2012年2月12日 (日)

福島大学シンポでの鈴木寛、高名外国人学者ヨイショに終始。これぞ民主党的悪癖の象徴!

福島大学大学院政策科学研究科が立教大学の協力を得て、池袋の立大構内に東京サテライトを開設するという。◇それを記念したフォーラムが、2012.02.06、六本木の政策研究大学院大学で開かれた。

◇まずは記念講演をノーベル経済学賞受賞者のアマルティア・セン教授(ハーバード大学)が、そしてパネルディスカッションは以下のメンバー(*)で。◇しかし呼び物?は何といってもセン。そのせいか会場は満員で、私などは別室のビデオルームに案内された。

(*)鈴木寛(民主党参院議員・前文科副大臣)、吉岡知哉(立大総長)、黒川清(国会東電福島原発事故調査委員会委員長・東大名誉教授・元日本学術会議会長)、入戸野修(福島大学長)、山川充夫(福島大教授)

◇10:00からのはずの講演は、原因が明かされないセンの遅刻で10分ほど遅れて始まる。◇それはさておき、その内容たるやまったく取るに足らない代物。◇メモ魔を自認するIFSAも、今回ばかりは水性ペンのキャップすらはずすことはなかった。◇まわりを見てもまあそんなもので、どうやらIFSAだけではないよう。

◇そう、言い忘れたが演題は「東日本大震災からの復興と福島の未来~人間の安全保障を求めて~」。◇パネルディスカッションは「東日本大震災の教訓と大学の役割」

◇セン教授、もちろんのこと東北や福島の人々への非礼な物言いなどまったくなく、ていねいこの上ない。◇しかし、<超有名な老ノーベル賞学者にこうまで言っていただき、ありがたき幸せ!われわれとしてもったいない!>式の水戸黄門拝跪主義以外、いったい何があるというのか。◇あまりに中身がピーマンで、感想すら浮かばないのだ。

◇にもかかわらず、講演後のパネルディスカッションでは民主党の鈴木寛、何度発言の機会を与えられても語るは<セン教授講演へのオマージュ>&<セン講演の解説=皆さんよくかみしめて!>ばかり。

◇それも必要以上のカタカナを交え、私がセンの概念をかみ砕いてあげるからきっちり把握せよのご託宣調だから、シラケルことおびただしい。◇悦に入っているのは本人だけなのに。◇あの程度の講演、中学生でも分かろう。

鈴木は鼻持ちならぬ通産キャリア官僚風丸出しだし、さらには泥臭い自民党とは一線を画す進歩的文化人の相貌を漂わすものだから、余計に始末が悪い。◇それなら聞こう、あのセン教授の講演、これがもし、日本のそれほど有名でない教授がまったく同一内容の講演をしたら、会場の反応はいかばかりだったかと。◇シラッシラものだろう。

◇セン教授はオレが連れてきたといわんばかりの言いぐさはひとまずおくとしても、3.11以降、民主党はいったい何をしてきたか、鈴木寛は何をやってきたか、というより、民主と鈴木は何をやってこなかったか、それをこそその場で総括して自己批判すべき・・・・・・・。

◇にもかかわらず、それは鈴木のクチからゼロ!◇これでは<鈴木は政治家にあらず>を公言しているに等しい。

◇しかも大先輩の吉岡・黒川をさしおき、国会議員だからと上座に平気で座る神経というか無神経。◇いくら福島大学が気をつかったとしても、IFSAなら断るところだ。◇何が<新しい公共>。嗤ってしまう情けなさではないか。

◇医学者の黒川清のほうがよほどズバズバとアクチュアルな話をし、耳目を集める。皮肉なものだ。◇黒川の『大学病院革命』(日経BP社・2007.01)に批判があるのは知っているが、鈴木寛のごとき知識偏重・現実軽視の進歩的文化人よりポレミックな方がよほど生産的!というのがIFSAの基本的スタンスである。

◇ただ、セン教授や鈴木寛といった人選につき、福島大学に苦言を呈するのは酷というものだろう。◇まじめ一方の大学には所詮ムリだろうが、IFSAならメーンイベントをこうしたいところ。◇けっして悪いジョークではなく。

「対論:小出裕章(京大原子炉実験所助教)vs.澤田哲生(東工大原子炉工学研究所助教)=福島第1原発爆発の根因分析&日本の原発をどうすべきか」

小沢一郎をパージした現在の民主党が腐りきっているのは、今回の鈴木寛に象徴される、いや野田や枝野や玄葉や前原や仙谷といったアタマでっかちカッコマンに具現化された<口先ユルユル組織体>に占領されているがためである。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2012年2月 3日 (金)

沖縄防衛局長が選挙運動の法律違反?政治家&防衛省&大マスコミよ、何を今更の偽善ぶりではないか!

実質的にほぼ4カ月半ぶりの再開となります従来は長文のIFSA通信でやってきましたが、今後ももちろんそうしたものは不定期にて挟むにしろ、ベースは短文&ほぼ隔日の【IFSA的tweet】へと衣替えしてやっていくつもりです

そのほうが書くほうも、また読んでいただく方にもup-to-dateが保持しやすいと思いますので☆どうか今後ともご愛読のほどを

防衛省沖縄防衛局・真鍋朗局長更迭云々で政治家と大マスコミが騒ぎまくっている。◇発端は共産党向けの内部告発というかチクリ。◇それを共産党が国会ですかさず取り上げたわけで、共産党は可でも不可でもないが、IFSAがあきれかえるのは、<絶対善>の仮面をかぶった政治家&大マスコミによるバカ騒ぎのほうだ。

◇しかしまあその前に、経緯だけ簡単におさらいしておこう。

★★沖縄・宜野湾市長選 防衛局長、有権者に「講話」か
職員らのリスト作成

毎日jp.・2012/01/31

◇「米軍普天間飛行場を抱える沖縄県宜野湾市長選(2月12日投開票)を巡り沖縄防衛局が職員や親族に有権者がいるかどうかのリストを作成し、真部朗局長が1月23、24両日の勤務時間内に対象者を集め、話をしていた疑いがあることが31日、分かった」。

◇「共産党の赤嶺政賢衆院議員が同日、衆院予算委員会の集中審議で明らかにした」。◇「国家公務員の地位を利用した選挙運動を禁じている公職選挙法などに抵触する恐れがある」。

◇「赤嶺氏は衆院予算委で、沖縄防衛局内でやりとりされた電子メールを基に政府の対応を追及した」。◇「メールは1月4日と18日付で、いずれも同局の総務部総務課人事係から午後の業務時間内に、各部の庶務担当者あてに送られたものという」。

◇「4日の文書は選挙権を持つ家族やいとこ、親戚が同市にいる職員の調査を依頼」。◇「18日の文書は同市在住職員と選挙権を有する親族がいる職員に、1月23日午後4時と1月24日午前10時の2回に分け、真部局長が『講話』するという連絡だった」。

◇こうなりゃ野党も大マスコミも、待ってましたとばかりの絶対善的大攻勢。◇「国家公務員法」違反だの「自衛隊法」違反だの、ひいては公職選挙法」に抵触するとかいっちゃってサ。

◇しかし彼らが色めき立つのは、この一件で<更迭>という一時の大騒動へ、つまりは彼らの好む<政局>へとこれがつながっていく!そう期待するからにほかならない。◇いくらゴミのような<政局>であっても、連中は本能的に反応するからおもしいのだが。

◇このお粗末局長がとった行動のどこに本質的な問題が潜んでいるか、いや、もっと言って、防衛省&政権党の持つそもそもの問題点にどうつながっていくか、これらのほうがよほど重大事であるのに、そんなものにはこの人種、色めき立ちもしないのだ。

◇結論からすれば、連中が色めき立つ前者の形式論にあっては、真部局長の言動はセーフ!IFSAはそう断言する。◇いくら詭弁のにおいがぷんぷんであれ、形式論的にはかろうじてセーフというしかない。

◇テレビで見るかぎり、真部局長は全然あわてていないし、動揺もしていない。◇そりゃそうだろう、こんなことは過去からず~っと慣習のようにやってきた、しかもこれは沖縄防衛局にとどまらない全国的マターなのだから。

◇それどころか、そもそも総論自体は本省から指示されてきたものではなかったか。◇それを各論にてまじめに落とし込もうとしたらチクられ、とかげのしっぽ切りにあう。◇真部氏からすれば冗談ヨシコさんの心境にちがいない。

◇ということは、自民党時代の大臣も大いにやばい。石破とか小池とか。◇だから、防衛オタクの石破茂などはあわてて否定しまくっているのだ。私が大臣の時代、そんなものはまったく存じ上げなかったと。

◇石破が今回の件を防衛省の構造にまでさかのぼって追及しようとしない理由がここにある。◇真部というおっちょこちょいの仕業に限定するのがイチバンだからネ。

◇労組出身の候補者を、所属する大企業ぐるみで陰に陽に選挙応援する!◇原発賛成派の候補者を、立地県や立地市町村が陰に陽に応援する!◇八ッ場ダム反対派を当選させないよう、陰に陽に工作する!◇それらは絶対に皆無か!

◇また、あのとんでも多選派慎太郎の都知事選出馬を、役人たちはいっさい、陰にも陽にも応援しなかったと言い切れるか!

