをおいて歩くうち、ますますぶったまげることになる。◇ひとことで言えば、すっごい、ここが東京都とはとても思えない!◇園内の案内図で見ると、公園全体は?印に肉付けをしたような形をしており、?印のカーブ外縁に、まるで川のごとき<小合溜>と呼ばれる水面が幅広く張り付いている。
◇小合溜って?◇本シリーズの(中)にて紹介の古本屋・青木書店(葛飾区堀切)で求めた『東京百科事典』(東京学芸大学地理学会編・国土地理協会・1982年)にはこうある。◇<小合溜井(こあいだめい)>=「1729(享保14)年に古利根(ふるとね)川の旧河床を溜井にした。江戸市街を洪水から守る遊水池であると同時に、葛西領50余か村の灌漑用でもあったので、水元の地名ができた」。
◇風が強い日だったこともあり、この小合溜はまるで大きな湖のように波立っていた。◇そして対岸にはまたまた大きな公園が。一瞬、向こうまで水元公園か、あまりに広いなと思っていると、そこはどうやら埼玉県の三郷(みさと)市。園の名は埼玉県立みさと公園らしい。◇小合溜が県境になっているのだった。
◇80万平米に近いという、都立でも最大規模の公園とあっては、とても歩ききれるものではない。◇しかも、行けども行けども<整備された自然>という感じがうまく保たれ、わざとらしいカーブをつけた<擬似自然>でごまかすさもしさのないのが抜群。◇しかるべきところは整えておきますからあとはご勝手に!というおうようさが、心をなごませてくれる。◇まさに北海道の帯広あたりに見られるそれといったらいいだろうか。
◇特に、スコーンとしたポプラ並木にはひかれた。北海道と見まごうばかりの風景ではないか。それも箱庭的ではなく。◇そこを、近所の人が犬を連れ、日常的に歩いている。実にいい。◇とにかく、時間と電車賃をかけて出かけても損はなし、と人に推奨しうる空間である。◇こうしたところは都内広しといえどもそうあるものではない。
◇なお都心方面からクルマの場合には、大泉IC(JCT)より外環道を使えば効率的であろう。◇現時点で終点の三郷南ICからは目と鼻の先である。
◇水元公園でゆったりのあとは、近場でのグルメが定番だろうが、残念ながらそこまでは調べがついていない。◇さて、どこか喫茶店で本でも読んでご帰還と思っていたら、駐車場を出たところに都合よく看板が立っていた。◇早速カーナビに目的地設定をし、連れて行ってもらう。店の名を「珈琲達磨堂」という。◇水元5丁目住宅街の工務店?敷地内にあり、駐車もラクラク。雰囲気もいい。◇なにかと大満足の1日であった。
◇葛飾シリーズ、その後もはずみがつき、亀有駅前派出所(交番)で有名な亀有駅周辺を散歩した。◇亀有の本来の地名は、<亀無>もしくは<亀梨>。だが<ナシ>ではちょっとネいうことで、<アリ>=<亀有>になったという。◇この逸話はおもしろかった。
★★[IFSA]★★阿部道生
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