◇原発立地&安全審議会や説明会での、経産相&自治体&電力会社によるコラボのやらせ。◇これはいったいどうなる。たとえば佐賀県さんよ。

◇絶対善の蒸留水を武器に、たまたま思いついたときだけ弾劾し、小物をあげてハイ一件落着!では、現実を隠蔽する効果?しかもたらさないとIFSAは言っているのだ。

◇そんなもの、ひとつだけつぶして溜飲を下げるのではなく、ぞろぞろぞぞろと出させては一網打尽(=根底からひっくり返す)!こうした息の長い戦略に耐えられない意気地のなさでは日本社会はみじんも変えられまい。

◇絶対善大好きの共産党や福島瑞穂、彼らが何十年経ってもちっとも日本社会に錘(おもり)をおろせない理由はここにある。

◇にもかかわらず、民主も自民も大マスコミも、そしておめでたい評論家や日本国民も、その大半が<共産党&福島瑞穂化>しては悦に入る。◇これでは国家主義的政治家・中曽根康弘流のrealityに勝てっこない。

◇日本社会の喜劇というか真の悲劇は、この点にこそ存するのだ。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2011年12月11日 (日)

一川防衛相&高山環境政務官に見る民主議員の社会人1年生以下水準。アホか、この連中は!

公私ともに多忙だったこと、またそれに引っかけて充電をとの思いも重なり、約2カ月間の休筆となってしまいました本日からIFSA通信を再開しますリフレッシュ・トーンがどこかに含まれていればうれしいのですが

◇いま話題のおっさん、一川保夫防衛相。9月の大臣就任時に「『私は安全保障に関して素人だが、これが本当のシビリアンコントロール(文民統制)だ』」(★★一川防衛相 罷免に値する非礼発言だ・msn産経ニュース・2011.11.19)と述べた際には、おお、民主党には珍しいつわもの登場とIFSAはあるイミ感心した。

◇なんたる諧謔精神、<これが本当のシビリアンコントロール(な~んちゃって!)>ならすっごい。◇そう、IFSAはあの自民党軍事オタク=石破茂前政調会長を念頭にかましてくれたと直感したからだ。◇あんなオタクを専門家とあがめるくらいなら、ハイパー常識人の軍事ド素人のほうがどれほどマシかしれないと。

◇しかし一川が単なるウマシカであるのを認識するに時間はかからなかった。◇そして第二弾が宮中晩餐会すっぽかし事件ときた。

◇「一川保夫防衛相が、国賓として来日中のブータン国王夫妻を歓迎する宮中晩餐(ばんさん)会を欠席し、同僚議員のパーティーで『宮中で催し物があるが、こちらの方が大事だ』とあいさつしていたことが分かった」(同上)。

◇得意顔で語る「宮中で催し物があるが、こちらの方が大事だ」が、民主党議員パーティーにて大ウケしている絵、それが目に浮かぶ。◇旧来のくくりからいうと相当の左派に分類されるはずのIFSAであっても、この手の非礼というか社会常識のなさにはあきれるしかない。

◇自民党とはちがい、都合のいい時だけどこか左翼的雰囲気に酔いたがる民主党議員たちの悪弊が、ここには見事にあらわれている。◇宮中晩餐会欠席→よくやった式の低次元<溜飲族>とでもいおうか。

◇これには「晩餐会前に蓮舫行政刷新担当相が携帯電話を使った行為」(同上)というオマケまでつくが、国会議事堂内でファッション雑誌のモデルとして写真を撮らせてしまう神経の持ち主だから、別段驚きもしない。◇たとえ民主党の社会常識指数を象徴するような事件とはいえ。

◇そして一川による例の発言だ。◇<★★防衛相:95年少女乱暴「詳細知らない」/沖縄・毎日jp.(琉球新報)・(11.12.02)>。◇しかしこれはまだ、無知蒙昧のたぐいにとどまる。

◇彼は別の場所で、あの<少女乱暴事件>を<★★防衛相モ~辞任して!”少女暴行事件”を”乱交事件”と発言しているし、あろうことかトンデモない本音を仲井真弘多沖縄県知事へ発信してしまってもいるのだ。以下のように。

★★一川防衛相:「お荷物、背負うことに」 
沖縄県知事に謝罪の席で

毎日jp.・11.12.03

◇「一川保夫防衛相は2日夜、沖縄県庁で仲井真弘多(ひろかず)知事と会談し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題を巡る田中聡・前沖縄防衛局長の不適切発言について謝罪した」。

◇「一川防衛相は謝罪の中で『今回の発言で大きなお荷物をしょうことになったが、しっかりと乗り切り、懸案事項に務めたい』とも述べた」。◇「発言に伴う対応や影響を『お荷物』と表現したとみられ、批判を浴びそうだ」。

◇こんな調子では、企業の新入社員としてすら到底つとまるまい。◇オモテへ出せない最たるものだからだ。それがぞろぞろと民主党内に生息しているからすっごい。◇そう、派閥で鍛えられることなく、ポッと出でのし上がってくるからこういうことになる。◇派閥でふるいにかけられないから、このザマに。

◇もとはといえば、小選挙区制の弊害ここにきわまれり!◇IFSAがずっと主張してきたように、政治の金権腐敗を中選挙区制の弊害や派閥の存在にまんまとすり替え、<政治改革=小選挙区制実現>で突っ走ったエセ政治家&大マスコミ&それにまんまと乗ったおめでたき国民たち・・・・・・・。

◇まあ一川はこのくらいにし、昨日の新鮮なニュースをひとつ紹介しておこう。◇毎日新聞のベタ記事だが、またまた民主党体質を象徴するようで実に興味深い。

★★放射性物質:環境政務官「国が測っても信用されない」
毎日jp.・11.12.10

◇「高山智司環境政務官は10日、静岡市内で記者会見し、東日本大震災で発生したがれきの放射線量の測定について『国が測ったのでは信用してもらえない。国も測っているが、その上で自治体にも測ってもらいたい』と発言した」。

◇「高山政務官は記者会見で『国が測定しないのはなぜか』との質問を受けた」(以上、★★放射性物質:環境政務官「国が測っても信用されない」・毎日jp.・11.12.10)。

◇言っていること自体は相当に正直で正しい!とIFSAも笑いをかみ殺しつつ認めよう。◇ただ、発言者の役職は環境政務官なる環境省高官。◇ウソをつけとは言わないが、役職にふさわしい物言いというものがあるはずという、新入社員ですら心得るべきイロハを、コト政務官が持ち合わせないという悲しき現実、われわれはそれに直面させられた。

◇この程度の民主党布陣でもって<政治主導>などというから、官僚にあざ笑われるのだ。◇いや、官僚だって、「犯す前に犯しますよと言いますか」(田中聡・沖縄防衛局長)などとのたまう、ぶったまげ手合いが白昼堂々登場するご時世。

◇日本政治を取り巻くレベルはこんなものと、われわれは<諦念の境地>を迫られているに等しい。(敬称略)

<追補・11.12.12>
◇そう、忘れていたが、まだまだこんなのもあった。◇還暦を過ぎているというのに、民主党バカボン的な!
◇「藤田幸久財務副大臣(61)は1日午前、国家公務員宿舎の削減策を議論する検討会で『世論の津波に対し十分に応え、国民から信頼を回復しなければならない』と述べた」(★★財務副大臣アホか!国民の声”津波”に例える・ZAKZAK・11.12.01)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2011年10月 7日 (金)

全日空機が約2千メートルの急降下&背面飛行。それを3週間も伏せた国と全日空の犯罪性!

緊急の仕事など2つの大きな行事が重なり、当IFSA通信を1カ月近くも休んでしまったこと、お詫び申し上げますにもかかわらず、その間もアクセスくださり感謝にたえません本日から再開いたします

★★コワ~全日空機が一時ほぼ背面飛行
上下逆さまの恐怖

ZAKZAK・2011.09.28(A)

★★全日空便:「背面飛行」
一歩間違えれば大惨事に

毎日jp.・11.09.29(B)
★★全日空機急降下:「ほぼ背面飛行」
加速度、制限値超え--運輸安全委解析
 
毎日jp.・同上(C)

◇それほど大きな報道ぶりではなかったものの、その衝撃的な内容にエエッ?!と思われた人も多いはず。◇まず事実関係から整理するとこうなる。

◇「浜松市沖で(9月の-筆者註)6日、那覇発羽田行き全日空(正確には子会社のエアーニッポンが運航-筆者註)140便ボーイング737-700(乗客乗員117人)が急降下したトラブル」。◇「機首は最大で35度、下向きになっていた」(以上(A))。

◇「高度約1万2500メートルの上空で『背面飛行』していたことが発覚した」。◇「機体の傾きは旋回で上下30度、機首はプラス20度からマイナス10度の範囲で動かすのが通常というが、今回トラブルを起こした140便は左側への旋回が131.7度機首の角度は35度で、いずれも大きく逸脱していた」(以上(B))。

◇「浜松市の南約43キロの約1万2500メートルを飛行中に約1900メートル急降下した」。◇「機体は当時、ほぼ上下逆の背面状態になったまま落下していた」。◇「当時は基準のマッハ0.82を超える0.828の速度が出ており、加速度も機体設計上の制限値(地上の重力の2.5倍)を超える2.68倍副操縦士が機体の姿勢を戻した時、機首は急降下前とはほぼ逆向きだった」(以上(C))。

◇ではなぜこんなことが起きたか。◇「安全委(国土交通省運輸安全委員会-筆者註)によると、機長(64)がトイレから操縦室に戻る際、操縦席に座っていた副操縦士(38)がドアの解錠つまみ(ドアスイッチ)を動かすつもりが誤って方向舵(だ)調整スイッチ(ラダートリムコントロールスイッチ)を作動させたため、機体が傾いたとされる」(C)。

◇「二つのスイッチは十数センチ離れている」(B)というのにだ。

◇112人の乗客の恐怖はひとまずおくとして、この真っ逆さま急降下はどれほど危険なものだったか、専門家の話を聞いてみよう。◇<相当程度の危険性>だけなら、素人でも容易に予測できるマターだが。

◇「さらに傾くと翼の揚力が下がり失速していた恐れもある」。◇「安全委のある委員は『機体は一時、制御不能に陥っていた』と明かし、『低い高度で発生していたら大変な事になっていた』と深刻さを強調する」。

◇「元全日空機長(68)も『30秒間で2000メートル近くという降下率は、通常あり得ない。機体にかかった圧力は損壊ギリギリだったのではないか』と指摘」。◇「さらに『静岡付近は日本の空のメーンロード。時間帯によっては他の航空機と衝突する危険もあり、軽傷2人の被害ですんだのは奇跡だ(後略):』と話す」。

◇「航空評論家の鍛治壮一さんは『民間大型機でこれほど背面飛行に近づいた例は聞いたことがない。機長が平衡感覚を失って墜落していた危険性もあり、今回は不幸中の幸いだ(後略):』と話す」(以上(B))。

◇IFSAが注視するのは、このような現場的危機状況にとどまらない。◇実はこの重大事故、発生が9月6日で公表が9月28日。約3週間もたっている。◇というか、全日空によってずっと隠されてきた

◇いや、それは正確ではない。◇彼ら全日空と国交省は発表していた、事故翌日の9月7日に。

★★浜松沖で全日空機が急降下
副操縦士が誤操作、乗員2人けが

47NEWS=共同通信(11.09.07)

◇しかしそこで語られたことはこうだ。◇①ANA140便(ボーイング737-700)が6日、急降下して「客室乗務員2人が軽傷」。◇②乗客にけがはなし。◇③原因は上記と同じ、機長がトイレへ行き副操縦士がスイッチを間違えて操作云々。

◇そのため「機体が不安定になり、国が指定した限界速度を超過した」。◇そう、発表は表面的で、どれだけ急降下し、背面飛行に近い極限状態までいっていた等の肝心の部分は、やはり巧妙に隠されていたのだ

◇ではなぜ隠したか?◇彼らの、嗤ってしまう言い分はこうだ。

◇「全日空の長瀬真副社長と140便を運航していた全日空グループのエアーニッポンの内薗幸一社長らは28日、国交省で会見し『多大な迷惑をかけて深くおわびする』と頭を下げた」。

◇「飛行データ記録装置(QAR)などを解析し、7日時点で機体の大きな傾きを把握していたというが、内薗社長はこれまで発表しなかった理由について『(QARは)フライトレコーダーとは異なり正式なデータと認識していない』と釈明。長瀬副社長は『QARが残っていることを知らなかった』とした」(以上(C))。

◇何なのだろう、この会社は!たしかに急降下はしたが、こんなひどいことになっていたとはわれわれ幹部すら知りませんでしたとでもいうのか。◇彼らのアタマの中に、乗客(=お客さん)のことなどまったくないのがよく分かる。

◇ではなぜ表ざたになったか。◇それは国交省の上記委員会委員長が28日の「定例会見で明らかにした」(★★全日空機、一時ほぼ背面飛行 6日、浜松市沖・TOKYO Web(共同)・11.09.28)からだ。

◇これもふざけきった話で、こんな重大事故をなぜ3週間後、しかも「定例会見」などで付け足しのように公表するのだ。◇もっと早い段階で十分分かっていただろうに、この仕掛け、全日空と国交省のコラボレーション以外の何ものでもあるまい。◇これが民主党政権下での<現象>というから、心底いやになる。

◇国交省がこんなチンタラ公表をしてもなお、当事者である全日空の反応は鈍いというか、あるイミ犯罪的なものだった。◇毎日新聞が書く。

◇「国土交通省運輸安全委員会の会見で『背面飛行』が明らかになったことを受け、全日空の長瀬真副社長とエアーニッポンの内薗幸一社長は同日夕、急きょ国交省で記者会見」。◇「質問は事態をいつ把握したかに集中したが、全日空側が3週間前の『7日午後』と認めたのは、会見開始から約1時間後だった」と(B)。

◇ところで人的被害は?

◇「客室乗務員2人が軽傷、乗客にけが人はなかった」が、「全日空はこのトラブルにより、体調不良を訴えた人が計6人いたことを明らかにした」(以上(C))というものの、上記飛行状態による恐怖は極限にあったと考えるのが自然だろう。◇しかし、国交省安全委委員長はツラッとしたもの。

◇「後藤(昇弘-筆者註)委員長は『ほとんどの乗客は着席し、シートベルトをしていた。急降下中はジェットコースターのように席に押さえつけられたような状態だったため、状況に気づかなかった人も多いのでは』としている」(C)。◇おいおい、ホントかよ。ジェットコースター状態だと気づかないって?

◇以上からするIFSAの大疑問は以下の点である。

◇①なぜ3週間もこれほどの大事実を伏せておけたのだろう。しかも恐怖を体験させられた乗客が100人を超えるというのに。◇②このご時世、機内のパニック状況を携帯のカメラで撮ってネット配信する人が何人かいてもまったく不思議ではない。◇③羽田に着陸後、通常のようにさっさと席を立ち、空港ビルディングへといった流れになるとは考えにくい。あの2000メートル近くの急降下と背面飛行のあとでは。

◇少なくとも、ちょっとした急降下ですら緊張する私などがのっていれば、その場で徹底抗議と事実の説明を求めたことだろう。◇いや、気を失って救急車で運ばれたかもしれないが。

◇ここに、何かえたいの知れない全日空の<チカラ>を感じてしまうのはIFSAだけだろうか。◇しかも、いつもは絶対善から吠えまくるマスコミの追及もきわめて軟弱。◇3週間後の公表まで、マスコミが事実関係をちっともかぎ回っていない感じがするのも極めて不自然。◇出発地那覇にかかわる琉球新報は、かなりしっかりフォローしているけれど。

◇もしこれが日本航空>だったら、いまごろはほれ見ろ、またかとばかりボカスカたたいたことだろう。◇世風(よかぜ)のウケを狙い、たたきやすいところをたたく、これが官僚と第4の権力の常套手段なのだから。

◇そのイミでも<全日本空輸>という会社、IFSAは今後とも注目していくとしたい。

◇そんななか第一弾として、ZAKZAK(11.10.03)でおもしろい記事に出会った。◇題して<★★全日空が“背面飛行”危機・・・会社と労組ドロドロ戦争>。興味ある方はZAKZAKへ。

◇なお、全日空が間の抜けた<お詫び>をネットに掲載している。<9月6日ANA140便における重大インシデントについて>(11.10.05)というもので、9月末のバレバレからなんとまた1週間がたっていた。

近ごろ、これだけ緩みきった経営陣も珍しい。◇しかも全日空の社長は、この大事故にもかかわらず、一度も記者会見に姿をあらわさない。

◇「副社長、悪いけどキミやっといてくれ」ってか。◇こういう経営者にかぎって、コンプライアンスとか何とか利いた風なことを言うのだろうから、まともな社員ならやってられないにちがいない。

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2011年9月11日 (日)

鉢呂経産相辞任=本質は「問題発言」などより民主党政治家の度し難きお子ちゃまぶりにあり

鉢呂吉雄経産相が就任9日目で辞任に追い込まれた。◇その原因は以下のようなものという。

★★鉢呂経産相辞任:
「放射能つけたぞ」発言 非公式取材で

毎日jp.・2011.09.11

◇鉢呂吉雄経済産業相は8日午後11時過ぎごろ、福島第1原発視察を終え防災服姿のまま東京・赤坂の議員宿舎に帰宅した際、記者団に非公式の取材に応じた」。◇「10人程度の記者に取り囲まれた鉢呂氏は、視察について『ひどいと感じた』などと感想を述べた」。

◇「その際、近くにいた毎日新聞男性記者に近寄って防災服をすりつける仕草をし『放射能をつけたぞ』という趣旨の発言をした」。

◇鉢呂流子ども劇場で「放射能をつけ」られた?相手が毎日新聞記者とは知らなかった。◇9日段階の毎日では「東京都内で報道陣の一人に近寄って」にとどめられていたからだ(★★鉢呂経産相:「放射能つけたぞ」記者に防災服をすりつける・毎日jp.・11.09.09)

◇なお、他紙はこう表現している。

◇「8日夜には、鉢呂氏が都内で着ていた防災服の袖を取材記者にくっつけ、『ほら放射能』と語る不可解な態度を示したことも明るみに出た」 (★★防災服の鉢呂経産相「ほら放射能」と記者に触る・YOMIURI ONLINE・11.09.09)

◇「(前略):福島視察後に記者団に『放射能をつけちゃうぞ』などと語った」(★★鉢呂経産相が辞任 不適切発言などで引責・asahi.com・11.09.10)

◇だがご存じのように、辞任にいたるにはもうひとつ前段というか伏線があった。

◇「鉢呂氏は9日午前の会見で、福島第1原発の周辺市町村を『死の町』と発言」。◇「野田佳彦首相が訂正を求め、鉢呂氏は同日午後の会見で発言を撤回し、陳謝した」。◇「鉢呂氏は8日、野田首相に同行して福島第1原発や同原発から半径20キロの警戒区域を視察していた」(上記9日付の毎日jp.)

◇「9日午前の記者会見で述べた『市街地は人っ子一人いない、まさに死の町という形だった』という発言」(★★放射能発言「記憶ない」 消え入る声で反省の弁・msn産経ニュース・11.09.11)

◇「放射能つけちゃう」と「死の町」の2連発が、新政権発足10日弱での辞任を招いたのだが、毎日新聞はこの背景を世風(よかぜ)に流されることなく冷静に分析していて、IFSAはあるイミ驚かされた。

★★鉢呂経産相辞任:「当然の結果だ」
深まる政治不信

毎日jp.・11.09.10

◇「被爆地からも怒りの声が上がった」。◇「13歳の時に被爆した広島市の画家、原広司さん(80)は『原爆が落とされた後、被爆者が”放射能がうつる”と侮辱されたことがあった。辞任で済む問題ではなく、66年もたっているのにそういう考え方があることに憤りを感じる』と話した」。

◇「一方で、(「死の町」発言では-引用者註)辞任は不要との意見もある」。◇「原発事故で警戒区域や計画的避難区域に指定されている福島県浪江町から福島市内の仮設住宅に移った農業の男性(63)は『原発周辺が”死の町”になっているのは事実で辞める程の言動ではなかったと思う。政界はいつも揚げ足取りばかりでうんざり』と嘆いた」。

◇「元民主党事務局長の伊藤惇夫さんの話  かつての自民党の閣僚の失言は、思想信条による確信犯的な発言が多かったが民主党の場合は、自分が権力の中枢にいる自覚を欠いた舞い上がり型の単純な失言が目立つ。元々が『権力成り金』のようなものだから、大臣の発言の重みがわからず、浮かれてしまう」(←←★★good![IFSA]★★)。

◇鉢呂って旧社会党出身だから「権力成り金」にも磨きがかかってといえば、うがち過ぎか。、

◇「前宮城県知事で慶応大教授の浅野史郎さんの話  本来はこの時期の職務の重要性を考えれば、身の引き締まる思いになるはずでこうした発言がそもそも出てくるはずがない。大臣としての自覚のなさを示しており、辞任は当然だ(後略):」。

◇以上、<被災地住民の心を逆なでする>式の、エモーショナル一辺倒でないところがいいではないか。

◇ではまず「放射能をうつす」のほうから。◇伊藤惇夫の「権力成り金」による「舞い上がり」がいちばん当を得ていて感心した。しかしいくら舞い上がったとはいえ、そこへいきなり「放射能がうつる。放射能をうつす」が出てくること自体、尋常ではない。

◇モラル面から言っているのではなく、鉢呂におけるインテリジェンスのレベルにおいてIFSAはぶったまげているのだ。◇われわれの子どものころ、「貧乏がうつる」などガキのどうしようもない悪ふざけがあったように記憶するが、舞い上がった揚げ句、経産大臣からそんな資質がぽろっと顔をのぞかせる!◇すごい話ではないか。

◇それも、自民党的な古ダヌキおやじからではなく、旧社会党の議員から。◇だからIFSAが一貫して指摘してきたように、この手の市民主義者ほどたちの悪いものはないのである。

◇この低次元はなにも国内にとどまらない。◇たとえばこんな記事も配信されている。

◇「ベルギー・サッカー協会は9日、同国1部リーグ、ゲルミナルのファンが8月19日のリーグ戦でリールスのGK川島永嗣を『フクシマ』と、福島第1原発事故に関するやじを連呼して挑発した問題で、ゲルミナルに3万スイスフラン(約264万円)の罰金を命じたと発表した」(★★サッカー:ベルギー1部リーグ 「フクシマ」やじに罰金・毎日jp.(共同)・11.09.10)

◇鉢呂吉雄はこのファンたちと同等。◇それが、大事故を引き起こした東京電力を見張るべき経済産業大臣というのだから。

◇また一方の「死の町」発言。◇これは浪江町の農業経営者が言うように、本質的にはどこもまちがっていない客観的認識といえる。◇では、それを経産相が言ってはおしまいよ!ということなのか。◇IFSAはけっしてそうは思わない。

◇そういえば、あの異常性格首相・菅直人も半年前に同様の発言をしたことがある。

★★原発周辺の居住環境巡る首相発言を訂正
官房参与

asahi.com・11.04.13

◇「菅直人首相は13日、松本健一内閣官房参与と東日本大震災の復興について意見交換した」。◇「松本氏は面会後、首相が『(福島第一原発の)周囲30キロ、場合によっては30キロ以上のところも、10年、20年住めないことになる。再び住み続けるのは不可能だ』と語ったと記者団に説明」。

◇「だが、3時間後に訂正した」。◇すべてを松本健一のせいにして、菅は逃げ延びたつもりになった。

「避難区域の住民感情を逆なでするものだ」と自民党が反発!◇当時の読売新聞は表玄関から型どおりに報じたが、この菅直人の発言もあながち間違ったものとも言えなかろう。◇現場に行ったことのないIFSAですら、おそらくそうなるしかなかろうと思っていたほどだから。

◇この菅発言にしろ鉢呂の「死の町」発言にしろ、問題なのは言っている内容の可否というより、コトバを発する背景としてのスタンスそのものに存在する。◇当事者意識がまったく欠如した野次馬論評だからこそ、聞かされたほうはカチンとくるのだ。

◇たとえば、原発避難地域で工場の操業を丸ごとストップさせられた経営者が、「ここにはもうほぼ永遠に戻れない。まさに死の町になってしまった」と悲痛な表情もしくは諦念からの淡々とした表情で語ったとしたら、いったいだれがそれを問題視するだろう。

◇菅発言には冷たさだけが際立ち、自分のこととしてあたまを抱えるという姿勢は微塵もうかがえない。◇だから客観認識としてははずれていなくとも、「住民感情を逆なで」することになる。

◇<冷たいようだが客観的に言って、この放射能汚染状態では「10年、20年住めない」ことになる。まことに申し訳ない。政府としてはそれを前提に以下のような対策を講ずるので、どうかご理解とご協力を賜りたい>。

◇こうくれば、大きな不満が残りこそすれ、神経の逆なでにはいたらない。◇ただ、民主党の<アタマてっかち族(兼)感情なき人造人間的機能主義族(兼)お子ちゃま政治家群>が主流を占めるかぎり、こうした当たり前の対応は望むべくもないと思われる。

◇他方の自民党でも、いまやこんな傾向の人間が大手を振りつつある。◇<★★米同時多発テロ:自民・石原幹事長 講演で「歴史の必然」・毎日jp.・11.09.10>。◇米国けしからんは当然にせよ、第二党の幹事長が後先考えずにというか、むしろ得意げに「駅死の必然」とのたまう。

◇成熟した社会の真の輿論というものは、大マスコミに煽られまくった絶対善の<世風(よかぜ)>に甘んずるのではなく、上記のようなお粗末な部分をこそきりっとついていかねばなるまい。

◇日本社会の不幸とは、実のところ、この種のプリミティブゾーンを軽視または無視するところに発している。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2011年9月 4日 (日)

大マスコミは根拠レスな小沢一郎罪人論で世風を喚起=その一例を毎日新聞に求めてみる

◇小沢一郎罪人説がなぜナンセンスかは当IFSA通信で繰り返し述べてきたから今回は触れないが、以下の事実だけはたえず想起しておく必要があろう。

小沢の首相就任を極度に恐れる大マスコミ&米国の尻馬に乗り、というよりそれとタッグを組むことで、菅直人政権はおいしい上澄みだけをちゃかりと頂戴。◇と同時に、大マスコミ&米国へ帰依を表明することもけっして忘れなかった・・・・・・・。◇このさもしき現実を抜きに、菅政権の1年間を語ることは出来ないだろう。

◇戦後50年強、まるで不可能に近かった政権奪取を成功に導いた小沢一郎・鳩山由紀夫連合のオーソドックス民主党を、<政治とカネ>などと絶対善の呪文から難癖をつけては巧妙にも簒奪(さんだつ)し、いつしか国家の頂点にありつく素人集団の存在が現在の政局を形成してきた。

◇そう、全共闘の風上にもおけない仙谷由人がそれだ。◇そういうところだけは目ざとい仙谷は、おバカなのにプライドが高く、直情径行型で突っ走るイラ菅こと菅直人を代表=首相として担ぎ上げ、裏から手繰ることで小鳩連合の徹底排除を断行した。

◇その際の理論的根拠?(笑)というかよりどころは、大マスコミが喚起してくれる絶対善ベース(=角栄流政治とカネはとんでもない!)の世風(×輿論)

何しろ自身の手をいっさい汚すことなく、小鳩が苦労して勝ち取った成果(政権)を一夜にして自分のモノにできるのだから、これほどありがたく効率のいいものもない。◇濡れ手に粟とはこのことだ。

◇ただ仙谷にとって誤算だったのは、菅直人が想像以上にウマシカだったこと。◇本来はそこそこのウマシカがgood!のはずが、とてつもないハイパー・ウマシカだったからだ。◇案の定、菅政権はすぐに立ちゆかなくなったが、戦後最低の異常性格首相はあろうことか、最大の恩人・仙谷のクビ切りに出てきた。

◇そして菅本人は、SPに囲まれての連日の高級料理店通いで<上澄み>を享受するという低次元ぶり。◇しかも、セミ公式の場にすらでしゃばり夫人を伴って。◇だから市民主義者というのはイヤになる。

◇さすがの仙谷もこれには辟易し、では第2ステージへともくろんだのが今回の前原政権誕生、いや少々というかかなり筋書きがくるっての野田政権誕生であった。

◇まあそれはともかく、今回は毎日新聞を例に、彼ら大マスコミがいかに非論理的根拠(=根拠レス)から小沢排除を主張するか、そして世風を喚起するか、それを見ていくとしよう。◇以下は論評を最小限にし、引用中心にて。

◇「(前略):近く刑事裁判の被告席に座る小沢が、新首相決定の主導権を握るとすれば、異常なことである」。◇かく言う岩見のほうがよほど異常に思えるが。

◇「次の新代表は<つなぎ>でしかなく、小沢は早々に無罪を確定させて、復権(首相就任)を果たそうとしている、という説もある」。◇「しかし、それは世間の多数派が受け入れない」(★★近聞遠見:「ピョンと偉くなっちゃう」=岩見隆夫・毎日jp.・2011.08.13)。

◇しっかり飼いならした世風だから大丈夫、いまさらダーティー小沢など受け入れるわけもない!◇大マスコミの唯一のよりどころは世風、排斥の根拠などどうでもいい、それがよく分かる言いぶりであろう。

◇「事実上の主役は小沢一郎元代表である。候補乱立の結果、党内最大グループを率いる小沢が新代表の決定権を握った」。◇「党員資格を奪われ、表向きは謹慎中の黒幕に各候補がすり寄っている。その無節操、無定見が異様な印象の核心だ」。

◇「捜査の対象にこそなっていないが、小沢の並外れた資金力には多くの疑問がある」。◇「なぜ、ゼネコンから巨額資金をもらえるのか(西松建設献金事件)。法律上の規制がないとはいえ、旧新生党の解党時の残資金3億7000万円を、知らぬ間に自分の資金団体に移し替えたのはズルくないか・・・・・・・」。

◇政治記者が言うに事欠き、感情丸出しで「ズルイ」とまで書いちゃうのだから、すっごい。◇さらにはこうも続ける。「いったい、何のための挙党態勢か。小沢とその同盟者の延命のためか。全党挙げて権力をむさぼるためか」(以上、★★風知草:狂った結束は有害だ=山田孝男・毎日jp.・11.08.29)。

◇「息詰まるような逆転劇で野田佳彦氏が勝利をものにした」。◇「もし投票権さえない人物に操られる政権が誕生したら。もし野党との約束事をほごにしかねないリーダーにしてしまったら」。◇なぜ投票権をはく奪されているか、その根拠に記者は触れずアプリオリにこう書く。

◇「民主党議員なりにそのリスクを考えた結果だろう」。◇「非常識との格闘をまずは評価したい」(以上、★★民主党代表選:新代表に野田氏 政治に熟成の力を=政治部長・古賀攻)。

小沢一郎は存在自体が非常識!◇この根拠レスなテーゼを世風にささっと刷り込ませようとする悪意のインテンションがここには端的にあらわれている。

◇さんざんそう煽っておきながら、今度は・・・・・・・。「しかし、今の政治が必要としているのは、対立より協調、攻撃より融和だ。ここに野田氏選出の積極的な意味がある」(古賀攻)。◇よく言うよではないか。マッチポンプが大マスコミのお家芸&レーゾンデートルだとはいえ。

◇「震災復興と原発事故の収束など、待ったなしの課題が山積する今、内向きの権力闘争を繰り返している余裕はない」。◇「代表選の各候補は視線を外に向け、政治の再生に挑む覚悟を示すべきだ」。◇いったい誰なのだ、<内向きの権力闘争>を一貫して仕掛けてきたのは。

◇「『反小沢』か『親小沢』かだけを日本のリーダー選びの基準にするような党のままなら、根本から存在理由が問われる」(以上、★★民主党代表選:「党内」優先では困る=政治部編集委員・末次省三・毎日jp.・11.08.28)。

◇これまたお見事なマッチポンプ。◇本人がそれに気づかないのか、分かっていても状況の変化でそう書かざるを得ないのか。◇いずれにしろ、マスコミのプライドすら持ち合わせぬような人間に何を言っても始まらない。

◇そして一方ではこんな記事まであらわれる始末。

◇「『挙党態勢構築]の大合唱が起きており、党内を当面まとめることはできるだろう。しかし、その『内向き』姿勢に野党の受け止めは厳しく、『ねじれ国会』に対応する与野党協議がおぼつかなくなる可能性がある」。◇「視界不明瞭な新体制の船出となる」。

◇<小沢徹底排除で戦いまくれ、正義のために><国難の時、内向きの対立ばかりしていないで対立より協調、攻撃より融和を><いや、挙党体制構築は『内向き』姿勢そのものだ>。

◇これではマッチポンプどころか、マッチポンプマッチ。◇毎日新聞社内は制御不能に陥っているようだ。

◇ただ、毎日新聞OBの鳥越俊太郎による岩見隆夫批判を平気で掲載するところに、まだ若干、毎日の健全性が残っているといえばひいき目過ぎるだろうか。

◇「岩見さんの論点は『(鳥越の主張する-引用者註)”不起訴=(検察の-引用者註)虚構”はとんでもない短絡』という批判です。その論拠として検察内部に処分を巡って対立があったことや起訴論が検察内部にあったことを挙げる」。

◇「しかし、内部に何があろうと<不起訴>という現実が法と証拠に基づく司法の最終結論であり、結論までのプロセスでいろいろ議論があったらしいという推論で小沢氏を黒く見せようとする立論は、私の恐れるファシズムへの道であります」。

◇「岩見さんは、鳥越の主張は”検察不信”が小沢擁護に直結しているという。私はそんな感情論からスタートしているのではない」。◇「”検察の現実”からスタートしているのです」。

◇「あえて言わせてもらうと、岩見さんは『長年、政治記者として小沢という人物を観察してきた確信である』といい、法と証拠で論ずべきところに自分の”長年の確信”いう私情をはさんできた」。

◇テレビドラマ「京都地検の女」で名取裕子演ずる鶴丸検事の決めぜりふ、<主婦の勘>に近いものでしょうか、岩見さんの確信って。◇ただ、わが鶴丸検事はその勘をベースにきっちり科学的に検証し、犯人を特定していくのですが。

◇<オレはベテラン政治記者ベテラン政治記者の勘は正しいだから小沢一郎はクロ>。◇テレビのミステリー番組では、うらぶれたベテラン刑事の勘はだいたいはずれるもの、と相場が決まっている。◇あ~あ、岩見隆夫も焼きが回ってしまって。

◇「<オレの見てきた小沢なら今度も有罪に違いない>。こうした思い込みがコワいのです」(以上、★★ニュースの匠:私情が一番コワい=鳥越俊太郎・毎日jp.・11.02.07)。

◇いまや大マスコミとは言いがたい毎日新聞を例としてきたが、朝日・読売は全然違うといえるだろうか。◇宅配は毎日新聞だが、ネットで各新聞、相当に読み込んでいるIFSAにはそうは思えないどころは、その実、朝・読はもっと何倍もひどいのだが。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2011年9月 1日 (木)

救いがたきテレビの劣化。フジ、平野国対委員長の写真を同名復興相と間違えても気づかず

◇鳥越俊太郎たちが出ていたテレビ朝日「スーパーモーニング」、IFSAにはそれなりにおもしろかったが、韓流大好きの専業主婦にさっぱり受けず敗退。◇ではと一発逆転を狙って、彼女たちに大人気の羽鳥慎一・マダムキラーを日本テレビから強引な形で連れてくるも、不純な動機だけでは立て直せなかった。

◇その羽鳥って、新番組初日から迫力なきことおびただしく、気の利いたと自認するチャチャを小声で入れるくらいじゃ長時間番組を構造的にリードするなどとてもできない。

◇案の定、出だしはグンバツの高視聴率だったらしいが、いまや閑古鳥のご様子。◇最近のIFSAは仕方なく、まだ若干硬派なテーマを扱う小倉智昭の「とくダネ!」を毎朝つけることにしている。

◇ところで今朝(2011.09.01)のこと、台所で朝食の用意をしながら音声に耳を傾けていると、笠井信輔アナの声で突然お詫びが入った。◇それまで画面を見ていなかったから前後の事情は不明だが、パッと目をやるや、発足したばかりの民主党新執行部の顔写真がそこにある。

◇多分、輿石東幹事長、前原誠司政調会長、平野博文国対委員長の順に並んでいたのであろう、大写しの部分には平野国対委員長(鳩山政権時の官房長官)の位置に、上から目線で辞任した松本龍復興担当相兼防災担当相の後任、平野達男が鎮座していることだけが確認できた。

◇そしてあの明るい笠井アナが、いつになく神妙な面持ちで謝っている。◇その直前、記者クラブより中継を入れた和田圭解説委員から、平野=平野の写真ちがいを指摘されたのだ、と。

◇ということは、きりり顔の平野達男を超ぼんやり顔の平野博文として全国放送しておきながら,、スタジオにいる誰ひとり、和田から言われるまで気づかなかったということか。

◇突発事件の市井人顔写真を取り違えたならまだしも、まがりなりにもニュースショー(表現が古すぎるか?)を制作するスタッフや当日の出演者がそれを疑問にすら思わない。◇何ともすごいことというか、<職場>のぶったまげる退廃ぶりではないか。

◇しかもそれ以前の話として、よくまあ写真パネル作製段階からスタジオ設置までススッとパスしてきたことよ。◇どうせ、下請けが・・・・・・・というに決まっているにしても。◇新聞社にでんと構える校閲部のような関所がまったく存在しない不思議な媒体、それが日本のテレビ局らしいのだ。

◇<平野>で民主党議員群から検索し、おおこれ!とばかり平野達男をささっと採用。◇目に見えるようではないか。

◇こんなことをしているから、大報道センター設備とあり余る人員を抱えながら、朝と昼間のニュースショーは<新聞ぺたぺた張りの、赤線引いて棒読みの>と相成る。◇ひとのふんどしどころではないのだ。◇あとは朝から晩までキレイゴトの絶対善を連呼しさえすれば済んでしまう!◇こんなお気楽稼業はそうはない。

◇まあそれ自体は勝手にどうぞの世界だが、こんな連中にささっと洗脳されて<国民世論=世風(よかぜ)>が成立し、それが大きな顔をしては日本の政治情況を左右する。◇だから大問題なのだ。

◇大マスコミ、恐怖の的たる小沢一郎を根拠もなくバーチャル罪人へと仕立て上げ、菅直人・仙谷由人以下民主党悪徳何人組をそそのかしつつ座敷牢へ閉じ込める。◇そのリーダーはもちろん大新聞であるにしても、世風を形成する先兵はやはりビジュアル系の大テレビ局。◇いまや大新聞に世風を作る力はない。

◇このように周到なる小沢幽閉劇をプロデュースしておきながら、<民主党には総理になる人材がいない>など平然とおっしゃる。◇それでいて代表戦では、小沢の意向と絵がキーポイントとばかり大勢のクルーが追っかけにまわる。

◇テレビ局とは人格が分裂していなければつとまらぬところ、それがよく分かる惨状ぶりといえる。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2011年8月27日 (土)

<リーダーシップ妄想>の陥穽=首相にしてはいけないNo.1が前原誠司!の理由はコレだ

ネオコン前原誠司という最悪の政治家が民主党代表選に出てきた。◇いちばん喜んでいるのはおそらく米国だろう。あごで使える相手だし、対日としては米国最大のテーマである小沢排除にはもってこいだから。

◇まあ米国のこうしたインテンションはあるイミ当然の成り行きというか仕方のない部分があるにしても、IFSAが嗤ってしまうのは、例によってお人好し日本国民が前原をダントツで支持しているという事実のほう。

◇40%もの支持を集めているという大マスコミ報道は、いち朝日新聞にとどまらない。

★★次期首相、適任者は「前原氏」40%
朝日新聞世論調査

asahi.com・2011.08.26

◇「民主党代表選を前に朝日新聞社は25、26の両日、全国緊急世論調査(電話)を実施した」。◇「代表選で候補に挙がった8人の中で次期首相にだれがふさわしいか、名前を読み上げて聞くと、前外相の前原誠司氏が40%でトップだった」。◇「前原氏以外は全員1割に届かなかった」。

◇こうした日本社会の特性を社会心理学的に見れば、理由はいくつか考えらえる。

◇まずは知名度。言うまでもなくこれは<テレビ>への露出度へ直結する。◇自分が番組に出るかどうかだけではなく、テレビがその人間をどう取り上げるかが大きく作用するのは間違いない。◇つまりはテレビ局の恣意によって、知名度・人気者度は確実にアップされていく、いわばどうにでもなるということだ。

◇次はイケメン度。端的に言えば見場のことで、あのテカテカ顔のぞっとする前原を、ひとは<永田町の郷ひろみ>と呼ぶらしいから郷が気の毒になる。◇それはともかく、イケメンでなければ首相はつとまらないというテレジェニック!◇ならば小沢一郎がおっこちなのは自明だろう。

◇その次は、日本人の大好きな若さ度。ふたことめには「若い人にかえなければ」。◇まあ80歳以上のお年寄りは勘弁願うとして、67歳より37歳のほうがふさわしいという了見が分からない。◇日ごろは中身・中味というご仁が、ひとたび年齢になるや若さ第一義と豹変(ひょうへん)するのだから。

◇そして本日のテーマであるものごとをはっきり言う度。◇自著でもIFSAがしつこく主張してきたとおり、<ものごをはっきり言わないコンプレックス>の日本人は、これにコロッとやられてしまう。◇いい例が、都知事の石原慎太郎と大阪府知事の橋下徹。このはっきり度にしびれる人間は、さっさと前原誠司を選んだらよかろう。

◇また<はっきり言う=リーダーシップの発揮>も日本社会の悲しい現実を反映している。◇日本人はこの<リーダーシップ>が大好き。ヒトラーも東条英機も遺憾なくリーダーシップを発揮したからgood!とでも言うのだろうか。

ものごとをはっきり言う前原誠司は、これ一件で首相の資格ゼロの<永田ニセメール事件ドキュメント>、その総監督をつとめ、こりゃまた失礼いたしましたの大恥をかいたし、八ッ場ダム・JAL問題の大言壮語・成果虚無も記憶に新しい。

◇また尖閣諸島周辺での、わが国巡視船への中国漁船体当たり事件では、外相として「国内法に準じ粛々と」てなことを調子よく言いつつ、最後は例によって腰砕けの釈放劇。◇昨今これほどひどい外交もそうはない。

◇さらには、<政治とカネ>で菅直人とタッグを組み、小沢排除の急先鋒(せんぽう)を演じながら、みずからに降りかかった在日韓国人献金問題による外相引責辞任では、いまだ真相発表を棚上げにしたままのテイタラクとくるから身体が強い。

◇よくも怖いもの知らずに代表戦へと出てくる。神経が太いというか無いというか。◇これについては野党も手ぐすね状態なので、誠司スキャンダルではたして数カ月もつかどうか。

◇そんななか、今回の代表戦では<全員野球>とか子どもっぽいことを言っちゃって、座敷牢に閉じ込めた小沢へ支援のあいさつに訪れた。

◇ウラでは仙谷由人に糸を引かれつつ、<若さとイケメンと空疎なことをはっきり言う>で首相の座にありつこうとの算段だが、いったいどの面下げて?◇こんな男はけっして首相にしてはいけない。

もういい加減、この種のリーダーシップ幻想などナシにしたらどうか。◇そもそも日本社会というのは強烈なリーダーシップには向いていない。そりゃ一部の企業にワンマン社長の成功譚(たん)はあれ、それは例外中の例外だし、またそう見せてはいる成功起業家も、その実、社内では手堅い合議制を敷いているとIFSAは見る。

◇日本人が嘱望する、というよりあこがれるリーダーシップなんて、非現実というより危険このうえないと心得るべきだろう。◇コイズミカイカクの教訓もここにある。

◇逆説的に言えば、史上最低の異常性格首相・菅直人はイラ菅をフル稼働させることによってリーダーシップを発揮、その結果、社会をボロボロにしてしまった。

◇もし<幻想としての前原>が首相になれば、まず半年ちょっとボロを出すこと必定。◇またまた失われた20年に加算されるだけのことだろう。

◇日本のマスコミはなぜ、<この人だけは首相にしてはならない>の世論調査をしないのだろう。◇「イケメンじゃないから」「ものごとをはっきり言わないから」「年寄りだから」「こんな人、あまりテレビで見たことないから」という回答ほど楽しみなものもないのに。

◇では本日の新聞から、イラ菅(=リーダーシップ)首相のエピソードを拝借して小論をしめるとしよう。◇いや、何ともしまらない話なのだけれど。

◇「『大震災、そして原発事故に(たまたま-引用者註)遭遇したときの内閣総理大臣、このことは歴史の中で消えることはない』 歴史の評価」にこだわり続けた菅氏らしく、総会では震災と原発事故の対応にも自負をにじませた」。◇ズレ菅の本領発揮ですっごいではないか。

◇「『イラ菅』に怒鳴りつけられることの多かった官僚側からは『自分に責任が生じる話になると、がぜん詰めてくる』とのぼやきも聞かれた」(以上、★★首相退陣表明:独自スタイル孤立・・・辞意表明から3カ月・毎日jp.・11.08.27)

◇これぞまさに日本的リーダーシップの内実というものだ。◇リーダーシップの対極に調整型をおき、後者をバカにする風潮が公式日本社会にはまん延している。◇調整型というものの奥の深さを知らない人間たち。その表層的見解がテレビという媒体とリンクしてとんでもない方向へ流れていく。

◇みんなの党の渡辺代表も「『”脱小沢路線”だけは終始一貫していたが、他の戦略は全く見えなかった』などと指弾した」(★★遅い・停滞した・裏切った・・・野党は菅政権を酷評・YOMIURI ONLINE・11.08.27)

◇なお、前原批判は何年にもわたって当IFSA通信で展開してきたので、詳しくはそちらをご覧いただきたい。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2011年8月21日 (日)

恐怖の小沢一郎をどうしても排除したいマスコミ。その象徴を毎日新聞・岩見隆夫連載に見る

◇大マスコミが恥も外聞もなく小沢一郎排除に走った結果、約1年ちょっと前に菅直人という戦後最低の異常性格首相が生まれたことは、その時点より当IFSA通信が述べてきたところである。

◇大マスコミって、自民党時代の内閣官房機密費関連を恐れているのか、それとも米国の差し金に気を使って?と勘ぐりたくなるほどナーバスなまでに小沢罪人説を流し続け、また絶対善大好きの国民性を利用しては<政治とカネ>を小沢問題へ短絡リンクさせてきた。

◇そしてその尻馬に乗ってというか、それとコラボを組むように絶対善を積極利用しつつ野望丸出しでのし上がってきたのがかの市民主義者・菅直人だったのは言をまたない。

◇代表選(=代表戦)が終わればノーサイドとか、412人の全員参加とかココロにもないことを標榜してはその実、小沢一郎を執拗(しつよう)に攻撃し、座敷牢に閉じ込める!◇そして民主党の力を徹底的に弱体化させることにより自身の党内地位を相対的に高める!

◇組織人にあるまじきこうした倒錯行動の結果が<「自公さん、こっち向いてちょうだい」「マニフェストーや民主党のアイデンティティーなどもうどうでもいい」「だから法案に賛成して!」>なのは、あるイミ理の必然と言えよう。◇異常性格首相の面目躍如といったほうがいいかもしれない。

◇薄気味歩きカン・ナオトは、1年弱前にこんなことを公言していた。まるで小学生の作文のように。

◇「政治主導は1人でできるものではありません。100人弱の政務三役で政治主導を進めるのではなく、412名の民主党全員で、政治主導を実現しなければなりません。いわば、412人内閣を作り上げたいと思います。その412人による全員参加の内閣が本当の政治主導を実現すると、私は信じています」。

◇「私は、皆さんの力と可能性を信じます。皆さんは多くの経験を積まれ、それぞれの背景と、得意分野をお持ちになっています。わが党の中には会社員から経営者まで、そして、公務員、知事、市町村長経験者、地方議会、国内外の議員、議会スタッフ、議員秘書、政党職員、労働組合、シンクタンク、金融機関、弁護士、裁判官、検事、公認会計士、税理士、フィナンシャルプランナー、社労士、司法書士、行政書士、気象予報士、ジャーナリスト、アナウンサー、ツアーコンダクター、派遣社員、神主、僧侶、牧師、医師、歯科医師、医療介護関係者、看護師、薬剤師、団体職員、学者研究者、学校の塾の経営者、学校幼稚園の先生、保育士、俳優、スポーツ選手、農業、林業、牧場経営、植木職人、自衛官、NPO、NGO、国際機関、薬害被害者(合計50業種ちょいの<大笑い>-引用者註)など、本当に多種多彩な背景と経験を持った方が集まっておられます。この多種多彩な議員の集まりこそが民主党の強みであり、財産であると私は、自負を致しております」。

◇花屋さんやケーキ屋さんのような女の子の好む職種はないのか。それよりなにより、いまから思えば<大ペテン師>が抜けているじゃないか!のツッコミを入れたくなるほどのばかばかしさよ。◇だいいちあのイラ菅が臆面もなく<全員参加>というだけで嗤える。

◇昨秋の民主党代表選(代表戦)に際し、この史上まれなる大バカ・サイテーレベルの文章を公表したのが現在の日本国最高権力者であったのを、絶対善大好きお人好し国民はおそらくお忘れでないか。◇というより、こんな言いぐさなど初耳という脇アマ人間が大多数かもしれない。

◇読むのさえ&引用するのさえ小っ恥ずかしい稚拙な無思想作文をあえてこのように掲載せねばならぬIFSAの苦痛、どうかお察しいただきたい。◇なお引用元は、<★★【民主党代表選】菅直人首相の決意表明全文(投票前)・msn産経ニュース・2010.09.14>。◇いつも詳細に掲載してくださる産経さんには、お世話になっています。

◇まあ以上を予備知識に、<日本の政治をずっと見てきた生き字引>、岩見隆夫・毎日新聞元論説委員・現客員編集委員(1935年生まれ)のエッセー<★★近聞遠見:「ピョンと偉くなっちゃう」・毎日新聞朝刊・11.08.13>を読んでみれば、かなり興味深い点があぶりだされてくる。◇そう、ベテラン記者には似合わず、ムリムリの恣意性が短文のそこここに!といった具合でもって

◇「猛暑続きのなか、永田町が荒れている。  <またぞろ「小沢政局」か>のタイトルで当コラムを書いたのは昨年暮れだった」。◇「9月の民主党代表選で、菅直人首相に敗れ、ナリをひそめていた小沢一郎元代表が、 『今は動けないが、非常時になれば最後は動く』 と述べたのがきっかけである」。

◇「小沢は政界の非常時を想定していたらしい。3・11東日本大震災はもちろん想定に含まれていないが、大震災の突発で非常時のレベルが数段上がり、案の定、小沢は動き始めた--」。

◇「小沢攻勢の第1波は6月2日である。野党提出の菅内閣不信任案が採決された日で、当初小沢グループを中心とした約100人が賛成に回ると予想され、可決しかけた」。◇「しかし、菅が条件つきの退陣予告をしたことで小沢はホコを収め、修羅場はとりあえず回避されたのだ」。

◇「首相としての菅は激しい批判にさらされたが<脱小沢>路線は貫いたと言える」。◇「復権すれば、また親小沢と反小沢の泥沼政争がぶり返し、民主党が崩壊するだけでなく、政治全体が衰弱するという危機感からだ」。

◇「さて、今回の第2波である。トロイカ体制は崩れて、菅は去り、鳩山由紀夫前首相は小沢側につき、<小鳩体制>などと言われる。小沢が推す候補が代表選の台風の目になりそうな構図だ」。◇「だが、近く刑事裁判の被告席に座る小沢が、新首相決定の主導権を握るとすれば、異常なことである」。

◇「(小沢の言うように、<雑巾がけ>も経験したことにないアタマでっかちが「ピョンと偉く」なるからダメなんだ-引用者註=なるほどそれはまさに)その通りかもしれないが、いまの民主党は新リーダー不在、小沢はリーダーの育成を怠ったことを告白しているようなものだ」。

◇「次の新代表は<つなぎ>でしかなく、小沢は早々に無罪を確定させて、復権(首相就任)を果たそうとしている、という説もある」。◇「しかし、それは世間の多数派が受け入れない」。 [註]=岩見流の独特な行替えは反映せずに引用した。

◇上記、部分を見ていただければ、岩見がいかに<小沢一郎大悪人=刑事被告人=小沢が諸悪の根源=それが復権を狙っているから危なくてしようがない=悪いのはすべて小沢。民主党の人材不足も=それに比べれば菅直人はまだgood!。よく小沢の防波堤になり得た・・・・・・・>に染め上がっているか、その実態がよく分かろうというもの。

◇まもなく判決の出る例の小沢秘書裁判についても、またそれと必ず連動する検察審査会がらみの小沢本人裁判についても、岩見は昨今の検察の劣勢ぶりなどけっして触れず、ただただ近く刑事裁判の被告席に座る小沢」と<モノ知らぬ愚民>を相手にするかのごとき書きっぷりで突っ走る。◇というより、いきさつからしてそうせざるを得ない。

◇そして最後は決まって「それは世間の多数派が受け入れない」」逃げ込むのだ。◇マスコミの言う上座の<世論>、IFSAの言う<世風(よかぜ)>へ、まるで免罪符とばかりにス~イスイと。◇便利なものだ、使い勝手のいいものだ、<世論=バランス感覚にたけた国民の声>ってのは。

◇しかももっと深刻なのは、この手のお粗末な被害妄想というか、ある種、現実に基づいているであろう小沢恐怖症(=背景にあるのは55年体制深入りに関するヤバさか、米国関連の泣き所か、それともまったくそれら以外のものか)が、いち小心な岩見老にとどまらず、大マスコミの中枢を完全に支配してしまっているという厳然たる現実のほう。

◇昨今の日本政治パワーダウンの最大要因はこのバイアスにこそ存在すると、IFSAは考えている。◇それが絶対善に彩られた<世風>を煽りまくるのだから。

◇こうした内実を正直&露骨な形であかしてくれただけでも、今回の岩見老による短文は功績大と評すべきかもしれない。◇カン・ナオトの作文、岩見老の自称客観的政治論、これらに充満する絶対善が日本の主流を形成する政治思想の原基だとすれば、社会がこんなになってしまったのも宜(むべ)なるかなといったところだろう。◇まったく残念なことに。

◇この根強い共同幻想を反転させるのは容易なことではない。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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2011年8月16日 (火)

松下政経塾出身者はどうしてこうもトンマばかり=嗤うべし、野田財務相の大連立事前宣言

◇日本の大マスコミというのはふやけきっているから、あれだけ能書きを言いながらいざ菅直人首相退陣[→註]となれば、あとは「次期首相だれ?」の一辺倒。◇<政局>傾斜はけしからんなど絶対善をまき散らしておきながら、結局は<人事予想>が最大の関心事では、お粗末を通り越している。

[註]=菅退陣は決定か
◇そうは言っても希代のペテン師のこと、菅の退陣表明はまだまだ信じられないというか、要警戒との意見もある。たとえばこんな具合に。
◇「(前略):私は与野党の国会議員には、菅首相が本当に辞めるまで油断をしてはならないと忠告しておきたいと思います(★★【高橋昌之のとっておき】小沢一郎が菅降ろしでハラをくくった・msn産経ニュース・2011.08.14)。◇三大新聞にはない冷静かつシニカルな視点である。

◇そうしたなか、地味&超不人気で首相候補ノミネートすらとてもとてもと軽視してきた野田佳彦財務相を、テレビを中心とするマスコミがあたかも寵児のようにもてはやし始めたからおもしろい。◇それは、以下の野田発言がきっかけだった。

◇IFSAもその番組を見たが、当の野田はテレビ東京でこんな風に語った。◇日経を退社後、急に良識派文化人ぶり始めたパワーレス・田勢康弘を相手に。

★★「救国内閣つくるべきだ」 
野田氏、自公との連立方針明言

msn産経ニュース・11.08.13

◇野田は「野党と連立し、救国内閣をつくるべきだ』との考えを明言した」。◇相手はもちろん自民と公明。◇「『衆参がねじれている状況では、連立でないと政治は前進しない』」と強調」。

◇「野田氏は政権公約(マニフェスト)の見直しについても『昔言ったことにしがみついていたら与野党協議などできるわけがない』と述べ(後略):」。◇「また『社会保障を支える安定財源は避けて通れない。政府、与党の従来方針に向き合って実現していく』と述べ、増税路線を堅持する考えも示した」。

◇野田にすれば、オレは菅直人などとはちがい現実直視型政治家だと喧伝(けんでん)したいのだろうが、後述するようにこれほどピントのはずれた無責任な考えもない。◇それにとどまらず、彼は以下のようなぶざまなことまで言っている

◇「野田氏は東日本大震災の復興や財政再建などを挙げて『救国内閣をつくるべきだ。野党に頭を下げて正面玄関からお願いしていくことから始めなくてはいけない』と強調した」(★★野田氏、自公と大連立めざす 「救国内閣つくるべき」  民主代表選、出馬に意欲・日本経済新聞 電子版・11.08.13)。

◇以上、材料がだいたい出そろったところで、まずは<表層的な部分>から指摘してみよう。

◇いったい何なのだ、この古めかしい戦前チックな「救国内閣」てのは。ご丁寧に、それを「挙国一致内閣」などと言い換える輩(やから)もいるけれど。◇自民党の超右寄りじいさんが唱えるのならまだしも、これって55年体制をそれこそ55年ぶりに倒した民主党、その幹部の発言だからあきれる。

◇なさけないというか、だから松下政経塾出身者はとの慨嘆がもれるわけだ。

◇そして「救国」の次は「マニフェスト」

◇2年前の総選挙当時、大ブームのマニフェスト-強調ほどいかさまはないとさんざんけなしてきたIFSAだし、三重県知事の職から逃げだし早大教授へと出世したマニフェスト一発芸人の北川某(=あの人はいま?!)を嘲笑してきたIFSAにあって、一連の主張はいまだ不変だが、それにしても昨今の「マニフェストなんてどうでもいい!」式大マスコミ論調(=得意の、意識せざる大転向)を、そうそう見過ごすわけにはいかない。

◇モロ松下政経塾傘下で弁証法的思考などからきし持ち合わせない野田佳彦、日本マスコミの属性たるこの手のオポチュニズムにさっさと悪乗りし、「昔言ったことにしがみついていたら与野党協議などできるわけがない」とのたまうにいたっては、彼の能力からしてその程度と合点がいくとはいえ、口あんぐりというほかはない。

◇だからこそ、前原誠司一派よ、さっさと脱党して自民党へ合流しろ!とIFSAは何年も前より、それこそ「正面玄関」から主張してきたわけだ。

◇なお、毎日新聞論説委員による<マニフェストーなんぞにこだわるな>を、その時ばったりマスコミ・便宜主義マスコミの好例として引用しておく。

◇「英国は『憲法なんて封筒の裏に書けば十分』(キャラハン元首相)と言われるほど融通むげな現実主義の国だ。メンツにこだわらず、国民の必要に合わせて政策を変えていく、という柔軟な統治の技術にはおおいに学ぶところがある」(★★反射鏡:政治家は詩人であるか、散文家であるか=論説委員・小松浩・毎日jp.・11.08.14)

◇選挙当時、まさに金科玉条のように連日マニフェストー・キャンペーンを張ってきたのはどこの誰だったっけ?◇やりまくって、状況が変わればケロッと忘れる。◇大げさではなく、8月15日を境とした当時のマスコミとどこがちがうのだろうか。本質は同じじゃないか。

◇さてそれはともかく、野田のたわ言のラストは、財務省のパシリとしての増税(=消費税アップが中心)。◇いや、これこそが本命だ。

◇大マスコミが急に<無印・野田>へシフトし始めた理由、それがまさに上記3点のピンズレ主張(=大連合の救国内閣民主党マニフェストぶん投げ消費税を中心とするデフレ下の増税)にあることをまず指摘しておかなければならない。

◇いや、もっと詳しく言えば、マニフェストをお蔵入りさせて大連合を確立し、最終目的である消費税増税へひた走る。◇どうやらこうすれば、泣く子も黙る?財務官僚からたんまりとご褒美をいただける算段らしい。

◇まあ野田大連合構想における上記のごとき表層3点セットはこのくらいにし、次は<より本質的な政治論>へ入るとしよう。

世風にたんまり寄り添おうとするあまり、テレビ局が終始ばかにしてみせる<政局>。◇ところが<政局>こそ政治の本質!とあえて言ったりすれば、IFSAは笑いものとなるだろうか。

昨年(2010年)6月に誕生した菅直人内閣は、最初から「奇兵隊内閣」など間抜けな命名をしつつ、小沢一郎を陰湿な形で排除。◇そのうえで9月の参院選へとのぞんだ。◇しかしここで早速にというか、菅のこすっからい性格が全開モードとなり、初っぱなから歴史的大敗を喫する。

◇菅の勘違いは以下のような理由によった。

◇①自身の哲学のなさを棚に上げつつ、何とか独自色と男気を出したいものと菅は切望。◇②そこへ谷垣自民党がマニフェストーで「当面の消費税率を10%とする」と打ち出してくれたものだからたまらない。菅のセコさはたちまち、ひとのふんどしで相撲がとれると直感することに。

◇③自民党が10%と言っているなら、民主党が10%を打ち出したところでツーペイ。少なくとも民主に何ら不利益は生じない。◇④ならば消費税アップを堂々と打ち出そう。直前までいた財務省の官僚どもも味方につけられるし、歴代首相がひるんでいた最大の課題も成就できる。まさに千載一遇、「歴史に残る首相」が見えてきたではないか。

◇⑤しかしこうした底の浅さは直ちに見破られ、参院選は大敗北。◇⑥野田や岡田克也、前原誠司らがいま声を大にして言っているねじれ国会って、何のことはない、菅以下この連中の大失態によってもたらされたものにほかならない。◇いわば自業自得。小沢一郎ならけっしてやることのなかった、素人同然の大ヘマなのだった。

◇しかしこの敗北に、首相(党代表)も幹事長以下も誰も責任を取らない。◇それどころか、全員野球は口ばかりで絶対善の<政治とカネ>を都合よく持ち出し、小沢一郎を徹底的に干し上げる作戦へ出た。◇絶対善を武器に内閣支持率を上げよう(+)政敵を消そうとのさもしい戦術がここに始まる。

◇敵を野党にではなく与党内に求める→そして民主党を分断させ弱体化させる→結果、党内での相対的地位を強化する。◇こういうことを公然としておきながら、ねじれでどうにもならないだって?よく言うよ!とはこのことだろう。

◇菅-岡田体制は、いったいいつ選挙に勝つ努力をしたというのか。◇小沢一郎がどぶ板選挙でこつこつと築いてきた財産(政権交代)を乗っ取り、一夜にして政権交代を食いつぶす。◇与党の座をプレゼントしてくれた小沢一郎に恩義を感ずるどころか、主役を座敷牢へぶちこんだのだ。

◇何たる低開発国的発想よ。◇しかもこれを、小沢にびびる大マスコミが支えまくったのだ。

◇ただ悲しいかな、党スケールでの選挙戦、そのイロハを知らないというか勝ちにいく根性すらないアタマデッカチ・菅&岡田体制は、国政選挙も地方選挙も見事なまでの連戦連敗。党の基盤をその都度切り崩していった。◇それでも反省のかけらすらなく、彼らはその地位に座り続けたのだから驚く。

◇そして<ねじれていてどうにもならない>から大連立を導くという愚へ。◇この1年間、もし小沢がトップなら、自民党を切り崩し、公明党を味方につけ、弱小政党を集めてはそこそこの勢力にし・・・・・・・と多くの手を打ってきたに相違ない。

◇それに反し、菅-岡田や、仙谷・前原・枝野・玄葉・安住らは選挙戦の勝利のためいったいこの1年間、何をしてきたというのか。◇何もできないこと、選挙に対する能力ゼロなことを、あたかもクリーンかのようにすり替え、素人政治家として政治素人の国民を欺いてきた。

◇しかし選挙に勝たずに政党はどうしようというのか。選挙はまちがいなく政党成立のための必要条件なのに。◇それを小ばかにし、収穫物だけを簒奪してあぐらをかき、挙げ句の果ては「『衆参がねじれている状況では、連立でないと政治は前進しない』」と白昼堂々抜かして恥じない。

◇コトバの本来のイミでの<政局>から逃げる政治家など、しょせんは形容矛盾にすぎない。◇そう、だからこそ、菅・岡田・仙谷・前原以下の夜郎自大的政治ど素人どもに民主党を乗っ取らせてはならないのだ。

◇<素人=ピュア>といったお子ちゃま受けする政治から脱却しないかぎり、日本に成熟した政治など到来するはずもないのである。

◇前原誠司を次期首相として温存するだって?冗談よしこさんでしょ。◇自民党という故郷へ戻り、「永田町の郷ひろみ」でもやっていてもらうのがふさわしいのですが。(敬称略)

★★[IFSA・阿部社会学ラボ]★★阿部道生★

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